46 / 68
4
今度はノーティオで
しおりを挟む
パラスケヴィの家に着いた。
タキやノエ達はやっぱり、帰りが遅いのを心配してたようだ。
でも、遅くなった理由を説明したら、良かったですね、って言ってくれた。
「しかし、次にご友人を馬車で迎えに行く時は、絶対に、着いて行きますからね」
と念を押すのは忘れなかった。
置いてけぼりにしてごめんってば。
*****
「でも、いいのかなあ」
「何がだ?」
「アナトリコの国的には、俺や徳田さん……仙人みたいに、ここにはない知識を持ってる人って、喉から手が出るほど欲しい人材じゃないの? 俺が依井を連れて帰ったら、捜索しただけ損じゃない?」
先日俺が何気なく言った温室栽培も、すでに実験段階に入ってて。
それが上手くいきそうだという話で。
これが本格的になれば、輸入に頼らなくても暖かい地方の植物を栽培可になる。
少なからず、輸入と輸出のバランスが崩れるんじゃないかな?
「……レオニダスは、国益より何よりも、スオウの信頼を得ることを選んだのだろう」
「俺の?」
レオニダス王は立派な国王だなって信頼なら、とっくにしてるけど。
「俺に信頼されて、何の得があるの?」
俺はヴォーレィオ王国の王子であるゼノンの伴侶だし。
仲良くなっても、アナトリコの国益になることは言わないと思うけど。
そう言うと。
ゼノンははあ、と大きな溜息を吐いた。
「全く、厄介なのに目をつけられてしまったな……、これもスオウが自然体で魅力的な故か……」
何言ってんの?
それにしても。
中学生の時からの友人に、猫耳猫しっぽの女装姿、しかも王子様にお姫様抱っこされてる姿を見られてしまったという現実。
しょうがなかったとはいえ。
ゼノンとえっちして猫になってこっちの言葉がわかるようになった、なんて話を人前で話してしまった。
冷静になってみれば、恥ずかしすぎる……!
ゼノンは仕事場に行ったから、俺も図書室で勉強したいところだけど。
今日はふとんにダイブして、ふて寝することにする。
でも、大きなベッドをいくらゴロゴロしても、恥ずかしさは消えないのだった。
*****
「ええっ!? 今度はノーティオで”耳の無いヒト”が見つかった!?」
ヴォーレィオには徳田さんと俺。
アナトリコには依井。
アドニスも、探してくれたんだろうけど。
短期間で、異世界人集まり過ぎじゃないか?
それとも、案外異世界の扉ってそんなに簡単に開いちゃうもんなの?
いや、まだノーティオで見つかったのが異世界人だとは決定してないのか。
「ああ。アドニスが確認したので確実だ。ただ、やはり言葉が通じないので……」
そうか。
アドニスは俺がまだ猫じゃない時の耳も見てるからな。
「俺に確認して欲しい、ってわけね。OK」
どうでもいいけど、英語の『OK』ってどういう風に翻訳されてるんだろう。
普通に翻訳されてそう。
カタカナ語を混ぜるギャグが通じないなんて、お笑い芸人には辛い世界だな。
「さすがに、今度も俺の知り合いだなんていうミラクルは無いと思うけど。とりあえず、確認だけしてみたい」
「ああ、では飛竜で行こう」
近衛騎士のタキとノエ、またしてもお留守番である。
「スオウ! またアナトリコに行くの?」
塔へ行くと、アルギュロスが羽根をばたばたさせて喜んで迎えた。
待機時間が多いせいか、お出かけが大好きなのだ。
「今度はノーティオまで乗せてって欲しいんだ」
「もちろん、よろこんで! またおやつもらえるかなあ?」
どうやらアナトリコでもらったおやつが気に入ったようだ。
ゼノンに通訳したら。
おやつをもらえるようお願いしてくれるそうだ。
*****
アルギュロスに乗って、ノーティオへ。
ノーティオへは、カルデアポリを経由して行かないといけない。
カルデアポリまで、馬車だと片道6時間掛かるのが、飛竜だとあっという間だ。
これでは汽車や飛行機は必要なさそうだ。
唯一の問題は乗れる人数が少ないだけで、便利だもん。
……あ、あれがカルデアポリとの国境かな?
初めて見れた!
アナトリコとの国境ほど厳重じゃないのは、神域だからかな?
神様を信じてないようで、不敬になるから。
カルデアポリに近づいたら、アルギュロスが飛ぶ高度を下げた。
あまり上を飛んだら神様に怒られちゃうからね、って。
あの塔にいる神様に直、お叱りを受けるのか……。
すごい世界だなあ。
この世界は、神様が直接見守ってくれてるから。
天災とか天候が大きく崩れることも無く、ここの人達が生活していけるんだろうな。
これからも見守っていてくれるよう、お祈りしておこう。
「ん? 神の塔に、何か祈ったのか?」
「うん。これからもここの人達を見守ってくださいって」
「そうか」
ぎゅっと抱き締められる。
「スオウは欲が無い」
そうかなあ?
何事もなく平和を望むって、かなり貪欲なことだと思うけど。
天災のある異世界から来たからかな?
台風も地震も無いって、凄く幸せな世界だと思うよ。
*****
カルデアポリとノーティオの国境に着いて。
国境で、アドニスが待っていた。
遠目にも鮮やかな、青いマントが翻る。
「おーい、こっちこっち、」
アドニスも飛竜に乗って、”耳の無いヒト”がいる場所まで案内してくれるようだ。
「こんにちわー」
「元気?」
飛竜同士、嬉しそうに挨拶してる。
可愛いな。
言葉がどこか子供っぽいせいもあるけど。
そっちは最近どう? なんて世間話してる。
話の内容をゼノンに伝えると。
友好国のノーティオだからまだいいが、国防的には困るらしい。
飛竜って、空から色々見てるもんな。
でも、言葉がわかる人はそうそういないし、大丈夫じゃないかな?
着いたのは、ノーティオの港町の外れだった。
南の国っぽい、白い砂浜、碧い海が綺麗だ。泳ぎたい……。
その人は、海沿いの、木で作られた小屋に住んでいるらしい。
アドニスが耳を確認するために、じろじろと覗き込んでしまったせいか、警戒されて。
小屋に閉じこもって、出てきてくれないんだそうだ。
タキやノエ達はやっぱり、帰りが遅いのを心配してたようだ。
でも、遅くなった理由を説明したら、良かったですね、って言ってくれた。
「しかし、次にご友人を馬車で迎えに行く時は、絶対に、着いて行きますからね」
と念を押すのは忘れなかった。
置いてけぼりにしてごめんってば。
*****
「でも、いいのかなあ」
「何がだ?」
「アナトリコの国的には、俺や徳田さん……仙人みたいに、ここにはない知識を持ってる人って、喉から手が出るほど欲しい人材じゃないの? 俺が依井を連れて帰ったら、捜索しただけ損じゃない?」
先日俺が何気なく言った温室栽培も、すでに実験段階に入ってて。
それが上手くいきそうだという話で。
これが本格的になれば、輸入に頼らなくても暖かい地方の植物を栽培可になる。
少なからず、輸入と輸出のバランスが崩れるんじゃないかな?
「……レオニダスは、国益より何よりも、スオウの信頼を得ることを選んだのだろう」
「俺の?」
レオニダス王は立派な国王だなって信頼なら、とっくにしてるけど。
「俺に信頼されて、何の得があるの?」
俺はヴォーレィオ王国の王子であるゼノンの伴侶だし。
仲良くなっても、アナトリコの国益になることは言わないと思うけど。
そう言うと。
ゼノンははあ、と大きな溜息を吐いた。
「全く、厄介なのに目をつけられてしまったな……、これもスオウが自然体で魅力的な故か……」
何言ってんの?
それにしても。
中学生の時からの友人に、猫耳猫しっぽの女装姿、しかも王子様にお姫様抱っこされてる姿を見られてしまったという現実。
しょうがなかったとはいえ。
ゼノンとえっちして猫になってこっちの言葉がわかるようになった、なんて話を人前で話してしまった。
冷静になってみれば、恥ずかしすぎる……!
ゼノンは仕事場に行ったから、俺も図書室で勉強したいところだけど。
今日はふとんにダイブして、ふて寝することにする。
でも、大きなベッドをいくらゴロゴロしても、恥ずかしさは消えないのだった。
*****
「ええっ!? 今度はノーティオで”耳の無いヒト”が見つかった!?」
ヴォーレィオには徳田さんと俺。
アナトリコには依井。
アドニスも、探してくれたんだろうけど。
短期間で、異世界人集まり過ぎじゃないか?
それとも、案外異世界の扉ってそんなに簡単に開いちゃうもんなの?
いや、まだノーティオで見つかったのが異世界人だとは決定してないのか。
「ああ。アドニスが確認したので確実だ。ただ、やはり言葉が通じないので……」
そうか。
アドニスは俺がまだ猫じゃない時の耳も見てるからな。
「俺に確認して欲しい、ってわけね。OK」
どうでもいいけど、英語の『OK』ってどういう風に翻訳されてるんだろう。
普通に翻訳されてそう。
カタカナ語を混ぜるギャグが通じないなんて、お笑い芸人には辛い世界だな。
「さすがに、今度も俺の知り合いだなんていうミラクルは無いと思うけど。とりあえず、確認だけしてみたい」
「ああ、では飛竜で行こう」
近衛騎士のタキとノエ、またしてもお留守番である。
「スオウ! またアナトリコに行くの?」
塔へ行くと、アルギュロスが羽根をばたばたさせて喜んで迎えた。
待機時間が多いせいか、お出かけが大好きなのだ。
「今度はノーティオまで乗せてって欲しいんだ」
「もちろん、よろこんで! またおやつもらえるかなあ?」
どうやらアナトリコでもらったおやつが気に入ったようだ。
ゼノンに通訳したら。
おやつをもらえるようお願いしてくれるそうだ。
*****
アルギュロスに乗って、ノーティオへ。
ノーティオへは、カルデアポリを経由して行かないといけない。
カルデアポリまで、馬車だと片道6時間掛かるのが、飛竜だとあっという間だ。
これでは汽車や飛行機は必要なさそうだ。
唯一の問題は乗れる人数が少ないだけで、便利だもん。
……あ、あれがカルデアポリとの国境かな?
初めて見れた!
アナトリコとの国境ほど厳重じゃないのは、神域だからかな?
神様を信じてないようで、不敬になるから。
カルデアポリに近づいたら、アルギュロスが飛ぶ高度を下げた。
あまり上を飛んだら神様に怒られちゃうからね、って。
あの塔にいる神様に直、お叱りを受けるのか……。
すごい世界だなあ。
この世界は、神様が直接見守ってくれてるから。
天災とか天候が大きく崩れることも無く、ここの人達が生活していけるんだろうな。
これからも見守っていてくれるよう、お祈りしておこう。
「ん? 神の塔に、何か祈ったのか?」
「うん。これからもここの人達を見守ってくださいって」
「そうか」
ぎゅっと抱き締められる。
「スオウは欲が無い」
そうかなあ?
何事もなく平和を望むって、かなり貪欲なことだと思うけど。
天災のある異世界から来たからかな?
台風も地震も無いって、凄く幸せな世界だと思うよ。
*****
カルデアポリとノーティオの国境に着いて。
国境で、アドニスが待っていた。
遠目にも鮮やかな、青いマントが翻る。
「おーい、こっちこっち、」
アドニスも飛竜に乗って、”耳の無いヒト”がいる場所まで案内してくれるようだ。
「こんにちわー」
「元気?」
飛竜同士、嬉しそうに挨拶してる。
可愛いな。
言葉がどこか子供っぽいせいもあるけど。
そっちは最近どう? なんて世間話してる。
話の内容をゼノンに伝えると。
友好国のノーティオだからまだいいが、国防的には困るらしい。
飛竜って、空から色々見てるもんな。
でも、言葉がわかる人はそうそういないし、大丈夫じゃないかな?
着いたのは、ノーティオの港町の外れだった。
南の国っぽい、白い砂浜、碧い海が綺麗だ。泳ぎたい……。
その人は、海沿いの、木で作られた小屋に住んでいるらしい。
アドニスが耳を確認するために、じろじろと覗き込んでしまったせいか、警戒されて。
小屋に閉じこもって、出てきてくれないんだそうだ。
2
お気に入りに追加
1,246
あなたにおすすめの小説
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
俺の伴侶はどこにいる〜ゼロから始める領地改革 家臣なしとか意味分からん〜
琴音
BL
俺はなんでも適当にこなせる器用貧乏なために、逆に何にも打ち込めず二十歳になった。成人後五年、その間に番も見つけられずとうとう父上静かにぶちギレ。ならばと城にいても楽しくないし?番はほっとくと適当にの未来しかない。そんな時に勝手に見合いをぶち込まれ、逃げた。が、間抜けな俺は騎獣から落ちたようで自分から城に帰還状態。
ならば兄弟は優秀、俺次男!未開の地と化した領地を復活させてみようじゃないか!やる気になったはいいが………
ゆるゆる〜の未来の大陸南の猫族の小国のお話です。全く別の話でエリオスが領地開発に奮闘します。世界も先に進み状況の変化も。番も探しつつ……
世界はドナシアン王国建国より百年以上過ぎ、大陸はイアサント王国がまったりと支配する世界になっている。どの国もこの大陸の気質に合った獣人らしい生き方が出来る優しい世界で北から南の行き来も楽に出来る。農民すら才覚さえあれば商人にもなれるのだ。
気候は温暖で最南以外は砂漠もなく、過ごしやすく農家には適している。そして、この百年で獣人でも魅力を持つようになる。エリオス世代は魔力があるのが当たり前に過ごしている。
そんな世界に住むエリオスはどうやって領地を自分好みに開拓出来るのか。
※この物語だけで楽しめるようになっています。よろしくお願いします。
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
狼は腹のなか〜銀狼の獣人将軍は、囚われの辺境伯を溺愛する〜
花房いちご
BL
ルフランゼ王国の辺境伯ラズワートは冤罪によって失脚し、和平のための人質としてゴルハバル帝国に差し出された。彼の保護を名乗り出たのは、銀狼の獣人将軍ファルロだった。
かつて殺し合った二人だが、ファルロはラズワートに恋をしている。己の屋敷で丁重にあつかい、好意を隠さなかった。ラズワートは最初だけ当惑していたが、すぐに馴染んでいく。また、憎からず想っている様子だった。穏やかに語り合い、手合わせをし、美味い食事と酒を共にする日々。
二人の恋は育ってゆくが、やがて大きな時代のうねりに身を投じることになる。
ムーンライトノベルズに掲載した作品「狼は腹のなか」を改題し加筆修正しています。大筋は変わっていません。
帝国の獣人将軍(四十五歳。スパダリ風戦闘狂)×王国の辺境伯(二十八歳。くっ殺風戦闘狂)です。異種族間による両片想いからの両想い、イチャイチャエッチ、戦争、グルメ、ざまあ、陰謀などが詰まっています。エッチな回は*が付いてます。
初日は三回更新、以降は一日一回更新予定です。
【R18】満たされぬ俺の番はイケメン獣人だった
佐伯亜美
BL
この世界は獣人と人間が共生している。
それ以外は現実と大きな違いがない世界の片隅で起きたラブストーリー。
その見た目から女性に不自由することのない人生を歩んできた俺は、今日も満たされぬ心を埋めようと行きずりの恋に身を投じていた。
その帰り道、今月から部下となったイケメン狼族のシモンと出会う。
「なんで……嘘つくんですか?」
今まで誰にも話したことの無い俺の秘密を見透かしたように言うシモンと、俺は身体を重ねることになった。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる