29 / 185
第十三話 「魔法の指輪」
しおりを挟む
私は泣きながら、リリアさんに指輪のことを話すと、リリアさんは頭からイラッときた。
「まったく、あの子ったら!調子にのりすぎよっ!」
リリアさんはぷんぷん怒りながら、せんべいをポリポリ食べた。
「お父さん、またネルのあやつり人形になったね。」
もう、それ以上、言わないでぇ~!
「真莉亜、落ち着いて。ジュンブライトは、心の中では、あんたのことを、愛してるよ。」
いーや!今度はうまく行きませんっ!
「真莉亜、鼻水、出てるわよ。」
ありがとう!
私は紅葉からもらったティッシュを受け取ると、鼻水をふいた。
「魔法のラブレターの次は、魔法の指輪ねぇ。」
「こーゆーの、なんか増えてない?」
「確かに。」
「で、ネル様は、元に戻す方法、教えてくれなかったんですか?」
ルクトさんが、泣いている私の前に、紅茶を出した。
「あたり前じゃないですか。だって、私とネルさん、恋のライバルですから・・・・・・あー、紅茶うま~い。」
おかげでスッキリしました。
「まーた、やっかいなことになりましたねぇ。」
私、ジュンブライトがねむっている間、指輪を自力ではずそうとしたけど・・・・・・。
「成功しましたか!?」
マドレーヌちゃんが、目を輝かせながら聞くと、私は首を振った。
全然、だめだったの。
「そうですか・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、悲しい表情になった。
「ペンチではずそうとしても、『大きなかぶ』みたいに、道華とアキちゃんとソラちゃんを呼んで、強く引っぱったけど、無理でした。」
「『大きなかぶ』は、おじいさんと、おばあさんと、孫と、犬と、ねこと、ねずみの6人で引っぱるのよ?」
「4人で引っぱるなんて、無理だねぇ。」
それはわかってます。
「みなさんで、ジュンブライトお兄様を元に戻す方法を、考えましょう!」
「わたくしのおもちゃのトンカチでたたいてつぶすのは、どうでしょう?」
ルクトさんのトンカチは、本物じゃないから、そんなにつぶれないと思いますよ?
「はぁ~!」
あらら。ルクトさん、落ちこんじゃった。
「せっかく、王子のためにと思って、意見を出したのに、一発で反対されるなんて、しつじとして、悲しいです~!」
ルクトさん!わかったから、泣かないで!私、ルクトさんの意見に賛成するから!
「あ、ありがとうございます、真莉亜様!さっすが、王子の元カノですねっ。」
元カノ言うな、元カノって。
「フラれたんじゃありませんか。」
ジュンブライトは、ネルさんからもらった指輪に、あやつられただけです。
「それでも、フラれたって言うんですよ。王子の元カノ様。」
それ以上言ったら、地球の果てまで投げ飛ばしますよ?
「ひぃぃぃぃぃ!今日の真莉亜様、こわいですぅ~!」
「てか、まだフラれたわけじゃないんだけど。」
「あ!いいこと考えた!」
クリスさん、なにか、考えましたか?
「ジュンブライト様を裸にして、こちょこちょをするの。」
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
裸にして、こちょこちょをするのですとぉ~!?
「『は』、何回言ってんの?」
「ギネス世界新記録、いったねぇ。」
「そんなに!?」
クリスさん!その続きを言ってください!
「いいよ。寝室に行って、ジュンブライト様の服を全部、脱がせるの。」
全部っていうことは、ズバリ、パンツもですか!?
「あたり前じゃない!パンツも脱がせないと、裸とは言えないわ!」
Nо~!あそこが見えますよ~!
「デヒヒヒヒヒ♡」
私とクリスさんは、とんでもないことを妄想しちゃいました♡
〈真莉亜とクリスの妄想〉
「失礼しまーす!」
「なんの用だ・・・・・・わ!なにすんだよ!」
「今から、手術をしまーす!」
「じっとしといてくださいねぇ。」
「ちょっ、やめろ!おい!やめろって!」
ポイ、ポイ、ポイ、ポイ!
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
「なーんてセクシーなお体なんでしょー♡」
「なぁ、恥ずかしいから、こっち、じろじろ見んなよぉ。」
「そんなに恥ずかしがらないで、始めますよ~!」
「な、なにすんだよ!」
「こちょこちょこちょこちょ~。」
「ぷ・・・・・・ぷはははは!くすぐったいじゃねぇか!」
「あ・・・・・・あたり前・・・・・・アハハハハ~!やめろよ~!」
「もっと、いきますよぉ~。」
「アハハハハ~!もっともっと~!」
「OK~。」
「アハハハハハ~。」
すぽっ。
「やったぁ~!」
「指輪をはずしたぞぉ~!」
「ありがとう、真莉亜、クリス。お前らのおかげで、ネルから解放できた。感謝するぜ。」
〈妄想 終わり〉
プシュー!
また鼻血が出ちゃいましたぁ~♡
「鼻血を出している場合か―っ!」
す、すみません。つい・・・・・・。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「もう、しあわせ~♡」
「すんごい鼻血の量ねぇ。もし、大量に流れてたら、世界中が、血の海になっていたかもね。」
「こわいこと、言うなぁ―!」
紅葉が、大きな声でつっこんだ。
「なにか、いい方法、ないですかねぇ。」
う~ん。
私とマドレーヌちゃんが、考えこんでいた。その時。
「お母さん、お母さん!」
なに?道華。
「電磁石って、おもしろいんだよ!」
今は遊んでいる場合じゃないの。
「見てよ!ほら、鉄を近づけると・・・・・・。」
道華が、鉄を電磁石に近づけさせると、鉄が電磁石にくっついた。
「すごいでしょ。」
道華がにこっと笑った。
ん?電磁石?
鉄を電磁石に近づけさせると、くっつくって、聞いたことある。
あ!あの指輪、鉄でできていたような・・・・・・あ!
「どうしたの?」
「見つけました!ジュンブライトを元に戻す方法を!」
「え!?」
「本当かい!?」
はい!それは、電磁石です。
「電磁石?」
見てください!
私は、道華がもっていた電磁石と、鉄をとると、早速、鉄をを電磁石に近づけさせてみた。
すると、鉄が電磁石にくっついた。
それを見たみんなは、「オー!」と、感心した。
「つまり・・・・・・。」
「あの指輪は、鉄でできていて・・・・・・。」
「指輪を電磁石ではずすと・・・・・・。」
「ジュンブライトが、元に戻るって、いうわけね。」
はいっ!
「いいことを考えましたねぇ。」
えへへへへ。
「やっと、見破ったわよ~。明日、ネルをこらしめなくっちゃ!」
ちょっとまってください。私、いい作戦を考えました!
「なに?それ。」
それは・・・・・・ヒソヒソヒソヒソ。
私が話すと、みんなは驚いた。
「本当にできるんですか?真莉亜様。」
はい!人生で初めての体験ですので!
「絶対、バレると思うけどねぇ。」
バレませんよ、きっと!たぶん。
「たぶんかい!」
テレサさんが、小さくチョップをした。
「ま、バカ女のことだからねぇ。せいぜい、がんばってねぇ~。」
その場を離れようとするアキちゃんのうでを、ソラちゃんがぎゅっとにぎった。
「な・・・・・・なにすんのよ!」
「アキちゃんも、協力するの!」
「またぁ!?もう、バカ女と協力するの、あきた~。」
協力してくれたら、魚、あげるけど。
すると、アキちゃんとソラちゃんとクリスさんが、猫顔になって、私の方を振り返った。
「本当だニャ!?」
なんで、クリスさんとソラちゃんが、反応するんですか。
「よーし!明日、がんばって、指輪をはずしましょーう!」
「オー!」
☆
「まったく、あの子ったら!調子にのりすぎよっ!」
リリアさんはぷんぷん怒りながら、せんべいをポリポリ食べた。
「お父さん、またネルのあやつり人形になったね。」
もう、それ以上、言わないでぇ~!
「真莉亜、落ち着いて。ジュンブライトは、心の中では、あんたのことを、愛してるよ。」
いーや!今度はうまく行きませんっ!
「真莉亜、鼻水、出てるわよ。」
ありがとう!
私は紅葉からもらったティッシュを受け取ると、鼻水をふいた。
「魔法のラブレターの次は、魔法の指輪ねぇ。」
「こーゆーの、なんか増えてない?」
「確かに。」
「で、ネル様は、元に戻す方法、教えてくれなかったんですか?」
ルクトさんが、泣いている私の前に、紅茶を出した。
「あたり前じゃないですか。だって、私とネルさん、恋のライバルですから・・・・・・あー、紅茶うま~い。」
おかげでスッキリしました。
「まーた、やっかいなことになりましたねぇ。」
私、ジュンブライトがねむっている間、指輪を自力ではずそうとしたけど・・・・・・。
「成功しましたか!?」
マドレーヌちゃんが、目を輝かせながら聞くと、私は首を振った。
全然、だめだったの。
「そうですか・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、悲しい表情になった。
「ペンチではずそうとしても、『大きなかぶ』みたいに、道華とアキちゃんとソラちゃんを呼んで、強く引っぱったけど、無理でした。」
「『大きなかぶ』は、おじいさんと、おばあさんと、孫と、犬と、ねこと、ねずみの6人で引っぱるのよ?」
「4人で引っぱるなんて、無理だねぇ。」
それはわかってます。
「みなさんで、ジュンブライトお兄様を元に戻す方法を、考えましょう!」
「わたくしのおもちゃのトンカチでたたいてつぶすのは、どうでしょう?」
ルクトさんのトンカチは、本物じゃないから、そんなにつぶれないと思いますよ?
「はぁ~!」
あらら。ルクトさん、落ちこんじゃった。
「せっかく、王子のためにと思って、意見を出したのに、一発で反対されるなんて、しつじとして、悲しいです~!」
ルクトさん!わかったから、泣かないで!私、ルクトさんの意見に賛成するから!
「あ、ありがとうございます、真莉亜様!さっすが、王子の元カノですねっ。」
元カノ言うな、元カノって。
「フラれたんじゃありませんか。」
ジュンブライトは、ネルさんからもらった指輪に、あやつられただけです。
「それでも、フラれたって言うんですよ。王子の元カノ様。」
それ以上言ったら、地球の果てまで投げ飛ばしますよ?
「ひぃぃぃぃぃ!今日の真莉亜様、こわいですぅ~!」
「てか、まだフラれたわけじゃないんだけど。」
「あ!いいこと考えた!」
クリスさん、なにか、考えましたか?
「ジュンブライト様を裸にして、こちょこちょをするの。」
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
裸にして、こちょこちょをするのですとぉ~!?
「『は』、何回言ってんの?」
「ギネス世界新記録、いったねぇ。」
「そんなに!?」
クリスさん!その続きを言ってください!
「いいよ。寝室に行って、ジュンブライト様の服を全部、脱がせるの。」
全部っていうことは、ズバリ、パンツもですか!?
「あたり前じゃない!パンツも脱がせないと、裸とは言えないわ!」
Nо~!あそこが見えますよ~!
「デヒヒヒヒヒ♡」
私とクリスさんは、とんでもないことを妄想しちゃいました♡
〈真莉亜とクリスの妄想〉
「失礼しまーす!」
「なんの用だ・・・・・・わ!なにすんだよ!」
「今から、手術をしまーす!」
「じっとしといてくださいねぇ。」
「ちょっ、やめろ!おい!やめろって!」
ポイ、ポイ、ポイ、ポイ!
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
「なーんてセクシーなお体なんでしょー♡」
「なぁ、恥ずかしいから、こっち、じろじろ見んなよぉ。」
「そんなに恥ずかしがらないで、始めますよ~!」
「な、なにすんだよ!」
「こちょこちょこちょこちょ~。」
「ぷ・・・・・・ぷはははは!くすぐったいじゃねぇか!」
「あ・・・・・・あたり前・・・・・・アハハハハ~!やめろよ~!」
「もっと、いきますよぉ~。」
「アハハハハ~!もっともっと~!」
「OK~。」
「アハハハハハ~。」
すぽっ。
「やったぁ~!」
「指輪をはずしたぞぉ~!」
「ありがとう、真莉亜、クリス。お前らのおかげで、ネルから解放できた。感謝するぜ。」
〈妄想 終わり〉
プシュー!
また鼻血が出ちゃいましたぁ~♡
「鼻血を出している場合か―っ!」
す、すみません。つい・・・・・・。
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「もう、しあわせ~♡」
「すんごい鼻血の量ねぇ。もし、大量に流れてたら、世界中が、血の海になっていたかもね。」
「こわいこと、言うなぁ―!」
紅葉が、大きな声でつっこんだ。
「なにか、いい方法、ないですかねぇ。」
う~ん。
私とマドレーヌちゃんが、考えこんでいた。その時。
「お母さん、お母さん!」
なに?道華。
「電磁石って、おもしろいんだよ!」
今は遊んでいる場合じゃないの。
「見てよ!ほら、鉄を近づけると・・・・・・。」
道華が、鉄を電磁石に近づけさせると、鉄が電磁石にくっついた。
「すごいでしょ。」
道華がにこっと笑った。
ん?電磁石?
鉄を電磁石に近づけさせると、くっつくって、聞いたことある。
あ!あの指輪、鉄でできていたような・・・・・・あ!
「どうしたの?」
「見つけました!ジュンブライトを元に戻す方法を!」
「え!?」
「本当かい!?」
はい!それは、電磁石です。
「電磁石?」
見てください!
私は、道華がもっていた電磁石と、鉄をとると、早速、鉄をを電磁石に近づけさせてみた。
すると、鉄が電磁石にくっついた。
それを見たみんなは、「オー!」と、感心した。
「つまり・・・・・・。」
「あの指輪は、鉄でできていて・・・・・・。」
「指輪を電磁石ではずすと・・・・・・。」
「ジュンブライトが、元に戻るって、いうわけね。」
はいっ!
「いいことを考えましたねぇ。」
えへへへへ。
「やっと、見破ったわよ~。明日、ネルをこらしめなくっちゃ!」
ちょっとまってください。私、いい作戦を考えました!
「なに?それ。」
それは・・・・・・ヒソヒソヒソヒソ。
私が話すと、みんなは驚いた。
「本当にできるんですか?真莉亜様。」
はい!人生で初めての体験ですので!
「絶対、バレると思うけどねぇ。」
バレませんよ、きっと!たぶん。
「たぶんかい!」
テレサさんが、小さくチョップをした。
「ま、バカ女のことだからねぇ。せいぜい、がんばってねぇ~。」
その場を離れようとするアキちゃんのうでを、ソラちゃんがぎゅっとにぎった。
「な・・・・・・なにすんのよ!」
「アキちゃんも、協力するの!」
「またぁ!?もう、バカ女と協力するの、あきた~。」
協力してくれたら、魚、あげるけど。
すると、アキちゃんとソラちゃんとクリスさんが、猫顔になって、私の方を振り返った。
「本当だニャ!?」
なんで、クリスさんとソラちゃんが、反応するんですか。
「よーし!明日、がんばって、指輪をはずしましょーう!」
「オー!」
☆
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる