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【私】女の勝利
④今日は泊まりたいを選択 前編
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今回は、グロくないです。少し性的な表現が出ます。苦手な方は回避をお願いします。
女は幸せに、男は悪夢に見舞われます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼女は本日のお茶会は何を話そうかと私に話しかけた
それに対しての私の返答は‥‥‥‥
【貴方の選択】
④今日は泊まりたい
私は今日を逃したらできないと思った願いを彼女に告げることにした。まぁ、願いというか事後報告なんだけど……
そして、恐らく彼女は全力で反対するであろうから言いくるめるために、最初に切り出すことにした。
「お茶会の内容というよりは、これはお願いなんだが……」
そう私が言えば、彼女は訝しげに私を見る
「貴方からお願いなんて……いったい何?」
「今日、できれば泊っていきたいんだ」
「はああああ⁉ 貴方本気? 私がそれを許可すると思っているの?」
「まあ、そう言うよね~ でも、許可は貴女の父に取ればいいわけで、貴女の意思はほとんど意味がないんだ。それに、実はもう手配しているんだよね。貴女の父には許可を取ったから」
「……ほんと、あのアホ」
「いやいや、君の父親だよね? そんなんこと言わないであげなよ。私としては扱いやすいコマ(ゴホン 良いお義父さんで非常に助かってるよ」
「今貴方、言い直していたけれど私の父親の事コマって言ったわよね?」
「……気のせいじゃないかな? まあ、話しを戻して……今日私は、貴女の屋敷に泊っていくからね?」
「……もうそれって、願いというより報告じゃない」
私もそう思っている……しかし、これぐらいやらなければこの願いは叶えられない……私は、自分の願いのために、全力を出しただけだ……卑怯ではない……はず。
「まあまあ、ということで、今日はお茶会の後も時間があるんだ! ここで婚約者同士で認識を深めるのもいいんじゃないかな? 私も貴女について知っていることは多くあるけど、貴女から直接聞いたことはほとんどないからね? そろそろ、貴女も覚悟を決める機会としてちょうどいいんじゃないかな」
私がそう言えば、彼女は私を蔑みながら
「貴方……自分の発言の気持ち悪さわかってる? なんで私が貴方に言ってもいないことを知っているのよ? それも、多くって……」
「い、いやー そこは……まあ愛の力と権力を使って……ね?」
「ね? じゃないわよ! 気持ち悪い……まあいいわ。貴方が言いたいのは、自分のことについて相手に知ってもらう為に話し合おうってことでいいんでしょ?」
彼女は未だに私のことを蔑んだ目で見ながらも、話し合いとしてくれるようだ
「あ、ああ! その認識で問題ないよ。追加で言うなら、夜通し語らうことも可能ってこと」
「それは遠慮願うわ……あと今日、義妹しか家にいないのだけど……これも貴方が仕組んだのかしら?」
おや、おかしいな……なぜ義妹も出ていないんだ
「いや、知らないよ。偶然だね?」
「ふーん。 まあいいわ。だから、今日のディナーは三人だから、妹とも話してあげてね? 貴方のことあの子すごく褒めてるのよ」
ニコリッと私に微笑みかける彼女。それはそれは綺麗で天使のようだが、にじみ出るオーラは黒いものを感じた……彼女の笑顔を見てから、寒気が止まらなくなった。
これは……仕置きが必要だな……あのバカが!
「あはは、そうなんですね。貴女の妹に褒めてもらえて光栄ですよ。できれば、貴女に褒めてもらえればもっといいんですがね?」
「ふふふ」
「あはは」
ふたりで笑い声をあげるが、どちらも取り繕ったような表情をしているのだった。
この時、あの馬鹿にどんな仕置きをするべきか考えていた私は、家に本来であればいないはずの義妹がなぜいるのかを考えていなかった。
それが彼女の罠だとわかっていれば、あんな結末は回避できただろうに……
女は幸せに、男は悪夢に見舞われます
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彼女は本日のお茶会は何を話そうかと私に話しかけた
それに対しての私の返答は‥‥‥‥
【貴方の選択】
④今日は泊まりたい
私は今日を逃したらできないと思った願いを彼女に告げることにした。まぁ、願いというか事後報告なんだけど……
そして、恐らく彼女は全力で反対するであろうから言いくるめるために、最初に切り出すことにした。
「お茶会の内容というよりは、これはお願いなんだが……」
そう私が言えば、彼女は訝しげに私を見る
「貴方からお願いなんて……いったい何?」
「今日、できれば泊っていきたいんだ」
「はああああ⁉ 貴方本気? 私がそれを許可すると思っているの?」
「まあ、そう言うよね~ でも、許可は貴女の父に取ればいいわけで、貴女の意思はほとんど意味がないんだ。それに、実はもう手配しているんだよね。貴女の父には許可を取ったから」
「……ほんと、あのアホ」
「いやいや、君の父親だよね? そんなんこと言わないであげなよ。私としては扱いやすいコマ(ゴホン 良いお義父さんで非常に助かってるよ」
「今貴方、言い直していたけれど私の父親の事コマって言ったわよね?」
「……気のせいじゃないかな? まあ、話しを戻して……今日私は、貴女の屋敷に泊っていくからね?」
「……もうそれって、願いというより報告じゃない」
私もそう思っている……しかし、これぐらいやらなければこの願いは叶えられない……私は、自分の願いのために、全力を出しただけだ……卑怯ではない……はず。
「まあまあ、ということで、今日はお茶会の後も時間があるんだ! ここで婚約者同士で認識を深めるのもいいんじゃないかな? 私も貴女について知っていることは多くあるけど、貴女から直接聞いたことはほとんどないからね? そろそろ、貴女も覚悟を決める機会としてちょうどいいんじゃないかな」
私がそう言えば、彼女は私を蔑みながら
「貴方……自分の発言の気持ち悪さわかってる? なんで私が貴方に言ってもいないことを知っているのよ? それも、多くって……」
「い、いやー そこは……まあ愛の力と権力を使って……ね?」
「ね? じゃないわよ! 気持ち悪い……まあいいわ。貴方が言いたいのは、自分のことについて相手に知ってもらう為に話し合おうってことでいいんでしょ?」
彼女は未だに私のことを蔑んだ目で見ながらも、話し合いとしてくれるようだ
「あ、ああ! その認識で問題ないよ。追加で言うなら、夜通し語らうことも可能ってこと」
「それは遠慮願うわ……あと今日、義妹しか家にいないのだけど……これも貴方が仕組んだのかしら?」
おや、おかしいな……なぜ義妹も出ていないんだ
「いや、知らないよ。偶然だね?」
「ふーん。 まあいいわ。だから、今日のディナーは三人だから、妹とも話してあげてね? 貴方のことあの子すごく褒めてるのよ」
ニコリッと私に微笑みかける彼女。それはそれは綺麗で天使のようだが、にじみ出るオーラは黒いものを感じた……彼女の笑顔を見てから、寒気が止まらなくなった。
これは……仕置きが必要だな……あのバカが!
「あはは、そうなんですね。貴女の妹に褒めてもらえて光栄ですよ。できれば、貴女に褒めてもらえればもっといいんですがね?」
「ふふふ」
「あはは」
ふたりで笑い声をあげるが、どちらも取り繕ったような表情をしているのだった。
この時、あの馬鹿にどんな仕置きをするべきか考えていた私は、家に本来であればいないはずの義妹がなぜいるのかを考えていなかった。
それが彼女の罠だとわかっていれば、あんな結末は回避できただろうに……
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