179 / 185
最終話 「最高のプロポーズ♡」
しおりを挟む
次の日。
私は学校の屋上で、ジュンブライトをまっていた。
ジュンブライト、まだかなぁ~?
もう、夜の九時だよ、九時。
ず―っと、まっていたら、時間がもったいないよぉ。
・・・・・・もう、帰ろっかな?
私が帰ろうとした、その時。
「真莉亜。」
ん?後ろから、声が聞こえた?
後ろを振り返ると・・・・・・あ!
「ジュンブライト!」
私は、ジュンブライトのところに走って来た。
もう、遅いよぉ!帰るところだったよぉ!
「アハハハ。ごめん、またせて。」
いいよ、別に。
「ところで、話ってなんなの?教えて。」
すると、ジュンブライトは、真剣な顔になって、深呼吸をして、それから、口を動かした。
「真莉亜。俺と、結婚してくれないか?」
!?
一瞬、私は口を両手でふさいだ。
なんて言っていいか、わからなかった。
「ごめん、驚かせて。」
ごめんじゃないよ!
なに言ってるの!?プロポーズしたら、だめじゃなかったの・・・・・・。
「親父が「いい。」って、言ったんだ!」
え・・・・・・。
「俺、実は親父に、真莉亜と結婚していいか、OKをもらうため、ヴァンパイア界に行ったんだよ。最初、言ったら、親父はなにも言わないまま、出て行ったんだ。ま、あたり前のことだけど。それから、ず―っと言って、一週間が経ったんだ。俺はもし、このまま親父がなにも言わなかったら、もう、真莉亜にプロポーズすんの、やめようかと思って、親父に言ったんだ。もう、だめかと思ったら、親父が俺の肩に右手をポンっと置いて、にこっとほほえんで、「いいだろう。真莉亜さんとの結婚を認める。」って、言ってくれたんだ。俺、うれしかった。そして、ついさっき、帰って来て、お前んちに寄って、話をした。」
まさか、ヴァンパイアってこと、話したの!?
「・・・・・・あぁ。」
「『えっ!?潤くん、ヴァンパイアなの!?』」
「『しかも、王子様だって・・・・・・。」』」
「『お姉ちゃん、すごい人と付き合ったね。』」
「『ごめんなさい。今まで隠してて。本当の名前は、ジュンブライトです。』」
「『ジュ、ジュ・・・・・・。』」
「『ンブ・・・・・・。』」
「『ライト?』」
「『はい。俺だけじゃありません。ルク、円花、莉亜、ギロ、ネネも、ヴァンパイアなんです。ルクの本名はルクト。俺の執事なんです。円花はマドレーヌ。俺のいとこで、ヴァンパイア界の王女様なんです。莉亜の本名はリリアで、マドレーヌの執事で、ヴァンパイアキャット。ちなみに、ヴァンパイアキャットってのは、動物の血を吸うヴァンパイアの猫なんです。ギロは、俺のヴァンパイア暴力団時代の後輩で、医者で、ヴァンパイアキャットなんです。ネネの本名は、ネル。ヴァンパイア界の有名な剣士で、リリアの妹なんです。彼女もまた、ヴァンパイアキャットなんだ。ちなみに、白田先生っているだろ?』」
「『えぇ。真莉亜の担任の・・・・・・。』」
「『あの人は人間じゃない。本名はテレサ。人間に化けて、学校の先生をしている。俺の幼馴染だ。』」
「『うそ・・・・・・。』」
「『あの、白田先生が・・・・・・。』」
「『ヴァンパイアだったなんて・・・・・・。』」
「『ちなみに、クリス、アキ、ソラ、猫族の猫娘なんだ。』」
「『お姉ちゃんの周りには、すごい人がいるねぇ。』」
「『お父さん、お母さん、お願いですっ!俺に娘さんをくださいっ!あいつは絶対、俺が守りますっ!お願いしますっ!』」
「『・・・・・・わかったよ、ジュンブライトくん。顔を上げなさい。』」
「『このことは、誰にも言わない。娘を、幸せにしてくれ。』」
「『お父さん・・・・・・。』」
「『もし、あの子を傷つけたら、タダじゃおかないからねっ☆』」
「『お母さん・・・・・・。』」
「『結婚式、楽しみにしてるよ!』」
「『琉理ちゃん・・・・・・。』」
「『はいっ!必ず、幸せにしてみせますっ!』」
「・・・・・・って。」
そうなんだ・・・・・・。
すると、ジュンブライトは、私の両手をぎゅっとにぎって、真剣な目で私を見つめた。
「だから真莉亜!たのむ!俺と結婚してくれ!そして、しあわせに暮らそう!」
ジュンブライト・・・・・・。
私は、ジュンブライトの両手をぎゅっとにぎり返した。
「はい。しあわせにしてください。」
「や・・・・・・やったぁ~!」
私達は、だきあい始めた。
「うふふふふ。」
「アハハハハハ!」
「あ、けど・・・・・・。」
「どうした?」
私、14歳でしょ?
結婚するのは、ちょっとぉ・・・・・・。
「じゃあ、2年後はどーだ?」
2年後・・・・・・。
「2年後に結婚するのさ!その間は、婚約者ってことで!」
ジュンブライトは、ニカッと笑った。
ジュンブライト・・・・・・。
私、あなたのその笑顔、大好きだよ。
☆
私は学校の屋上で、ジュンブライトをまっていた。
ジュンブライト、まだかなぁ~?
もう、夜の九時だよ、九時。
ず―っと、まっていたら、時間がもったいないよぉ。
・・・・・・もう、帰ろっかな?
私が帰ろうとした、その時。
「真莉亜。」
ん?後ろから、声が聞こえた?
後ろを振り返ると・・・・・・あ!
「ジュンブライト!」
私は、ジュンブライトのところに走って来た。
もう、遅いよぉ!帰るところだったよぉ!
「アハハハ。ごめん、またせて。」
いいよ、別に。
「ところで、話ってなんなの?教えて。」
すると、ジュンブライトは、真剣な顔になって、深呼吸をして、それから、口を動かした。
「真莉亜。俺と、結婚してくれないか?」
!?
一瞬、私は口を両手でふさいだ。
なんて言っていいか、わからなかった。
「ごめん、驚かせて。」
ごめんじゃないよ!
なに言ってるの!?プロポーズしたら、だめじゃなかったの・・・・・・。
「親父が「いい。」って、言ったんだ!」
え・・・・・・。
「俺、実は親父に、真莉亜と結婚していいか、OKをもらうため、ヴァンパイア界に行ったんだよ。最初、言ったら、親父はなにも言わないまま、出て行ったんだ。ま、あたり前のことだけど。それから、ず―っと言って、一週間が経ったんだ。俺はもし、このまま親父がなにも言わなかったら、もう、真莉亜にプロポーズすんの、やめようかと思って、親父に言ったんだ。もう、だめかと思ったら、親父が俺の肩に右手をポンっと置いて、にこっとほほえんで、「いいだろう。真莉亜さんとの結婚を認める。」って、言ってくれたんだ。俺、うれしかった。そして、ついさっき、帰って来て、お前んちに寄って、話をした。」
まさか、ヴァンパイアってこと、話したの!?
「・・・・・・あぁ。」
「『えっ!?潤くん、ヴァンパイアなの!?』」
「『しかも、王子様だって・・・・・・。」』」
「『お姉ちゃん、すごい人と付き合ったね。』」
「『ごめんなさい。今まで隠してて。本当の名前は、ジュンブライトです。』」
「『ジュ、ジュ・・・・・・。』」
「『ンブ・・・・・・。』」
「『ライト?』」
「『はい。俺だけじゃありません。ルク、円花、莉亜、ギロ、ネネも、ヴァンパイアなんです。ルクの本名はルクト。俺の執事なんです。円花はマドレーヌ。俺のいとこで、ヴァンパイア界の王女様なんです。莉亜の本名はリリアで、マドレーヌの執事で、ヴァンパイアキャット。ちなみに、ヴァンパイアキャットってのは、動物の血を吸うヴァンパイアの猫なんです。ギロは、俺のヴァンパイア暴力団時代の後輩で、医者で、ヴァンパイアキャットなんです。ネネの本名は、ネル。ヴァンパイア界の有名な剣士で、リリアの妹なんです。彼女もまた、ヴァンパイアキャットなんだ。ちなみに、白田先生っているだろ?』」
「『えぇ。真莉亜の担任の・・・・・・。』」
「『あの人は人間じゃない。本名はテレサ。人間に化けて、学校の先生をしている。俺の幼馴染だ。』」
「『うそ・・・・・・。』」
「『あの、白田先生が・・・・・・。』」
「『ヴァンパイアだったなんて・・・・・・。』」
「『ちなみに、クリス、アキ、ソラ、猫族の猫娘なんだ。』」
「『お姉ちゃんの周りには、すごい人がいるねぇ。』」
「『お父さん、お母さん、お願いですっ!俺に娘さんをくださいっ!あいつは絶対、俺が守りますっ!お願いしますっ!』」
「『・・・・・・わかったよ、ジュンブライトくん。顔を上げなさい。』」
「『このことは、誰にも言わない。娘を、幸せにしてくれ。』」
「『お父さん・・・・・・。』」
「『もし、あの子を傷つけたら、タダじゃおかないからねっ☆』」
「『お母さん・・・・・・。』」
「『結婚式、楽しみにしてるよ!』」
「『琉理ちゃん・・・・・・。』」
「『はいっ!必ず、幸せにしてみせますっ!』」
「・・・・・・って。」
そうなんだ・・・・・・。
すると、ジュンブライトは、私の両手をぎゅっとにぎって、真剣な目で私を見つめた。
「だから真莉亜!たのむ!俺と結婚してくれ!そして、しあわせに暮らそう!」
ジュンブライト・・・・・・。
私は、ジュンブライトの両手をぎゅっとにぎり返した。
「はい。しあわせにしてください。」
「や・・・・・・やったぁ~!」
私達は、だきあい始めた。
「うふふふふ。」
「アハハハハハ!」
「あ、けど・・・・・・。」
「どうした?」
私、14歳でしょ?
結婚するのは、ちょっとぉ・・・・・・。
「じゃあ、2年後はどーだ?」
2年後・・・・・・。
「2年後に結婚するのさ!その間は、婚約者ってことで!」
ジュンブライトは、ニカッと笑った。
ジュンブライト・・・・・・。
私、あなたのその笑顔、大好きだよ。
☆
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる