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特別編 「ウルフ一郎が主役!真莉亜と会う1か月前に起きた話!」

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「えっ!?街の人達が、俺様達を、そういう風に嫌っているのですか!?」

あぁ。
だからあんまり、外に出るなよ。
出たら、ただじゃおかないからな。

「は、はい!」

ウルフ次郎がうなずいた。

「でも、俺様達をハメているやつって、どんな人ッスかねぇ。」

さあな。
きっと、身近な人かもしれねぇ。

「身近な人物といえば……。」

「ウル男さんと、ウル次さんと、ウル蔵さん!?」

アハハハハ。あの方達がそんなのするわけ……。
ある!

「えっ!?」

だって、悪さをしようとさそってきたし、確率が100%ある!

「よーし!今夜、三人に聞いてみようぜ!」

「おう!」

二人はこくりとうなずいた。


                             ☆


夜。
俺様達は、家の前で、三人を待った。
まだこねぇかなぁ~?

「ウルフ一郎兄貴!来ましたよ!」

本当か!?
あっ、三つの影が並んで、こっちに来るのが見える!
そして影はだんだん、近づいてきて……。

「よっ、ウルフ一郎。また会ったな。」

「ウル男さん!」

「あれ~?ウルフ次郎も、ウルフ三郎も、一緒だぜぇ~。」

「ウル次さん、ウル蔵さん!お久しぶりッス!」

二人はウル次さんとウル蔵さんに向かって、お辞儀をした。
おい!お前ら!そう言っている場合じゃないだろうが!

「あ、すみません。」

「ところでウルフ一郎、なんの用だ。」

実はぁ、話があってぇ……。

「話?」

はい。

「実は俺様達、誰かにハメられていて……。もしかして、あなた達が、俺様達をハメているのかと思ってぇ……。」

「は?」

「俺様達、そんなこと、しねぇよ。」

えっ?

「第一、俺様達がこんなにかわいいお前達を傷つけること、しねぇだろ。」

ウル男さんが、俺様の頭をなでた。
……。
ですよねぇ~。やりませんよねぇ、そんなの。

「ウルフ一郎兄貴!?」

しっ!だまってろ!
俺様は小声で言った。

「じゃあ、また明日。」

俺様は三人に手を振った。

「おう。じゃあな。」

三人は俺様達に手を振りながら、帰って行っちゃった。

「兄貴!なにうそついてるんッスか!」

うるさい!
俺様には、俺様のやり方があるんだよぉ!

「……はーい。」

二人は表情をしゅんとした。
ごめんな、巻きこんじゃって。
俺様は、二人の頭をなでた。


                          ☆


「兄貴、すっごいうそ、つきましたね!」

「次はどんな悪さをして、あの三人をハメましょうか。」

「俺様にまかせろ。」


                             ☆
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