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第五十八話 「未来へLet's go!」
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道華が連れ去られて、3日が過ぎた。
道華、今、なにしているのかな?
『お母さん!』
ポタ、ポタ、ポタ、ポタ・・・・・・。
道華・・・・・・道華!
悲しい思いが、どんどんあふれてくるよぉ。
ゔ・・・・・・ゔぅ・・・・・・。
「『お母さん!絵、描いたよ!こっちがお父さんで、こっちがお母さん!』!」
「『わーい!お母さんのランドセルだぁ!』!」
「『お母さーん、宿題教えて。』」
道華・・・・・・あなたに会いたい。今すぐ会いたい・・・・・・。
ガチャッ。
「真莉亜。どうしたの?そんなに泣いて。」
お母さん。
なんでもないっ。早く出て行って。
「なにかあったの?もしかして、潤くんにフラれたの?」
ちがう!ほっといてよ!
「・・・・・・わかったわ。そーゆーお年頃だもんね。」
お母さんはそう言って、ドアをバタンと閉めて、行っちゃった。
・・・・・・道華・・・・・・。
☆
「・・・・・・。」
「『お父さんの手、すっごくあったかいね!』」
「・・・・・・道華・・・・・・。」
☆
「・・・・・・。」
「『あー!ルクトの紅茶って、すごくおいしいね!』」
「さあてと、ティーカップをさげましょうか。」
「・・・・・・。」
「『うわぁ~。リリアって、すっごい物知りなんだねっ。』」
「・・・・・・ありがとう。」
「・・・・・・。」
「『マドレーヌおばちゃ―ん!遊ぼーうー!』!」
「あ!早く勉強しないと!」
「・・・・・・。」
「『テレサ、宿題、教えて~。』」
「さあてと、のんびりするか。」
「・・・・・・。」
「『紅葉のお姉ちゃんって、どんな人なの?』」
「クリス、勉強するわよ。」
「・・・・・・。」
「『クリスぅ~。アキが仲間に入れてくれないよーう。』」
「クリス?クリス!」
「あ、ごめん。今、行くわ。」
「・・・・・・。」
「『アキ~。一緒に遊ぼ~う~!』」
「ねぇ!おやつちょうだ~い!」
「・・・・・・。」
「『ソラ、いつまで泣いてちゃ、わからないよ。なにがあったのか、正直に言ってみな。』」
「あぁ!私も~!」
「・・・・・・。」
「『ギロの薬って、そんなに効くの?あたし、一度でいいから、熱を出して、ギロの薬、飲んでみた~い!』」
「さあてと、薬をつくるぞぉ。」
「ふー。」
「『うわぁ~!ウルフ一郎、すんご~い!こんなに難しい折り紙を作れるなんて、すご~い!あたしにも教えて!』」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「『ネルってすごいね!なんでも斬れるから!ていうか、強すぎだよ、ネル!』」
「・・・・・・あたり前だ。」
「みんな、同じ気持ちだねぇ。」
「あぁ。」
☆
私は部屋で、ず~と泣いていた。
道華・・・・・・道華・・・・・・!
トントン。
ん?誰か、窓をたたいてる。
私が立ち上がって、窓のところへ行き、カーテンを開けると・・・・・・。
あ、ジュンブライト!
「開けろ。」
ちょっとまっててねっ。
私は窓を開けて、ジュンブライトを中に入らせた。
ジュンブライト、なにしに来たの?
「散歩している途中、お前んちに通りかかって・・・・・・寄ってみただけだ。」
あ、そ。
「・・・・・・道華のことで、泣いているのか?」
え・・・・・・。
まさか。そんなことで泣くわけ、ないでしょ。
「うそつけ。本当は、悲しいんだろ?顔にそう書いてある。」
ゔ・・・・・・ゔぅ・・・・・・うわ~ん!
私は泣きながら、ジュンブライトにだきついた。
「うぇ―ん、うぇ―ん!」
ジュンブライトは、私を優しくだきしめた。
「俺も悲しい。お前と俺だけじゃない。じいやも、マドレーヌも、リリアも、テレサも、紅葉も、クリスも、アキも、ソラも、ネルも、ギロも、ウルフ一郎もみ―んな、同じ思いをしてるんだ。だから、そんなに泣くな。」
う、うん・・・・・・。
☆
道華、今、なにしているのかな?
『お母さん!』
ポタ、ポタ、ポタ、ポタ・・・・・・。
道華・・・・・・道華!
悲しい思いが、どんどんあふれてくるよぉ。
ゔ・・・・・・ゔぅ・・・・・・。
「『お母さん!絵、描いたよ!こっちがお父さんで、こっちがお母さん!』!」
「『わーい!お母さんのランドセルだぁ!』!」
「『お母さーん、宿題教えて。』」
道華・・・・・・あなたに会いたい。今すぐ会いたい・・・・・・。
ガチャッ。
「真莉亜。どうしたの?そんなに泣いて。」
お母さん。
なんでもないっ。早く出て行って。
「なにかあったの?もしかして、潤くんにフラれたの?」
ちがう!ほっといてよ!
「・・・・・・わかったわ。そーゆーお年頃だもんね。」
お母さんはそう言って、ドアをバタンと閉めて、行っちゃった。
・・・・・・道華・・・・・・。
☆
「・・・・・・。」
「『お父さんの手、すっごくあったかいね!』」
「・・・・・・道華・・・・・・。」
☆
「・・・・・・。」
「『あー!ルクトの紅茶って、すごくおいしいね!』」
「さあてと、ティーカップをさげましょうか。」
「・・・・・・。」
「『うわぁ~。リリアって、すっごい物知りなんだねっ。』」
「・・・・・・ありがとう。」
「・・・・・・。」
「『マドレーヌおばちゃ―ん!遊ぼーうー!』!」
「あ!早く勉強しないと!」
「・・・・・・。」
「『テレサ、宿題、教えて~。』」
「さあてと、のんびりするか。」
「・・・・・・。」
「『紅葉のお姉ちゃんって、どんな人なの?』」
「クリス、勉強するわよ。」
「・・・・・・。」
「『クリスぅ~。アキが仲間に入れてくれないよーう。』」
「クリス?クリス!」
「あ、ごめん。今、行くわ。」
「・・・・・・。」
「『アキ~。一緒に遊ぼ~う~!』」
「ねぇ!おやつちょうだ~い!」
「・・・・・・。」
「『ソラ、いつまで泣いてちゃ、わからないよ。なにがあったのか、正直に言ってみな。』」
「あぁ!私も~!」
「・・・・・・。」
「『ギロの薬って、そんなに効くの?あたし、一度でいいから、熱を出して、ギロの薬、飲んでみた~い!』」
「さあてと、薬をつくるぞぉ。」
「ふー。」
「『うわぁ~!ウルフ一郎、すんご~い!こんなに難しい折り紙を作れるなんて、すご~い!あたしにも教えて!』」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「『ネルってすごいね!なんでも斬れるから!ていうか、強すぎだよ、ネル!』」
「・・・・・・あたり前だ。」
「みんな、同じ気持ちだねぇ。」
「あぁ。」
☆
私は部屋で、ず~と泣いていた。
道華・・・・・・道華・・・・・・!
トントン。
ん?誰か、窓をたたいてる。
私が立ち上がって、窓のところへ行き、カーテンを開けると・・・・・・。
あ、ジュンブライト!
「開けろ。」
ちょっとまっててねっ。
私は窓を開けて、ジュンブライトを中に入らせた。
ジュンブライト、なにしに来たの?
「散歩している途中、お前んちに通りかかって・・・・・・寄ってみただけだ。」
あ、そ。
「・・・・・・道華のことで、泣いているのか?」
え・・・・・・。
まさか。そんなことで泣くわけ、ないでしょ。
「うそつけ。本当は、悲しいんだろ?顔にそう書いてある。」
ゔ・・・・・・ゔぅ・・・・・・うわ~ん!
私は泣きながら、ジュンブライトにだきついた。
「うぇ―ん、うぇ―ん!」
ジュンブライトは、私を優しくだきしめた。
「俺も悲しい。お前と俺だけじゃない。じいやも、マドレーヌも、リリアも、テレサも、紅葉も、クリスも、アキも、ソラも、ネルも、ギロも、ウルフ一郎もみ―んな、同じ思いをしてるんだ。だから、そんなに泣くな。」
う、うん・・・・・・。
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