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第三十話 「夏祭りでまた大騒ぎ!」
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うわぁ~。かわいい衣装。
音符のリボンに、ピアノのもようをした衣装。
こんな衣装、人生初着ました。
「見て~。あたし、かわいいでしょ~?」
・・・・・・誰?
「失礼ね!クリスよ、クリス!」
えぇ!?クリスさん!?髪型が変わってたので、わかりませんでした。
「あら真莉亜様、ぐうぜんですわねぇ。」
その声は・・・・・・。
「比奈多さんっ!」
ひょっとして、比奈多さんも出場するんですか!?
「私達もです!」
私達の目の前に、黒い影がひょいっと、現れた。
あ!
「なぎささん、雪さん!」
なんすか、この衣装。私達より、輝いていますね。
「そう?これは、お父様のお知り合いのファッションデザイナー様にお願いして、やっと1か月後には完成した、衣装ですわ。どう?似合ってますか?」
比奈多さんが、私達に衣装を見せびらかし始めた。
「全然。」
あ、コラ!クリスさん、そんなこと言っちゃ、ダメだよ!
「なんですって?」
ひぃぃぃぃ!比奈多さん、激怒しちゃった!
「あなた、何者?」
「クリス。猫・・・・・・。」
その時、私はクリスさんの口をふさいだ。
あぁ!猫が大好きなんだよ~。え~っと、とくに、三毛猫かな~?アハハハハ。
そうしたら、さっきまで怒っていた比奈多さんが、にっこりと笑った。
「三毛猫ねぇ。私、エジプシャンマウが、大好きですわ。」
エジプシャンマウとは、人なつこくて、賢く、きわめて頭のよい猫だね。
「いらっしゃーい、マカロン。」
マカロン?
すると、しつじみたいな人が、リボンをつけているエジプマンシャンマウと、お花の花かざりをしているアメリカンカールと、鈴のかざりをしているバーマンをだいている。
「マカロン。」
「キャンディー。」
「プリン。」
「おいで!」
三人が、声をそろえて言うと、三匹の猫さんは、比奈多さん達の所へ一直線。
って、この猫さん、比奈多さんとなぎささんと雪さんの猫~!?
「そういう真莉亜様だって、黒猫ちゃんが、いるんじゃないですの。」
え、黒猫?
うわぁ!クリスさん、いつの間に黒猫になっちゃった!
「スイーツプリンセスさん、そろそろ、出番です。」
スタッフさんが、ドアを開けて言うと、比奈多さん達は反応した。
「あ、はーい。じゃあね、マカロン。応援、してくださいね。」
「ニャー。」
そして比奈多さん達は行ってしまった。
「あたし、マカロンとキャンディーとプリンと仲良くなっちゃった!」
クリスさん、人間に戻ったんだね。
「МKさんも、次ですから、行きましょう。」
うわぁ~、ドキドキするぅ。
「あたしも~。」
クリスさん、おたがい、がんばりましょう!
「うん!」
あ、比奈多さん達の出番だ!
「『それでは、スイーツプリンセスさんで、『怪盗スイーツ』、作詞は、お菓子が大好きな、水城雪さんです。どうぞ!』」
やっぱり、雪さんが作詞したんだ・・・・・・。
「『予告通りの3時にあなたの家におじゃまする』」
うわぁ~、比奈多さん、歌うま!
「『目的はあなたのスイーツを盗むため』」
なぎささんも、歌うま!
「『あぁ何を盗もうっかな?パフェにアイスにチョコピナ』」
雪さんも、歌うま!って、作詞にチョコピナって、相変わらず、大好きですね。
「『そうだ!あなたの心のスイーツをいただきましょう!』」
「『怪盗スイーツ現る!彼女はおやつの時間にしか来ない!』」
「『スイーツはまるで宝石みたいに輝く』」
「『さぁ早くそのスイーツをよこしなさいっっっ!』」
「『さもないとあなたをチョコピナにするっっっ!』」
チョコピナにするって、どうやって?
「『いやー、すばらしかったですぅ。』」
女性アナウンサーが、三人に体を寄せて来た。
「『チョコピナの気持ちを考えて、つくりました!』」
笑顔で雪さんは答えた。
チョコピナの気持ちを・・・・・・考えて、ね。
「『それで、月野さんはもし、十万円がもらえたら、なにしますか?』」
すると、比奈多さんが、女性アナウンサーがもっていたマイクを取った。
「『わたくしは自分で十万円を使うんじゃ、ありませんわ。』」
???どういうこと、すか?
「『それはなぎさ様、雪様、そして、月野家と京本家と水城家の皆様と一緒に、海外旅行に行くこと、ですわ!』」
え~!?
「海外!?それは、すごーいですねっ。」
アナウンサーさん、マイクなしでがんばっています。
「で、、海外はどこに行く予定、ですか?」
すると、今度はなぎささんが、マイクを取った。
「『そ・れ・は。』」
今度は雪さんが、マイクを取った。
「『フランス、でーす!』」
フランス~!?
「『すごいですね。では審査を、お願いします!』」
審査委員の人は、女優の春輪崎さん、小説家の里原源さん、ダンス評論家の杉紗希さん、そして、なぜだか地域代表には、尾希田先生。なんで地域代表に選ばれたのか、不思議です。
「『春輪崎さん2点、里原さん5点、杉里さん2点、そして尾希田さん10点で19点!よって、スイーツプリンセスさんは、現在最下位!』」
あぁ、比奈多さん、その点数を見て言葉も一言出ないよう。
「『では、春輪崎さんに聞いてみましょうか。春輪崎さん、どうでしたか?』」
春輪崎さんは、ひじをつきながら、
「『チョコピナ、チョコピナって、なんかおかし~い。』」
あらら。雪さん、目が点になっちゃって。
「『では杉里さん。』」
「『ダンスはよかったけど、歌詞がねぇ。』」
「『ちょっとまって!』」
話に割り込んだのは、尾希田先生。
「『俺の生徒にダメ出し言うなんて、ひきょうだ!月野と京本と水城は、雨に打たれ、風に吹かれ、そして灯に照らされという厳しい特訓を、毎日欠かさずしてきたんだぞ!』」
さっすが、松岡修造なみの熱血男。てか、比奈多さん達は、そんな特訓、してきてないと思いますけど。
「『月野!声を出して見ろ!』」
「『あー。』」
うわぁ!比奈多さんの声、かれてる!
「『聞いたか!この俺の生徒のかれはてた声を!声がかれるまで、特訓してきたんだぞ!』」
しかし、お客さんは先生の熱血さが伝わらないせいか、シカトしています。
その話を聞きあきた春輪崎さんは、手をパンパンたたいた。
「『よくわかりましたけど、あなた、自分の生徒だからって、そこまで怒らないでくださいよ~。』」
春輪崎さん、『~』が多すぎる。
その話を聞いた杉里さんは、うんと、うなずいた。
春輪崎さんの意見を聞いた先生は、自分の席に着席。ところが、その話を聞いた比奈多さんは、半泣き状態で走ってステージを降りた。
「『あぁ!まってください、比奈多様~!』」
なぎささんと雪さんは、比奈多さんの後を追って、ステージを降りた。
あんなに優勝、したかったのかなぁ?
「『でっ、では、これが最後となりますМKさんで、『友達プロデュース』、作詞は黒月莉亜さんです、どうぞ!』」
比奈多さんの分まで、がんばろ。
私達はステージにあがった。
「真莉亜お姉ちゃーん、クリスお姉ちゃーん!」
あ、未衣ちゃんが手を振っている!
未衣ちゃん、がんばるからねっ。
真・「『いつも一人で本を読んでるあの子は』」
ク・「『人見知りで誰かと話さないタイプらしい』」
真・「『でも明るくて泣き虫らしい』」
ク・「『そうだ!』」
真・「『僕があの子をプロデュースしよう!』」
真ク・「『きっとあの子と友達になれるはず!』」
真・「『友達になろうよ!』」
ク・「『Whоis that girl?』」
真ク・「『その言葉で友情の花が咲く』」
ク・「『いいよ』」
真・「『Yes!』」
真ク・「『ほら友情の花が咲いたでしょ?』」
真ク・「『これが僕のプロデュース!』」
「『ありがとうございました。』」
アナウンサーさんが、私達にかけ寄った。
「『ところで、お二人はもし十万円がもらえたら、なにしますか?』」
「『それは、ナイショでーす!』」
声をそろえた時、アナウンサーさんは、首をかしげた。
「『それでは、審査をお願いします!』」
お願い、優勝しますように!
「『春輪崎さん、30点、里原さん40点、杉里さん50点、尾希田さん、100点で120点!よって、第一回ダンス大会の初代優勝者は、МKさんです!』」
アナウンサーの大きな声と共に、パン、パンと、花火が上がった。
えぇ!?私達、優勝したの?
「『うん!あたし達、十万円、もらったんだよ!』」
うそ!夢みたーい!
「『春間、クリス!』」
うお!熱血先生が、私達をぎゅっとだきしめた。
「『よくがんばったな。さすが、俺の生徒だ!』」
先生、クリスさんは、私達2年1組の生徒じゃないんですけど。
ま、いっか。
☆
「未衣ちゃーん!」
私達は、十万円を持ちながら、未衣ちゃんのところまで行った。
「お姉ちゃん達、ダンスと歌、うまかったよ!おかげでふりつけ、覚えたよ!いいよ Yes!」
うお!完ペキじゃん!未衣ちゃん、私達のプレゼント、受けとってくれるかな?
「なあに?プレゼントって。」
私は、十万円を未衣ちゃんに渡すと、未衣ちゃんはびっくりした。
「えぇ!?こんなお金、もらっていいの?」
「うん。これで病気をやっつける治療費、手術費で、やっつけちゃうよ!」
笑顔でクリスさんが言うと、未衣ちゃんは満面な笑顔になった。
「ありがとう!真莉亜お姉ちゃん、クリスお姉ちゃん!これ、透真くんに渡してくるねっ。」
未衣ちゃんは、透真くんのところまで、歩いていっちゃった。
「お前達、こういうことだったのか。」
「ジュンブライト!」 「ジュンブライト様♡」
「ねぇ、あたし達に、誓いのキスを・・・・・・。」
「私も!」
「二ヒ二ヒ二ヒ。だーまーさーれーた!」
へ?だまされた?
・ ・
「そ。俺はお前達に、うそついたんだ!」
「じゃあ、キス、しないんですか?」
「あたり前だろ。」
そんなのん気に流行語大賞予定の言葉を言うなー!
「ジュンブライト様なんか、大嫌い!」
私達が、ジュンブライトを追いかけると、ジュンブライトは、「ひぇー!」っと、走った。
「女の怒ってる姿、こわーい!」
音符のリボンに、ピアノのもようをした衣装。
こんな衣装、人生初着ました。
「見て~。あたし、かわいいでしょ~?」
・・・・・・誰?
「失礼ね!クリスよ、クリス!」
えぇ!?クリスさん!?髪型が変わってたので、わかりませんでした。
「あら真莉亜様、ぐうぜんですわねぇ。」
その声は・・・・・・。
「比奈多さんっ!」
ひょっとして、比奈多さんも出場するんですか!?
「私達もです!」
私達の目の前に、黒い影がひょいっと、現れた。
あ!
「なぎささん、雪さん!」
なんすか、この衣装。私達より、輝いていますね。
「そう?これは、お父様のお知り合いのファッションデザイナー様にお願いして、やっと1か月後には完成した、衣装ですわ。どう?似合ってますか?」
比奈多さんが、私達に衣装を見せびらかし始めた。
「全然。」
あ、コラ!クリスさん、そんなこと言っちゃ、ダメだよ!
「なんですって?」
ひぃぃぃぃ!比奈多さん、激怒しちゃった!
「あなた、何者?」
「クリス。猫・・・・・・。」
その時、私はクリスさんの口をふさいだ。
あぁ!猫が大好きなんだよ~。え~っと、とくに、三毛猫かな~?アハハハハ。
そうしたら、さっきまで怒っていた比奈多さんが、にっこりと笑った。
「三毛猫ねぇ。私、エジプシャンマウが、大好きですわ。」
エジプシャンマウとは、人なつこくて、賢く、きわめて頭のよい猫だね。
「いらっしゃーい、マカロン。」
マカロン?
すると、しつじみたいな人が、リボンをつけているエジプマンシャンマウと、お花の花かざりをしているアメリカンカールと、鈴のかざりをしているバーマンをだいている。
「マカロン。」
「キャンディー。」
「プリン。」
「おいで!」
三人が、声をそろえて言うと、三匹の猫さんは、比奈多さん達の所へ一直線。
って、この猫さん、比奈多さんとなぎささんと雪さんの猫~!?
「そういう真莉亜様だって、黒猫ちゃんが、いるんじゃないですの。」
え、黒猫?
うわぁ!クリスさん、いつの間に黒猫になっちゃった!
「スイーツプリンセスさん、そろそろ、出番です。」
スタッフさんが、ドアを開けて言うと、比奈多さん達は反応した。
「あ、はーい。じゃあね、マカロン。応援、してくださいね。」
「ニャー。」
そして比奈多さん達は行ってしまった。
「あたし、マカロンとキャンディーとプリンと仲良くなっちゃった!」
クリスさん、人間に戻ったんだね。
「МKさんも、次ですから、行きましょう。」
うわぁ~、ドキドキするぅ。
「あたしも~。」
クリスさん、おたがい、がんばりましょう!
「うん!」
あ、比奈多さん達の出番だ!
「『それでは、スイーツプリンセスさんで、『怪盗スイーツ』、作詞は、お菓子が大好きな、水城雪さんです。どうぞ!』」
やっぱり、雪さんが作詞したんだ・・・・・・。
「『予告通りの3時にあなたの家におじゃまする』」
うわぁ~、比奈多さん、歌うま!
「『目的はあなたのスイーツを盗むため』」
なぎささんも、歌うま!
「『あぁ何を盗もうっかな?パフェにアイスにチョコピナ』」
雪さんも、歌うま!って、作詞にチョコピナって、相変わらず、大好きですね。
「『そうだ!あなたの心のスイーツをいただきましょう!』」
「『怪盗スイーツ現る!彼女はおやつの時間にしか来ない!』」
「『スイーツはまるで宝石みたいに輝く』」
「『さぁ早くそのスイーツをよこしなさいっっっ!』」
「『さもないとあなたをチョコピナにするっっっ!』」
チョコピナにするって、どうやって?
「『いやー、すばらしかったですぅ。』」
女性アナウンサーが、三人に体を寄せて来た。
「『チョコピナの気持ちを考えて、つくりました!』」
笑顔で雪さんは答えた。
チョコピナの気持ちを・・・・・・考えて、ね。
「『それで、月野さんはもし、十万円がもらえたら、なにしますか?』」
すると、比奈多さんが、女性アナウンサーがもっていたマイクを取った。
「『わたくしは自分で十万円を使うんじゃ、ありませんわ。』」
???どういうこと、すか?
「『それはなぎさ様、雪様、そして、月野家と京本家と水城家の皆様と一緒に、海外旅行に行くこと、ですわ!』」
え~!?
「海外!?それは、すごーいですねっ。」
アナウンサーさん、マイクなしでがんばっています。
「で、、海外はどこに行く予定、ですか?」
すると、今度はなぎささんが、マイクを取った。
「『そ・れ・は。』」
今度は雪さんが、マイクを取った。
「『フランス、でーす!』」
フランス~!?
「『すごいですね。では審査を、お願いします!』」
審査委員の人は、女優の春輪崎さん、小説家の里原源さん、ダンス評論家の杉紗希さん、そして、なぜだか地域代表には、尾希田先生。なんで地域代表に選ばれたのか、不思議です。
「『春輪崎さん2点、里原さん5点、杉里さん2点、そして尾希田さん10点で19点!よって、スイーツプリンセスさんは、現在最下位!』」
あぁ、比奈多さん、その点数を見て言葉も一言出ないよう。
「『では、春輪崎さんに聞いてみましょうか。春輪崎さん、どうでしたか?』」
春輪崎さんは、ひじをつきながら、
「『チョコピナ、チョコピナって、なんかおかし~い。』」
あらら。雪さん、目が点になっちゃって。
「『では杉里さん。』」
「『ダンスはよかったけど、歌詞がねぇ。』」
「『ちょっとまって!』」
話に割り込んだのは、尾希田先生。
「『俺の生徒にダメ出し言うなんて、ひきょうだ!月野と京本と水城は、雨に打たれ、風に吹かれ、そして灯に照らされという厳しい特訓を、毎日欠かさずしてきたんだぞ!』」
さっすが、松岡修造なみの熱血男。てか、比奈多さん達は、そんな特訓、してきてないと思いますけど。
「『月野!声を出して見ろ!』」
「『あー。』」
うわぁ!比奈多さんの声、かれてる!
「『聞いたか!この俺の生徒のかれはてた声を!声がかれるまで、特訓してきたんだぞ!』」
しかし、お客さんは先生の熱血さが伝わらないせいか、シカトしています。
その話を聞きあきた春輪崎さんは、手をパンパンたたいた。
「『よくわかりましたけど、あなた、自分の生徒だからって、そこまで怒らないでくださいよ~。』」
春輪崎さん、『~』が多すぎる。
その話を聞いた杉里さんは、うんと、うなずいた。
春輪崎さんの意見を聞いた先生は、自分の席に着席。ところが、その話を聞いた比奈多さんは、半泣き状態で走ってステージを降りた。
「『あぁ!まってください、比奈多様~!』」
なぎささんと雪さんは、比奈多さんの後を追って、ステージを降りた。
あんなに優勝、したかったのかなぁ?
「『でっ、では、これが最後となりますМKさんで、『友達プロデュース』、作詞は黒月莉亜さんです、どうぞ!』」
比奈多さんの分まで、がんばろ。
私達はステージにあがった。
「真莉亜お姉ちゃーん、クリスお姉ちゃーん!」
あ、未衣ちゃんが手を振っている!
未衣ちゃん、がんばるからねっ。
真・「『いつも一人で本を読んでるあの子は』」
ク・「『人見知りで誰かと話さないタイプらしい』」
真・「『でも明るくて泣き虫らしい』」
ク・「『そうだ!』」
真・「『僕があの子をプロデュースしよう!』」
真ク・「『きっとあの子と友達になれるはず!』」
真・「『友達になろうよ!』」
ク・「『Whоis that girl?』」
真ク・「『その言葉で友情の花が咲く』」
ク・「『いいよ』」
真・「『Yes!』」
真ク・「『ほら友情の花が咲いたでしょ?』」
真ク・「『これが僕のプロデュース!』」
「『ありがとうございました。』」
アナウンサーさんが、私達にかけ寄った。
「『ところで、お二人はもし十万円がもらえたら、なにしますか?』」
「『それは、ナイショでーす!』」
声をそろえた時、アナウンサーさんは、首をかしげた。
「『それでは、審査をお願いします!』」
お願い、優勝しますように!
「『春輪崎さん、30点、里原さん40点、杉里さん50点、尾希田さん、100点で120点!よって、第一回ダンス大会の初代優勝者は、МKさんです!』」
アナウンサーの大きな声と共に、パン、パンと、花火が上がった。
えぇ!?私達、優勝したの?
「『うん!あたし達、十万円、もらったんだよ!』」
うそ!夢みたーい!
「『春間、クリス!』」
うお!熱血先生が、私達をぎゅっとだきしめた。
「『よくがんばったな。さすが、俺の生徒だ!』」
先生、クリスさんは、私達2年1組の生徒じゃないんですけど。
ま、いっか。
☆
「未衣ちゃーん!」
私達は、十万円を持ちながら、未衣ちゃんのところまで行った。
「お姉ちゃん達、ダンスと歌、うまかったよ!おかげでふりつけ、覚えたよ!いいよ Yes!」
うお!完ペキじゃん!未衣ちゃん、私達のプレゼント、受けとってくれるかな?
「なあに?プレゼントって。」
私は、十万円を未衣ちゃんに渡すと、未衣ちゃんはびっくりした。
「えぇ!?こんなお金、もらっていいの?」
「うん。これで病気をやっつける治療費、手術費で、やっつけちゃうよ!」
笑顔でクリスさんが言うと、未衣ちゃんは満面な笑顔になった。
「ありがとう!真莉亜お姉ちゃん、クリスお姉ちゃん!これ、透真くんに渡してくるねっ。」
未衣ちゃんは、透真くんのところまで、歩いていっちゃった。
「お前達、こういうことだったのか。」
「ジュンブライト!」 「ジュンブライト様♡」
「ねぇ、あたし達に、誓いのキスを・・・・・・。」
「私も!」
「二ヒ二ヒ二ヒ。だーまーさーれーた!」
へ?だまされた?
・ ・
「そ。俺はお前達に、うそついたんだ!」
「じゃあ、キス、しないんですか?」
「あたり前だろ。」
そんなのん気に流行語大賞予定の言葉を言うなー!
「ジュンブライト様なんか、大嫌い!」
私達が、ジュンブライトを追いかけると、ジュンブライトは、「ひぇー!」っと、走った。
「女の怒ってる姿、こわーい!」
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