151 / 185
第五十三話 「ウルフ一郎さんの里帰り」
しおりを挟む
「リリアさ―ん。」
「なに?」
「ネルさん、どこにいるんですかぁ~?」
「ネルなら、修行に行くとか、言ってたわよ。」
修行?どこですか?
「ん?多分、家の周りだと思うけど・・・・・・。」
わかりました。ありがとうございます。
私は笑顔で外に出た。
☆
ネルさん、どこにいるのかなぁ~?
「でぃや―!」
シュッ、シュッ、シュッ!
あっ!あの、剣さばきは!
「ネルさん!」
やっぱり、ネルさんだよ!
修行してるし!やっぱり、ネルさんだよ!
「ネルさ~ん!」
私はネルさんのところへ駆けつけた。
「春間真莉亜!」
えへっ、びっくりしましたか?
「えへっ、じゃねぇよ!ったく、早く去れ!修行の邪魔だ!」
去りません!
「ウルフ一郎さんとのことについて、聞きに来たんですぅ!」
「オオカミヤローのことだとぉ?」
ネルさんは、刀を直した。
「そうです!」
「そんなやつのことは話さん!さっさと去れ!」
去りません!
ネルさん!あなたの気持ちを聞きたいんですっ!
だから、ちゃんと話してくださいっ!
「春間真莉亜・・・・・・。わかった、話すよ。」
そのとたん、ネルさんは悲しい表情になった。
「本当は、申し訳ないと思っている。」
えっ?どうしてですか?
「・・・・・・あたし、あいつにあんなこと言った・・・・・・。てか、きつく言いすぎたかなぁ?って、反省してる。とっても。謝りたいけど、謝りにくいんだ。とっても。」
そうなんですかぁ。
「ウルフ一郎さんのこと、本当は好きなんですねっ。」
私が笑顔で言うと、ネルさんは、顔を真っ赤にして、横を向いた。
「べ、別に!好きじゃねぇよ、あんなやつのこと!」
うふふふふ。
「笑うなっ!」
すみません。
「じゃあ、謝りに行きましょう!」
「え―っ?」
え―っ?じゃないでしょ?
自分で謝りたいって言ってたんじゃないですか。
「無理!絶っ対無理!謝ってもど―せ、ゆるさないと思うから!」
ウルフ一郎さんも、反省しているみたいだし・・・・・・。
「・・・・・・そうだな。」
カシャッ、カシャッ、カシャッ!
ん?なんか、シャッター音が、聞こえたぞ?
「やっぱネル様は、ステキだぁ~♡」
「くおうらぁ!勝手に人を取るなぁ!」
☆
私達は、ウルフ一郎さんとネルさんを見守っていた。
大丈夫かなぁ?あの二人。
「大丈夫だろ、きっと。」
そうだよね。
すると、ネルさんが、口を動かした。
「・・・・・・ごめん。」
「えっ?小さかったから、聞こえなかった。」
「ごめんって、言ったんだよ!」
ネルさん、怒らないで!
「そのぉ、なんつ―かぁ、きつく言ってしまって・・・・・・。胸をさわったことは、わざとじゃないと認める。だから・・・・・・。」
ネルさんは、真剣な顔になって、ウルフ一郎さんの顔を見た。
「・・・・・・ゆるしてくれないか?」
ネルさんは、顔を真っ赤にしながら、言った。
すると、ウルフ一郎さんは、にっこりとほほえんだ。
「いいよ。俺様も、悪かったな。お前の胸をさわってしまって。」
「いいんだ、別に。」
「あれはな、ねぼけてしまったんだよ。」
「ねぼけても悪い。」
「は、はい、すみません・・・・・・。」
「ふっ。」
二人とも、仲直りができましたねっ。
「あいつぅ~!ネル様といい空気になりやがってぇ!」
ウルフ三郎さんが、くやしそうに、ハンカチをくわえている。
ウルフ三郎さん、本当は仲直りをしないで欲しかったんだね。
今日はいい一日になりました。
「なに?」
「ネルさん、どこにいるんですかぁ~?」
「ネルなら、修行に行くとか、言ってたわよ。」
修行?どこですか?
「ん?多分、家の周りだと思うけど・・・・・・。」
わかりました。ありがとうございます。
私は笑顔で外に出た。
☆
ネルさん、どこにいるのかなぁ~?
「でぃや―!」
シュッ、シュッ、シュッ!
あっ!あの、剣さばきは!
「ネルさん!」
やっぱり、ネルさんだよ!
修行してるし!やっぱり、ネルさんだよ!
「ネルさ~ん!」
私はネルさんのところへ駆けつけた。
「春間真莉亜!」
えへっ、びっくりしましたか?
「えへっ、じゃねぇよ!ったく、早く去れ!修行の邪魔だ!」
去りません!
「ウルフ一郎さんとのことについて、聞きに来たんですぅ!」
「オオカミヤローのことだとぉ?」
ネルさんは、刀を直した。
「そうです!」
「そんなやつのことは話さん!さっさと去れ!」
去りません!
ネルさん!あなたの気持ちを聞きたいんですっ!
だから、ちゃんと話してくださいっ!
「春間真莉亜・・・・・・。わかった、話すよ。」
そのとたん、ネルさんは悲しい表情になった。
「本当は、申し訳ないと思っている。」
えっ?どうしてですか?
「・・・・・・あたし、あいつにあんなこと言った・・・・・・。てか、きつく言いすぎたかなぁ?って、反省してる。とっても。謝りたいけど、謝りにくいんだ。とっても。」
そうなんですかぁ。
「ウルフ一郎さんのこと、本当は好きなんですねっ。」
私が笑顔で言うと、ネルさんは、顔を真っ赤にして、横を向いた。
「べ、別に!好きじゃねぇよ、あんなやつのこと!」
うふふふふ。
「笑うなっ!」
すみません。
「じゃあ、謝りに行きましょう!」
「え―っ?」
え―っ?じゃないでしょ?
自分で謝りたいって言ってたんじゃないですか。
「無理!絶っ対無理!謝ってもど―せ、ゆるさないと思うから!」
ウルフ一郎さんも、反省しているみたいだし・・・・・・。
「・・・・・・そうだな。」
カシャッ、カシャッ、カシャッ!
ん?なんか、シャッター音が、聞こえたぞ?
「やっぱネル様は、ステキだぁ~♡」
「くおうらぁ!勝手に人を取るなぁ!」
☆
私達は、ウルフ一郎さんとネルさんを見守っていた。
大丈夫かなぁ?あの二人。
「大丈夫だろ、きっと。」
そうだよね。
すると、ネルさんが、口を動かした。
「・・・・・・ごめん。」
「えっ?小さかったから、聞こえなかった。」
「ごめんって、言ったんだよ!」
ネルさん、怒らないで!
「そのぉ、なんつ―かぁ、きつく言ってしまって・・・・・・。胸をさわったことは、わざとじゃないと認める。だから・・・・・・。」
ネルさんは、真剣な顔になって、ウルフ一郎さんの顔を見た。
「・・・・・・ゆるしてくれないか?」
ネルさんは、顔を真っ赤にしながら、言った。
すると、ウルフ一郎さんは、にっこりとほほえんだ。
「いいよ。俺様も、悪かったな。お前の胸をさわってしまって。」
「いいんだ、別に。」
「あれはな、ねぼけてしまったんだよ。」
「ねぼけても悪い。」
「は、はい、すみません・・・・・・。」
「ふっ。」
二人とも、仲直りができましたねっ。
「あいつぅ~!ネル様といい空気になりやがってぇ!」
ウルフ三郎さんが、くやしそうに、ハンカチをくわえている。
ウルフ三郎さん、本当は仲直りをしないで欲しかったんだね。
今日はいい一日になりました。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる