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朝起きて、朝食にバナナを2本食べた
その後、夢で見たことが引っかかってアルバムを見た
そしたら春さんの知人の方が出て来て、私を不法侵入した女だと勘違いした
警察に通報しようとするので、スマホを奪い春さんの帰宅を待っている
問題は、この春さんの知人の方がかなりお怒りの様子で、今にもこの家を追い出されそうな勢いだと言うこと
「っほ、本当に違うんです!!」
「五月蝿い!女風情が、生意気だぞ!!」
「ッい!…」
私の声が耳障りみたいで眉を尖らせ眉間にはシワを寄せ、私を睨む瞳には怒りが込み上げていた
そんな瞳に写る私は、なんとも間抜けで腑抜けな面をしていて、きっとそれすらも苛立たせているんだろうな…と思っていた
「ちーちゃん、お待たせ~…って!何してんの!?ちーちゃんを離しなさい!!」
「ん?おい、オカマ!何だこの女は。」
「誰がオカマだ、コラ!あんた人の話聞いてないでしょ、今度も。アタシちゃんと話したわよね?」
「オカマの9割説教話なんて聞いてられない。」
「その"9割"には大事な話だって入ってんのよ!あんたちゃんと耳掃除したら?それともその耳はお飾りなんですかね!」
買い物を終えた春さんが帰って来てくれたおかげで、私は知人の方から逃れる事ができた
春さんを"オカマ"だと連呼するこの人は、私に対しても春さんに対してもそう変わらない態度で、怒りを見せてくる
「大丈夫だった?」と壁に叩きつけられていた私を心配する春さんは、ごめんね…と申し訳なさそうにしている
そんな春さんに、笑顔で大丈夫ですよと返したら頭を撫でられた
(何故に……)
春さんの知人の方は、そんな私達を見るや「気色の悪い。」と聞こえる音量で言い放つ
そんな言葉さえも拾ってしまう春さんは「あんたね!」とまるで痴話喧嘩し始めそうな勢いで、知人の方に体を向ける
「引きこもりのあんたに言われる筋合い無いっつーの!なによ、その中学生時代のだっさいジャージなんて履いちゃって。それにアウトレットで売ってそうな安いペラペラのシャツ。」
「五月蝿いな、オカマこそなんだその格好は。男のくせにそんな短パン履いてよ。みっともない。」
「言わせてもらいますけど、これは"短パン"じゃ無くてホットパンツって言うの。そこ間違えないでもらえます?それに、ファッションに男も女も関係ないから。芋なジャージ履いてるあんたに何が分かんのよ。」
「男なら、もっと男らしい服を着ろって言ってんだよ。そんなんだから、"家の恥"って言われるんだろ。」
「本気望むところよ。あんただってね"末代の恥"って言われての、そろそろ気付きなさいよ。あんたの部屋から古臭い匂いがして、こっちは精神的苦痛と同居してんのよ。掃除ぐらいしたらどうなのよ。」
「心的外傷後ストレス障害患者は、大人しく病院行って見てもらいなよ。脳内検査もした方が良いんじゃないのか?」
_____これって、止めないと終わらないやつですか?……
あのジャンさんにでさえ余裕な対応を見せるのに、知人の方相手だとまるでマシンガンの如く出てくる出てくる…
この2人が仲良しなんかじゃなくて、むしろ犬猿の仲だという事だけは理解した
服装の罵り合いからお家の話、強いては性格踏まえた中身の罵倒へと話し合いと言うなの闘いは続いた
止めるべきか見守るべきか悩む私は、殴り合いにならない事を願うばかりであたふたしている
その後、夢で見たことが引っかかってアルバムを見た
そしたら春さんの知人の方が出て来て、私を不法侵入した女だと勘違いした
警察に通報しようとするので、スマホを奪い春さんの帰宅を待っている
問題は、この春さんの知人の方がかなりお怒りの様子で、今にもこの家を追い出されそうな勢いだと言うこと
「っほ、本当に違うんです!!」
「五月蝿い!女風情が、生意気だぞ!!」
「ッい!…」
私の声が耳障りみたいで眉を尖らせ眉間にはシワを寄せ、私を睨む瞳には怒りが込み上げていた
そんな瞳に写る私は、なんとも間抜けで腑抜けな面をしていて、きっとそれすらも苛立たせているんだろうな…と思っていた
「ちーちゃん、お待たせ~…って!何してんの!?ちーちゃんを離しなさい!!」
「ん?おい、オカマ!何だこの女は。」
「誰がオカマだ、コラ!あんた人の話聞いてないでしょ、今度も。アタシちゃんと話したわよね?」
「オカマの9割説教話なんて聞いてられない。」
「その"9割"には大事な話だって入ってんのよ!あんたちゃんと耳掃除したら?それともその耳はお飾りなんですかね!」
買い物を終えた春さんが帰って来てくれたおかげで、私は知人の方から逃れる事ができた
春さんを"オカマ"だと連呼するこの人は、私に対しても春さんに対してもそう変わらない態度で、怒りを見せてくる
「大丈夫だった?」と壁に叩きつけられていた私を心配する春さんは、ごめんね…と申し訳なさそうにしている
そんな春さんに、笑顔で大丈夫ですよと返したら頭を撫でられた
(何故に……)
春さんの知人の方は、そんな私達を見るや「気色の悪い。」と聞こえる音量で言い放つ
そんな言葉さえも拾ってしまう春さんは「あんたね!」とまるで痴話喧嘩し始めそうな勢いで、知人の方に体を向ける
「引きこもりのあんたに言われる筋合い無いっつーの!なによ、その中学生時代のだっさいジャージなんて履いちゃって。それにアウトレットで売ってそうな安いペラペラのシャツ。」
「五月蝿いな、オカマこそなんだその格好は。男のくせにそんな短パン履いてよ。みっともない。」
「言わせてもらいますけど、これは"短パン"じゃ無くてホットパンツって言うの。そこ間違えないでもらえます?それに、ファッションに男も女も関係ないから。芋なジャージ履いてるあんたに何が分かんのよ。」
「男なら、もっと男らしい服を着ろって言ってんだよ。そんなんだから、"家の恥"って言われるんだろ。」
「本気望むところよ。あんただってね"末代の恥"って言われての、そろそろ気付きなさいよ。あんたの部屋から古臭い匂いがして、こっちは精神的苦痛と同居してんのよ。掃除ぐらいしたらどうなのよ。」
「心的外傷後ストレス障害患者は、大人しく病院行って見てもらいなよ。脳内検査もした方が良いんじゃないのか?」
_____これって、止めないと終わらないやつですか?……
あのジャンさんにでさえ余裕な対応を見せるのに、知人の方相手だとまるでマシンガンの如く出てくる出てくる…
この2人が仲良しなんかじゃなくて、むしろ犬猿の仲だという事だけは理解した
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