109 / 138
第四十九話 「いざ、魔界へ!」
しおりを挟む
「♪ルンルンルーン。」
ルクトさんが、私達の前に歩きながら、鼻歌を歌っている。
ルクトさん、本当に元気だねぇ。
「はいっ。こう見えて、息がはぁはぁしにくくなりましたぁ。」
「ルクトじいや様はまるで私の弟みたいです~♡」
「お、弟?」
ルクトさんが驚くと、マドレーヌちゃんがかわいい笑顔でうなずいた。
「だって、今のルクトじいや様は、かわいいですも~ん♡」
「か、かわいくなんか、ありません!」
ルクトさんの顔、真っ赤になってる。
「このじじーめ!女にモテやがってぇ!」
ジュンブライト、落ち着いて。
「落ち着いてられっか!俺が一番かわいいのに、どうしてじいやがかわいがれているんだよぉ!」
「あんたは中身がかわいくないだけさ。」
そうそう。テレサさんの言う通り、あんたは中身だけかわいくないだけだよ。
「すぐわがまま言うし。」
ジュンブライトの頭の上に、『わがまま』という大きな石がのった。
「自分勝手だし。」
ジュンブライトの頭の上に、『自分勝手』という大きな石がのった。
「口が悪いし。」
ジュンブライトの頭の上に、『口が悪い』という大きな石がのった、そのとたん。
「うわぁ!」
あーあ。押しつぶされちゃった。
それに、ジュンブライトの目がぐるぐるまわってるし。
「ちゃんと反省しろっ。」
アルマさんが、ジュンブライトの顔を見て、にらんでるぅ!こわ~い。
はぁ。早く元に戻りたいよぉ。
☆
夜。
もう、夜は遅いから、私達は野宿することにした。
マドレーヌちゃんとリリアさんとテレサさんと紅葉は、食料探しに。ノア様とアルマさんとルクトさんは、木の実探しに行った。
残っているのは私とジュンブライトだけ。
私達の目の前には、たき火がパチパチ音を鳴らしている。
なんか、ジュンブライトといると、胸が熱くなる・・・・・・。
ドキドキ。
このドキドキが、止まらない。
好きだから、胸が熱くなったり、ドキドキしたりするのかなぁ。
なんか、胸が痛くなりそうな気がする。
「おい、なにボーっとしてるんだ。」
ジュンブライト!
「い、いや。ボーっとなんか、してないよ。ほ、ほら、星、きれいだねっ。」
なんてごまかして、星がきれいに見えるのは、あたり前だろっ。
「そうだな。星がキラキラ輝いているなぁ。」
ちょ、ちょー!私のとなりにすわらないでよぉ!
「別にいいじゃねぇか。」
と、二カッと笑った。
「・・・・・・真莉亜。」
どうしたの?急に顔が赤くなっちゃって。
「俺、真莉亜がいなくなって、とてもさびしかった。」
ジュンブライト・・・・・・。って、人の手をにぎるなぁ!
「お前にずっと会いたかった。」
ちょ、顔が近いんですけどー。
「お前がいない夜なんて、ねむりきれないよ。俺はずっと、お前のことしか考えなかった。城に行く時も、探しに行く時もずっと。」
ジュンブライト・・・・・・。ずっと私のことを、思っていたんだ・・・・・・。
「私も。早くジュンブライトに会いたいと思った。」
「お前もか!?」
うん。
「お前がお前と再会して、うれしかったこと一つ。そのアクセサリー、やっとつけてくれたんだな。」
ジュンブライトが、私がつけているアクセサリーを指さした。
気付くのおそっ。
「ごめんごめん。」
このアクセサリー、レオン様のアクセサリーだったんでしょ?
「えっ?なんでそれを・・・・・・。」
私はアクセサリーのことを全部話すと、ジュンブライトが「ぷっ。」と笑い出した。
「お前の言う通りだよ。母さんの魂が入っているなんて、びっくりしたなぁ。」
私もだよ。
「真莉亜、お前を二度と、離さないぜ。」
「ジュンブライト・・・・・・。」
なんか、胸が痛くなってきたよ。
「おい、なんでいい空気になってるんだい。子供のくせに。」
その声は!
「テレサさん!」
「それに、手をにぎっていたわ。」
リリアさん!
「二人とも、ラブラブですねぇ。」
マドレーヌちゃん!
「見つめ合って、なにかあったの?」
紅葉!
い、いやぁ、なにもなかったよぉ。
「笑ってるし。」
笑ってないってばぁ!
「うそをついてるねぇ。うそはどろぼうの始まりだよ。」
うそなんかついていませーん!
「みなさーん、なにを話してるんですかぁ?」
ルクトさん!
「ルクトじいや様、ジュンブライトお兄様と真莉亜お姉様が、ラブラブで、手をつないで見つめ合ってたんですぅ。」
「な、なんですってぇ!?」
ルクトさん、声大きい・・・・・・。
「マドレーヌ!人をからかうな!」
「すみませーん。」
マドレーヌちゃんが笑顔でてへぺろした。
「ははーん。やっぱりお前、真莉亜さんのことが・・・・・・。
アルマさんが、ジュンブライトの耳元でひそっと話すと、ジュブライトの顔が、急に赤くなった。
「ちげーよ!お前もからかうなぁ!」
「・・・・・・明日、あの人に会いに行きましょう。」
☆
ルクトさんが、私達の前に歩きながら、鼻歌を歌っている。
ルクトさん、本当に元気だねぇ。
「はいっ。こう見えて、息がはぁはぁしにくくなりましたぁ。」
「ルクトじいや様はまるで私の弟みたいです~♡」
「お、弟?」
ルクトさんが驚くと、マドレーヌちゃんがかわいい笑顔でうなずいた。
「だって、今のルクトじいや様は、かわいいですも~ん♡」
「か、かわいくなんか、ありません!」
ルクトさんの顔、真っ赤になってる。
「このじじーめ!女にモテやがってぇ!」
ジュンブライト、落ち着いて。
「落ち着いてられっか!俺が一番かわいいのに、どうしてじいやがかわいがれているんだよぉ!」
「あんたは中身がかわいくないだけさ。」
そうそう。テレサさんの言う通り、あんたは中身だけかわいくないだけだよ。
「すぐわがまま言うし。」
ジュンブライトの頭の上に、『わがまま』という大きな石がのった。
「自分勝手だし。」
ジュンブライトの頭の上に、『自分勝手』という大きな石がのった。
「口が悪いし。」
ジュンブライトの頭の上に、『口が悪い』という大きな石がのった、そのとたん。
「うわぁ!」
あーあ。押しつぶされちゃった。
それに、ジュンブライトの目がぐるぐるまわってるし。
「ちゃんと反省しろっ。」
アルマさんが、ジュンブライトの顔を見て、にらんでるぅ!こわ~い。
はぁ。早く元に戻りたいよぉ。
☆
夜。
もう、夜は遅いから、私達は野宿することにした。
マドレーヌちゃんとリリアさんとテレサさんと紅葉は、食料探しに。ノア様とアルマさんとルクトさんは、木の実探しに行った。
残っているのは私とジュンブライトだけ。
私達の目の前には、たき火がパチパチ音を鳴らしている。
なんか、ジュンブライトといると、胸が熱くなる・・・・・・。
ドキドキ。
このドキドキが、止まらない。
好きだから、胸が熱くなったり、ドキドキしたりするのかなぁ。
なんか、胸が痛くなりそうな気がする。
「おい、なにボーっとしてるんだ。」
ジュンブライト!
「い、いや。ボーっとなんか、してないよ。ほ、ほら、星、きれいだねっ。」
なんてごまかして、星がきれいに見えるのは、あたり前だろっ。
「そうだな。星がキラキラ輝いているなぁ。」
ちょ、ちょー!私のとなりにすわらないでよぉ!
「別にいいじゃねぇか。」
と、二カッと笑った。
「・・・・・・真莉亜。」
どうしたの?急に顔が赤くなっちゃって。
「俺、真莉亜がいなくなって、とてもさびしかった。」
ジュンブライト・・・・・・。って、人の手をにぎるなぁ!
「お前にずっと会いたかった。」
ちょ、顔が近いんですけどー。
「お前がいない夜なんて、ねむりきれないよ。俺はずっと、お前のことしか考えなかった。城に行く時も、探しに行く時もずっと。」
ジュンブライト・・・・・・。ずっと私のことを、思っていたんだ・・・・・・。
「私も。早くジュンブライトに会いたいと思った。」
「お前もか!?」
うん。
「お前がお前と再会して、うれしかったこと一つ。そのアクセサリー、やっとつけてくれたんだな。」
ジュンブライトが、私がつけているアクセサリーを指さした。
気付くのおそっ。
「ごめんごめん。」
このアクセサリー、レオン様のアクセサリーだったんでしょ?
「えっ?なんでそれを・・・・・・。」
私はアクセサリーのことを全部話すと、ジュンブライトが「ぷっ。」と笑い出した。
「お前の言う通りだよ。母さんの魂が入っているなんて、びっくりしたなぁ。」
私もだよ。
「真莉亜、お前を二度と、離さないぜ。」
「ジュンブライト・・・・・・。」
なんか、胸が痛くなってきたよ。
「おい、なんでいい空気になってるんだい。子供のくせに。」
その声は!
「テレサさん!」
「それに、手をにぎっていたわ。」
リリアさん!
「二人とも、ラブラブですねぇ。」
マドレーヌちゃん!
「見つめ合って、なにかあったの?」
紅葉!
い、いやぁ、なにもなかったよぉ。
「笑ってるし。」
笑ってないってばぁ!
「うそをついてるねぇ。うそはどろぼうの始まりだよ。」
うそなんかついていませーん!
「みなさーん、なにを話してるんですかぁ?」
ルクトさん!
「ルクトじいや様、ジュンブライトお兄様と真莉亜お姉様が、ラブラブで、手をつないで見つめ合ってたんですぅ。」
「な、なんですってぇ!?」
ルクトさん、声大きい・・・・・・。
「マドレーヌ!人をからかうな!」
「すみませーん。」
マドレーヌちゃんが笑顔でてへぺろした。
「ははーん。やっぱりお前、真莉亜さんのことが・・・・・・。
アルマさんが、ジュンブライトの耳元でひそっと話すと、ジュブライトの顔が、急に赤くなった。
「ちげーよ!お前もからかうなぁ!」
「・・・・・・明日、あの人に会いに行きましょう。」
☆
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる