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愛しい君。
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「愛してるよ」
この言葉を発してるのは、私のベットに腰かけている男……名前は斎藤というらしい。らしいというのは、私はこの男を初めてここで知ったから、ほんとかどうかはわからない。
「あの、前にも言ったと思うんですが、どうして斎藤さんはこの部屋に入ってこられるんですか?」
今、私がいるのは病室。それも、ボディーガードが部屋の外にいるはずなのに、この斎藤という男はいつの間にか部屋にいるのだ。最初は驚いで騒いだが、なぜだかボディーガードは来ないし、後から聞いても誰も来ていないとしか言わなかった。
「それは僕の愛の力だからだよ」
「………前にもそう言ってましたよね」
斎藤はいつもそう言って本当のことは教えてくれない。本当に不思議な人だ。
「あなたは、私が誰だかわかってるんですか?」
「勿論! 白雪財閥の御曹司、白雪 幸虎 君。年齢は16歳5ヶ月。血液型はAB型。家族構成は父、母、1つ下の弟と、10歳下の双子の姉弟、後は父方の祖父母。ここにいるのは数ヵ月前に発覚したその心臓の病気が原因。好きな女の子のタイプは委……」
「ぎゃあー! ストップ! ストップでお願いします!」
本当になんでも斎藤は私のことを知っていた。
「私のことをよくわかってるのはわかりました。じゃあ、あなたのことを、斎藤さんのことを教えてくださいよ」
「………それは、言えないんだよね」
斎藤は悲しそうに微笑む。
「どうしてですか?」
「職務違反になっちゃうから………だね」
男は自らのことを話すと職務違反になるらしい。
「斎藤さんのお仕事はなんですか?」
「んー、送迎屋さんかな」
「送迎ですか?」
思っていたような職業でなくて驚いた。
「………本当は暗殺者とかですか?」
「? ぷ、あははは。幸虎君は僕が暗殺者だと思ってたのか?」
爆笑する斎藤に、少しだけ恥ずかしくなる
「だって、職務違反とか言うから……」
「それで暗殺者か~、ふふ」
「私の立場だとそれもあり得るんですよ」
「………」
今までだってあった。
お父様に恨みを持っているらしい人達が私を殺すため……あるいは、私を人質に交渉、脅迫するために雇った者達が私を殺しに、拐いに来た。
今までは何とかなっていたけど、斎藤がガードをいつも易々と越えてくるものだから最近は少し心配だ。
(私はよくても、妹や弟たちのガードは更に厚くするように言うべきか)
だが、その考えを読むように斎藤は答えた。
「君の家のガードは現在の最高水準だよ?」
「貴方が言います?」
「僕のは愛の力だからね。僕ほど愛がなければ出来ないことだから、安心して良いよ」
「……はぁ~」
本当にこの人は目的も侵入手段もわからない。
だが、どう考えても表の世界の人ではないだろうに、不思議なことに斎藤からは彼ら特有の殺伐としたものは感じない。それどころか、彼には存在感とでも言えば良いのだろうか、手の届く目の前にいるはずなのに、とても遠く感じる。
そして、何故だかわからないが彼といると安心するのだ。
絶対に彼が私を害することはないと、どうしてかわからないが確信に近い何かを感じていた。
もう何度も訪れてきていた斎藤は、その日も愛を囁いてきた。
「ふふ、本当に愛してるんだよ」
「なんか、こう何度も言われると、その言葉が軽く感じられますよ」
「えぇ、それはショックだなー。でもね、本当に愛しいんだ。この気持ちは、伝えられる時に伝えておかないとね」
斎藤は、そう言うとウインクしてきた。
彼は、斎藤という名前に違和感があるくらい、堀の深い、整った顔のイケメンだ。
だからなのか、ウインクしてきても、映画の一場面を切り取ったかのように感じられた。
「あはは、斎藤さんがすると見惚れちゃいますね」
「幸虎君にそう言って貰えると嬉しいよ」
彼はそう言うと、薄らと耳を赤く染め、嬉しそうに笑った。
そんな彼の顔を見れると、私も何だか嬉しかった。
こんな、斎藤さんとのやり取りが、辛い闘病生活を送る私には待ちわびるくらい楽しかった。
彼が訪れるようになってから、二か月経った。
両親は隠していたようだが、二人の会話を偶々聞いてしまった私は、自身の寿命を知っていた。しかし、気付けばその余命を二月も過ぎていた。
私は、それは斎藤のおかげではないかと感じていた。
本当に、不思議な人なのだ。
しかし、本当に限界が来てしまったようだ。
走馬灯が流れる。
物心ついた頃の記憶。弟妹達が生まれ賑やかになった家族、優しく慈しんでくれた両親、私たち孫に甘いお爺様とそれを窘めるお婆様。
楽しかった学生生活、友達と初めて外出した時の緊張感、下校時の恐ろしかった誘拐事件、それに思いを伝えられなかった初恋の委員長。
そして、突如として発覚した心臓病と辛い闘病生活。そんな私に、外の事を教えてくれる家族。親孝行もする事が出来なかった。
悲しい記憶も、楽しかった記憶も、どちらも流れてゆく……
最後に、特に薬の副作用が強く出ていて苦しかった時に、突如として日常に入り込んできた男が浮かぶ。
最初は、不審者の侵入に騒いだが、私に危害を加えることもなく、ただただ愛を囁いてくる斎藤。
そんな彼と仲良くなるにつれて、副作用を感じなくなっていった。
不思議な存在感の彼。話していくと不思議と懐かしい気持ちになる彼との2か月は、本当に楽しかった。
彼の照れ笑いが浮かび、消えてゆく。
そして、急激に暗くなって行く視界の中、
私は、
『最後に、ひと目、彼に、会いたかった、な……』
暗闇にゆっくりと体が沈んでいくような感覚で、もう痛みも苦しみも感じなかった。
そんな彼の目に、生気が無くなるのを斎藤は見守っていた。
近くにいても、幸虎には見えていない。彼の手を握ることは、斎藤にはもうできなかった。
存在が向こう側になっている斎藤には触ろうとしても、すり抜けてしまう。声をかけても、もう聞こえることはない。
幸虎が息を引き取り、存在が現世の者でなくなったのを確認した斎藤は彼に声をかけた。
「今日はね、特別に彼方のお花を持ってきたよ」
「……」
「あー、あー。現世じゃ時間が経つのは早いな~。ね? 幸虎君もそう思わない?」
「………」
「僕は君が産まれた時からずっと見てきたんだ」
「………」
そう言って、斎藤は手に持っていた花を彼の胸の上に置いた。その花は、斎藤の手から離れると徐々に霧となり消えていく。
「君は何度生まれ変わろうと、自己犠牲精神は変わらないね。僕はそれが嬉しくも悲しいよ」
「………」
「そろそろ行こうか。この世にその状態で留まるのは良くないしね」
「………」
「前世の最愛の人の魂担当なんて……酷いよね。神様って」
「………」
「これも、罰なんだろうな」
肉体から離れ、魂のみとなった幸虎を抱き寄せ、物言わぬ脱け殻に触れるようにお別れのキスをする。感触は無い。
ただ、彼の"この生"への別れを自らに刻む儀式のようなものだ。今までもしてきたように……。
「今回の生は幸せだったかな……僕に巻き込んでごめんね『■■■■』。あと何回で僕たちは許されるんだろうか」
「……」
彼が抱える魂が激しく点滅する。
「ごめんごめん、そうだね、そろそろ逝こう。もう思い出したかな? そうだね、次の生までまた愛し合おうね」
「……」
大事そうに魂を抱きしめ、涙に濡れる頬を当てる。その表情は苦痛と喜びが混ざりあっているのか、いつもの飄々とした彼とは異なり、悲しいのか、笑いたいのかわからない様だった……
『愛しているよ』
そして、朝日に照らされた斎藤達は徐々に存在が薄くなり空気に溶けるように消えた。
閉められていたはずの窓は開けられており、カーテンがなびいていた。
部屋には、ピーという音が響き、その音に気付いたガード達が部屋に雪崩れ込む。医者達もその後すぐに来たが、彼らが手を尽くしても、彼が息を吹き返すことはなかった。
この日、白雪 幸虎は亡くなった。
呼ばれて急いできた家族がその姿を見た時、彼は微笑んでいたそうだ。
この言葉を発してるのは、私のベットに腰かけている男……名前は斎藤というらしい。らしいというのは、私はこの男を初めてここで知ったから、ほんとかどうかはわからない。
「あの、前にも言ったと思うんですが、どうして斎藤さんはこの部屋に入ってこられるんですか?」
今、私がいるのは病室。それも、ボディーガードが部屋の外にいるはずなのに、この斎藤という男はいつの間にか部屋にいるのだ。最初は驚いで騒いだが、なぜだかボディーガードは来ないし、後から聞いても誰も来ていないとしか言わなかった。
「それは僕の愛の力だからだよ」
「………前にもそう言ってましたよね」
斎藤はいつもそう言って本当のことは教えてくれない。本当に不思議な人だ。
「あなたは、私が誰だかわかってるんですか?」
「勿論! 白雪財閥の御曹司、白雪 幸虎 君。年齢は16歳5ヶ月。血液型はAB型。家族構成は父、母、1つ下の弟と、10歳下の双子の姉弟、後は父方の祖父母。ここにいるのは数ヵ月前に発覚したその心臓の病気が原因。好きな女の子のタイプは委……」
「ぎゃあー! ストップ! ストップでお願いします!」
本当になんでも斎藤は私のことを知っていた。
「私のことをよくわかってるのはわかりました。じゃあ、あなたのことを、斎藤さんのことを教えてくださいよ」
「………それは、言えないんだよね」
斎藤は悲しそうに微笑む。
「どうしてですか?」
「職務違反になっちゃうから………だね」
男は自らのことを話すと職務違反になるらしい。
「斎藤さんのお仕事はなんですか?」
「んー、送迎屋さんかな」
「送迎ですか?」
思っていたような職業でなくて驚いた。
「………本当は暗殺者とかですか?」
「? ぷ、あははは。幸虎君は僕が暗殺者だと思ってたのか?」
爆笑する斎藤に、少しだけ恥ずかしくなる
「だって、職務違反とか言うから……」
「それで暗殺者か~、ふふ」
「私の立場だとそれもあり得るんですよ」
「………」
今までだってあった。
お父様に恨みを持っているらしい人達が私を殺すため……あるいは、私を人質に交渉、脅迫するために雇った者達が私を殺しに、拐いに来た。
今までは何とかなっていたけど、斎藤がガードをいつも易々と越えてくるものだから最近は少し心配だ。
(私はよくても、妹や弟たちのガードは更に厚くするように言うべきか)
だが、その考えを読むように斎藤は答えた。
「君の家のガードは現在の最高水準だよ?」
「貴方が言います?」
「僕のは愛の力だからね。僕ほど愛がなければ出来ないことだから、安心して良いよ」
「……はぁ~」
本当にこの人は目的も侵入手段もわからない。
だが、どう考えても表の世界の人ではないだろうに、不思議なことに斎藤からは彼ら特有の殺伐としたものは感じない。それどころか、彼には存在感とでも言えば良いのだろうか、手の届く目の前にいるはずなのに、とても遠く感じる。
そして、何故だかわからないが彼といると安心するのだ。
絶対に彼が私を害することはないと、どうしてかわからないが確信に近い何かを感じていた。
もう何度も訪れてきていた斎藤は、その日も愛を囁いてきた。
「ふふ、本当に愛してるんだよ」
「なんか、こう何度も言われると、その言葉が軽く感じられますよ」
「えぇ、それはショックだなー。でもね、本当に愛しいんだ。この気持ちは、伝えられる時に伝えておかないとね」
斎藤は、そう言うとウインクしてきた。
彼は、斎藤という名前に違和感があるくらい、堀の深い、整った顔のイケメンだ。
だからなのか、ウインクしてきても、映画の一場面を切り取ったかのように感じられた。
「あはは、斎藤さんがすると見惚れちゃいますね」
「幸虎君にそう言って貰えると嬉しいよ」
彼はそう言うと、薄らと耳を赤く染め、嬉しそうに笑った。
そんな彼の顔を見れると、私も何だか嬉しかった。
こんな、斎藤さんとのやり取りが、辛い闘病生活を送る私には待ちわびるくらい楽しかった。
彼が訪れるようになってから、二か月経った。
両親は隠していたようだが、二人の会話を偶々聞いてしまった私は、自身の寿命を知っていた。しかし、気付けばその余命を二月も過ぎていた。
私は、それは斎藤のおかげではないかと感じていた。
本当に、不思議な人なのだ。
しかし、本当に限界が来てしまったようだ。
走馬灯が流れる。
物心ついた頃の記憶。弟妹達が生まれ賑やかになった家族、優しく慈しんでくれた両親、私たち孫に甘いお爺様とそれを窘めるお婆様。
楽しかった学生生活、友達と初めて外出した時の緊張感、下校時の恐ろしかった誘拐事件、それに思いを伝えられなかった初恋の委員長。
そして、突如として発覚した心臓病と辛い闘病生活。そんな私に、外の事を教えてくれる家族。親孝行もする事が出来なかった。
悲しい記憶も、楽しかった記憶も、どちらも流れてゆく……
最後に、特に薬の副作用が強く出ていて苦しかった時に、突如として日常に入り込んできた男が浮かぶ。
最初は、不審者の侵入に騒いだが、私に危害を加えることもなく、ただただ愛を囁いてくる斎藤。
そんな彼と仲良くなるにつれて、副作用を感じなくなっていった。
不思議な存在感の彼。話していくと不思議と懐かしい気持ちになる彼との2か月は、本当に楽しかった。
彼の照れ笑いが浮かび、消えてゆく。
そして、急激に暗くなって行く視界の中、
私は、
『最後に、ひと目、彼に、会いたかった、な……』
暗闇にゆっくりと体が沈んでいくような感覚で、もう痛みも苦しみも感じなかった。
そんな彼の目に、生気が無くなるのを斎藤は見守っていた。
近くにいても、幸虎には見えていない。彼の手を握ることは、斎藤にはもうできなかった。
存在が向こう側になっている斎藤には触ろうとしても、すり抜けてしまう。声をかけても、もう聞こえることはない。
幸虎が息を引き取り、存在が現世の者でなくなったのを確認した斎藤は彼に声をかけた。
「今日はね、特別に彼方のお花を持ってきたよ」
「……」
「あー、あー。現世じゃ時間が経つのは早いな~。ね? 幸虎君もそう思わない?」
「………」
「僕は君が産まれた時からずっと見てきたんだ」
「………」
そう言って、斎藤は手に持っていた花を彼の胸の上に置いた。その花は、斎藤の手から離れると徐々に霧となり消えていく。
「君は何度生まれ変わろうと、自己犠牲精神は変わらないね。僕はそれが嬉しくも悲しいよ」
「………」
「そろそろ行こうか。この世にその状態で留まるのは良くないしね」
「………」
「前世の最愛の人の魂担当なんて……酷いよね。神様って」
「………」
「これも、罰なんだろうな」
肉体から離れ、魂のみとなった幸虎を抱き寄せ、物言わぬ脱け殻に触れるようにお別れのキスをする。感触は無い。
ただ、彼の"この生"への別れを自らに刻む儀式のようなものだ。今までもしてきたように……。
「今回の生は幸せだったかな……僕に巻き込んでごめんね『■■■■』。あと何回で僕たちは許されるんだろうか」
「……」
彼が抱える魂が激しく点滅する。
「ごめんごめん、そうだね、そろそろ逝こう。もう思い出したかな? そうだね、次の生までまた愛し合おうね」
「……」
大事そうに魂を抱きしめ、涙に濡れる頬を当てる。その表情は苦痛と喜びが混ざりあっているのか、いつもの飄々とした彼とは異なり、悲しいのか、笑いたいのかわからない様だった……
『愛しているよ』
そして、朝日に照らされた斎藤達は徐々に存在が薄くなり空気に溶けるように消えた。
閉められていたはずの窓は開けられており、カーテンがなびいていた。
部屋には、ピーという音が響き、その音に気付いたガード達が部屋に雪崩れ込む。医者達もその後すぐに来たが、彼らが手を尽くしても、彼が息を吹き返すことはなかった。
この日、白雪 幸虎は亡くなった。
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