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第1章

第一話 「結婚式は中止!?」

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そして、結婚式本番。
ひゃ―っ、ドキドキするよぉ~。
 
「真莉亜、しっかり。」
 
う、うん。
ジャーンジャジャーンジャーン。
パイプオルガンの音が鳴ったとたん、大きな扉が開いて、ハトがはばたいた。
バージーロードを歩くの、生まれて初めて。
 
「真莉亜、結婚、おめでとー!」
 
紅葉、クリスさん!ありがとー!
 
「真莉亜、おめでとう。」
 
テレサさん、お母さん、琉理、おばあちゃん、リリアさん!
 
「バカ女、もしジュンブライト様をしあわせにしなかったら、タダじゃおかないわよ。」
 
アキちゃん、こわいです。
 
「真莉亜お姉ちゃん、おめでと~!」
 
ソラちゃん!ありがとー!
 
「真莉亜ちゃん、おめでとー!」
 
ソアンさん、ジャンさん、リナンさん、アクアさん、アルマさん!
ありがとうございますぅ~。
 
「ま、真莉亜ちゃん、お願いだから、誓いのキスだけは、しないでぇ~。」
 
アハハハハ。ウルフ一郎さん、くやしがってるみたいだね。
 
「真莉亜お姉様~!おめでとうございますぅ~!」
 
マドレーヌちゃん!ありがと~!
 
「真莉亜様ぁ~!おめでとうございますぅ~!」
 
「おしあわせに~!」
 
「王子、おめでと~!」
 
うわぁ。たくさんの国民の人々から、たくさんのお祝いの言葉が!
そして、私は、ジュンブライトのところへ来た。
神父さんが、ゴホン!とせきばらいをした。
 
「ただいまより、結婚式を行う。この結婚に、反対するものは?」
 
「はい、は―い!」
 
「絶っっっっっっ対、結婚はさせねぇ!」
 
「バカ女!あたしはジュンブライト様のこと、あきらめてないからね!」
 
はい。反対する人、約三名、いました。
 
「どーする?ジュンブライト。」
 
私はひそひそ声で、ジュンブライトに話しかけた。
 
「あ―、それはなかったことにしてくれ。」
 
「はい、かしこまりました。ではみなさん、賛成ってことで。」
 
「って、おい!」
 
「勝手に決めないでよぉ!」
 
「くっそぉ~!」
 
「はいはい。だまりましょうねぇ。」
 
「では、ジュンブライト、あなたはかなわぬ愛を誓いますか?」
 
「誓います。」
 
「春間真莉亜、あなたはかなわぬ愛を誓いますか?」
 
「誓います。」
 
「それでは、指輪の交換を。」
 
私達は、白い手袋を、片方だけ外して、両方の薬指に指輪をはめた。
 
「最後に、誓いのキスを。」
 
ジュンブライトが、レールを開けた。
 
「一生、愛し合おうな。」
 
うん。
私達は、唇を近づけて・・・・・・。
チュッ。
キスをした。
キスをした瞬間、たくさんのふうせんが舞い上がった。
 
「あ・・・・・・あぁ・・・・・・。」
 
「王子ぃ~、おめでと~!」
 
「真莉亜様、おめでと~!」
 
私達は、唇を離した。
 
「ジュンブライト。」
 
「なんだ。」
 
私はジュンブライトにだきついた。
 
「・・・・・・大好き。」
 
「俺も。大好きだぜ、真莉亜。」
 
ジュンブライトが、ぎゅっと私をだきしめた。
ジュンブライト・・・・・・。
一生、愛し合おうね。
 
 

 
 
結婚式が終わった後、披露宴が行われた。
披露宴には、新郎新婦の家族や、新郎新婦の知り合いや、多くの国民達がいっぱい集まった。
ん?料理はどんな料理かって?
もちろん、人間界の料理ですっ!
ん~!どれもこれも、おいし~い!
ジュンブライト、おそいなぁ。
トイレに行くって言ったきり、戻って来ないしぃ。
 
「『それでは、ジュンブライト様とウルフ一郎さんによります、8.6秒バズーカです!どうぞ!』」
 
えっ?えっ?なんて?
すると、扉が開き、サングラスをかけた、ジュンブライトと、ウルフ一郎さんが出て来た。
ウルフ一郎さん、サングラス、直ったんだね。
よかったぁ~。
ていうか、8.6秒バズーカって、すっごい最近のやつじゃん!
 
「8.6秒バズーカです!」
 
「お願いします!ラッスンゴレライ!」
 
「えっ?えっ?なんて?」
 
「ラッスンゴレライ!フー!ラッスンゴレライ!フー!」
 
みんな、手拍子してるし!
あらぁ。子供達が前に集まってるぅ。
相当、人気なんだね、ラッスンゴレライ。
 
「ラッスンゴレライ説明してね!」
 
「いや、ちょっとまってちょっとまってお兄さん!ラッスンゴレライってなんですの?説明しろと言われましても意味わからんからできまっせーん。」
 
「ラッスンゴレライ!フー!ラッスンゴレライ!フー!楽しい南国ラッスンゴレライ!」
 
「いや、ちょっとまってちょっとまってお兄さん ラッスンゴレライってリゾートなん?でも南国言うてもいろいろあるよ、パリ、グアム、ハワイどれですの?」
 
「アハハハハ!」
 
みんな、大ウケです。
 
「彼女と車でラッスンゴレライ!」
 
「ちょちょちょちょちょっとまてちょとまってお兄さん、うそはついたらいけません。彼女とか車とか言うてたけど彼女おらんし車ないや―ん!」
 
「アハハハハ!」
 
くすっ。
私も笑っちゃった。
 
「キャビア、フォアグラ、トリュフ、スパイダーフラッシュローリングサンダー!」
 
「いや、ちょちょちょちょっとまて、お兄さん、ちょっと―!お兄さん!ちょっとラッスンゴレライちゃいますの?意味わからんからやめて言うたけどもうラッスンゴレライを待ってまっせ―!」
 
「アハハハハ!」
 
うふふふふ。
今日はとても楽しい一日になりました。
 
 

 
 
 
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