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第五十二話 「ヴァンパイアキャット三人組が、さらわれた!?」
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白いたんすに、じゅうたんはピンクのハートの形で、かわいいくまのぬいぐるみとうさぎのぬいぐるみがあって、お姫様ベッドがある。
どれもこれも、マドレーヌが好むもの、ばっかだわぁ。
「リッちゃん!冷静に考えないで!」
・ ・ ・ ・ ・
「そうだ!あのガキんちょにさらわれたんだ!しかも、変な名前まで付けられて!あたしはリカちゃんで、ギロはピギー。お前はえ―っと、なんだったっけ?」
ペペ。
「あ、そうそう!ペペだ!おめぇはいいよなぁ。かわいい名前を付けてもらって。」
そう言っている場合じゃないでしょ!
「俺だって!ピギーって、なんなんだよ!」
ギロも!
とにかく、脱出方法を考えましょう。
「おう。」 「うん。!」
タッタッタッタッ。
ん?誰か来る!
「どうする?どうする?」
「・・・・・・ヴァンパイアに変身しましょう!」
ボンッ!
私達は、ヴァンパイアに変身した。
すると、ドアがガチャッと開いた。
あら?あの、でっかいピンクのリボンを頭につけているのは、くるみちゃん?
てことは、くるみちゃんが私達をさらったってこと!?
くるみちゃんは私達を見て、まばたきしている。
「あなた達、誰?」
あ、あ、あぁ・・・・・・。
「やぁ。また会ったね。」
ギロが声をかけると、くるみちゃんの顔が、真っ赤になった。
「あ、あなたは!この前の王子様!」
王子様?
「一体、どうなってんだ?」
さぁ。
「ケガしたところ、大丈夫?」
「は、はい!あなたのおかげで、こんなに傷が治りました!」
くるみちゃんは、ワンピースをめくり、ひざをギロに見せた。
「本当だぁ。もう、傷がなくなってるぅ。よかったね、治って。」
ギロがかわいい笑顔になると、くるみちゃんの顔がまた、赤くなった。
「は、はい!ところで、ピギーと、リカちゃんは、どこに行ったんですか?」
「殺した。」
「へっ?」
くるみちゃんは、目を点にして、ネルの方を向いた。
「ネル!その言い方は、ないでしょ!」
私は小声で言った。
「しっ!だまってろ!」
はいはい。
そしてネルは、くるみちゃんの方を向いた。
「あたしがこの手で、殺したんだよ。フフフフフ。」
あんた、こわすぎるわよ。
「ゔ・・・・・・ゔぅ。」
あぁ。くるみちゃんが、泣きそうな顔になってる。
「うわ~ん!ママ~!」
くるみちゃんは、泣きながら、部屋を飛び出しちゃった。
・・・・・・あんた、やりすぎるわよ。
「うっせぇ!この桜吹雪のネル様の演技に、だまされねぇやつはいな・・・・・・。」
タッ、タッ、タッ、タッ、タッ。
「誰か来るわよ!」
「元に戻りましょう!」
「ちっ、お前の命令なんか、聞きたくねぇ。」
ボンッ!
私達は、ヴァンパイアキャットの姿に戻った。
すると、ドアがガチャッと開いた。
あ、くるみちゃんと、くるみちゃんママ。
「ねぇ、あのオバちゃん剣士が殺したって、言ってたんだよ!」
「オバちゃん言うな・・・・・・。」
「ネル!しっ!」
「・・・・・・。」
ネルはそのまま、だまりこんだ。
「あら。いるじゃない。ぬいぐるみ。」
「えっ?」
くるみちゃんは、私達の方を見た。
「うわぁ~!ペペ、ピギー、リカちゃん!」
くるみちゃんは走って来て、私達をぎゅっとだきしめた。
く、苦し~い。
「よかったぁ、殺されなくて!」
「よかったわね、くるみ。見つかって。」
「うん!」
くるみちゃんは、笑顔でうなずいた。
「じゃあ、ちゃんと大切にするのよ。」
「は―い。」
くるみちゃんママは、部屋を出て行った。
「さあてと、ペペ、ピギー、リカちゃん。お茶の時間ですよぉ。」
えっ!?
くるみちゃんは、おもちゃ箱から、ティーカップ3つと、ポットを取り出した。
「さあてと、お菓子も用意しましょうねぇ。」
「お菓子!?」
「ギロ!しっ!」
「なにか言った?」
ひっ!
「ま、気のせいか。アハハハハ。じゃあ、おいすにすわりましょーう。」
私達は、それぞれ用意してあったいすにすわられた。
「さあてと、紅茶も注ぎましょうねぇ。」
くるみちゃんは、ティーカップに紅茶を注ぐふりをした。
「はい、どうぞ。ゴクゴクゴク。あ―、おいしいなぁ。」
「おい!あたしをおもちゃにするなっ!」
「ネル!」
「なにか言った?」
ひっ!
「じゃあ、クッキーを食べましょうねぇ。モグモグモグ・・・・・・。」
「あ―、おいしーい。」
「ギロ!」
「なにか言った?」
もう、だまってよぉ!
「ご、ごめん・・・・・・。」
「じゃあ、大好きのキスをしましょうねぇ。誰がいいかなぁ?あ!あなた達にしましょう!」
えっ!?私とギロ!?
くるみちゃんは、私とギロを持った。
「リッ、リッちゃ―ん。」
「大丈夫よ、ギロ!ぬいぐるみのふりをすればいいことよ!」
「は―い、チュー。」
キャッ!唇の距離が、だんだん近づいてるぅ~!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
チュッ。
私達は、キスをした。
「は―い、二人の愛が、通じましたねっ。」
なにが通じましたねっ。なのよぉ!
「グフフフフ!」
こらぁ!ネル!笑わないで!
ったく、誰か早く、助けに来てぇ~。
☆
どれもこれも、マドレーヌが好むもの、ばっかだわぁ。
「リッちゃん!冷静に考えないで!」
・ ・ ・ ・ ・
「そうだ!あのガキんちょにさらわれたんだ!しかも、変な名前まで付けられて!あたしはリカちゃんで、ギロはピギー。お前はえ―っと、なんだったっけ?」
ペペ。
「あ、そうそう!ペペだ!おめぇはいいよなぁ。かわいい名前を付けてもらって。」
そう言っている場合じゃないでしょ!
「俺だって!ピギーって、なんなんだよ!」
ギロも!
とにかく、脱出方法を考えましょう。
「おう。」 「うん。!」
タッタッタッタッ。
ん?誰か来る!
「どうする?どうする?」
「・・・・・・ヴァンパイアに変身しましょう!」
ボンッ!
私達は、ヴァンパイアに変身した。
すると、ドアがガチャッと開いた。
あら?あの、でっかいピンクのリボンを頭につけているのは、くるみちゃん?
てことは、くるみちゃんが私達をさらったってこと!?
くるみちゃんは私達を見て、まばたきしている。
「あなた達、誰?」
あ、あ、あぁ・・・・・・。
「やぁ。また会ったね。」
ギロが声をかけると、くるみちゃんの顔が、真っ赤になった。
「あ、あなたは!この前の王子様!」
王子様?
「一体、どうなってんだ?」
さぁ。
「ケガしたところ、大丈夫?」
「は、はい!あなたのおかげで、こんなに傷が治りました!」
くるみちゃんは、ワンピースをめくり、ひざをギロに見せた。
「本当だぁ。もう、傷がなくなってるぅ。よかったね、治って。」
ギロがかわいい笑顔になると、くるみちゃんの顔がまた、赤くなった。
「は、はい!ところで、ピギーと、リカちゃんは、どこに行ったんですか?」
「殺した。」
「へっ?」
くるみちゃんは、目を点にして、ネルの方を向いた。
「ネル!その言い方は、ないでしょ!」
私は小声で言った。
「しっ!だまってろ!」
はいはい。
そしてネルは、くるみちゃんの方を向いた。
「あたしがこの手で、殺したんだよ。フフフフフ。」
あんた、こわすぎるわよ。
「ゔ・・・・・・ゔぅ。」
あぁ。くるみちゃんが、泣きそうな顔になってる。
「うわ~ん!ママ~!」
くるみちゃんは、泣きながら、部屋を飛び出しちゃった。
・・・・・・あんた、やりすぎるわよ。
「うっせぇ!この桜吹雪のネル様の演技に、だまされねぇやつはいな・・・・・・。」
タッ、タッ、タッ、タッ、タッ。
「誰か来るわよ!」
「元に戻りましょう!」
「ちっ、お前の命令なんか、聞きたくねぇ。」
ボンッ!
私達は、ヴァンパイアキャットの姿に戻った。
すると、ドアがガチャッと開いた。
あ、くるみちゃんと、くるみちゃんママ。
「ねぇ、あのオバちゃん剣士が殺したって、言ってたんだよ!」
「オバちゃん言うな・・・・・・。」
「ネル!しっ!」
「・・・・・・。」
ネルはそのまま、だまりこんだ。
「あら。いるじゃない。ぬいぐるみ。」
「えっ?」
くるみちゃんは、私達の方を見た。
「うわぁ~!ペペ、ピギー、リカちゃん!」
くるみちゃんは走って来て、私達をぎゅっとだきしめた。
く、苦し~い。
「よかったぁ、殺されなくて!」
「よかったわね、くるみ。見つかって。」
「うん!」
くるみちゃんは、笑顔でうなずいた。
「じゃあ、ちゃんと大切にするのよ。」
「は―い。」
くるみちゃんママは、部屋を出て行った。
「さあてと、ペペ、ピギー、リカちゃん。お茶の時間ですよぉ。」
えっ!?
くるみちゃんは、おもちゃ箱から、ティーカップ3つと、ポットを取り出した。
「さあてと、お菓子も用意しましょうねぇ。」
「お菓子!?」
「ギロ!しっ!」
「なにか言った?」
ひっ!
「ま、気のせいか。アハハハハ。じゃあ、おいすにすわりましょーう。」
私達は、それぞれ用意してあったいすにすわられた。
「さあてと、紅茶も注ぎましょうねぇ。」
くるみちゃんは、ティーカップに紅茶を注ぐふりをした。
「はい、どうぞ。ゴクゴクゴク。あ―、おいしいなぁ。」
「おい!あたしをおもちゃにするなっ!」
「ネル!」
「なにか言った?」
ひっ!
「じゃあ、クッキーを食べましょうねぇ。モグモグモグ・・・・・・。」
「あ―、おいしーい。」
「ギロ!」
「なにか言った?」
もう、だまってよぉ!
「ご、ごめん・・・・・・。」
「じゃあ、大好きのキスをしましょうねぇ。誰がいいかなぁ?あ!あなた達にしましょう!」
えっ!?私とギロ!?
くるみちゃんは、私とギロを持った。
「リッ、リッちゃ―ん。」
「大丈夫よ、ギロ!ぬいぐるみのふりをすればいいことよ!」
「は―い、チュー。」
キャッ!唇の距離が、だんだん近づいてるぅ~!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
チュッ。
私達は、キスをした。
「は―い、二人の愛が、通じましたねっ。」
なにが通じましたねっ。なのよぉ!
「グフフフフ!」
こらぁ!ネル!笑わないで!
ったく、誰か早く、助けに来てぇ~。
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