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第1章

第六話 「いざ、新婚旅行へ!」

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ジュンブライトが行きたいところ、海賊のバイキングに着きましたぁ~。
なので、ここで昼食を取ることにしましたぁ~。
がらあまりの人気さに、席は満席!
なので、30分待つことに。
店員さん、コックさんがなんと、全員本物の海賊!
なので、私少々、こわがっています。
大きな水槽の中には、魚さん達がいっぱいいて、船の形をしたお皿には、おいしそ~な料理が、いっぱい並んでます!

「なぁ、まだかよぉ~。もう、腹減ったぁ~。」

まだだよ。がまんしなさい。

「え~?がまん、できないよぉ~。」

「俺様にまかせろ。」

ウルフ一郎さんは、スッと立ち上がり、海賊さんのところへ行った。

「なんだ、あんた。」

「キャプテンジャック・スパロウだ。おわかり?」

「え、え~!?ジャック・スパロウ船長!ははーっ!」

海賊さん全員、土下座しました。
さすが、ものまねパワー。

「がまんできねぇやつがいるから、席、すわってもいいか?」

「はい!喜んで~!おい、お前ら!ジャック・スパロウ様のお通りだぁ~!」

「ははーっ!」

すんごいお出迎えです。

「わ!なにすんだよ!」

「ジャック・スパロウ様が来たから、とっとと出て行きやがれ!」

「つ~!この店、潰ればいい!」

「ささ、どうぞどうぞ。」

「サンキュー。」

お客さんを追い出してどーする!

「さぁ、どんどん食べるぞぉ~!」

「おう!」

ま、いっか。
うわぁ~。どれもこれも、おいしそ~。

「ほいっ。」

ジュンブライトが、私のプレートに、なにかを置いた。
ん?なにこれ?
あ!もやし!
こいつぅ~、人の嫌いな物を勝手に置きやがってぇ~!

「真莉亜お姉様っ、落ち着いて!向こうに海鮮ナポリタンがありますよ!」

海鮮ナポリタン!?食べた~い!
って、ないし!

「ニヒニヒニヒ~。」

って、誰かさんがぜ~んぶ、取って行ってるし!
もう!食べ物を独り占めして!

「大丈夫ですよ!できたての海鮮ナポリタンを持って来ましたから。」

うわぁ~。ありがとうございますぅ~。
私は料理をたくさん取って、テーブルに行った。

「お、お前、そんなにいっぱい、食えるのか!?」

うん。
だって、お腹の子のためだもん。
ちゃんといっぱい食べて、元気に産まれてほしいから。

「俺よりすっごい量だぞ、こいつ!」

「いーじゃねぇか。真莉亜ちゃんの好きにさせろ。」

「……おう。」

もう、ジュンブライトったら。どこまで心配性なの?

「し、心配性じゃねぇーよ!」

うふふふふ。顔、真っ赤になってるし。

「なってねぇ!」

「ところで、マドレーヌのやつ、おそいなぁ。あいつ、どこに行ったんだろ。」

さぁ~。

「真莉亜お姉様ぁ~!」

あ、マドレーヌちゃん!
もう、どこ行ってたの?心配したんだよ。

「えへへへへ。ごめんなさーい。実はぁ、スイーツコーナーに行ってましてぇ。」

「スイーツコーナー!?」

「お前!スイーツは食後のあとって言ったろ!」

「ゔ……ゔぅ……。」

ヤバイ!泣きそうだよ!

「ジュンブライト、ウルフ一郎さん!耳栓!」

「おう!」 「うん!」

私達は、耳栓をはめた。

「うぇ~ん!」

あぁ。食べ物とか、テーブルとか、いすとかいろいろ、浮かんでるよぉ~。

「うぇ~ん!」

マドレーヌちゃん、泣き止んで!
マドレーヌちゃんが泣き止むと、食べ物と、テーブルと、いすが、浮かぶのをやめた。

「ひくっ、ひくっ……。」

「マドレーヌ、ごめんな。」

「はいっ!もう、いいですよ!」

マドレーヌちゃんは、笑顔に戻った。

「それでですね、ホットケーキをなんと、10個、取って来たんですぅ~!」

えぇ~!?10個も~!?

「お前、食べきれるのか!?」

「はいっ!」

「出た。ホットケーキヤロー。」

ま、いいじゃないですか。

「真莉亜~!マドレーヌに甘やかしすぎなんだよぉ~!」

いいじゃないの。ホットケーキはマドレーヌちゃんの好物だし。

「もう!知らねぇ!」

「いっただっきま~す!」

マドレーヌちゃんは、ホットケーキを一口で食べた。

「ん~、ほっぺが落ちそうです~♡」

ん~、このナポリタン、おいひ~♡
私は、お腹をさわった。
赤ちゃーん。おいちぃでちゅかぁ~?
ビクッ。
あ、動いた!

「赤ちゃんはジュンブライトお兄様みたいに、食いしんぼうですねっ。」

「し、失礼なっ!」

「ささ、赤ワイン、どうぞっ。」

「サンキュー。」

「って、お前!こんな昼間っからさけのんで、どーする!」

そうですよ。ガイドなんだから。

「うるせー。一杯飲むから、安心しろ。」

もう!

「あー、うんめぇ~!」

でも、おいしい昼食ができました。


                               ☆


美女と野獣のバラ農園では、久しぶりにベルさんとヘルンさんに会って、とても嬉しかったし、バラの採取もできたし。
そうそう!
ベルさん達から特別に、バラの種をいただいたんだっけ。
大切に育てよう。
それと、西遊記の遊園地に行って、いろんなアトラクションに乗りましたぁ。
ジュンブライトってたら、5回も絶叫マシーンに乗ったんだよ、5回も。
私は妊娠しているから、無理だったけど、そのせいでウルフ一郎さん、5回も吐いたんだよ、5回も。

「もう、絶叫マシーン、乗りたくない!」って、言ってたっけ。

おみやげもいっぱい買ったし、もう、満足です。
お部屋は、私とマドレーヌちゃんがいて、そのとなりには、ジュンブライトとウルフ一郎さんがいます。

「真莉亜お姉様っ、明日はシンデレラ城ですねっ。」

そうだね。
けど、中は見れないんだもんね。がっかりです。

「その次は、今、おとぎの国で行われてるサーカス!楽しみですぅ~!」

そうだね。
だから早く寝なくちゃ。

「はいですっ!」

おやすみ、マドレーヌちゃん。

「おやすみなさい、真莉亜お姉様っ!」

私は部屋の電気を消して寝た。


                                       ☆
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