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魔王転生
魔王様、貞操の危機
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「君の中に、私の精を放ちたい」
直球で言われた。
「…………ハァ?」
それじゃ精気も性器も、同じ意味じゃねえか!
お断りだよ!
「え?」
気がついたら、いつの間にか、手足に枷がはめられていた。
そんなに大きいものでもないのに、重くて動かせない。……俺って、ここまで非力だったのか?
いや、魔力が込められた、呪いの枷かもしれない。
魔王は呪われています。なんてな。
元々呪われてるから魔王なんじゃねえか! 呪いのアイテムに負けるとかアホか!
……って、何とっちらかってんだ俺。
相当動揺してるようだ。いきなり男に押し倒されてるし、しかたがないと思う。
なにせ、魔王が勇者に押し倒されているわけだ。性的な意味で。
これ以上のビックリイベントは、なかなか遭遇できないだろう。
死んだら魔神に遭って、魔王にされて異世界に飛ばされたってのも、だいぶビックリだが。
†††
「わ、」
俺の着ていたワンピースみたいな形状の寝間着の裾を、首元まで捲り上げられた。
勇者は目を細めて。
「夜着の下に何も身につけておらぬとは……無防備な。それとも、最初から誘うつもりで私が来るのを待っていたのか?」
って。いや、アンタこれ以外、着替え用意してくれてなかったよな!?
自分でそうしておいて、そんな発言するとかアホなのか? うん、アホだわ。
「ふ……、まだ子供だな」
ドコ見て笑ってやがんだてめえ!?
日本人は割礼とかしねえんだよ! ひとつ上野オトコだからって調子に乗んなバーカ! 泣くぞこのやろう!
あのCMのせいでハイネック着たくなくなった男の数は多いと思う。
勇者の視線は、俺の胸元で止まった。
いや、男なんだし、まっ平らだし。特に注目するような場所じゃ……。
「胸の飾りが、誘うように色づいているな」
勇者は目を細めた。
飾りじゃないのよ乳首は。ハハハン。
じゃねえや。何だよ『胸の飾り』って。実用性はないけど、飾りでもありません!
乳首です! 30男の乳首! 目を覚ませやコラ!
「バカ、やめろ……!」
ぺろり、と舌を這わされて。ゾクゾクする。
何だこれ。
何で、こんな。
「ひっ、」
そんな、チュウチュウ吸うなつーの! 吸っても何も出ねえぞ?
勇者はめちゃくちゃ興奮している。
うわあ。
足に、ガッチガチなのが当たってやがる。
†††
……このまま、犯されるのか、俺。
「蜂蜜のような肌だ。……甘く、滑らかで」
あちこち吸い付かれて。赤い跡がつけられていく。
キスマーク。
リアルで見るのは勿論初めてだ。
「これは、君が私のものだという証だよ」
勇者は微笑んだ。
「や、……あっ、」
うわあ。
何で俺、勃ってんだよ。嘘だろ。
「っ、」
内腿に、きつく吸い付かれて。色んな場所に、いっぱい跡をつけられて。
吐息が性器にかかる刺激だけで、イってしまいそうだった。
「ゆ、勇者、」
「……リオン、と」
勃ったのを、握られる。
ふにふにと揉むようにしたと思ったら、緩急つけて上下に擦られたり。
「はぅ、」
何だこれ。
自分の手でするのと、全然違う。大きな、剣だこのある手のひら。長い指に握られて。
「あ、……あっ、や、そこ、」
耳を塞ぎたくなるような甘ったれた声が、自分の口から漏れてるとか。信じたくないが。
そういや俺は”えっちなからだ”になったんだ。
”えっちなからだ”だからだろう。
だから、こんなに気持ち良くなってしまったに違いない。
†††
エロ勇者リオンは、俺の性器を口に含んだ。
俺が恥ずかしがると思って、ぴちゃぴちゃと、わざと音を立ててるに違いない。
まるでキャンディを舐めるように、美味そうに舐めやがって。
先っぽを吸われたり、皮の間を舌で抉られたり。
合間に、きもちいい? なんて聞いてきやがる。
チクショー、きもちいいです!
こくこくと頷いて。
こんな気持ちいいなら、とっととフーゾク行って抜いてもらうんだった!
初フェラがひとまわりも年下のヤロー相手とか! ねーわ!
もう正直、泣きそう。
直球で言われた。
「…………ハァ?」
それじゃ精気も性器も、同じ意味じゃねえか!
お断りだよ!
「え?」
気がついたら、いつの間にか、手足に枷がはめられていた。
そんなに大きいものでもないのに、重くて動かせない。……俺って、ここまで非力だったのか?
いや、魔力が込められた、呪いの枷かもしれない。
魔王は呪われています。なんてな。
元々呪われてるから魔王なんじゃねえか! 呪いのアイテムに負けるとかアホか!
……って、何とっちらかってんだ俺。
相当動揺してるようだ。いきなり男に押し倒されてるし、しかたがないと思う。
なにせ、魔王が勇者に押し倒されているわけだ。性的な意味で。
これ以上のビックリイベントは、なかなか遭遇できないだろう。
死んだら魔神に遭って、魔王にされて異世界に飛ばされたってのも、だいぶビックリだが。
†††
「わ、」
俺の着ていたワンピースみたいな形状の寝間着の裾を、首元まで捲り上げられた。
勇者は目を細めて。
「夜着の下に何も身につけておらぬとは……無防備な。それとも、最初から誘うつもりで私が来るのを待っていたのか?」
って。いや、アンタこれ以外、着替え用意してくれてなかったよな!?
自分でそうしておいて、そんな発言するとかアホなのか? うん、アホだわ。
「ふ……、まだ子供だな」
ドコ見て笑ってやがんだてめえ!?
日本人は割礼とかしねえんだよ! ひとつ上野オトコだからって調子に乗んなバーカ! 泣くぞこのやろう!
あのCMのせいでハイネック着たくなくなった男の数は多いと思う。
勇者の視線は、俺の胸元で止まった。
いや、男なんだし、まっ平らだし。特に注目するような場所じゃ……。
「胸の飾りが、誘うように色づいているな」
勇者は目を細めた。
飾りじゃないのよ乳首は。ハハハン。
じゃねえや。何だよ『胸の飾り』って。実用性はないけど、飾りでもありません!
乳首です! 30男の乳首! 目を覚ませやコラ!
「バカ、やめろ……!」
ぺろり、と舌を這わされて。ゾクゾクする。
何だこれ。
何で、こんな。
「ひっ、」
そんな、チュウチュウ吸うなつーの! 吸っても何も出ねえぞ?
勇者はめちゃくちゃ興奮している。
うわあ。
足に、ガッチガチなのが当たってやがる。
†††
……このまま、犯されるのか、俺。
「蜂蜜のような肌だ。……甘く、滑らかで」
あちこち吸い付かれて。赤い跡がつけられていく。
キスマーク。
リアルで見るのは勿論初めてだ。
「これは、君が私のものだという証だよ」
勇者は微笑んだ。
「や、……あっ、」
うわあ。
何で俺、勃ってんだよ。嘘だろ。
「っ、」
内腿に、きつく吸い付かれて。色んな場所に、いっぱい跡をつけられて。
吐息が性器にかかる刺激だけで、イってしまいそうだった。
「ゆ、勇者、」
「……リオン、と」
勃ったのを、握られる。
ふにふにと揉むようにしたと思ったら、緩急つけて上下に擦られたり。
「はぅ、」
何だこれ。
自分の手でするのと、全然違う。大きな、剣だこのある手のひら。長い指に握られて。
「あ、……あっ、や、そこ、」
耳を塞ぎたくなるような甘ったれた声が、自分の口から漏れてるとか。信じたくないが。
そういや俺は”えっちなからだ”になったんだ。
”えっちなからだ”だからだろう。
だから、こんなに気持ち良くなってしまったに違いない。
†††
エロ勇者リオンは、俺の性器を口に含んだ。
俺が恥ずかしがると思って、ぴちゃぴちゃと、わざと音を立ててるに違いない。
まるでキャンディを舐めるように、美味そうに舐めやがって。
先っぽを吸われたり、皮の間を舌で抉られたり。
合間に、きもちいい? なんて聞いてきやがる。
チクショー、きもちいいです!
こくこくと頷いて。
こんな気持ちいいなら、とっととフーゾク行って抜いてもらうんだった!
初フェラがひとまわりも年下のヤロー相手とか! ねーわ!
もう正直、泣きそう。
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