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アラームで起きた
カーテがきちんと閉まっていた
そのカーテンを勢いよく開けた
外は眩しく、眼球が悲鳴を上げた
どうやら私はいつの間にか寝てしまったみたい
「ふかふかのベッド……」
心地よくって熟睡しました
昨日の夜ギュウ君と話していたはずだったのに、起きたら彼は居ない
その間の記憶がないのは、変なところで寝てしまったんだ…
コンコンッと弾みの良いノック音に応えて扉を開けると、朝食を持った人が立っていて、部屋の真ん中に置かれたテーブルに置いてくれた
ありがとうございますと感謝をして、部屋から出ていくメイドさんを見送った
朝食の匂いにお腹が反応し、さぁ食べようとした時、向かいの窓に薄っすら映る自分の爆発した髪型に幻滅した
朝ごはんはパンケーキといちごとブルーベリーの盛り合わせだった
薄桃色のワンピース…
絶対私が選ばない物だが、春さんが用意した荷物から出てきた物は、どれも私が選ばないものででもセンサの良い物ばかりだった
これは他の人が着たらきっとしっくり来るんだろうけど、私みたいなのが着ると高級な服が可哀想
首元で結んだ淡い透けたリボンが大きく存在していて、冬なのに夏らしい感じが出ていた
でも何故か不自然に見えなくて、春さんの目利きには恐れ入った
窓を見たら若干曇り模様
今年はホワイトクリスマスになるのかな?って全然関係ない事を思い浮かべていた
「ちーちゃん!やっぱ似合ってるわよ!!」
「本当ですか…?」
「うん!ピンクも似合うわ!強い色じゃないからよりちーちゃんを引き立ててくれてるわ。でもね、1つ違ってるわ。」
「っえ?あ…リボンが…」
「これは後ろで結ぶのよ。こんな間違いしちゃうなんて、可愛い失敗ね。」
「すいません…不慣れなもので……」
後ろにリボンを結ぶだなんて聞いてない
前にあっても不自然じゃなかった
でも、後ろで結ぶとより服がおしゃれに見えた
そんな場にギュウ君がやって来た
ジャンさんはまた、居ないみたい
「そうだわ!2人にミッションがあるのよ。」
「"ミッション"?…あ、私そう言えば、ここに来た理由聞いてなかったんですけど。情報って、どんな情報を求めてここに来たんですか?」
「大手製薬会社が、あるプロジェクトをし出したの。そのプロジェクトは多くの人を苦しめる物だったの。今回ここに来たのは、そのプロジェクトに関わった奴が居るからよ。」
「今日来る主催者のことですね…。それで、私達は何をすれば、」
「2人で協力してこの部屋に入って欲しいの。」
そう言って見せられたのはスマホ画面で、私とギュウ君は覗き込んだ
それは木彫りみたいに装飾された場所で、少し古い感じのする場所だった
春さんはそれを見せると、この部屋に入ってデータをコピーして欲しいと言い出した
私にUSBメモリーを手渡すと、今夜のパーティーが終わるまでにと課題が出された
「パソコンに名簿が入ってるはずだから、これパスワードね。コピー自体は楽勝だろうけど、潜入頑張ってね。」
「どうやって入ればいいんですか?」
「普通なら入ることができない場所だからね…。パーティーが始まるまで2人で作戦立てて頑張ってね。」
「え、ソンナ……」
テヘッと春さんはベロを出して、行ってしまわれた…
残された私達は互いに顔を見合って、丸くなった目を確認した
パーティーまで、あと3時間だった
カーテがきちんと閉まっていた
そのカーテンを勢いよく開けた
外は眩しく、眼球が悲鳴を上げた
どうやら私はいつの間にか寝てしまったみたい
「ふかふかのベッド……」
心地よくって熟睡しました
昨日の夜ギュウ君と話していたはずだったのに、起きたら彼は居ない
その間の記憶がないのは、変なところで寝てしまったんだ…
コンコンッと弾みの良いノック音に応えて扉を開けると、朝食を持った人が立っていて、部屋の真ん中に置かれたテーブルに置いてくれた
ありがとうございますと感謝をして、部屋から出ていくメイドさんを見送った
朝食の匂いにお腹が反応し、さぁ食べようとした時、向かいの窓に薄っすら映る自分の爆発した髪型に幻滅した
朝ごはんはパンケーキといちごとブルーベリーの盛り合わせだった
薄桃色のワンピース…
絶対私が選ばない物だが、春さんが用意した荷物から出てきた物は、どれも私が選ばないものででもセンサの良い物ばかりだった
これは他の人が着たらきっとしっくり来るんだろうけど、私みたいなのが着ると高級な服が可哀想
首元で結んだ淡い透けたリボンが大きく存在していて、冬なのに夏らしい感じが出ていた
でも何故か不自然に見えなくて、春さんの目利きには恐れ入った
窓を見たら若干曇り模様
今年はホワイトクリスマスになるのかな?って全然関係ない事を思い浮かべていた
「ちーちゃん!やっぱ似合ってるわよ!!」
「本当ですか…?」
「うん!ピンクも似合うわ!強い色じゃないからよりちーちゃんを引き立ててくれてるわ。でもね、1つ違ってるわ。」
「っえ?あ…リボンが…」
「これは後ろで結ぶのよ。こんな間違いしちゃうなんて、可愛い失敗ね。」
「すいません…不慣れなもので……」
後ろにリボンを結ぶだなんて聞いてない
前にあっても不自然じゃなかった
でも、後ろで結ぶとより服がおしゃれに見えた
そんな場にギュウ君がやって来た
ジャンさんはまた、居ないみたい
「そうだわ!2人にミッションがあるのよ。」
「"ミッション"?…あ、私そう言えば、ここに来た理由聞いてなかったんですけど。情報って、どんな情報を求めてここに来たんですか?」
「大手製薬会社が、あるプロジェクトをし出したの。そのプロジェクトは多くの人を苦しめる物だったの。今回ここに来たのは、そのプロジェクトに関わった奴が居るからよ。」
「今日来る主催者のことですね…。それで、私達は何をすれば、」
「2人で協力してこの部屋に入って欲しいの。」
そう言って見せられたのはスマホ画面で、私とギュウ君は覗き込んだ
それは木彫りみたいに装飾された場所で、少し古い感じのする場所だった
春さんはそれを見せると、この部屋に入ってデータをコピーして欲しいと言い出した
私にUSBメモリーを手渡すと、今夜のパーティーが終わるまでにと課題が出された
「パソコンに名簿が入ってるはずだから、これパスワードね。コピー自体は楽勝だろうけど、潜入頑張ってね。」
「どうやって入ればいいんですか?」
「普通なら入ることができない場所だからね…。パーティーが始まるまで2人で作戦立てて頑張ってね。」
「え、ソンナ……」
テヘッと春さんはベロを出して、行ってしまわれた…
残された私達は互いに顔を見合って、丸くなった目を確認した
パーティーまで、あと3時間だった
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