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第二十八話 「ネルさんの、本当の弱点」
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ふぅ。これでよしっと。
「道華ぁ、できたよぉ。」
今日は夏祭りなので、道華のゆかたを作っちゃいました。
昨日、デパートに行って、本人に生地を選ばせて、夜中の11時まで半分つくって、今日、完成しました。
ハートがついたむらさきのゆかた。喜ぶかなぁ~?
「うわぁ。かっわい~♡これ、着て行くの?」
「うん。」
私は笑顔でうなずいた。
「ありがと~。お母さん!今から着ていい?」
だーめ。夏祭りが始まる前に、着ていいよ。
「え―っ?いやだ!今から着るの!」
道華が、足をじたばたさせた。
もう、わがまま言わないの。
はぁ。誰かさんと、性格がよく似ています。
「あれ?」
あ!道華。それ、のぞいたらだめ!
「このゆかた、誰の?」
そのゆかたは、ギロさんと、ウルフ一郎さんと、アキちゃんと、ソラちゃんの。
「へぇー。お母さんが作ったの?」
うん。
「あら。そのゆかた、真莉亜がつくったの?」
お母さんが、リビングにやって来た。
「うん。」
「お姉ちゃんは、裁縫が得意だからねぇ。」
と、琉理がゆかたを見つめながら、感心した。
「料理もうまいし。」
えへへへへ。
「あのね、未来のお母さんもね、裁縫と料理が・・・・・・。」
「あ―!」
「え?」
私は道華の口をふさいで、二人の方を見て、苦笑いをした。
「アハハハハ。実は、道華のお母さんも、私と同じで、裁縫と料理がね、得意だったの。」
「へぇー。」
お母さんは、感心している。
「いっぱい、つくってもらったんだよ!マスコットとか、ぬいぐるみとか!」
「あんたのお母さん、お姉ちゃんと同じ、器用なのねぇ。」
アハッ、アハハハハ。
私は、道華の手をひっぱって、後ろをくるりと振り向いて、道華の耳元で、ひそひそ声で話した。
「未来のことは話したらだめって、言ったでしょ!」
「だってぇ、自慢したかったんだもーん。」
てへぺろするなっ!
☆
「うお!これ、真莉亜ちゃんがつくったの!?」
はい。
「愛情がこもったゆかた、着てみるねぇ~♡」
あのう、愛情、こもっていませんから。
「真莉亜ちゃん、裁縫が上手だねぇ。」
ギロさんからほめられた♡
「真莉亜お姉ちゃん、どう?」
うわぁ。ソラちゃん、似合ってるよ~。
「このゆかた、大きすぎる!」
えっ?そんな。アキちゃんのサイズ通りに、つくったのに。
すると、クリスさんが、私の肩をたたいた。
「アキ、わざと言ってるのよ。気にしないで。」
はい。
「あと、ありがとね。こんなことまでしてくれて。二人は喜んでるし。」
いいんですよ、お礼なんて。
「真莉亜ちゃん、どう?俺様、かっこいい?」
ウルフ一郎さんが、私が作った黒いゆかたを着て、かっこつけている。
「ギロ、似合ってるわよ。」
「そ、そうかなぁ~?」
ギロさん、照れてる。かわいい。
「おい、バカ女。」
アキちゃんが、私を呼んだ。
「・・・・・・ありがとう。つくってくれて。」
どういたしまして。アキちゃん、似合うね。
「う、うるさい!」
アキちゃんも照れてる。
「ジュンブライト様~♡一緒にかき氷を、あ―んして食べましょ―♡」
「あ―んだと?」
ウヒヒヒヒ♡
〈真莉亜の妄想〉
「はい真莉亜。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷た―い。」
「あ、シロップがついてる。」
ぺろっ。
「ひやっ。」
「ごめん。びっくりさせて。」
「ううん。いいの。」
「愛してるぜ、真莉亜。」
「私も。愛してるよ、ジュンブライト。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈真莉亜の妄想 終わり〉
「デヒヒヒヒ♡」
〈ジュンブライトの妄想〉
「はいジュンブライト。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷てぇ。」
「あ、シロップがついてるぞ。」
ぺろっ。
「くすぐったいよぉ。」
「ごめんね。びっくりさせて。」
「いいぜ。気にしなくて。」
「愛してるよ、ジュンブライト。」
「俺も。愛してるぜ、真莉亜。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈ジュンブライトの妄想 終わり〉
「ウヒョヒョヒョヒョ♡」
〈クリスの妄想〉
「はいクリス。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷た~い♡」
「あ、シロップがついてる。」
ぺろっ。
「ひやっ。」
「ごめん。びっくりさせて。」
「いいんですよ。」
「愛してるぜ、クリス。」
「あたしも。愛してますよ、ジュンブライト様。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈クリスの妄想 終わり〉
「二ヒニヒニヒニヒ♡」
〈ウルフ一郎の妄想〉
「はいウルフ一郎さん。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷てぇ。」
「あ、シロップがついてるぞ。」
ぺろっ。
「もう、大胆なことは、やめてよぉ。」
「ごめんね。びっくりさせて。」
「いいよ。気にしないで。」
「愛してるよ、ウルフ一郎さん。」
「俺様も。愛してるぜ、真莉亜ちゃん。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈ウルフ一郎の妄想 終わり〉
「ウヒヒヒヒ♡」
「デヒヒヒヒ♡」
「ウヒョヒョヒョヒョ♡」
「ニヒニヒニヒニヒ♡」
「同じこと、考えてるねぇ。」
☆
「道華ぁ、できたよぉ。」
今日は夏祭りなので、道華のゆかたを作っちゃいました。
昨日、デパートに行って、本人に生地を選ばせて、夜中の11時まで半分つくって、今日、完成しました。
ハートがついたむらさきのゆかた。喜ぶかなぁ~?
「うわぁ。かっわい~♡これ、着て行くの?」
「うん。」
私は笑顔でうなずいた。
「ありがと~。お母さん!今から着ていい?」
だーめ。夏祭りが始まる前に、着ていいよ。
「え―っ?いやだ!今から着るの!」
道華が、足をじたばたさせた。
もう、わがまま言わないの。
はぁ。誰かさんと、性格がよく似ています。
「あれ?」
あ!道華。それ、のぞいたらだめ!
「このゆかた、誰の?」
そのゆかたは、ギロさんと、ウルフ一郎さんと、アキちゃんと、ソラちゃんの。
「へぇー。お母さんが作ったの?」
うん。
「あら。そのゆかた、真莉亜がつくったの?」
お母さんが、リビングにやって来た。
「うん。」
「お姉ちゃんは、裁縫が得意だからねぇ。」
と、琉理がゆかたを見つめながら、感心した。
「料理もうまいし。」
えへへへへ。
「あのね、未来のお母さんもね、裁縫と料理が・・・・・・。」
「あ―!」
「え?」
私は道華の口をふさいで、二人の方を見て、苦笑いをした。
「アハハハハ。実は、道華のお母さんも、私と同じで、裁縫と料理がね、得意だったの。」
「へぇー。」
お母さんは、感心している。
「いっぱい、つくってもらったんだよ!マスコットとか、ぬいぐるみとか!」
「あんたのお母さん、お姉ちゃんと同じ、器用なのねぇ。」
アハッ、アハハハハ。
私は、道華の手をひっぱって、後ろをくるりと振り向いて、道華の耳元で、ひそひそ声で話した。
「未来のことは話したらだめって、言ったでしょ!」
「だってぇ、自慢したかったんだもーん。」
てへぺろするなっ!
☆
「うお!これ、真莉亜ちゃんがつくったの!?」
はい。
「愛情がこもったゆかた、着てみるねぇ~♡」
あのう、愛情、こもっていませんから。
「真莉亜ちゃん、裁縫が上手だねぇ。」
ギロさんからほめられた♡
「真莉亜お姉ちゃん、どう?」
うわぁ。ソラちゃん、似合ってるよ~。
「このゆかた、大きすぎる!」
えっ?そんな。アキちゃんのサイズ通りに、つくったのに。
すると、クリスさんが、私の肩をたたいた。
「アキ、わざと言ってるのよ。気にしないで。」
はい。
「あと、ありがとね。こんなことまでしてくれて。二人は喜んでるし。」
いいんですよ、お礼なんて。
「真莉亜ちゃん、どう?俺様、かっこいい?」
ウルフ一郎さんが、私が作った黒いゆかたを着て、かっこつけている。
「ギロ、似合ってるわよ。」
「そ、そうかなぁ~?」
ギロさん、照れてる。かわいい。
「おい、バカ女。」
アキちゃんが、私を呼んだ。
「・・・・・・ありがとう。つくってくれて。」
どういたしまして。アキちゃん、似合うね。
「う、うるさい!」
アキちゃんも照れてる。
「ジュンブライト様~♡一緒にかき氷を、あ―んして食べましょ―♡」
「あ―んだと?」
ウヒヒヒヒ♡
〈真莉亜の妄想〉
「はい真莉亜。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷た―い。」
「あ、シロップがついてる。」
ぺろっ。
「ひやっ。」
「ごめん。びっくりさせて。」
「ううん。いいの。」
「愛してるぜ、真莉亜。」
「私も。愛してるよ、ジュンブライト。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈真莉亜の妄想 終わり〉
「デヒヒヒヒ♡」
〈ジュンブライトの妄想〉
「はいジュンブライト。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷てぇ。」
「あ、シロップがついてるぞ。」
ぺろっ。
「くすぐったいよぉ。」
「ごめんね。びっくりさせて。」
「いいぜ。気にしなくて。」
「愛してるよ、ジュンブライト。」
「俺も。愛してるぜ、真莉亜。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈ジュンブライトの妄想 終わり〉
「ウヒョヒョヒョヒョ♡」
〈クリスの妄想〉
「はいクリス。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷た~い♡」
「あ、シロップがついてる。」
ぺろっ。
「ひやっ。」
「ごめん。びっくりさせて。」
「いいんですよ。」
「愛してるぜ、クリス。」
「あたしも。愛してますよ、ジュンブライト様。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈クリスの妄想 終わり〉
「二ヒニヒニヒニヒ♡」
〈ウルフ一郎の妄想〉
「はいウルフ一郎さん。あ―ん♡」
「あ―ん♡」
ぱくっ。
「ん~。冷てぇ。」
「あ、シロップがついてるぞ。」
ぺろっ。
「もう、大胆なことは、やめてよぉ。」
「ごめんね。びっくりさせて。」
「いいよ。気にしないで。」
「愛してるよ、ウルフ一郎さん。」
「俺様も。愛してるぜ、真莉亜ちゃん。」
チュ・・・・・・。
ヒュー、パーン、パーン!
〈ウルフ一郎の妄想 終わり〉
「ウヒヒヒヒ♡」
「デヒヒヒヒ♡」
「ウヒョヒョヒョヒョ♡」
「ニヒニヒニヒニヒ♡」
「同じこと、考えてるねぇ。」
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