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王位継承へ向けて
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今日はマイマクテリオンの20……つまり、11月20日だ。
あと一か月ちょっとで、もう来年になっちゃうんだ。
こっちに来たのが5月のはじめだっけ?
思えば、あっという間だった。
色々あったなあ。
ヴォーレィオは一年中涼しいから、季節の変化は感じなかった。
夏も過ごしやすかったし。
はっきりした四季は無いけど。
その国の気候に合った野菜や果物を育てたり、特色を生かしてる。
もちろん、メリットばかりじゃなく不便なこともある。
でも、国同士協力し合ってでお互い足りない部分を補い合えば。
そこに住む人々の生活がもっと豊かになると思う。
*****
12月31日には、神の塔があるカルデアポリに向かって、今年一年の無事や日々の糧が得られたことを感謝して。
明けて1月1日には、また一年何事もなく過ごせるよう、願い祈る。
私欲に溺れず、信仰を捧げる限り。ここの神様は決して人を見捨てたりしない。
そんな優しい世界なのに。
何で戦争とか起こっちゃうんだろうな。
物欲? 支配欲? 俺にはよくわかんない。
人を傷つけてまで他人の物を盗んだり、何をかしたいと思わないのは。
俺がずっと、餓えたことのない、平和な世界で過ごしてきたからかもしれないけど。
戦争経験者である徳田さんの話を聞いて。
改めて、戦争は良くないと思った。
中立的な教育の大切さも。
だから、ゼノンも交えて。
徳田さんと、騎士学校以外にも学校を作りたいよねって話をした。
できれば、亜人と呼ばれてる人達も通えるような学校を。
彼らに必要なのは、首輪や鞭じゃなく、教育だ。
道徳などの知識は、巡って自分の身を助けることにもなる。
情けは人の為ならずってね。
*****
ディティコ王国との和平条約の約束を得て。
それをテタルティのお城に報告に行ったら。
王様から、そろそろゼノンに国王の座を譲りたいって話をされた。
ゼノンの名声もストップ高だし。
ツガイを得たことでゼノンも良い感じに変わったから。
もう、国王を継ぐに相応しい人格が備わったものと確信したそうだ。
タイミングとしては、今が絶好の時期で。
年明けにやる予定のディティコ王国との和平条約式も、ゼノンに国王として出て欲しいって。
ずいぶん急な話だな!
ゼノンはまだ、パラスケヴィの家で可愛いツガイと新婚生活を味わいたいのに、って。
私欲丸出しの文句を言ってたけど。
「いいか、人生は長いようで短い。私達に与えられた時間は無限ではない。他にもやりたいことがあるのだろう? そのための権限を譲ろうというのだ」
「父上……、」
王の代理といえど、王子の身分では大きなことをするにはいちいちこうして国王の許可を得る必要があるし、発言も弱くなる。
ゼノンには、国王という立場で、自分の思いのまま行動して欲しいという親心だった。
「しばらくは相談役として国に残るが。慣れたら愛妻とのんびり旅行などして遊び暮らしたいしなあ?」
「ノーティオにでも別荘を買うのもいいでしょう。海で泳いでみたいわ」
王妃様と笑い合ってる。
仲の良い夫婦だ。
”運命のツガイ”じゃなくても、年をとってこういう風に笑い合える関係っていいなあ。
「本音はそれですか」
呆れたように、ゼノンが言って。
苦笑するように笑った。
今まで両親にすら笑顔を見せなかったというゼノンが笑ったので。王様と王妃様はびっくりしてた。
*****
「……忙しくなるが。ついてきてくれるか」
ゼノンはこっちを振り向いて。
俺に手を差し出した。
「もちろん。猫の手で良ければいつでも貸すよ」
差し出された手を握るつもりで出した手を掴まれて。
手の甲にキスされた。
全くもう。
油断も隙も無いな!
でも、それを見た王様と王妃様は大はしゃぎだった。
夫婦円満こそ、いい国をつくる原動力になるんだって。
経験者は語るってやつ?
引き継ぎとか、色々準備もあるし。
早めにパラスケヴィの家からテタルティのお城へ引っ越しすることになったんだけど。
引っ越しと言っても、全部の荷物を移動するわけではないようで。
立地的に、アナトリコ王国やカルデアポリを経由した他の国に行くのに便利だから、中継地として使うとかで。
ここには、いつでも来られるように管理人を置いておくそうだ。
美味しい海鮮料理が食べられる港町ペンプティからは遠くなっちゃうけど。
職人街トゥリティや鉱山地帯サヴァトは近くなる。
徳田さんの家は、ちゃんと管理を頼んであるので、家も畑もいつでも使用可な状態だけど。
未だ俺の教育係から解放されてないので、徳田さんも一緒にテタルティのお城へ引っ越しだ。
申し訳ないけど、もうちょっとだけお願いします……。
*****
すっかり俺に懐いたアルギュロスと、その世話役も王都行きになった。
パラスケヴィには新しく飛竜を手に入れて、配置する予定だって。
飛竜って、ほぼアナトリコ産なんだとか。
じゃあレオニダス王に、いい子を寄越して欲しいってお願いしてみようかな。
タキとノエは、王太子付近衛騎士から国王付近衛騎士にランクアップ。
大出世だ。
これを機に、タキも婚約者と結婚しちゃえばいいのに。
引っ越し荷物にはジュリエットの衣装一式と、ゼノンがプロポーズに使った花も入ってる。
それと、ゼノンが作った一輪挿し。
俺の作った微妙な皿も。
お城の玄関ホールに台を設置して飾るんだって。
置いていこう……?
あれから陶芸にハマった徳田さんと作ってるうちに上達したと思うし。
作り直すから、そっちを飾って欲しい。
そういえば、俺がゼノンに作った結婚指輪。
技術はなくとも愛情だけはたっぷり注いだつもりだった。
それが、指輪からどんな攻撃魔法でも物理攻撃でも跳ね返す、とんでもない防御結界が展開されてるんだって。
セルジオス王の近衛騎士、ヒュース・アグリオスが言ってた。
あの人、あんなにクールな美形なのに猪族なんだよな……。意外。
*****
え、王妃様が俺に、いっぱいドレスを贈りたいって言ってる?
いいよ、もう充分だって。
ゼノンが揃えたドレスだけでも、毎日着たって間に合わないくらいなのに。
可愛い義理の娘にどうしても着て欲しいって駄々こねてるって?
っていうか義理の娘じゃなくて、義理の息子なんですけど!
別に、着たくてドレス着てるんじゃない、って話をした時のアドニスとモンタギューさんの微妙な反応を思い出す。
何でみんな、残念そうな顔するんだ……。
そんなに似合ってるのかね、ドレス姿。
自分じゃわかんない。
ウイッグつけて化粧すれば、それなりに見えるとは思う。
でも、姿見に写った俺は、猫耳を生やした女装男にしか見えないんだけどな……。
鼻だってゼノンみたいに高くないし。
まあ、目の色は綺麗だな。
クロノスの。子猫の目。
これがここの人の心を惹きつけるのだろうか。
わあ、瞳孔開く。
まんまるだ。
……はっ。
鏡の前で百面相してるのを、ゼノンに見られていた……!
黙って見てるなよもう!
あと一か月ちょっとで、もう来年になっちゃうんだ。
こっちに来たのが5月のはじめだっけ?
思えば、あっという間だった。
色々あったなあ。
ヴォーレィオは一年中涼しいから、季節の変化は感じなかった。
夏も過ごしやすかったし。
はっきりした四季は無いけど。
その国の気候に合った野菜や果物を育てたり、特色を生かしてる。
もちろん、メリットばかりじゃなく不便なこともある。
でも、国同士協力し合ってでお互い足りない部分を補い合えば。
そこに住む人々の生活がもっと豊かになると思う。
*****
12月31日には、神の塔があるカルデアポリに向かって、今年一年の無事や日々の糧が得られたことを感謝して。
明けて1月1日には、また一年何事もなく過ごせるよう、願い祈る。
私欲に溺れず、信仰を捧げる限り。ここの神様は決して人を見捨てたりしない。
そんな優しい世界なのに。
何で戦争とか起こっちゃうんだろうな。
物欲? 支配欲? 俺にはよくわかんない。
人を傷つけてまで他人の物を盗んだり、何をかしたいと思わないのは。
俺がずっと、餓えたことのない、平和な世界で過ごしてきたからかもしれないけど。
戦争経験者である徳田さんの話を聞いて。
改めて、戦争は良くないと思った。
中立的な教育の大切さも。
だから、ゼノンも交えて。
徳田さんと、騎士学校以外にも学校を作りたいよねって話をした。
できれば、亜人と呼ばれてる人達も通えるような学校を。
彼らに必要なのは、首輪や鞭じゃなく、教育だ。
道徳などの知識は、巡って自分の身を助けることにもなる。
情けは人の為ならずってね。
*****
ディティコ王国との和平条約の約束を得て。
それをテタルティのお城に報告に行ったら。
王様から、そろそろゼノンに国王の座を譲りたいって話をされた。
ゼノンの名声もストップ高だし。
ツガイを得たことでゼノンも良い感じに変わったから。
もう、国王を継ぐに相応しい人格が備わったものと確信したそうだ。
タイミングとしては、今が絶好の時期で。
年明けにやる予定のディティコ王国との和平条約式も、ゼノンに国王として出て欲しいって。
ずいぶん急な話だな!
ゼノンはまだ、パラスケヴィの家で可愛いツガイと新婚生活を味わいたいのに、って。
私欲丸出しの文句を言ってたけど。
「いいか、人生は長いようで短い。私達に与えられた時間は無限ではない。他にもやりたいことがあるのだろう? そのための権限を譲ろうというのだ」
「父上……、」
王の代理といえど、王子の身分では大きなことをするにはいちいちこうして国王の許可を得る必要があるし、発言も弱くなる。
ゼノンには、国王という立場で、自分の思いのまま行動して欲しいという親心だった。
「しばらくは相談役として国に残るが。慣れたら愛妻とのんびり旅行などして遊び暮らしたいしなあ?」
「ノーティオにでも別荘を買うのもいいでしょう。海で泳いでみたいわ」
王妃様と笑い合ってる。
仲の良い夫婦だ。
”運命のツガイ”じゃなくても、年をとってこういう風に笑い合える関係っていいなあ。
「本音はそれですか」
呆れたように、ゼノンが言って。
苦笑するように笑った。
今まで両親にすら笑顔を見せなかったというゼノンが笑ったので。王様と王妃様はびっくりしてた。
*****
「……忙しくなるが。ついてきてくれるか」
ゼノンはこっちを振り向いて。
俺に手を差し出した。
「もちろん。猫の手で良ければいつでも貸すよ」
差し出された手を握るつもりで出した手を掴まれて。
手の甲にキスされた。
全くもう。
油断も隙も無いな!
でも、それを見た王様と王妃様は大はしゃぎだった。
夫婦円満こそ、いい国をつくる原動力になるんだって。
経験者は語るってやつ?
引き継ぎとか、色々準備もあるし。
早めにパラスケヴィの家からテタルティのお城へ引っ越しすることになったんだけど。
引っ越しと言っても、全部の荷物を移動するわけではないようで。
立地的に、アナトリコ王国やカルデアポリを経由した他の国に行くのに便利だから、中継地として使うとかで。
ここには、いつでも来られるように管理人を置いておくそうだ。
美味しい海鮮料理が食べられる港町ペンプティからは遠くなっちゃうけど。
職人街トゥリティや鉱山地帯サヴァトは近くなる。
徳田さんの家は、ちゃんと管理を頼んであるので、家も畑もいつでも使用可な状態だけど。
未だ俺の教育係から解放されてないので、徳田さんも一緒にテタルティのお城へ引っ越しだ。
申し訳ないけど、もうちょっとだけお願いします……。
*****
すっかり俺に懐いたアルギュロスと、その世話役も王都行きになった。
パラスケヴィには新しく飛竜を手に入れて、配置する予定だって。
飛竜って、ほぼアナトリコ産なんだとか。
じゃあレオニダス王に、いい子を寄越して欲しいってお願いしてみようかな。
タキとノエは、王太子付近衛騎士から国王付近衛騎士にランクアップ。
大出世だ。
これを機に、タキも婚約者と結婚しちゃえばいいのに。
引っ越し荷物にはジュリエットの衣装一式と、ゼノンがプロポーズに使った花も入ってる。
それと、ゼノンが作った一輪挿し。
俺の作った微妙な皿も。
お城の玄関ホールに台を設置して飾るんだって。
置いていこう……?
あれから陶芸にハマった徳田さんと作ってるうちに上達したと思うし。
作り直すから、そっちを飾って欲しい。
そういえば、俺がゼノンに作った結婚指輪。
技術はなくとも愛情だけはたっぷり注いだつもりだった。
それが、指輪からどんな攻撃魔法でも物理攻撃でも跳ね返す、とんでもない防御結界が展開されてるんだって。
セルジオス王の近衛騎士、ヒュース・アグリオスが言ってた。
あの人、あんなにクールな美形なのに猪族なんだよな……。意外。
*****
え、王妃様が俺に、いっぱいドレスを贈りたいって言ってる?
いいよ、もう充分だって。
ゼノンが揃えたドレスだけでも、毎日着たって間に合わないくらいなのに。
可愛い義理の娘にどうしても着て欲しいって駄々こねてるって?
っていうか義理の娘じゃなくて、義理の息子なんですけど!
別に、着たくてドレス着てるんじゃない、って話をした時のアドニスとモンタギューさんの微妙な反応を思い出す。
何でみんな、残念そうな顔するんだ……。
そんなに似合ってるのかね、ドレス姿。
自分じゃわかんない。
ウイッグつけて化粧すれば、それなりに見えるとは思う。
でも、姿見に写った俺は、猫耳を生やした女装男にしか見えないんだけどな……。
鼻だってゼノンみたいに高くないし。
まあ、目の色は綺麗だな。
クロノスの。子猫の目。
これがここの人の心を惹きつけるのだろうか。
わあ、瞳孔開く。
まんまるだ。
……はっ。
鏡の前で百面相してるのを、ゼノンに見られていた……!
黙って見てるなよもう!
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