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華麗なる少年王の半生
麗しき少年王、覚悟を決める
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熱烈なキスの合間に。
アルベルトに、前世での名を問われた。
やっと自由になった口で、名を告げる。
「来栖、翔太……」
ショータ・クリスというべきだったかもしれないけど、そこまで頭が回らなかった。
「何と、陛下の愛称と同じとは。偶然でしょうか?」
そうだな。
父上が付けてくれた名だ。
前世のことを知っていて。あえて似たような響きの名にしたのかも。
栗栖は名字なんだが。
さすがに名字と名前の順番が違うってことまではわからなかったんだろう。
*****
そうだ。
「国王の名前を呼ぶのが畏れ多いなら、あちらの名で呼べばいい。平民だ」
陛下って呼ばれながら押し倒されてるの、倒錯的というか。
下剋上みたいで何かアレだし。
他意はない。
「……クリス」
アルベルトが、あまりに愛おしそうに呼ぶもんだから。
本来は、来栖は名字で、翔太の方が名前だとか言えなかった。
まあいいか。
ショータ、とか呼ばれてるところを誰かに聞かれでもしたら、説明に困るし。
前世ネームです、なんてな。
知らない人が聞いたら、痛い会話だ。
真実なあたり、更に厳しい。
ふと気付いたら、いつの間にかマッパに剥かれてた。
アルベルトは上着を脱いで、シャツと全開スラックス姿だ。
「んっ、」
ちゅばっ、と強く肌を吸われて。
鎖骨のあたりに、赤い痕ができていた。
こ、これはもしかして。
伝説の。
キスマーク、というシロモノでは?
実物、初めて見た! 思ってたのと違った!
「私の愛しい花嫁。これは、私のものというしるしです。私以外の者に決して肌を見せてはなりません。……いいですね?」
「ん、」
もはや頷くしかない。
もはや俺は美味しく頂かれる運命の、まな板の上の鯉だ。
美青年と美少年のめくるめくまな板ショー開幕である。ちょっと何言ってるのか自分でもわかんない。
*****
「ふぁ……、ん、」
身体のあちこちに、アルベルトの所有痕をつけられてしまう。
こんなの、恥ずかしくて他人に見せられるか!
女の子じゃなくても、乳首を舐められたり吸われて感じるとか。
エロ漫画は本当だったんだ……!
女の子でもさすがに乳は吹かない。射精の代理表現である。
そのくらいの常識はある。
あ、でも。
感じすぎて、下からミルク出ちゃいそうだよお……!
ああん、おっぱい弄られてミルク出りゅううぅぅ! って感じ?
いや、そんなの絶対口に出して言わないが。
おちんぽミルクとか、リアルで言う奴いるんだろうか。AV以外で。
ミルクというより、むしろ鼻水っぽいよね、とは決して言ってはいけない。
精子以外の成分が同じだとしてもだ。
アルベルトが、ベッド脇の棚からボトルを取り出した。
ローションかと思ったら、香油だそうだ。
花のようないい香りがする。
知ってる。
尻穴は女性器じゃないから当然濡れないので、潤滑剤を使うんだよな。
そうか。
使うのか、俺のアニャルに……。
*****
……今からアルベルトは己のアナコンダを俺に挿入するつもりなのだ。
蛇だけにヘビーだな、とか言ったりして。
いや、蛇じゃねえよ、ちんこだよ。
男根ですよ。
亀頭も張っていて。どこからどう見てもご立派なマーラ様である。崇めたい。
俺が愛らしいミドリガメなら、こいつは獰猛なカミツキガメだ。
亀……タートルネック……一つ上の男……うっ、頭が……!
いや、今の俺は、幼少時の手術でムケてるから! 仮性じゃないもん! ビバ☆KATHUREI!
アルベルトから花嫁にと望まれた時から、ケツを差し出す覚悟はしてたつもりだが。
やっぱり、かなりこわい。
だって。
あんなビッグなマグナムを入れたら裂けるに決まってるし。魔法で治せるっていっても、痛いもんは痛いだろうし。
いやああ、犯されるー!
アルベルトは、この期に及んでガチ本番に怯えて、涙目になっていた俺を見て。
困ったような顔をした。
多分今、俺は。産まれたての小鹿のように震えているんだろう。
「愛しいクリス。約束通り、優しくします。決して痛い思いなどさせません。ですから、どうか、怯えないで……」
俺の頬を、優しく撫でた。
うう、何か俺、面倒くさい処女みたいだ。
実際、後ろは処女だけど。
だって、自分の腕くらいの大きさのビッグなマグナムが自分の尻穴に入れられるって思ったら普通にこわいじゃん!?
ローマだかで間男のケツに大根突っ込む刑があるが。俺にとっちゃそんな感じだぞ?
何の拷問だよってレベルだ。
*****
「はぅ、」
アルベルトは俺のをしゃぶりながら、後ろに指を這わせた。
とりあえず気持ち良くさせて、他に気を紛らわせようとしているんだろう。
ありがたく、気持ちよくならせてもらおう。
ああ、ぬめぬめした口内が最高過ぎる。
舌使いも巧みで。
これなら、この先女の子と経験できなくてもいいかもしれない……。
……うわ。
俺のをしゃぶってるアルベルトと、目が合っちゃった!?
メチャクチャ恥ずかしいなこれ。
「ひっ!?」
ずぼっ、と中指を挿入された。
香油でぬるぬるした指は、案外とスムーズにインしてしまったようだ。
アルベルトに、前世での名を問われた。
やっと自由になった口で、名を告げる。
「来栖、翔太……」
ショータ・クリスというべきだったかもしれないけど、そこまで頭が回らなかった。
「何と、陛下の愛称と同じとは。偶然でしょうか?」
そうだな。
父上が付けてくれた名だ。
前世のことを知っていて。あえて似たような響きの名にしたのかも。
栗栖は名字なんだが。
さすがに名字と名前の順番が違うってことまではわからなかったんだろう。
*****
そうだ。
「国王の名前を呼ぶのが畏れ多いなら、あちらの名で呼べばいい。平民だ」
陛下って呼ばれながら押し倒されてるの、倒錯的というか。
下剋上みたいで何かアレだし。
他意はない。
「……クリス」
アルベルトが、あまりに愛おしそうに呼ぶもんだから。
本来は、来栖は名字で、翔太の方が名前だとか言えなかった。
まあいいか。
ショータ、とか呼ばれてるところを誰かに聞かれでもしたら、説明に困るし。
前世ネームです、なんてな。
知らない人が聞いたら、痛い会話だ。
真実なあたり、更に厳しい。
ふと気付いたら、いつの間にかマッパに剥かれてた。
アルベルトは上着を脱いで、シャツと全開スラックス姿だ。
「んっ、」
ちゅばっ、と強く肌を吸われて。
鎖骨のあたりに、赤い痕ができていた。
こ、これはもしかして。
伝説の。
キスマーク、というシロモノでは?
実物、初めて見た! 思ってたのと違った!
「私の愛しい花嫁。これは、私のものというしるしです。私以外の者に決して肌を見せてはなりません。……いいですね?」
「ん、」
もはや頷くしかない。
もはや俺は美味しく頂かれる運命の、まな板の上の鯉だ。
美青年と美少年のめくるめくまな板ショー開幕である。ちょっと何言ってるのか自分でもわかんない。
*****
「ふぁ……、ん、」
身体のあちこちに、アルベルトの所有痕をつけられてしまう。
こんなの、恥ずかしくて他人に見せられるか!
女の子じゃなくても、乳首を舐められたり吸われて感じるとか。
エロ漫画は本当だったんだ……!
女の子でもさすがに乳は吹かない。射精の代理表現である。
そのくらいの常識はある。
あ、でも。
感じすぎて、下からミルク出ちゃいそうだよお……!
ああん、おっぱい弄られてミルク出りゅううぅぅ! って感じ?
いや、そんなの絶対口に出して言わないが。
おちんぽミルクとか、リアルで言う奴いるんだろうか。AV以外で。
ミルクというより、むしろ鼻水っぽいよね、とは決して言ってはいけない。
精子以外の成分が同じだとしてもだ。
アルベルトが、ベッド脇の棚からボトルを取り出した。
ローションかと思ったら、香油だそうだ。
花のようないい香りがする。
知ってる。
尻穴は女性器じゃないから当然濡れないので、潤滑剤を使うんだよな。
そうか。
使うのか、俺のアニャルに……。
*****
……今からアルベルトは己のアナコンダを俺に挿入するつもりなのだ。
蛇だけにヘビーだな、とか言ったりして。
いや、蛇じゃねえよ、ちんこだよ。
男根ですよ。
亀頭も張っていて。どこからどう見てもご立派なマーラ様である。崇めたい。
俺が愛らしいミドリガメなら、こいつは獰猛なカミツキガメだ。
亀……タートルネック……一つ上の男……うっ、頭が……!
いや、今の俺は、幼少時の手術でムケてるから! 仮性じゃないもん! ビバ☆KATHUREI!
アルベルトから花嫁にと望まれた時から、ケツを差し出す覚悟はしてたつもりだが。
やっぱり、かなりこわい。
だって。
あんなビッグなマグナムを入れたら裂けるに決まってるし。魔法で治せるっていっても、痛いもんは痛いだろうし。
いやああ、犯されるー!
アルベルトは、この期に及んでガチ本番に怯えて、涙目になっていた俺を見て。
困ったような顔をした。
多分今、俺は。産まれたての小鹿のように震えているんだろう。
「愛しいクリス。約束通り、優しくします。決して痛い思いなどさせません。ですから、どうか、怯えないで……」
俺の頬を、優しく撫でた。
うう、何か俺、面倒くさい処女みたいだ。
実際、後ろは処女だけど。
だって、自分の腕くらいの大きさのビッグなマグナムが自分の尻穴に入れられるって思ったら普通にこわいじゃん!?
ローマだかで間男のケツに大根突っ込む刑があるが。俺にとっちゃそんな感じだぞ?
何の拷問だよってレベルだ。
*****
「はぅ、」
アルベルトは俺のをしゃぶりながら、後ろに指を這わせた。
とりあえず気持ち良くさせて、他に気を紛らわせようとしているんだろう。
ありがたく、気持ちよくならせてもらおう。
ああ、ぬめぬめした口内が最高過ぎる。
舌使いも巧みで。
これなら、この先女の子と経験できなくてもいいかもしれない……。
……うわ。
俺のをしゃぶってるアルベルトと、目が合っちゃった!?
メチャクチャ恥ずかしいなこれ。
「ひっ!?」
ずぼっ、と中指を挿入された。
香油でぬるぬるした指は、案外とスムーズにインしてしまったようだ。
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