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エンディング

勇者、魔王の伴侶になる Ⅲ

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「私と繋がるのは、いや?」
そんな、悲しそうな顔するのズルくね?

「だって、おなか、苦し……、」
「私は、こうしているだけでも、とても気持ち良いのだけど。君は、苦しいだけ?」

うっ。
腰を、揺するな。


「ここを勃てて。……こっちは蜜を零してるけど。苦しいだけ?」

乳首をくにくにと弄られて。
足の間で揺れている俺のは、萎えてるのに。

突かれる度に、まるで中から押し出されて溢れるように精液を零していた。


チクショー、”えっちなからだ”め。感じてんじゃねえよ!!
などと、身体のせいにしてしまう。


リオンは少々強引に身体を繋げたが。
それは、俺もそうされることを、本心では望んでるからだろう。

俺が、本気で嫌がっていたら。自分が辛くとも、我慢してしまう男だ。


でも。もっと、理性を失うくらい求めて欲しい。
なりふり構わず、俺だけを。

それには、俺も正直にならなければ。


「……きもちい、から。しても、いい」
俺の顔は、きっと真っ赤になってることだろう。


だけど。
リオンが嬉しそうだから、いいか。


†††


「あっ、っく、……い、いい、そこ、きもちいい、」

背後から、腰を上げさせられた格好で、ズンズン突かれたり。
寝っ転がったリオンの上に跨がされた状態で、下から突き上げられたり。


中にいっぱい出されて。俺も、いっぱい出して。
中も外も、ぐちゃぐちゃだ。

愛し合う者同士でする、精気の交換が、こんなに気持ちいいなんて。
魔族に成って、本当に良かったと思った。

まさに、これが愛の交歓だ。


「これで、君は私のものだよ。……愛しているよ、ユウキ」
「うん。俺も愛してる。リオン」

キスを交わす。

身体中に、リオンに刻まれた所有の証。
HP回復の指輪は仕舞ってあるから、鮮やかに残っている。

結婚の証には、ちゃんとした指輪を贈ると言われた。


「魔界のみんなに、この人が俺の伴侶ですって紹介しなくちゃな」
「ふふ、恨まれそうだ」

勇者として、魔族を斬っていたから?

「大丈夫だろ。もう」
リオンのレベルは、一気に6666まで上がっていた。

上がりすぎだろ。
俺はそこまで上げるのめちゃくちゃ苦労したのに。理不尽だ。

まあいいけど。
これだけ上がれば、公爵クラスでも、なかなか手は出せないだろう。


……何かリオンのスキルに、”夜の~”とかついてる技がいっぱいあるんだが。
見なかったことにする。

そういや”絶倫”はレベル1の時点であったっけ。魔王の伴侶には当然のスキルなのだろうか?
いらねえよ!


†††


……ん?

気付けば、身体中に散っていた、所有の証が消えてる? 尻の奥にあった、リオンがまだ入ってるみたいな違和感も。
自動HP回復なんてスキルはなかったはずだが。

レベルカンストしたせいで何か増えたのか?


ステータスを確認すると。

……えっちなからだ(ノーカン)? 何だそりゃ。
アレのことだから、祝・貫通! とかついてるかと思ったのに。


「何だよ、ノーカンって……」
あ、メールだ。


”祝☆初☆貫通☆( ゜ω^ )b といいたいとこだけど。君のカラダは6時間/毎でリセットされて、自動的にスタート時点のカラダに戻るよう設定されてるんだ。不慮の事故で死んでも、大怪我してほっといても、ちゃんと綺麗なカラダに戻るよ! モチロン、処女もね! だ・か・ら、いくらヤられてもノーカウント。君はいつまでも綺麗なカラダ、永遠の29歳処女童貞ってワケ☆ 正真正銘、君だけのための、特別大サービスだよ^^”


……はあ?
リセットされる、だと……!? 不老不死(自動リライブ)って。そういう意味だったのか!

今までキスマークとか消えてたの、あの指輪の効果じゃなかったのか?
と、よく”鑑定”してみたら。

指輪の回復効果には、回数制限があったようだ。
人間界の商品だから無期限なんてチートすぎる機能はついてなかったらしい。
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