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『恥を知れ、この馬鹿息子が!!家に泥を塗るつもりか!!』
『そんな格好をして、お父様の面子を潰すつもり?会社の経営を学ばせる為に留学させたのに無断で専攻を変えるなんて、嘆かわしい。』
『今からでも経営を勉強し、お父さんの下に付き学びなさい。そんな不愉快な格好も、もう辞めなさい。沢口家の嫡男を見習いなさい。今のままではお祖父様も天国で泣いておられる。』
うるさい…
うるさい、うるさい、うるさい
ボクは、あんたらが勝手に作り上げた理想郷に染まる気は無い
誰が会社を継ぐって言った?
ボクは社長なんかになりたく無いし、ジャンみたいに儁秀じゃ無いし、やりたい事をしたい
上っ面だけの社会なんて御免だ
ボクは、あの人が、小春さんが認めてくれた道を進みたい
純粋に微笑んでくれたあの人の為に、生きて行きたいだけなんだ
「うぅん…」(飲み過ぎた…頭痛い…。)
久々にこんなに飲んだな…頭ズキズキする
夢見も悪かったな、あんな奴らの夢見るなんて
起きたら掛け布団が掛かっていた
頭にはクッション
おかげで寒い思いはしなかったし、首も痛く無い
「もう朝か…。ん?こいつ寝相も悪いんだな、ったく。」
このパープル頭が、ボクの家に居座って人ん家のソファーを占領しやがって、その目障りな足引っ込めろや
誰もテメーのことなんざ呼んでねーっつうの
イラつきと頭の痛さが脳内でバトってるみたいだ
水を飲もうと起き上がると、妙な光景が目に入った
ジャンに抱かれてスヤスヤ眠っているちーちゃんがすぐそこに居る
「おや、まぁ。」(幸せそうに眠っちゃって。)
あんだけ”怖い”って言ってたのにね、不思議ねぇ
ジャンも知ったこっちゃねみたいに振る舞ってたのに、ちゃっかり抱き寄せちゃって
(後で冷やかしてやろう。)
酔ってたんだとか、そんな言い訳通用しないからな
ジャンが今まで酔った姿を見たことが無い
こうやって熟睡してる姿も、見たこと無いな
「あ、そうだ。記念に1枚。へへ、いい顔してんねー。」
念の為もう一枚…と写真を撮ると「ぅん…」と寝返りするちーちゃん
さすがに近づき過ぎたか?と後ずさった
ジャンと向き合うみたいに体勢を変えたちーちゃんをしっかり抱き締めてる
見てるこっちがニヤけちまうよ
(お熱いこと。)
何だか酔いも覚めた気がする
起き上がって昨日の後片付けをしようと思ったのに、見事に片付け済みになっていた
まさか…全部片付けさせちゃったのか……
面目ないわ
「おいオカマ、水を1杯。」
「自分で入れなさいよ。だいたい、おはようとか言えないわけ?書くことも出来なくなって、挨拶も出来なくなったのね。」
「朝から癪に障る奴だな、ふざけるなよ。」
「”ふざけるな”?あんた何様のつもりよ。神様?天皇?社長?笑わせないでよ、あんたはただのニートでしょうが!」
「俺は働いている、イコールニートでは無い。オカマこそ2日に1度は、ショッピングだマッサージだって1日中だらけてるだけじゃねぇか!」
「2日に1度じゃないわよ!!あんたアタシを監視しつるつもり?ちょーキモいんですけど。」
『そんな格好をして、お父様の面子を潰すつもり?会社の経営を学ばせる為に留学させたのに無断で専攻を変えるなんて、嘆かわしい。』
『今からでも経営を勉強し、お父さんの下に付き学びなさい。そんな不愉快な格好も、もう辞めなさい。沢口家の嫡男を見習いなさい。今のままではお祖父様も天国で泣いておられる。』
うるさい…
うるさい、うるさい、うるさい
ボクは、あんたらが勝手に作り上げた理想郷に染まる気は無い
誰が会社を継ぐって言った?
ボクは社長なんかになりたく無いし、ジャンみたいに儁秀じゃ無いし、やりたい事をしたい
上っ面だけの社会なんて御免だ
ボクは、あの人が、小春さんが認めてくれた道を進みたい
純粋に微笑んでくれたあの人の為に、生きて行きたいだけなんだ
「うぅん…」(飲み過ぎた…頭痛い…。)
久々にこんなに飲んだな…頭ズキズキする
夢見も悪かったな、あんな奴らの夢見るなんて
起きたら掛け布団が掛かっていた
頭にはクッション
おかげで寒い思いはしなかったし、首も痛く無い
「もう朝か…。ん?こいつ寝相も悪いんだな、ったく。」
このパープル頭が、ボクの家に居座って人ん家のソファーを占領しやがって、その目障りな足引っ込めろや
誰もテメーのことなんざ呼んでねーっつうの
イラつきと頭の痛さが脳内でバトってるみたいだ
水を飲もうと起き上がると、妙な光景が目に入った
ジャンに抱かれてスヤスヤ眠っているちーちゃんがすぐそこに居る
「おや、まぁ。」(幸せそうに眠っちゃって。)
あんだけ”怖い”って言ってたのにね、不思議ねぇ
ジャンも知ったこっちゃねみたいに振る舞ってたのに、ちゃっかり抱き寄せちゃって
(後で冷やかしてやろう。)
酔ってたんだとか、そんな言い訳通用しないからな
ジャンが今まで酔った姿を見たことが無い
こうやって熟睡してる姿も、見たこと無いな
「あ、そうだ。記念に1枚。へへ、いい顔してんねー。」
念の為もう一枚…と写真を撮ると「ぅん…」と寝返りするちーちゃん
さすがに近づき過ぎたか?と後ずさった
ジャンと向き合うみたいに体勢を変えたちーちゃんをしっかり抱き締めてる
見てるこっちがニヤけちまうよ
(お熱いこと。)
何だか酔いも覚めた気がする
起き上がって昨日の後片付けをしようと思ったのに、見事に片付け済みになっていた
まさか…全部片付けさせちゃったのか……
面目ないわ
「おいオカマ、水を1杯。」
「自分で入れなさいよ。だいたい、おはようとか言えないわけ?書くことも出来なくなって、挨拶も出来なくなったのね。」
「朝から癪に障る奴だな、ふざけるなよ。」
「”ふざけるな”?あんた何様のつもりよ。神様?天皇?社長?笑わせないでよ、あんたはただのニートでしょうが!」
「俺は働いている、イコールニートでは無い。オカマこそ2日に1度は、ショッピングだマッサージだって1日中だらけてるだけじゃねぇか!」
「2日に1度じゃないわよ!!あんたアタシを監視しつるつもり?ちょーキモいんですけど。」
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