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第二話 「ジュンブライトのせいで学校がめちゃくちゃです!」
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休み時間、私はジュンブライトを連れて、倉庫の中に一緒に入った。
「なんでここにくるの!?」
私は、ジュンブライトのとなりにあるボールを、壁に投げつけた。
ジュンブライトはビビッて黙っている。
すると、ジュンブライトが、私の肩をつかんだ。
もしかして、嚙もうとしているの!?
「あたり前だろ。昨日のこと、忘れたのか?」
昨日のこと?
「えっと、えっと・・・・・・。」
すると、ジュンブライトが、私の方に、顔をそっと近寄せた。
「絶対、俺が真莉亜を守るって。ヴァンパイアになって、俺のお妃になってくれ。」
でも私、まだピッチピチの12歳だよ。
「歳は関係ねぇ。俺と共に、ヴァンパイア界をより、平和にしよう。」
ジュンブライトが、とがった歯を出して、私の首の回りのところを嚙もうとしている。
誰か助けて。と、思ったその時!
「王子!」
パコーン!
ル……ルクトさん!?なんで学校にいるの!?
「どうしても、王子が学校に行きたい!っと、言い出して、様子を見に来たら、こんなことになってしまって・・・・・・。誠に申し訳ございません。」
ルクトさんは土下座して、ジュンブライトの代わりに謝ろうと必死です。
「いいえ。気にすることはありません。」
私がそれを言った、その時。
「潤様♡出てきてくださーい♡」
比奈多さんの声がした。比奈多さん、ジュンブライトに夢中になった!?
「そうです、そうでーす♡」
と、比奈多さんの後になぎささんと雪さんの声が聞こえた。いつもの「そうよ、そうよ。」が、「そうです、そうでーす♡」になっている。
私とルクトさんはサッカーボールがある籠の後ろに隠れた。
「んじゃあ真莉亜、じゃあな。」
と、小さな声でピース。扉を開けると、大勢の女子生徒達が集まっていた。
中二の人も中三の人もみーんな。はぁ。これからどうなるんだろ。
☆
教室に戻ると、一人の女の子が立っていた。髪の色は赤で、目はくりくりしていて、髪型はポニーテール。
すると、赤色の髪の女の子は、私の肩をたたいた。
「ねぇ。この本、おもしろいよ。」
と、にっこり。かわいい。
赤色の髪の女の子は、本を私に見せた。なんだろ?
題名は『竜馬がゆく』。なんかしぶいねぇ~。
「あなたの名前はなに?」
と、聞かれた。しかもにっこり顔で。
「私は、春間真莉亜。よろしくね。あなたは?」
「私は、東内恵。よろしくね、真莉亜ちゃん。」
と、恵ちゃんは、私の両手をぎゅっと握った。
「じゃあ、真莉亜ちゃんに質問なんだけど。」
と、恵ちゃんは自分の顔を、私の方に寄せた。
「潤君のこと、好き?」
えっ、え~!?
「声でかすぎだよ、真莉亜ちゃん。」
私は突然、顔が真っ赤になった。
好きじゃないけど・・・・・・。
「へぇー。そうか。」
恵ちゃんは私の両手をぱっと離した。
「ちっ!」
☆
そう言えば、恵ちゃんは私と同じ、一人ぼっちの女の子。
で、東内商店のなんと6人兄弟の長女。
で、私と同じクラス。
「あのー。恵ちゃん、どこにいる?」
と、私は男の子に言った。
「恵、そういえばいないなぁー。図書室にもいなかったぞ。」
えぇ!?うそ!?
「さっき、恵、潤から呼び出されてなかなか戻ってこねぇーなー。」
ジュンブラ……潤から!?
「ありがとう!」
私は廊下を走った。
と、その時、誰かが校内をうろうろしていた。
「恵ちゃん!」
やっと見つけたよ~。ずーっと探してたよ~。
ところが、恵ちゃんは、私の両手をグイっと、引っ張った。
「あんたの血、おいしそうだなぁ。」
えぇ!?
恵ちゃんが口を大きく開けて、とんがった歯を私に見せて、私の首の回りを嚙もうとしている。
もしかして、ジュンブライトに嚙まれた!?
私は恵ちゃんの両手をぱっと離して、逃げようとしたら、三人組の女の子にとうせんぼされた。
見覚えがある女の子だけど・・・・・・。あ!
「比奈多さんと、なぎささんと、雪さん!?」
ちょ・・・・・・ちょっと通らせてください!
すると、比奈多さんは、私の前に出た。
「あなたの血、いただいてゆきますわ。」
え!?比奈多さんは、大きく口を開けて、とんがった歯を見せる。
まさか、ジュンブライトに嚙まれた!?
「そうよ、そうよ。」
なぎささんも雪さんも、大きく口を開けて、とんがった歯を見せる。
こ・・・・・・こわいよ~。誰か助けてー!
ん?なんか、にんにくくさいにおいがするよ。
振り返って見ると、恵ちゃん達は、鼻をおさえて、倒れている。
「真莉亜様!」
後ろでにんにくがのった皿を持っている、黒い蝶ネクタイをして、白髪で、マスクをしているのは・・・・・・。
「ルクトさん!?」
なんで止めなかったの!?ジュンブライトを!
「私も、知らないです。ゴホン!」
あっ・・・・・・。そう言えば、ヴァンパイアって、にんにくとか嫌いじゃなかったっけ?
「そうです!だからマスクしてるんです!」
あらあら、そんなに無理しなくても・・・・・・。
「な・・・・・・なんか、吐きそうです。便所はどこですか?」
「トイレは廊下を左に曲がったら、ありますよ。」
「あ・・・・・・ありがとうございます!」
と、ルクトさんはトイレに入った。
ルクトさんの「オェー。」という声が、廊下に響き渡る。
ルクトさん、運わるいねぇ~。
「キャー!」
女の子の声が、響き渡った。
なに?
私が走ってゆくと、そこには・・・・・・。
「ジュンブラ・・・・・・じゃなかった、潤!」
私が呼びかけると、ジュンブライトは女の子をぱっと床に捨てて、私の服の前をつかんだ。
「真莉亜。お前、俺のこと、嫌いだろ?」
え?
「俺のこと、バカにしてんじゃねぇーよ!」
ジュンブライトの顔つきが変わった。
ま・・・・・・まさか、休み時間のこと、聞いてたの!?
「ごめん・・・・・・。私が悪かったよ。ジュンブライト。」
そう。私が全部悪いんだ。
「嫌いって言って、ごめん・・・・・・。だからゆるして。」
と、私が言ったら、ジュンブライトは私の服をつかむのをやめた。
「俺も。悪かったな・・・・・・。」
と、二カッと笑顔。
「王子~。」
ルクトさん!もうなおったのですか?
「えぇ。ご迷惑をかけて、本当にすみません。」
ルクトさんが頭を下げた、その時。
「ゔ・・・・・・。なんか、吐きそうだぜ!真莉亜!トイレは!?」
「トイレは廊下を左に曲がったら、あるよ。」
「サンキュー!」
と、ジュンブライトは言いながら、廊下をダッシュして、トイレで「オェー。」と、吐いた。
ジュンブライトの声が、廊下まで響き渡る。
「多分、私のにおいが、にんにくくさいからでしょう。」
と、ルクトさんは大笑い。
確かにね・・・・・・。
「なんでここにくるの!?」
私は、ジュンブライトのとなりにあるボールを、壁に投げつけた。
ジュンブライトはビビッて黙っている。
すると、ジュンブライトが、私の肩をつかんだ。
もしかして、嚙もうとしているの!?
「あたり前だろ。昨日のこと、忘れたのか?」
昨日のこと?
「えっと、えっと・・・・・・。」
すると、ジュンブライトが、私の方に、顔をそっと近寄せた。
「絶対、俺が真莉亜を守るって。ヴァンパイアになって、俺のお妃になってくれ。」
でも私、まだピッチピチの12歳だよ。
「歳は関係ねぇ。俺と共に、ヴァンパイア界をより、平和にしよう。」
ジュンブライトが、とがった歯を出して、私の首の回りのところを嚙もうとしている。
誰か助けて。と、思ったその時!
「王子!」
パコーン!
ル……ルクトさん!?なんで学校にいるの!?
「どうしても、王子が学校に行きたい!っと、言い出して、様子を見に来たら、こんなことになってしまって・・・・・・。誠に申し訳ございません。」
ルクトさんは土下座して、ジュンブライトの代わりに謝ろうと必死です。
「いいえ。気にすることはありません。」
私がそれを言った、その時。
「潤様♡出てきてくださーい♡」
比奈多さんの声がした。比奈多さん、ジュンブライトに夢中になった!?
「そうです、そうでーす♡」
と、比奈多さんの後になぎささんと雪さんの声が聞こえた。いつもの「そうよ、そうよ。」が、「そうです、そうでーす♡」になっている。
私とルクトさんはサッカーボールがある籠の後ろに隠れた。
「んじゃあ真莉亜、じゃあな。」
と、小さな声でピース。扉を開けると、大勢の女子生徒達が集まっていた。
中二の人も中三の人もみーんな。はぁ。これからどうなるんだろ。
☆
教室に戻ると、一人の女の子が立っていた。髪の色は赤で、目はくりくりしていて、髪型はポニーテール。
すると、赤色の髪の女の子は、私の肩をたたいた。
「ねぇ。この本、おもしろいよ。」
と、にっこり。かわいい。
赤色の髪の女の子は、本を私に見せた。なんだろ?
題名は『竜馬がゆく』。なんかしぶいねぇ~。
「あなたの名前はなに?」
と、聞かれた。しかもにっこり顔で。
「私は、春間真莉亜。よろしくね。あなたは?」
「私は、東内恵。よろしくね、真莉亜ちゃん。」
と、恵ちゃんは、私の両手をぎゅっと握った。
「じゃあ、真莉亜ちゃんに質問なんだけど。」
と、恵ちゃんは自分の顔を、私の方に寄せた。
「潤君のこと、好き?」
えっ、え~!?
「声でかすぎだよ、真莉亜ちゃん。」
私は突然、顔が真っ赤になった。
好きじゃないけど・・・・・・。
「へぇー。そうか。」
恵ちゃんは私の両手をぱっと離した。
「ちっ!」
☆
そう言えば、恵ちゃんは私と同じ、一人ぼっちの女の子。
で、東内商店のなんと6人兄弟の長女。
で、私と同じクラス。
「あのー。恵ちゃん、どこにいる?」
と、私は男の子に言った。
「恵、そういえばいないなぁー。図書室にもいなかったぞ。」
えぇ!?うそ!?
「さっき、恵、潤から呼び出されてなかなか戻ってこねぇーなー。」
ジュンブラ……潤から!?
「ありがとう!」
私は廊下を走った。
と、その時、誰かが校内をうろうろしていた。
「恵ちゃん!」
やっと見つけたよ~。ずーっと探してたよ~。
ところが、恵ちゃんは、私の両手をグイっと、引っ張った。
「あんたの血、おいしそうだなぁ。」
えぇ!?
恵ちゃんが口を大きく開けて、とんがった歯を私に見せて、私の首の回りを嚙もうとしている。
もしかして、ジュンブライトに嚙まれた!?
私は恵ちゃんの両手をぱっと離して、逃げようとしたら、三人組の女の子にとうせんぼされた。
見覚えがある女の子だけど・・・・・・。あ!
「比奈多さんと、なぎささんと、雪さん!?」
ちょ・・・・・・ちょっと通らせてください!
すると、比奈多さんは、私の前に出た。
「あなたの血、いただいてゆきますわ。」
え!?比奈多さんは、大きく口を開けて、とんがった歯を見せる。
まさか、ジュンブライトに嚙まれた!?
「そうよ、そうよ。」
なぎささんも雪さんも、大きく口を開けて、とんがった歯を見せる。
こ・・・・・・こわいよ~。誰か助けてー!
ん?なんか、にんにくくさいにおいがするよ。
振り返って見ると、恵ちゃん達は、鼻をおさえて、倒れている。
「真莉亜様!」
後ろでにんにくがのった皿を持っている、黒い蝶ネクタイをして、白髪で、マスクをしているのは・・・・・・。
「ルクトさん!?」
なんで止めなかったの!?ジュンブライトを!
「私も、知らないです。ゴホン!」
あっ・・・・・・。そう言えば、ヴァンパイアって、にんにくとか嫌いじゃなかったっけ?
「そうです!だからマスクしてるんです!」
あらあら、そんなに無理しなくても・・・・・・。
「な・・・・・・なんか、吐きそうです。便所はどこですか?」
「トイレは廊下を左に曲がったら、ありますよ。」
「あ・・・・・・ありがとうございます!」
と、ルクトさんはトイレに入った。
ルクトさんの「オェー。」という声が、廊下に響き渡る。
ルクトさん、運わるいねぇ~。
「キャー!」
女の子の声が、響き渡った。
なに?
私が走ってゆくと、そこには・・・・・・。
「ジュンブラ・・・・・・じゃなかった、潤!」
私が呼びかけると、ジュンブライトは女の子をぱっと床に捨てて、私の服の前をつかんだ。
「真莉亜。お前、俺のこと、嫌いだろ?」
え?
「俺のこと、バカにしてんじゃねぇーよ!」
ジュンブライトの顔つきが変わった。
ま・・・・・・まさか、休み時間のこと、聞いてたの!?
「ごめん・・・・・・。私が悪かったよ。ジュンブライト。」
そう。私が全部悪いんだ。
「嫌いって言って、ごめん・・・・・・。だからゆるして。」
と、私が言ったら、ジュンブライトは私の服をつかむのをやめた。
「俺も。悪かったな・・・・・・。」
と、二カッと笑顔。
「王子~。」
ルクトさん!もうなおったのですか?
「えぇ。ご迷惑をかけて、本当にすみません。」
ルクトさんが頭を下げた、その時。
「ゔ・・・・・・。なんか、吐きそうだぜ!真莉亜!トイレは!?」
「トイレは廊下を左に曲がったら、あるよ。」
「サンキュー!」
と、ジュンブライトは言いながら、廊下をダッシュして、トイレで「オェー。」と、吐いた。
ジュンブライトの声が、廊下まで響き渡る。
「多分、私のにおいが、にんにくくさいからでしょう。」
と、ルクトさんは大笑い。
確かにね・・・・・・。
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