ヴァンパイア♡ラブ

田口夏乃子

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番外編 元気を取り戻して、温泉でも行こう!ジュンブライト!

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「ワカバさ~ん!」

「ジャンさん。どうしたの?」

「好きな男性のタイプは、なんですか?」

「え……?」

「早く教えてくださいよぉ~♡」

「そうねぇ……。おもしろい人が好き。」

「実にぴったりだ。」

「うふふふふ。ジャンさんって、おもしろい人なのね。」

「まあね。それよりワカバさん!ぼ、ぼ、ぼ、僕と、つきあってください!」

「……私、ジャンさんがここに来て、一目ぼれしたみたい。」

「え……。」

「つき合ってもいいですよ。これから、よろしくお願いします。」

「や、や、やったぁ~!実におもしろい。」

「うふふふふ。」

                       
                              ☆


うわぁ。おいしそうな料理がいっぱいだぜ!

「本当だな。」

「俺が大好きな、トカゲの天ぷらがあるぜ!」

「わしが愛情をこめてつくった料理じゃ♡」

いきなりだきつくなっ。

「いいにおいがする体じゃのう♡」

人の体を、勝手にさわるなっ。

「キクちゃんの料理、おいしいね。」

アルマがキクヨの方に向いてほほ笑むと、キクヨの目がハートになった。

「イケメンにそう言われるなんて、初めてじゃ♡お礼に体をさわって、よろしいかの?」

もう、さわってるし!

「……。」

アルマ、ありがとう。犠牲になってくれて。

「ジャン、おそいわねぇ。」

「ワカバちゃんもいないね。」

「ったく、どこに行ったんだろ。」

すると、扉がガラッと開いた。

「おまたせ~。みんな、ジャンとワカバさんから、重大なお知らせがある。」

重大なお知らせ?

「なんだろ。」

「みんな、聞いてくれ!僕とワカバさんは、つき合うことになった!」

「えぇ~!?」

う、うそだろ!?

「本当だよ。ジュンブライト!先に行ってもらうぞ!」

「おめでとう、ワカバ。」

「ありがとう。お姉ちゃん。」

「曾孫をよろしく頼むぞ、イケメンくん♡」

「はいっ。」

ジャン、嬉しそうだなぁ。
俺も、真莉亜と……。

「どうしたんだ?」

いや、なんでもない。

「よっしゃあ!そんじゃあ、宴会始めるぞ!」

ソアンがステージの上に立った。

「イェーイ!」

「それではみなさん、カンパーイ!」

「カンパーイ!」


                                ☆


ん~。真莉亜ぁ、愛してるぞぉ~。

「ジュンブライト、うっさい。」

うっせぇ~!告白のじゃまするなぁ~!

「お前、よっぱらってるな。」

「イケメンよ。そんなにわしを愛してるなら、わしにキスしてくれるかのう。」

「もっちろ~ん。」

「ま、まて!まだ、心の準備が……。」

チュッ……。

「なんという甘いキスなんじゃ!今までのキスより、甘くて熱~い♡」

「もう一回、するか?」

「イエス!」

チュッ……。

「グビヒヒヒ!はぁ~、笑いが止まらないぜ!」


                                  ☆
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