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第26話 本音と建前って大事だけれでも 、俺の前では本音で良いんだぞ
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放課後。
早速、俺とフーラは剣を探しに行くことになった。
闇雲に探しても見つからないだろう。
一度、元々剣があった場所に行ってみようという話になったため、俺達は班別実技試験が行われた学園の裏の森にやって来た。
「ここだな」
大剣が祀られるように地面に刺さってあった祠へとやって来る。
目の前の祠は、犬小屋に犬がいないみたいな妙に寂しい雰囲気を醸し出している。
しかし、剣の意味を知ってしまうと──。
あ、うん。やっぱりあの学園長バグってるわ。
なんで元カレからのプレゼントを祠に祀ってんだよ。怖すぎるだろ。
というか、父上も父上だ。なんで付き合っている彼女へのプレゼントが激重の剣なんだよ。
登場人物全員怖いわ。
「ここから、こう、投げたんだよね?」
俺が複雑な顔をしていると、フーラが投げる真似をしてみせる。
「そうだな」
頷くと、遠くの方を眺めながら言ってくる。
「うーん。あの一撃はかなり勢いがあったから、街を超えて山まで行った可能性があるよね」
「そんなに飛んで行ったのか」
森とは反対方向にある山々を眺める。
「街で落ちたのなら連絡があるでしょ」
「そりゃ剣が降って来たら街の人が騒ぐわな」
「話題になっていないのだったら、人気のないところに落ちたって考えるのが良いかも」
「だなぁ」
「いきなり山に行くよりも、角度がわかったから、真っすぐ歩いてみよう」
「そうだな」
早速とフーラが歩みを開始するので俺も彼女の後に続く。
「そういえばフーラ」
ただ黙って歩くのもなんだし、彼女へ話しかけると立ち止まって振り返ってくれる。
「ん?」
長い髪を耳にかけ、俺が隣に来るのを待っていてくれる。
肩が並んだ時、歩幅を合わせて歩いてくれた。
「今更なんだけどさ、班別実技試験の補習ってきついんだろ? 放課後に一緒に来てもらって大丈夫だったか?」
クラスの連中の反応を見る限りでは、かなり過酷を強いられているように見受けられる。授業中も寝ている奴がいるもんな。
「確かにジュノー先生の補習はきついね。でも、私は平気だよ」
「流石はフーラ。タフだねぇ」
素直に感心した声を出すと、彼女は目をぱちくりさせてこちらを見ていた。
「どういう反応?」
「あ、ううん。思っていた反応と違ったから、つい」
「どういう反応がお望みだったんだ?」
「いや、その、『王族だから、婚約者だから贔屓されてる』って言われるかと。先輩達が言っていたのはちょっとオーバーだっんだけど、実際、数人は本気で学園を去っているみたいだし」
「いやいや。フーラと戦ったからわかるけど、あんだけ凄い魔法使いが補習くらいで根を上げるとは思わないさ」
ジュノーの補習がどういうものかはわからないが、フーラ程の実力の持ち主なら余裕で付いていけるだろう。いらぬ心配だったな。
「というか、『王族だから、婚約者だから』とか言われてるの?」
尋ねると、視線を伏せて彼女がポツリと漏らす。
「まぁ、仕方ないよ。実際に私はアルバート魔法王国の第一王女で、ジュノー・ハーディングと婚約しているんだから。周りからそう見られていてもおかしくない」
その気持ちはわかるな。
俺も、ヘイヴン家の恥さらしとか言われてるもん。
「本音は?」
「本音は、って……」
彼女はちょっぴり困ったかのような表情をして見せた。
そりゃそんな反応にもなるか。
彼女がどれほどフランクで陽気な女の子であっても、王女という肩書きがあるのに変わりはない。
その肩書きがある以上、本当の自分を偽らないといけない。
本音は心の中に押し込めて、建前を口にしないといけない。
そういうのを見ていると、前世の会社を思い出してものすごく嫌だった。
だから、彼女へ言ってやる。
「今、きみといるのはクラスメイトのリオンだ。班別実技試験の時は敵同士だったかもしれない。でも、昨日の敵は今日の友なんて言うだろ。俺に建前は不要だ。もし、今のが本音だと言うのであれば、今後はクラスメイトではなくてお姫様として接することにするよ」
「お姫様扱いされて嬉しくない女の子がいると思う?」
「では、今後はお姫様として接しましょうか? フーラ姫」
わざとらしくお辞儀なんかしてみせる。
すると、はぁと大きくため息を吐いた。
「──っらないわよ……」
小さく言ったのを皮切りに彼女は大きな声で胸の内を吐き出した。
「知らないわよ! 王族? 婚約者? そんなの知るかっ! なりたくてなったわけでもなんでもないわよ! 王族だから、婚約者だから贔屓されてる? ええ! されてるわよ! 訓練とか言って思いっきり殺しに来てるわよ! 天才だから大丈夫とか訳わかんない理由で私を殺す勢いで訓練してきてんのよ! 血が出るまでやってるわよ! 悪い意味で贔屓されてんのよ! こっちは!! つうか、なんで勝手に結婚相手決められなきゃなんないのよ!! 誰があんなのと結婚したいんだ!! 結婚相手は自分で決めたいに決まってるだろおおおおおお!!」
がああああああと物凄い勢いで言ってのけると、森にいた動物が一斉に逃げ出した。
はぁ、はぁと肩で息をしている彼女は額の汗を拭う。
「ふぅ。スッキリした」
スポーツの後の爽やかな雰囲気を出す彼女を見て、俺はケタケタと笑ってしまう。
「な、なによぉ」
彼女は拗ねたような声を出しながら、ビシッと指差してくる。
「言っておくけど、これ、誰にも言っちゃだめだからね。こういうの、すぐ問題になるんだから」
「了解」
笑いながら言うと、フーラもつられて笑う。
「リオンくん。ありがとね」
ニコッと笑って言った後に少し寂しい顔を見した。
「本音を言える相手って妹しかいなかったから。久しぶりに言えた気がする」
仲の良かった妹だけ、か。
互いに同じ王族という立場で家族。王様と王妃様には言えないことも姉妹なら言い合えたってことかな。
彼女は妹の話題を出したのをちょっぴり後悔したかのうように、わざとらしく明るく言ってのける。
「リオンくんは私の本音を曝け出せる特別な人だね」
「ほう。俺のことが好きなのか」
「なっ……!?」
彼女が顔を真っ赤にする。
「そ、そんなことあるわけないでしょ! ばか!」
「だって、特別な人って言うから。そんなん思春期男子に言ったら勘違いしちゃうよ?」
「それは、そういう意味じゃなくて……」
「そういう意味の特別な人じゃないってどういうこと?」
「ああ! もう! うっさい! さっさと行くよ」
フーラは少し怒ってしまって、ぷりぷりと前を歩いて行ってしまった。
ちょっとやり過ぎたかもって思ったけど、暗い雰囲気よりは幾分もましだろう。
早速、俺とフーラは剣を探しに行くことになった。
闇雲に探しても見つからないだろう。
一度、元々剣があった場所に行ってみようという話になったため、俺達は班別実技試験が行われた学園の裏の森にやって来た。
「ここだな」
大剣が祀られるように地面に刺さってあった祠へとやって来る。
目の前の祠は、犬小屋に犬がいないみたいな妙に寂しい雰囲気を醸し出している。
しかし、剣の意味を知ってしまうと──。
あ、うん。やっぱりあの学園長バグってるわ。
なんで元カレからのプレゼントを祠に祀ってんだよ。怖すぎるだろ。
というか、父上も父上だ。なんで付き合っている彼女へのプレゼントが激重の剣なんだよ。
登場人物全員怖いわ。
「ここから、こう、投げたんだよね?」
俺が複雑な顔をしていると、フーラが投げる真似をしてみせる。
「そうだな」
頷くと、遠くの方を眺めながら言ってくる。
「うーん。あの一撃はかなり勢いがあったから、街を超えて山まで行った可能性があるよね」
「そんなに飛んで行ったのか」
森とは反対方向にある山々を眺める。
「街で落ちたのなら連絡があるでしょ」
「そりゃ剣が降って来たら街の人が騒ぐわな」
「話題になっていないのだったら、人気のないところに落ちたって考えるのが良いかも」
「だなぁ」
「いきなり山に行くよりも、角度がわかったから、真っすぐ歩いてみよう」
「そうだな」
早速とフーラが歩みを開始するので俺も彼女の後に続く。
「そういえばフーラ」
ただ黙って歩くのもなんだし、彼女へ話しかけると立ち止まって振り返ってくれる。
「ん?」
長い髪を耳にかけ、俺が隣に来るのを待っていてくれる。
肩が並んだ時、歩幅を合わせて歩いてくれた。
「今更なんだけどさ、班別実技試験の補習ってきついんだろ? 放課後に一緒に来てもらって大丈夫だったか?」
クラスの連中の反応を見る限りでは、かなり過酷を強いられているように見受けられる。授業中も寝ている奴がいるもんな。
「確かにジュノー先生の補習はきついね。でも、私は平気だよ」
「流石はフーラ。タフだねぇ」
素直に感心した声を出すと、彼女は目をぱちくりさせてこちらを見ていた。
「どういう反応?」
「あ、ううん。思っていた反応と違ったから、つい」
「どういう反応がお望みだったんだ?」
「いや、その、『王族だから、婚約者だから贔屓されてる』って言われるかと。先輩達が言っていたのはちょっとオーバーだっんだけど、実際、数人は本気で学園を去っているみたいだし」
「いやいや。フーラと戦ったからわかるけど、あんだけ凄い魔法使いが補習くらいで根を上げるとは思わないさ」
ジュノーの補習がどういうものかはわからないが、フーラ程の実力の持ち主なら余裕で付いていけるだろう。いらぬ心配だったな。
「というか、『王族だから、婚約者だから』とか言われてるの?」
尋ねると、視線を伏せて彼女がポツリと漏らす。
「まぁ、仕方ないよ。実際に私はアルバート魔法王国の第一王女で、ジュノー・ハーディングと婚約しているんだから。周りからそう見られていてもおかしくない」
その気持ちはわかるな。
俺も、ヘイヴン家の恥さらしとか言われてるもん。
「本音は?」
「本音は、って……」
彼女はちょっぴり困ったかのような表情をして見せた。
そりゃそんな反応にもなるか。
彼女がどれほどフランクで陽気な女の子であっても、王女という肩書きがあるのに変わりはない。
その肩書きがある以上、本当の自分を偽らないといけない。
本音は心の中に押し込めて、建前を口にしないといけない。
そういうのを見ていると、前世の会社を思い出してものすごく嫌だった。
だから、彼女へ言ってやる。
「今、きみといるのはクラスメイトのリオンだ。班別実技試験の時は敵同士だったかもしれない。でも、昨日の敵は今日の友なんて言うだろ。俺に建前は不要だ。もし、今のが本音だと言うのであれば、今後はクラスメイトではなくてお姫様として接することにするよ」
「お姫様扱いされて嬉しくない女の子がいると思う?」
「では、今後はお姫様として接しましょうか? フーラ姫」
わざとらしくお辞儀なんかしてみせる。
すると、はぁと大きくため息を吐いた。
「──っらないわよ……」
小さく言ったのを皮切りに彼女は大きな声で胸の内を吐き出した。
「知らないわよ! 王族? 婚約者? そんなの知るかっ! なりたくてなったわけでもなんでもないわよ! 王族だから、婚約者だから贔屓されてる? ええ! されてるわよ! 訓練とか言って思いっきり殺しに来てるわよ! 天才だから大丈夫とか訳わかんない理由で私を殺す勢いで訓練してきてんのよ! 血が出るまでやってるわよ! 悪い意味で贔屓されてんのよ! こっちは!! つうか、なんで勝手に結婚相手決められなきゃなんないのよ!! 誰があんなのと結婚したいんだ!! 結婚相手は自分で決めたいに決まってるだろおおおおおお!!」
がああああああと物凄い勢いで言ってのけると、森にいた動物が一斉に逃げ出した。
はぁ、はぁと肩で息をしている彼女は額の汗を拭う。
「ふぅ。スッキリした」
スポーツの後の爽やかな雰囲気を出す彼女を見て、俺はケタケタと笑ってしまう。
「な、なによぉ」
彼女は拗ねたような声を出しながら、ビシッと指差してくる。
「言っておくけど、これ、誰にも言っちゃだめだからね。こういうの、すぐ問題になるんだから」
「了解」
笑いながら言うと、フーラもつられて笑う。
「リオンくん。ありがとね」
ニコッと笑って言った後に少し寂しい顔を見した。
「本音を言える相手って妹しかいなかったから。久しぶりに言えた気がする」
仲の良かった妹だけ、か。
互いに同じ王族という立場で家族。王様と王妃様には言えないことも姉妹なら言い合えたってことかな。
彼女は妹の話題を出したのをちょっぴり後悔したかのうように、わざとらしく明るく言ってのける。
「リオンくんは私の本音を曝け出せる特別な人だね」
「ほう。俺のことが好きなのか」
「なっ……!?」
彼女が顔を真っ赤にする。
「そ、そんなことあるわけないでしょ! ばか!」
「だって、特別な人って言うから。そんなん思春期男子に言ったら勘違いしちゃうよ?」
「それは、そういう意味じゃなくて……」
「そういう意味の特別な人じゃないってどういうこと?」
「ああ! もう! うっさい! さっさと行くよ」
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