41 / 47
おまけ/そして、10年後。
家族をつくろう
しおりを挟む
”黒き小さな神使”の活躍で、四つの国は平和条約を結び。
世界は平和になり、争いごとで死者は出なくなって。
みんな幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
……とは上手くいかないわけで。
国同士での戦争が無くなっても。
個人間、集落間のもめごとはまだ無くならないのだった。
まだまだ世界には、埋められない貧富の差がある。
そこは、努力や工夫でどうにか乗り越えて欲しい。
何でもかんでも国が手を出しては、民は堕落し働くのをやめてしまい、成長しなくなってしまうものだ。とは、アレクの弁だ。
どうにか手助けしてあげたいと思ってしまう俺は、政治に向いてないんだろうな。
目の前で飢えてたり困ってる人がいたら。
出来る限り、手を差し伸べたくなってしまうから。
「レイトはそれでいい。考えの違うものが、多く意見を出すのも国政には必要だからね」
アレクは優美な微笑みを浮かべた。
美人は三日で飽きる、なんていうけど。
アレクの美貌はいくら見ても飽きない。ついつい見つめては、うっとり眺めてしまう。
「……そんな目で見て。誘惑するつもりかな?」
アレクがチェックしていた書類を整理して、腰を上げようとしているのを見て、慌てて否定する。
「ち、違うよ!? 俺、子供達の様子見てくるね!」
危ない危ない。
ぼーっと見惚れてたら、ソファーに押し倒されてイロイロされてしまうところだった。
もういい加減、新婚ってわけでもないのに。
毎日でも愛し合いたい、と言って愛情を示してくれるのは嬉しいけど。
仕事に支障が出てはいけない。
†††
四国間での停戦協議で、輸出する物の内容とかその生産力について、話し合いは何度も行われた。
俺もそれに立ち会っては、なんやかんやで諸国の王にからかわれたりして。
会議は和やかに行われたものの、問題は山積みだったわけで。
長かった会議がひとまず終結し。
全ての国で永年平和条約が結ばれたのは、会議開始から7年経った後だった。
「……私の子を産んで欲しい」
会議が終わった後。
今から子作りしたい、とアレクに囁かれて。俺は頷いた。
だって、アレク似のわんこだったら絶対かわいいに決まってるし!
王族なら、異世界人でも孕ませることが可能だろう、とは聞いていた。
アレクの子なら産んでもいいよ、とは答えてたんだけど。
異世界人との子作りは歴史上初めてのことで。
忙しい時に出来てしまった場合、対処に困るという考えで。
さすがに会議の間は、アレクも自重してたらしい。
「愛している」
優しいキスが落ちて。
全身を舐め回されて、高められていく。
”愛し合うふたり”の魔法。アレクは毎回必ずそれを使う。
俺が拒んでいたら、受け入れることができない。
つまり、お互いに愛し合ってなければ通用しない、っていう魔法なんだ。
深い愛情を感じられて、幸せだ。
アレクもそう思っているようで。
とろけそうに甘い瞳で俺を見て、愛してくれる。
†††
クチュクチュと、音を立てながら、アレクの指が出入りして。
アレクを受け入れることができるように、慣らされる。
「ん、……は、あ、……もう、だいじょ、ぶ……」
恥ずかしいのを我慢して。
自分から、受け入れやすいように足を開いた。
「そのようだ。……挿れるよ?」
「ん、」
アレクが入ってくる。
あんな大きいものが自分の中に入ってるなんて、未だに信じられないけど。
魔法が無ければ、裂けちゃいそうだ。
「は、あ、……っ、」
ゾクゾクする。
直腸は筒状で、突き当たりなんてないはずなのに。奥まで突かれてる感じがする。
お腹の中、アレクでいっぱいだ。
「随分、開くようになったね」
「……?」
「レイトの、もうひとつのかわいいお口だよ。奥へ誘うように、吸い付いてくる……」
そういえば。
S字結腸、だっけ? そういうのがあったような。
嘘だろ。
そんなとこまで届いてるの!?
っていうか、もうひとつのかわいいお口って!
何その恥ずかしい言い方!?
「ひゃ、ああっ!?」
ズン、と強く腰を突き上げられると。
精液が、押し出されたみたいにビュッ、と出てしまった。
頭がおかしくなるほど気持ち良い。
こんなの、ダメだ。
俺が俺じゃなくなっちゃうような、凄まじい快楽で。
†††
「あ、あ、あっ、……だめ、まだ、イッて……、」
アレクは容赦なく腰を突き上げてきた。
「もっとイきなさい。私だけにしか見せない、あなたの顔を、見せて欲しい」
ぐちゅ、ぐちゅっ、と。内臓を掻き回してる音がする。
それが恥ずかしいのに。
「あ、きもちい、アレク、奥、もっと……、」
揺さぶられて。
突き上げられて。
お尻に、アレクの腰骨が当たってる感覚。
……ああ、あんなにしっぽ振っちゃって。
かわいいな。
「すき、……愛してるよ、俺の、アレク……」
逞しい背中に手を回して、キスをねだる。
「ああ、愛している。私の、唯一人の伴侶、レイト……」
アレクの陰茎の瘤が膨らんで。
大量の精液を噴き出しながらも、腰を揺すられた。
「ん、やぁ、そんなに揺すっちゃ、溢れちゃう……、」
別に溢れ出ても構わない、とアレクは言った。
「孕むまで離さないから、覚悟しなさい」
世にも綺麗な、凶悪なくらい色っぽい顔で。
†††
そんな訳で。
宣言どおり、孕むまで。
容赦なく中に出され続けたのだった。
……あれは、ほんときつかったな……。
すっごく気持ちよかったけど。
あんなの何度もされたら、気持ち良すぎて死んじゃうよ。
と。
思い出し笑いならぬ、思い出し照れをしてたら。
世界は平和になり、争いごとで死者は出なくなって。
みんな幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
……とは上手くいかないわけで。
国同士での戦争が無くなっても。
個人間、集落間のもめごとはまだ無くならないのだった。
まだまだ世界には、埋められない貧富の差がある。
そこは、努力や工夫でどうにか乗り越えて欲しい。
何でもかんでも国が手を出しては、民は堕落し働くのをやめてしまい、成長しなくなってしまうものだ。とは、アレクの弁だ。
どうにか手助けしてあげたいと思ってしまう俺は、政治に向いてないんだろうな。
目の前で飢えてたり困ってる人がいたら。
出来る限り、手を差し伸べたくなってしまうから。
「レイトはそれでいい。考えの違うものが、多く意見を出すのも国政には必要だからね」
アレクは優美な微笑みを浮かべた。
美人は三日で飽きる、なんていうけど。
アレクの美貌はいくら見ても飽きない。ついつい見つめては、うっとり眺めてしまう。
「……そんな目で見て。誘惑するつもりかな?」
アレクがチェックしていた書類を整理して、腰を上げようとしているのを見て、慌てて否定する。
「ち、違うよ!? 俺、子供達の様子見てくるね!」
危ない危ない。
ぼーっと見惚れてたら、ソファーに押し倒されてイロイロされてしまうところだった。
もういい加減、新婚ってわけでもないのに。
毎日でも愛し合いたい、と言って愛情を示してくれるのは嬉しいけど。
仕事に支障が出てはいけない。
†††
四国間での停戦協議で、輸出する物の内容とかその生産力について、話し合いは何度も行われた。
俺もそれに立ち会っては、なんやかんやで諸国の王にからかわれたりして。
会議は和やかに行われたものの、問題は山積みだったわけで。
長かった会議がひとまず終結し。
全ての国で永年平和条約が結ばれたのは、会議開始から7年経った後だった。
「……私の子を産んで欲しい」
会議が終わった後。
今から子作りしたい、とアレクに囁かれて。俺は頷いた。
だって、アレク似のわんこだったら絶対かわいいに決まってるし!
王族なら、異世界人でも孕ませることが可能だろう、とは聞いていた。
アレクの子なら産んでもいいよ、とは答えてたんだけど。
異世界人との子作りは歴史上初めてのことで。
忙しい時に出来てしまった場合、対処に困るという考えで。
さすがに会議の間は、アレクも自重してたらしい。
「愛している」
優しいキスが落ちて。
全身を舐め回されて、高められていく。
”愛し合うふたり”の魔法。アレクは毎回必ずそれを使う。
俺が拒んでいたら、受け入れることができない。
つまり、お互いに愛し合ってなければ通用しない、っていう魔法なんだ。
深い愛情を感じられて、幸せだ。
アレクもそう思っているようで。
とろけそうに甘い瞳で俺を見て、愛してくれる。
†††
クチュクチュと、音を立てながら、アレクの指が出入りして。
アレクを受け入れることができるように、慣らされる。
「ん、……は、あ、……もう、だいじょ、ぶ……」
恥ずかしいのを我慢して。
自分から、受け入れやすいように足を開いた。
「そのようだ。……挿れるよ?」
「ん、」
アレクが入ってくる。
あんな大きいものが自分の中に入ってるなんて、未だに信じられないけど。
魔法が無ければ、裂けちゃいそうだ。
「は、あ、……っ、」
ゾクゾクする。
直腸は筒状で、突き当たりなんてないはずなのに。奥まで突かれてる感じがする。
お腹の中、アレクでいっぱいだ。
「随分、開くようになったね」
「……?」
「レイトの、もうひとつのかわいいお口だよ。奥へ誘うように、吸い付いてくる……」
そういえば。
S字結腸、だっけ? そういうのがあったような。
嘘だろ。
そんなとこまで届いてるの!?
っていうか、もうひとつのかわいいお口って!
何その恥ずかしい言い方!?
「ひゃ、ああっ!?」
ズン、と強く腰を突き上げられると。
精液が、押し出されたみたいにビュッ、と出てしまった。
頭がおかしくなるほど気持ち良い。
こんなの、ダメだ。
俺が俺じゃなくなっちゃうような、凄まじい快楽で。
†††
「あ、あ、あっ、……だめ、まだ、イッて……、」
アレクは容赦なく腰を突き上げてきた。
「もっとイきなさい。私だけにしか見せない、あなたの顔を、見せて欲しい」
ぐちゅ、ぐちゅっ、と。内臓を掻き回してる音がする。
それが恥ずかしいのに。
「あ、きもちい、アレク、奥、もっと……、」
揺さぶられて。
突き上げられて。
お尻に、アレクの腰骨が当たってる感覚。
……ああ、あんなにしっぽ振っちゃって。
かわいいな。
「すき、……愛してるよ、俺の、アレク……」
逞しい背中に手を回して、キスをねだる。
「ああ、愛している。私の、唯一人の伴侶、レイト……」
アレクの陰茎の瘤が膨らんで。
大量の精液を噴き出しながらも、腰を揺すられた。
「ん、やぁ、そんなに揺すっちゃ、溢れちゃう……、」
別に溢れ出ても構わない、とアレクは言った。
「孕むまで離さないから、覚悟しなさい」
世にも綺麗な、凶悪なくらい色っぽい顔で。
†††
そんな訳で。
宣言どおり、孕むまで。
容赦なく中に出され続けたのだった。
……あれは、ほんときつかったな……。
すっごく気持ちよかったけど。
あんなの何度もされたら、気持ち良すぎて死んじゃうよ。
と。
思い出し笑いならぬ、思い出し照れをしてたら。
0
お気に入りに追加
583
あなたにおすすめの小説
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
腐男子ですが、お気に入りのBL小説に転移してしまいました
くるむ
BL
芹沢真紀(せりざわまさき)は、大の読書好き(ただし読むのはBLのみ)。
特にお気に入りなのは、『男なのに彼氏が出来ました』だ。
毎日毎日それを舐めるように読み、そして必ず寝る前には自分もその小説の中に入り込み妄想を繰り広げるのが日課だった。
そんなある日、朝目覚めたら世界は一変していて……。
無自覚な腐男子が、小説内一番のイケてる男子に溺愛されるお話し♡
転生先がハードモードで笑ってます。
夏里黒絵
BL
周りに劣等感を抱く春乃は事故に会いテンプレな転生を果たす。
目を開けると転生と言えばいかにも!な、剣と魔法の世界に飛ばされていた。とりあえず容姿を確認しようと鏡を見て絶句、丸々と肉ずいたその幼体。白豚と言われても否定できないほど醜い姿だった。それに横腹を始めとした全身が痛い、痣だらけなのだ。その痣を見て幼体の7年間の記憶が蘇ってきた。どうやら公爵家の横暴訳アリ白豚令息に転生したようだ。
人間として底辺なリンシャに強い精神的ショックを受け、春乃改めリンシャ アルマディカは引きこもりになってしまう。
しかしとあるきっかけで前世の思い出せていなかった記憶を思い出し、ここはBLゲームの世界で自分は主人公を虐める言わば悪役令息だと思い出し、ストーリーを終わらせれば望み薄だが元の世界に戻れる可能性を感じ動き出す。しかし動くのが遅かったようで…
色々と無自覚な主人公が、最悪な悪役令息として(いるつもりで)ストーリーのエンディングを目指すも、気づくのが遅く、手遅れだったので思うようにストーリーが進まないお話。
R15は保険です。不定期更新。小説なんて書くの初めてな作者の行き当たりばったりなご都合主義ストーリーになりそうです。
創造主のオレが主人公だとチート過ぎて物語が成り立たないので、脇役(デウスエクスマキナ)に徹することにした。
鏑木ディオス
ファンタジー
オレの名は春埼隆人(はるさきりゅうと)。 どこにでもいるような高校二年生だ。 ある日、本屋からの帰り道、トラックに轢かれそうになったオレは、間一髪のところで異世界の女神たちの手によって「異世界アルファザード」に強制転移させられた。 なんでも、オレにはとてつもない潜在能力が眠ってるようなので、トラックから命を救ってあげた代わりに一緒にこの世界の魔王軍と戦って欲しい…ってことらしい。 で、本格的にオレの潜在能力を調べようとした女神たちだったのだが…。
※この作品は「小説家になろう」さん「カクヨム」さん「ノベルアップ+」さんにも掲載しています。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
高校球児、公爵令嬢になる。
つづれ しういち
恋愛
目が覚めたら、おデブでブサイクな公爵令嬢だった──。
いや、嘘だろ? 俺は甲子園を目指しているふつうの高校球児だったのに!
でもこの醜い令嬢の身分と財産を目当てに言い寄ってくる男爵の男やら、変ないじりをしてくる妹が気にいらないので、俺はこのさい、好き勝手にさせていただきます!
ってか俺の甲子園かえせー!
と思っていたら、運動して痩せてきた俺にイケメンが寄ってくるんですけど?
いや待って。俺、そっちの趣味だけはねえから! 助けてえ!
※R15は保険です。
※基本、ハッピーエンドを目指します。
※ボーイズラブっぽい表現が各所にあります。
※基本、なんでも許せる方向け。
※基本的にアホなコメディだと思ってください。でも愛はある、きっとある!
※小説家になろう、カクヨムにても同時更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる