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第四十四話 「真莉亜、アルマと結婚する!?」
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「なぁじいや。」
「なんでしょうか。」
この山、どこまで続くんだ。
「知りません。」
むかー!
知っているくせに、生意気だぞ!
「本当です。わたくし、もう歳ですから、もう登りきれません・・・・・・。」
こらぁ!勝手に休むなー!
真莉亜がアルマの嫁にされっちまうんだぞ!
「ジュンブライト様、少し休憩をとったらいいんじゃない?」
白雪姫!
「だって、この山は、ずーっと、続いているから。」
最初っからそれを言えや!
「しかもこの山、明日には登り終わるみたいよ。」
それも最初っから言えや!
「つかれましたぁ。リリア、お水。」
「ちょっとまってね。」
はぁ。
俺も少し休もうかな。
☆
アルマは今、お風呂に入っている。
さてと、私もお風呂に入りましょうか。
私が部屋を出ようとした、その時。
ガチャ・・・・・・。
「どこに行くんだ?」
ア、ア、アルマ!
もう上がったの?
「あぁ。もしかして、逃げようとしてるんじゃないだろうな?」
アルマがぎろっとした顔で、私の顔をのぞきこむ。
ちがうよ!お風呂に入ろうとしたんだよ!
「そうか・・・・・・。かんちがいして、悪かったな。」
いいよ、そんなにあやまらなくて。
「ありがとう。」
バスロープを着たアルマが、化粧台のいすにすわった。
「どうしたんですか?」
「俺の髪をかわかしてくれないか?」
え、え~!?
そ、そんなの、自分でやってよ!
「自分でやれって?お前、この俺に向かって・・・・・・。」
あー!します、しまーす!
しますから、そんなに怒らないでください!
「ありがとう。じゃあ、ブラシとドライヤーは、化粧台の上にあるから。」
アルマが化粧台の上にあるブラシとドライヤーを、指をさして教えた。
私は早速、ドライヤーのコンセントをはめて、ドライヤーのボタンを押して、アルマの髪をかわかし始めた。
アルマって、髪がさらさらしてるね。
「ガキのころからだ。」
へぇー。
ねぇ、ジュンブライトが死ぬ前、何か話した?
「あいつのことは忘れた。」
あ・・・・・・。ごめんね、こんなことを話して。
だって、あやつられているんだもん。
「二度と話すなっ。」
はい・・・・・・。
また、余計なことを話しちゃった。
私はドライヤーのボタンを押して、コンセントをぬいて、次はブラシでアルマの髪を整えた。
「髪も結ぼうか?」
「あぁ。」
私はゴムで、アルマの髪を、いつもの髪型に結んだ。
「ありがとう。」
どういたしまして。
じゃあ、私はお風呂に入るからね。
私は笑顔で、部屋を出た。
☆
ふぅ。
やっときつーい山を登り切ったぜ~。
って、もう暗くなってんじゃん!
「王子、今日はここで休みましょう。」
また休むのかよ!
「だって、辺りが暗くなってるし、ここで夜が明けるまで、休みましょう。」
ちっ、だから、山に登る時、休憩するなって言ったんだよ。
「ジュンブライトお兄様~。とれたての青虫とかえる、採ってきましたよぉ。」
と、とれたての青虫とかえるだとぉ!?
「あと、トカゲもダンゴムシも採ってきたわよ。」
サンキューな!マドレーヌ、リリア!
「私達は、虫とか食べないから、木の実を採りに行くからね。白雪姫、行くわよ。」
「はいっ、ノア様っ。」
ノア様と白雪姫は、森の奥へと歩いて行った。
「・・・・・・ジュンブライト。」
どうした?リリア。
なんか、様子がおかしいぞ。
顔、赤くなってるし。
「ちょっと来て。」
リリアが顔を真っ赤にしながら、俺のうでをぎゅっとにぎって、俺を、誰もいないところへ連れて行った。
リリアが、はぁはぁと、息をはいている。
一体、なにが起きるんだ?
「やっと、二人っきりになれる。」
へ?
リリア、俺をここに連れて、どうしたんだ。
すると、リリアが真剣な顔で、俺の方を振り向いた。
「わ、私ね、実はあなたのことが、ずっ、ずっ、ずっ、ずっと、大好きだったの!」
ふーん、俺のことがずーっと、大好きだったんだぁ。
・・・・・・って。
「え~!?」
☆
お風呂、気持ちよかったなぁ。
ガチャ。
アルマ、どうしたの?ドライヤーとブラシを持って。
「俺がお前の髪をかわかす。」
え?
それ、本当?
「あたり前だろ。さっきの恩返しにと思って。」
ふーん。
じゃあ、お願いしよっかな。
私は早速、化粧台の前のいすにすわった。
そして、アルマがドライヤーのコンセントをはめて、ボタンを押して、私の髪をかわかし始めた。
「お妃の髪って、こんなにきれいでさらさらしてるんだな。」
そっ、そうかなぁ。
「本当だよ。こんな星みたいに輝く黄色い髪を見るのは、生まれて初めてだ。」
そう言いながら、アルマはブラシで、私の髪を整える。
「そ、そう言われると、照れるなぁ。」
「照れているお妃は、かわいいなぁ。」
そ、そうかなぁ。
「はい。これで、いつものお妃の髪型の完成だ。」
うわぁ。ありがとう、アルマ!
私は思いっ切りアルマにだきついた。
「お妃、愛してるよ。」
アルマが、私の唇にキスをしようとした、その時。
トントン。
扉をたたく音が聞こえた。
「入れ。」
ガチャ・・・・・・。
入って来たのは、テレサだった。
「食事の時間になったよ。」
☆
「なんでしょうか。」
この山、どこまで続くんだ。
「知りません。」
むかー!
知っているくせに、生意気だぞ!
「本当です。わたくし、もう歳ですから、もう登りきれません・・・・・・。」
こらぁ!勝手に休むなー!
真莉亜がアルマの嫁にされっちまうんだぞ!
「ジュンブライト様、少し休憩をとったらいいんじゃない?」
白雪姫!
「だって、この山は、ずーっと、続いているから。」
最初っからそれを言えや!
「しかもこの山、明日には登り終わるみたいよ。」
それも最初っから言えや!
「つかれましたぁ。リリア、お水。」
「ちょっとまってね。」
はぁ。
俺も少し休もうかな。
☆
アルマは今、お風呂に入っている。
さてと、私もお風呂に入りましょうか。
私が部屋を出ようとした、その時。
ガチャ・・・・・・。
「どこに行くんだ?」
ア、ア、アルマ!
もう上がったの?
「あぁ。もしかして、逃げようとしてるんじゃないだろうな?」
アルマがぎろっとした顔で、私の顔をのぞきこむ。
ちがうよ!お風呂に入ろうとしたんだよ!
「そうか・・・・・・。かんちがいして、悪かったな。」
いいよ、そんなにあやまらなくて。
「ありがとう。」
バスロープを着たアルマが、化粧台のいすにすわった。
「どうしたんですか?」
「俺の髪をかわかしてくれないか?」
え、え~!?
そ、そんなの、自分でやってよ!
「自分でやれって?お前、この俺に向かって・・・・・・。」
あー!します、しまーす!
しますから、そんなに怒らないでください!
「ありがとう。じゃあ、ブラシとドライヤーは、化粧台の上にあるから。」
アルマが化粧台の上にあるブラシとドライヤーを、指をさして教えた。
私は早速、ドライヤーのコンセントをはめて、ドライヤーのボタンを押して、アルマの髪をかわかし始めた。
アルマって、髪がさらさらしてるね。
「ガキのころからだ。」
へぇー。
ねぇ、ジュンブライトが死ぬ前、何か話した?
「あいつのことは忘れた。」
あ・・・・・・。ごめんね、こんなことを話して。
だって、あやつられているんだもん。
「二度と話すなっ。」
はい・・・・・・。
また、余計なことを話しちゃった。
私はドライヤーのボタンを押して、コンセントをぬいて、次はブラシでアルマの髪を整えた。
「髪も結ぼうか?」
「あぁ。」
私はゴムで、アルマの髪を、いつもの髪型に結んだ。
「ありがとう。」
どういたしまして。
じゃあ、私はお風呂に入るからね。
私は笑顔で、部屋を出た。
☆
ふぅ。
やっときつーい山を登り切ったぜ~。
って、もう暗くなってんじゃん!
「王子、今日はここで休みましょう。」
また休むのかよ!
「だって、辺りが暗くなってるし、ここで夜が明けるまで、休みましょう。」
ちっ、だから、山に登る時、休憩するなって言ったんだよ。
「ジュンブライトお兄様~。とれたての青虫とかえる、採ってきましたよぉ。」
と、とれたての青虫とかえるだとぉ!?
「あと、トカゲもダンゴムシも採ってきたわよ。」
サンキューな!マドレーヌ、リリア!
「私達は、虫とか食べないから、木の実を採りに行くからね。白雪姫、行くわよ。」
「はいっ、ノア様っ。」
ノア様と白雪姫は、森の奥へと歩いて行った。
「・・・・・・ジュンブライト。」
どうした?リリア。
なんか、様子がおかしいぞ。
顔、赤くなってるし。
「ちょっと来て。」
リリアが顔を真っ赤にしながら、俺のうでをぎゅっとにぎって、俺を、誰もいないところへ連れて行った。
リリアが、はぁはぁと、息をはいている。
一体、なにが起きるんだ?
「やっと、二人っきりになれる。」
へ?
リリア、俺をここに連れて、どうしたんだ。
すると、リリアが真剣な顔で、俺の方を振り向いた。
「わ、私ね、実はあなたのことが、ずっ、ずっ、ずっ、ずっと、大好きだったの!」
ふーん、俺のことがずーっと、大好きだったんだぁ。
・・・・・・って。
「え~!?」
☆
お風呂、気持ちよかったなぁ。
ガチャ。
アルマ、どうしたの?ドライヤーとブラシを持って。
「俺がお前の髪をかわかす。」
え?
それ、本当?
「あたり前だろ。さっきの恩返しにと思って。」
ふーん。
じゃあ、お願いしよっかな。
私は早速、化粧台の前のいすにすわった。
そして、アルマがドライヤーのコンセントをはめて、ボタンを押して、私の髪をかわかし始めた。
「お妃の髪って、こんなにきれいでさらさらしてるんだな。」
そっ、そうかなぁ。
「本当だよ。こんな星みたいに輝く黄色い髪を見るのは、生まれて初めてだ。」
そう言いながら、アルマはブラシで、私の髪を整える。
「そ、そう言われると、照れるなぁ。」
「照れているお妃は、かわいいなぁ。」
そ、そうかなぁ。
「はい。これで、いつものお妃の髪型の完成だ。」
うわぁ。ありがとう、アルマ!
私は思いっ切りアルマにだきついた。
「お妃、愛してるよ。」
アルマが、私の唇にキスをしようとした、その時。
トントン。
扉をたたく音が聞こえた。
「入れ。」
ガチャ・・・・・・。
入って来たのは、テレサだった。
「食事の時間になったよ。」
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