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本編

19学園祭の下準備 後半戦

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放課後私はいそいそとあっちゃんのクラスへと向かう
あっちゃんの演劇の項目を知るために!
「あっちゃんー」
あっちゃんに向かって両手を広げる
「さおっ!」
そしてあっちゃんも私に向かって両手を広げる
ガシッ
ギュッと抱き合うのが私たちの今のマイブームだ。
「ねぇねぇ、あっちゃんが出る学園演劇は何?」
ココが大事なポイントだ!演劇の項目でヒロインあっちゃんの攻略相手がわかるのだ!
「ふふ、秘密!」
流石ヒロイン!ショートカットでもオーラが違います!
美しいです!
「あっちゃんズルい」
少しむくれながら顔を背けると
「可愛いさおのお願いは叶えてあげたいけど楽しみは後に取っておいてね」
困り顔をしながらはにかむあっちゃんはそれはそれは麗しかったです。
「それで、さおのクラスは何をやるの?」
「メイド&執事喫茶だよ!私メイドさんするんだ!あっちゃんのクラスは?」
「ホストだよ、男性はもちろん女子生徒も男装をするんだけどね」
「是非行かせていただきます!そして指名させていただきたい所存です。」
あっちゃんの男装姿!是非写真に納めなければ!
「姉貴の男装姿よりラヴィは僕と一緒に文化祭デートだよ。どうせ双子なんだし姉貴が男装しても僕が二人いるようなもんだろ?」
「アルとあっちゃんじゃオーラが違うの。いくら同じ顔の双子だからって見分けることも出来るんだから」
「流石僕のウサギちゃんだ」
アルがギューッと抱き締めてくる
ちょ、ギブギブ!腹がつぶれる。
「あっと、クラスの方を手伝うから私はいくよ、ウサギちゃんを困らせないようにな愚弟殿」
「ああ、ウサギちゃんは僕がしっかり面倒を見るから安心しなよ姉貴。」
なんか二人とも笑顔が怖いのですが。
「さて、僕達も教室に向かうよ。服飾部の子達が採寸を計りたいのとデザインを見てほしいんだって」
「わかったよ。で、この手は何?」
いつの間にか私の手はアルの手に繋がれていた。
しかも恋人繋ぎだと!
「ラヴィが離れないのと虫除けをかねて」
「もう秋だよ蚊なんかいないし。大体てを繋いだら来ない虫なんていないよ?」
「そういう虫もいるんだよ。ラヴィはおとなしく繋がれていなさい。」
アルは新手の蚊取り線香なのだろうか。
何かのフェロモンが発生して虫を寄せ付けないなんて夏に便利だな
おっと脱線してしまった。とりあえずシープちゃんのところに向かおう!どんなデザインなんだろう楽しみだな!

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