64 / 333
64
しおりを挟む
お風呂に入ったまま、いつまでたっても出て来ないジャンさんが心配になる
脱衣所とお風呂を境界する扉をノックし、ジャンさん?と呼びかけるが、返事はなく妙に怖くなった
開けますね、と一言断りを入れゆっくりと扉を開く
そこには傷だらけのジャンさんが湯船に浸かっていて、目を閉じているのが何故か不安にさせる
ジャンさん!と、ただでさえ響くお風呂場で大きく叫ぶみたいに言ったもんだから、うるさいくらい反響した
「ジャンさん!大丈夫ですか!?」
「………、」
「どうしよう……、きゅっ救急車…っ呼ばなきゃ……」
しかし、私の動きを止めるみたいにガッと手を掴まれた
ジャンさんは下を向いたまま、ゆっくりと口を開くと私に言った
「あんたさ、学ばないわけ?」
「ジャンさん…それより、傷が…」
「何でそんなに、…馬鹿なわけ?」
掴む手に痛いくらい力が入り、骨が悲鳴を上げている
痛いです……そう言っても離してくれない
その痛みに涙ぐみ、離してください……と言うと手を離したかと思ったら、胸ぐらを掴まれグッと彼の方に持っていかれる
「俺に近寄んなよ」
「っジャ、ジャンさんっ……」
「そんなにセックスしたいなら、かめの所にでも行けよ!」
「っ…、違っう……。ジャンさんがっ心配で……」
そう言う私に怒りを露わにし「うるせっ!」と後ろに投げ飛ばされた
硬い壁に背中を打ちつけ、その反動でうずくまる
____痛い…
背中も手も、何もかもが痛い
どうしてそんなに怒るのか分からない
痛みで泣いているのか、ジャンさんに言われたことで泣いているのかも分からない
何をしたいのかも分からない
ただ、つけ離されたくないだけ…………
「ジャンさん……傷…」
「あんた本当しつこいな!そうか、そんなにヤりたいならヤってやるよ」
近寄る私を湯船に落とし、怒れるその口で私の口を塞いだ
息を止めるように荒々しくするそれに逆らえないまま、彼に下着をやぶられてしまう
濡れた肌に彼が選んでくれたワンピースが張り付き、少し気持ちが悪く私の体温を奪っていく
揺れる水面によって裾は広がり、下半身を露わにさせる
「ほら開けよ」
「ジャンさんっ、やめ…」
「なんだよ、前戯求めてんの?そんなの自分でやれよ」
両脚を開かせ私の手を強引に引っ張ると「しろよ」と陰部に押し付る
震える手で何もできずにいる私を、脚を押さえつけ見据える彼に、できないと言うと「"できない"じゃない、しろ」とまるで聞いてくれない
…………だって、したことない……
どうやれば良いかなんて分からない
「っう、…したこと……ないですっ…」
「俺にやれって言ってんのか?」
「…つっ!?」
脚から手を離し自分の方に引き寄せると、後ろから抱きしめるみたいにくっつき、彼の指が触れる
そんな彼の腕の動きを止めようと手で押さえるも、びくともしない
ぴちゃっぴちゃっと水の音と、自分の荒く呼吸する音がお風呂中に響き、口元を手で隠すように覆う
ぶるっと身体震え、ジャンさんにすがるように体を預けてしまう
んんっ!と自分の意図はそぐわない声と彼の呼吸の音に変になってしまいそうだ
脱衣所とお風呂を境界する扉をノックし、ジャンさん?と呼びかけるが、返事はなく妙に怖くなった
開けますね、と一言断りを入れゆっくりと扉を開く
そこには傷だらけのジャンさんが湯船に浸かっていて、目を閉じているのが何故か不安にさせる
ジャンさん!と、ただでさえ響くお風呂場で大きく叫ぶみたいに言ったもんだから、うるさいくらい反響した
「ジャンさん!大丈夫ですか!?」
「………、」
「どうしよう……、きゅっ救急車…っ呼ばなきゃ……」
しかし、私の動きを止めるみたいにガッと手を掴まれた
ジャンさんは下を向いたまま、ゆっくりと口を開くと私に言った
「あんたさ、学ばないわけ?」
「ジャンさん…それより、傷が…」
「何でそんなに、…馬鹿なわけ?」
掴む手に痛いくらい力が入り、骨が悲鳴を上げている
痛いです……そう言っても離してくれない
その痛みに涙ぐみ、離してください……と言うと手を離したかと思ったら、胸ぐらを掴まれグッと彼の方に持っていかれる
「俺に近寄んなよ」
「っジャ、ジャンさんっ……」
「そんなにセックスしたいなら、かめの所にでも行けよ!」
「っ…、違っう……。ジャンさんがっ心配で……」
そう言う私に怒りを露わにし「うるせっ!」と後ろに投げ飛ばされた
硬い壁に背中を打ちつけ、その反動でうずくまる
____痛い…
背中も手も、何もかもが痛い
どうしてそんなに怒るのか分からない
痛みで泣いているのか、ジャンさんに言われたことで泣いているのかも分からない
何をしたいのかも分からない
ただ、つけ離されたくないだけ…………
「ジャンさん……傷…」
「あんた本当しつこいな!そうか、そんなにヤりたいならヤってやるよ」
近寄る私を湯船に落とし、怒れるその口で私の口を塞いだ
息を止めるように荒々しくするそれに逆らえないまま、彼に下着をやぶられてしまう
濡れた肌に彼が選んでくれたワンピースが張り付き、少し気持ちが悪く私の体温を奪っていく
揺れる水面によって裾は広がり、下半身を露わにさせる
「ほら開けよ」
「ジャンさんっ、やめ…」
「なんだよ、前戯求めてんの?そんなの自分でやれよ」
両脚を開かせ私の手を強引に引っ張ると「しろよ」と陰部に押し付る
震える手で何もできずにいる私を、脚を押さえつけ見据える彼に、できないと言うと「"できない"じゃない、しろ」とまるで聞いてくれない
…………だって、したことない……
どうやれば良いかなんて分からない
「っう、…したこと……ないですっ…」
「俺にやれって言ってんのか?」
「…つっ!?」
脚から手を離し自分の方に引き寄せると、後ろから抱きしめるみたいにくっつき、彼の指が触れる
そんな彼の腕の動きを止めようと手で押さえるも、びくともしない
ぴちゃっぴちゃっと水の音と、自分の荒く呼吸する音がお風呂中に響き、口元を手で隠すように覆う
ぶるっと身体震え、ジャンさんにすがるように体を預けてしまう
んんっ!と自分の意図はそぐわない声と彼の呼吸の音に変になってしまいそうだ
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる