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しおりを挟む「――っあ」
じゅっと舌先を吸い上げられたタイミングで、快感に耐えきれずドクリと七海の手に熱を吐き出す。
何を言うでもなくあっという間に果ててしまったが、七海は俺の精液のついた手を持ち上げるとぺろりと舐めた。
ドカッと体温が上がる。
「…っおい。き、汚いからやめろっ」
「汚くないですよ。興奮します」
「お、お前は…っ」
慌てて七海の手を取ろうとしたが、身体を反転させられ壁に手を付かされる。
グイと尻を七海の方へ向けさせられた。
「あ、そうだ。実はみーちゃんにもう一個プレゼントがあるんです」
「…は?」
「安心して下さい。クイズショーに参加した時の景品なんで、これもお金掛かってないですよ」
顔だけ後ろへ振り向かせると、ニコリと七海があどけない表情で笑顔を作る。
が、その手には何か明らかに如何わしい物を持っている。
一体どこに隠し持っていた。
ピンク色の卵型の球体からはコードが伸びていて、その先に何か機械がついている。
「…おい、ちょっと待て」
「案外みーちゃん遊園地のチケットよりこっちのほうが喜んでくれるかなって」
言いながら七海の手が俺のズボンを下着ごとずり下げる。
剥き出しになった尻をゆるりと撫でると、後穴に指が触れた。
グニグニとそこを押しながら、俺の背中に身体をピタリとつけて伸し掛かってくる。
ちゅ、と耳裏に口付けられたが、先程持っていたものをどうするつもりなのか気になってしまう。
「な、七海。一体何を…」
「大丈夫です。怖くないですよ」
後穴に這わせていた手が一旦離れる。
七海の言葉にホッとしたと同時、グッと後ろになにか冷たいものを押し当てられた。
「いい子ですから、ちゃんと飲み込んで下さいね」
「――ひ…ッ」
何か無機質な物が、狭いそこを無理やり押し入ってくる。
感じたことのない感覚に高い声が口から漏れる。
これは明らかに指ではない。
だが七海は遠慮なくぐいぐいとそれを奥まで押し込んでくる。
慌てて嫌だと頭を振ったが、興奮したような荒い息遣いが耳を掠めた。
「知りませんか?これ。ローターです」
「ロー…」
唖然としながら言いかけた瞬間、俺の中に埋められた物が突然ブブブと振動を始める。
今まで体感したことのない感覚に、ビクリと身体が仰け反ってしまう。
なんだこれは。
問答無用で俺の中で振動するそれが、容赦のない刺激を身体にもたらす。
「――あっ、あっ、やぁ…ッ」
「気に入りました?すげーいい反応」
「あっ、嫌だっ…や…ッ、七海ぃ…ッ」
刺激が強すぎる。
七海は抑え込むように後ろから俺を抱き込み、中に埋めたそれを慣れたように奥深くへと押し込んでいく。
感じたことのない刺激に、堪らず悲鳴に似た声が漏れてしまう。
達したばかりだというのに、あっという間に快感が生み出され昂ぶっていく。
不意にもう片方の手が俺のシャツのボタンを外しに掛かる。
露わになった肌を一撫でして、その指先が胸の突起を探り当てた。
「んぅ…ッ」
指の腹で押しつぶされるように擦られると、むず痒い刺激が込み上げる。
何度も執拗に捏ねられ、爪先でカリカリと引っ掻かれる。
その間もずっと俺の中に埋められた機械は振動を続けていて、強すぎる快感に足がガクガクと震えてしまう。
「…あー、今すぐぶち込んで腰振りまくりたい。みーちゃん今すげーエロい顔してますよ」
「やっ…してな…ッ、七海、も…止めてくれ…っ。あっ、あ…ッ」
「みーちゃんがプレゼント喜んでくれて嬉しいです」
愛嬌のある声でエゲツない言葉を吐き、それでいて振り向けば純粋そうなニッコリとした笑顔を向けてくる。
コイツは本当にタチが悪い。
憎めない顔で容赦なく俺の内部に埋めたそれを弄び、ひっきりなしに振動するそれが敏感な個所を強制的に刺激する。
同時に容赦なく乳首を摘まれ、堪らず意識が白んだ。
「あ、まだイかないで下さいね。イチャイチャしながら一緒にイきたいんで」
「――やぁっ」
七海はタイミングを見計らったように内部から伸びるコードを引っ張る。
俺の中から勢いよくそれが引き抜かれ、ブーッと無機質な音が室内に響いた。
予想外に響いたその音にビクリとするが、完全に力が抜けきった身体がずるりと床に落ちる。
七海はなんでもないようにスイッチを切ると、興味を無くしたようにそれを床へと投げ捨てた。
必死に肩で息をしながら落とされたソレへ視線を向ける。
ぬらぬらと濡れている如何わしい物を視界に入れて、ぶわっと目に涙が浮かんだ。
俺はあんな物を入れられていたのか。
七海がクイズショーの景品だとか言っていたが、あんな物を景品にするとか一体どこの頭の悪いクラスだ。
後でそのクラスを問いただしてやる。
絶対に反省文書かせてやる。
だがそんなことを悠長に考える暇もなく、七海が上から覆いかぶさってくる。
「俺も限界なんで挿れますね。たくさん一緒に気持ちよくなりましょうね」
片足をぐいと持ち上げられ、熱く息を吐き出した七海が俺を見下ろした。
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