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おまけ/そして、10年後。

家族をつくろう

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”黒き小さな神使”の活躍で、四つの国は平和条約を結び。
世界は平和になり、争いごとで死者は出なくなって。

みんな幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。


……とは上手くいかないわけで。

国同士での戦争が無くなっても。
個人間、集落間のもめごとはまだ無くならないのだった。

まだまだ世界には、埋められない貧富の差がある。


そこは、努力や工夫でどうにか乗り越えて欲しい。
何でもかんでも国が手を出しては、民は堕落し働くのをやめてしまい、成長しなくなってしまうものだ。とは、アレクの弁だ。

どうにか手助けしてあげたいと思ってしまう俺は、政治に向いてないんだろうな。

目の前で飢えてたり困ってる人がいたら。
出来る限り、手を差し伸べたくなってしまうから。


「レイトはそれでいい。考えの違うものが、多く意見を出すのも国政には必要だからね」
アレクは優美な微笑みを浮かべた。

美人は三日で飽きる、なんていうけど。
アレクの美貌はいくら見ても飽きない。ついつい見つめては、うっとり眺めてしまう。

「……そんな目で見て。誘惑するつもりかな?」
アレクがチェックしていた書類を整理して、腰を上げようとしているのを見て、慌てて否定する。

「ち、違うよ!? 俺、子供達の様子見てくるね!」


危ない危ない。
ぼーっと見惚れてたら、ソファーに押し倒されてイロイロされてしまうところだった。

もういい加減、新婚ってわけでもないのに。
毎日でも愛し合いたい、と言って愛情を示してくれるのは嬉しいけど。

仕事に支障が出てはいけない。


†††


四国間での停戦協議で、輸出する物の内容とかその生産力について、話し合いは何度も行われた。
俺もそれに立ち会っては、なんやかんやで諸国の王にからかわれたりして。

会議は和やかに行われたものの、問題は山積みだったわけで。


長かった会議がひとまず終結し。
全ての国で永年平和条約が結ばれたのは、会議開始から7年経った後だった。


「……私の子を産んで欲しい」

会議が終わった後。
今から子作りしたい、とアレクに囁かれて。俺は頷いた。

だって、アレク似のわんこだったら絶対かわいいに決まってるし!


王族なら、異世界人でも孕ませることが可能だろう、とは聞いていた。
アレクの子なら産んでもいいよ、とは答えてたんだけど。

異世界人との子作りは歴史上初めてのことで。
忙しい時に出来てしまった場合、対処に困るという考えで。

さすがに会議の間は、アレクも自重してたらしい。


「愛している」
優しいキスが落ちて。

全身を舐め回されて、高められていく。

”愛し合うふたり”の魔法。アレクは毎回必ずそれを使う。
俺が拒んでいたら、受け入れることができない。

つまり、お互いに愛し合ってなければ通用しない、っていう魔法なんだ。
深い愛情を感じられて、幸せだ。


アレクもそう思っているようで。
とろけそうに甘い瞳で俺を見て、愛してくれる。


†††


クチュクチュと、音を立てながら、アレクの指が出入りして。
アレクを受け入れることができるように、慣らされる。


「ん、……は、あ、……もう、だいじょ、ぶ……」

恥ずかしいのを我慢して。
自分から、受け入れやすいように足を開いた。

「そのようだ。……挿れるよ?」

「ん、」
アレクが入ってくる。

あんな大きいものが自分の中に入ってるなんて、未だに信じられないけど。
魔法が無ければ、裂けちゃいそうだ。


「は、あ、……っ、」

ゾクゾクする。
直腸は筒状で、突き当たりなんてないはずなのに。奥まで突かれてる感じがする。

お腹の中、アレクでいっぱいだ。


「随分、開くようになったね」
「……?」

「レイトの、もうひとつのかわいいお口だよ。奥へ誘うように、吸い付いてくる……」


そういえば。
S字結腸、だっけ? そういうのがあったような。

嘘だろ。
そんなとこまで届いてるの!?

っていうか、もうひとつのかわいいお口って!
何その恥ずかしい言い方!?


「ひゃ、ああっ!?」

ズン、と強く腰を突き上げられると。
精液が、押し出されたみたいにビュッ、と出てしまった。

頭がおかしくなるほど気持ち良い。


こんなの、ダメだ。
俺が俺じゃなくなっちゃうような、凄まじい快楽で。


†††


「あ、あ、あっ、……だめ、まだ、イッて……、」
アレクは容赦なく腰を突き上げてきた。

「もっとイきなさい。私だけにしか見せない、あなたの顔を、見せて欲しい」


ぐちゅ、ぐちゅっ、と。内臓を掻き回してる音がする。
それが恥ずかしいのに。

「あ、きもちい、アレク、奥、もっと……、」


揺さぶられて。
突き上げられて。

お尻に、アレクの腰骨が当たってる感覚。

……ああ、あんなにしっぽ振っちゃって。
かわいいな。


「すき、……愛してるよ、俺の、アレク……」
逞しい背中に手を回して、キスをねだる。

「ああ、愛している。私の、唯一人の伴侶、レイト……」


アレクの陰茎の瘤が膨らんで。
大量の精液を噴き出しながらも、腰を揺すられた。

「ん、やぁ、そんなに揺すっちゃ、溢れちゃう……、」


別に溢れ出ても構わない、とアレクは言った。

「孕むまで離さないから、覚悟しなさい」
世にも綺麗な、凶悪なくらい色っぽい顔で。


†††


そんな訳で。
宣言どおり、孕むまで。

容赦なく中に出され続けたのだった。


……あれは、ほんときつかったな……。
すっごく気持ちよかったけど。

あんなの何度もされたら、気持ち良すぎて死んじゃうよ。


と。
思い出し笑いならぬ、思い出し照れをしてたら。
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