上 下
29 / 92
○ 僕とぴょん太

◆ 24

しおりを挟む
「うしゃぎしゃんりんごー。あまあまおいちかったでしゅ」

 むふーってなって、お手手でほっぺたおさえちゃいます!

 うさぎさん、かわいくておいしかったですー!
お目目もあまあまだったの。
真っ赤なお耳もかわいかったです!
ぴょん太とお色が違うけど、ぴょん太もうさぎさん見れて嬉しいはずです。
横のぴょん太を見ると、ごまんえつーって感じでした。

 うむうむ。

 ぴょん太も僕も大まんぞくー!なのです!
だから、作ってくれたゴドフリーには、お礼を言わなくちゃだめなのです!
 うむうむ!

 ゴドフリーはすごいのです。
 いつもおいしい料理を作ってくれます!
にい様もねえ様もおいしいって言ってます。家族みんながゴドフリーの料理大好きです。
 あまあまのおかしも、かわいいおかしも作ってくれます。
 でも、たまに緑のにがにがとか白のからからとか出てくるのが、僕は不満です。
ぶうぅーっ!てエリーナに文句を言ったけど、大きくなる為には必要ですよって。

 うー。あまあまとうまうまだけでも大きくなれるのになあ……。
とう様もかあ様も残さず食べなさいって言うから、だからいつも我慢して食べてます。
 ゴドフリーが頑張って、にがにがとからからをうまうまに変えてくれたらなあ……。
 ううっ……。
でも、それ以外はほんっとうにおいしい!
なので、ゴドフリーに感謝の気持ちを伝えるのです!
そして、にがにがとからからうまうまにっ!

「マティアス。ゴドフィーに、ありがちょ言いたいでしゅ」

 ゴドフリーについては、直接マティアスに言った方がいいってエリーナが。
 しつじさんだからかな?
前、エリーナにお願いしたらお馬さんがって言ってたのが、僕分かんなかったよ。
 お馬さんどうしたのかな?
エリーナはお馬さんの事教えてくれなかったけど、かわりにマティアスにお願いしたら、ゴドフリーが喜ぶって教えてくれたよ。

「でしたら、私から坊っちゃまのお言葉を伝えましょう。ゴドフリーも涙を流して喜ぶ事でしょう」
「ゴドフィー、マティアスからなら、うれちうれちだもんね」
「私からでなくても、坊っちゃまからのお言葉を伝えられましたら、嬉しいと思いますよ」
「うゆ?
 エリーナ、マティアス、ゴドフィーうれちうれち言ってたでしゅよ?」
「あわわっ! 坊っちゃま! しーです! しー!」
「ほーう。エリーナ、後で話があります」
「は、はいぃー……」

 う? エリーナぷるぷるしてますよ?
寒いのかなぁ?

「エリーナ、風邪でしゅか?」
「ぼ、坊っちゃま、私のことは気にせずにっ! そう、そうです!
 歯磨きしてお部屋に戻りましょうねっ!」
「しゃかしゃかします! しゃかしゃか終わったらお外でしゅ!」
「坊っちゃま。大変申し訳ございません。
 暫くの間、お外でのお遊びは出来なくなりました」

 うえっ!?

「お外、いい天気でしゅよ。お外ぽかぽかいいでしゅよ」
「ユールリウス坊っちゃまがお外でお倒れになった事を踏まえて、旦那様、奥様が一度敷地内のチェックをすると。
 そのチェックが終わらない限り許可が出ません」
「ぶうぅーっ!!
 ぴょん太もお外あしょびたい言ってましゅ!」
「お可愛らしいお顔を作っても駄目ですよ。
 ピョンタ殿は暫くお部屋で遊びたいと申しておりますよ」
「ううー。ちあいましゅ!
 ぴょん太はうさしゃん、お外でぴょんぴょんしたいでしゅ!」

 ううー。
 とう様もかあ様もマティアスも意地悪です。

 今日はありさんのお家探しの日なのですよ!
ありさんと約束してたのです!
それにぴょん太も楽しみにしてたもん!
お目目がぴょんぴょんしたいって言ってたもん!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

気づいたら周りの皆が僕を溺愛していた。

しののめ
BL
クーレル侯爵家に末っ子として生まれたノエルがなんだかんだあって、兄達や学園の友達etc…に溺愛される??? 家庭環境複雑でハチャメチャな毎日に奮闘するノエル君の物語です。 若干過激な描写の際には※をつけさせて頂きます。

自己評価下の下のオレは、血筋がチートだった!?

トール
BL
一般家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んで16年。凡庸な容姿に特出した才もない平凡な少年ディークは、その容姿に負けない平凡な毎日を送っている。と思っていたのに、周りから見れば全然平凡じゃなかった!? 実はこの世界の創造主(神王)を母に持ち、騎士団の師団長(鬼神)を父に持つ尊い血筋!? 両親の素性を知らされていない世間知らずな少年が巻き起こすドタバタBLコメディー。 ※「異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ」の主人公の息子の話になります。 こちらを読んでいなくても楽しめるように作っておりますが、親の話に興味がある方はぜひズボラライフも読んでいただければ、より楽しめる作品です。

平凡でモブな僕が鬼将軍の番になるまで

月影美空
BL
平凡で人より出来が悪い僕、アリアは病弱で薬代や治療費がかかるため 奴隷商に売られてしまった。奴隷商の檻の中で衰弱していた時御伽噺の中だけだと思っていた、 伝説の存在『精霊』を見ることができるようになる。 精霊の助けを借りて何とか脱出できたアリアは森でスローライフを送り始める。 のはずが、気が付いたら「ガーザスリアン帝国」の鬼将軍と恐れられている ルーカス・リアンティスの番になっていた話。

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

継母の心得

トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】 ※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。 山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。 治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。 不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!? 前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった! 突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。 オタクの知識を使って、子育て頑張ります!! 子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です! 番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。

乙女ゲームのモブに転生したようですが、何故かBLの世界になってます~逆ハーなんて狙ってないのに攻略対象達が僕を溺愛してきます

syouki
BL
学校の階段から落ちていく瞬間、走馬灯のように僕の知らない記憶が流れ込んできた。そして、ここが乙女ゲーム「ハイスクールメモリー~あなたと過ごすスクールライフ」通称「ハイメモ」の世界だということに気が付いた。前世の僕は、色々なゲームの攻略を紹介する会社に勤めていてこの「ハイメモ」を攻略中だったが、帰宅途中で事故に遇い、はやりの異世界転生をしてしまったようだ。と言っても、僕は攻略対象でもなければ、対象者とは何の接点も無い一般人。いわゆるモブキャラだ。なので、ヒロインと攻略対象の恋愛を見届けようとしていたのだが、何故か攻略対象が僕に絡んでくる。待って!ここって乙女ゲームの世界ですよね??? ※設定はゆるゆるです。 ※主人公は流されやすいです。 ※R15は念のため ※不定期更新です。 ※BL小説大賞エントリーしてます。よろしくお願いしますm(_ _)m

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️ 第12回BL小説大賞に参加中! よろしくお願いします🙇‍♀️

俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~

アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。 これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。 ※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。 初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。 投稿頻度は亀並です。

処理中です...