53 / 78
1章
7間奏-過去
しおりを挟む
「ーー違う! 何度言ったら分かるんだ!」
城内の音楽堂では、ローラントの罵声が鳴り響いていた。
「も、申し訳ありません……。」
ローラントの叱責を受け、律動が俯きながら謝罪する。普段大量の汗をかく律動の体も、この時ばかりは冷や汗が数滴流れるに留まった。
「もう一度初めからだ!」
ローラントが鞭を振るうと律動は楽譜を捲り、震える手で鍵盤に手を添える。
(クソッ! 彼のピアノの技量は、私の音楽隊で演奏させるには到底足りない。
だが今から新たなピアニストを探して、音楽祭までに代役が見つかる保障はない。
幸いにも最低限弾けるレベルにはある。何とかこいつを私の音楽隊で使える域まで育て上げなければ……!)
ローラントの顔に焦りが浮かび、振るう鞭に力が入る。
一方律動の脳裏には、この世界に召喚される前の苦い記憶が蘇っていたーー
*****************************************
律動の父は、国内随一のオーケストラに所属するバイオリニストで、母は世界を股にかけて活躍したピアニスト。
律動はそんな二人の一人息子であり、音楽一家のサラブレッドとして、両親の期待を一身に受けながら育った。
二人からはバイオリンとピアノの両方を、物心の付いた時から叩き込まれ、音楽漬けの毎日を過ごていた。だがーー
「律動!これで何度目だ!」
「ごめんなさいお父さん……。」
「また発表会で両親に恥をかかせるつもりですか? 律動。」
「ごめんなさいお母さん……。」
両親の熱心な指導とは裏腹に、幼い律動は中々音楽の才能に恵まれず、毎日両親から叱責を浴びせられた。
そんな律動にとって唯一心が休まる時は、祖父と遊んでいる時だった。
「律動や、お父さんやお母さんはお前に厳しく当たっておるが、それはお前の事を思っての事なんじゃぞ。」
「わかってるよおじいちゃん……。」
(お父さんやお母さんは悪くない。悪いのは上手く出来ない僕なんだ……。)
両親の期待に応えられず、律動は自分を責めるようになっていた。
「まぁお前がそこまで二人の期待を被る必要もないのじゃが……そうじゃ! お前にこれをやろう。」
見かねた祖父が、律動に一つの楽器を差し出す。
「ーーこれは?」
「これは太鼓じゃ。これを叩くと嫌なことを忘れられる。ほれ、この棒で叩いてみよ。」
祖父からスネアドラムとドラムスティックを渡されると、律動は恐る恐る叩いてみる。するとーー
『タァン!』
乾いた音が律動の体に弾けた。初めて聞く爽快な衝撃音に、律動は感動と興奮を覚えた。
「ほう、中々良い叩きっぷりじゃのう。律動には太鼓の才能があるやも知れぬ。」
「ほんと!?」
「ああ。どれ、もっと叩いてみよ。」
「うん!」
初めて才能があると言われ、律動は喜んでスネアドラムを叩いた。
その日以来、律動は両親に隠れて祖父と共にドラムを叩くようになった。
そして律動が中学を迎える直前、最愛の祖父が亡くなったのをきっかけに、律動は生まれて初めて両親に我が儘を言った。
「ーー僕、中学生になったら吹奏楽部に入ってパーカッションをやりたいんだ。」
「なんだと!? そんな事は断じて認めん!」
「貴方は私達の息子として、立派な音楽家になるのです。それを吹奏楽のパーカッションだなんて……。」
「打楽器奏者だって立派な音楽家だ!」
それまで両親に従順だった律動が初めて反抗を見せたことに、両親は衝撃と憤りを覚え、その後も律動の申し出を断固却下し続けた。
しかし、両親に大好きな打楽器を否定された事は、律動にとっては亡き祖父との思い出を踏みにじられるに等しく、律動も一向に引き下がらなかったーー
そして数ヵ月にも及ぶ説得の末、律動は何とか両親の了承を得ることが出来た。
ただし、今まで以上にバイオリンとピアノのレッスンに励むという条件付きで。
「いいか律動。お前が吹奏楽部に入る事は認める。
だが吹奏楽部での活動が、バイオリンやピアノのレッスンに支障をきたしていると判断したときは、すぐに辞めさせる。わかったな?」
「貴方はただでさえ他の子達に遅れを取っているのです。私達の息子であるという自覚を持ち、決して恥をかかせる事のないよう。いいですね?」
「わかってるよ、お父さん、お母さん。」
ーーそんな事は分かってる。産まれてからずっと……。
二人は僕に、自分達にとって相応しい息子像だけを求め続けてきたのだから。
そこに自分の意思はない。
でも、今は本当にやりたいことを見つけた。それはお父さんのバイオリンでもなく、お母さんのピアノでもなく、おじいちゃんの太鼓だった。
それからというもの、律動は吹奏楽部の練習に加え、バイオリンとピアノのレッスンという、ハードな日々を送った。
だがそれも律動にとっては苦痛ではなかった。何故なら今は大好きなドラムが叩けるのだから。
勿論両親の言いつけを守り、今まで以上にバイオリンやピアノの練習にも励んだ事で、それなりの技術は身に付いた。
所詮はそれなりで、両親を満足させる程ではない。だがとりあえずの成長を見せられたことで、部活は辞めさせられずに済んだ。
その一方で吹奏楽部の方はというと、律動は類い稀なる才能を発揮し、1年生からコンクールの出場メンバーに選ばれ、3年生になる頃には部長を任される程になる。
中でも律動が夢中になったのは、ドラムセットだった。
複数の打楽器を叩くことで、大きな存在感を示せる事に魅力を感じた。
律動はお小遣いを貯めてドラムセットを購入し、両親に嘆願して家の練習室に置かせてもらい、来る日も来る日もドラムの練習に明け暮れた。
そして最後の年は全国大会まで進み、律動達は最優秀賞を受賞した。
だがその栄えある功績にも、律動の両親は一切興味を示さず、バイオリンとピアノの指導に鞭を振るうだけだった。
その後律動は、全国の名だたる吹奏楽部の名門高校からスカウトされ、学校の推薦を受けて一番の強豪校に進学した。
高校に入ってからも律動の活躍は留まらず、幼少期とは比べ物にならない程充実した生活を送っていた。そんな矢先ーー
「ーー律動! さっきの演奏は何だ!」
律動はとうとう大きなミスを犯してしまった。しかもピアノの発表会という、両親も見守る大事な場で。
譜面とは全く異なる音を弾いてしまったのだ。
というのも、吹奏楽部のコンクールが近付いており、前日は夜遅くまでドラムの練習を行っていた。
そのせいであまり寝ていなかった律動は、あろうことか演奏が飛んでしまったのだ。
そのようなミスは、流石の律動も今まで殆ど犯したことがなく、発表が終わると両親が鬼の形相で迫ってきた。
「やはりパーカッションなんかやらせるべきじゃなかったわ……! こんな恥をかかされるなんて!」
この両親はいつも自分のメンツしか考えていない。しかも実の息子を使ってまで。
だがこの時の律動は、余りの失態に反抗する気力すらなかった。
(何故こんなミスを犯してしまったんだろう。僕に失敗は許されなかったのに……。)
名門校の吹奏楽部で持て囃される毎日に、どこか慢心していたのか。
律動は自分が犯した過ちに、茫然自失となる。
「明日、学校に退部届けを出してくるんだ! 良いな!」
「家にあるドラムセットも捨てなさい!」
一瞬の気の緩みにより、部活だけでなく大好きなドラムすらも奪われる事となり、律動は絶望の中帰路に就いたーー
家に帰ると、律動はドラムセットの椅子に座り込んだ。
両親には自分で廃棄することを命じられ、これがドラムに触る最後の残された時間だった。
ーーこんな事ならば、昨日はもっと早く寝るべきだった。
ーーもっと発表会に集中すべきだった。
様々な後悔がよぎる中、律動の頭に浮かんだのは亡き祖父の顔だった。
大好きな祖父が居なくなり、今度は自分が唯一才能を発揮できる楽器も目の前から無くなる。
「あぁああっ!!」
そんな受け入れ難い現実に律動は絶叫し、ドラムスティックを振り上げた。
(ーーせめて、最後に一度だけっ!)
怒り、悲しみ、後悔、悲観、様々な感情を最後のひと振りに込めて、律動は腕を振り下ろす。
その刹那、律動の体は光に包まれ、異世界へと導かれたーー
城内の音楽堂では、ローラントの罵声が鳴り響いていた。
「も、申し訳ありません……。」
ローラントの叱責を受け、律動が俯きながら謝罪する。普段大量の汗をかく律動の体も、この時ばかりは冷や汗が数滴流れるに留まった。
「もう一度初めからだ!」
ローラントが鞭を振るうと律動は楽譜を捲り、震える手で鍵盤に手を添える。
(クソッ! 彼のピアノの技量は、私の音楽隊で演奏させるには到底足りない。
だが今から新たなピアニストを探して、音楽祭までに代役が見つかる保障はない。
幸いにも最低限弾けるレベルにはある。何とかこいつを私の音楽隊で使える域まで育て上げなければ……!)
ローラントの顔に焦りが浮かび、振るう鞭に力が入る。
一方律動の脳裏には、この世界に召喚される前の苦い記憶が蘇っていたーー
*****************************************
律動の父は、国内随一のオーケストラに所属するバイオリニストで、母は世界を股にかけて活躍したピアニスト。
律動はそんな二人の一人息子であり、音楽一家のサラブレッドとして、両親の期待を一身に受けながら育った。
二人からはバイオリンとピアノの両方を、物心の付いた時から叩き込まれ、音楽漬けの毎日を過ごていた。だがーー
「律動!これで何度目だ!」
「ごめんなさいお父さん……。」
「また発表会で両親に恥をかかせるつもりですか? 律動。」
「ごめんなさいお母さん……。」
両親の熱心な指導とは裏腹に、幼い律動は中々音楽の才能に恵まれず、毎日両親から叱責を浴びせられた。
そんな律動にとって唯一心が休まる時は、祖父と遊んでいる時だった。
「律動や、お父さんやお母さんはお前に厳しく当たっておるが、それはお前の事を思っての事なんじゃぞ。」
「わかってるよおじいちゃん……。」
(お父さんやお母さんは悪くない。悪いのは上手く出来ない僕なんだ……。)
両親の期待に応えられず、律動は自分を責めるようになっていた。
「まぁお前がそこまで二人の期待を被る必要もないのじゃが……そうじゃ! お前にこれをやろう。」
見かねた祖父が、律動に一つの楽器を差し出す。
「ーーこれは?」
「これは太鼓じゃ。これを叩くと嫌なことを忘れられる。ほれ、この棒で叩いてみよ。」
祖父からスネアドラムとドラムスティックを渡されると、律動は恐る恐る叩いてみる。するとーー
『タァン!』
乾いた音が律動の体に弾けた。初めて聞く爽快な衝撃音に、律動は感動と興奮を覚えた。
「ほう、中々良い叩きっぷりじゃのう。律動には太鼓の才能があるやも知れぬ。」
「ほんと!?」
「ああ。どれ、もっと叩いてみよ。」
「うん!」
初めて才能があると言われ、律動は喜んでスネアドラムを叩いた。
その日以来、律動は両親に隠れて祖父と共にドラムを叩くようになった。
そして律動が中学を迎える直前、最愛の祖父が亡くなったのをきっかけに、律動は生まれて初めて両親に我が儘を言った。
「ーー僕、中学生になったら吹奏楽部に入ってパーカッションをやりたいんだ。」
「なんだと!? そんな事は断じて認めん!」
「貴方は私達の息子として、立派な音楽家になるのです。それを吹奏楽のパーカッションだなんて……。」
「打楽器奏者だって立派な音楽家だ!」
それまで両親に従順だった律動が初めて反抗を見せたことに、両親は衝撃と憤りを覚え、その後も律動の申し出を断固却下し続けた。
しかし、両親に大好きな打楽器を否定された事は、律動にとっては亡き祖父との思い出を踏みにじられるに等しく、律動も一向に引き下がらなかったーー
そして数ヵ月にも及ぶ説得の末、律動は何とか両親の了承を得ることが出来た。
ただし、今まで以上にバイオリンとピアノのレッスンに励むという条件付きで。
「いいか律動。お前が吹奏楽部に入る事は認める。
だが吹奏楽部での活動が、バイオリンやピアノのレッスンに支障をきたしていると判断したときは、すぐに辞めさせる。わかったな?」
「貴方はただでさえ他の子達に遅れを取っているのです。私達の息子であるという自覚を持ち、決して恥をかかせる事のないよう。いいですね?」
「わかってるよ、お父さん、お母さん。」
ーーそんな事は分かってる。産まれてからずっと……。
二人は僕に、自分達にとって相応しい息子像だけを求め続けてきたのだから。
そこに自分の意思はない。
でも、今は本当にやりたいことを見つけた。それはお父さんのバイオリンでもなく、お母さんのピアノでもなく、おじいちゃんの太鼓だった。
それからというもの、律動は吹奏楽部の練習に加え、バイオリンとピアノのレッスンという、ハードな日々を送った。
だがそれも律動にとっては苦痛ではなかった。何故なら今は大好きなドラムが叩けるのだから。
勿論両親の言いつけを守り、今まで以上にバイオリンやピアノの練習にも励んだ事で、それなりの技術は身に付いた。
所詮はそれなりで、両親を満足させる程ではない。だがとりあえずの成長を見せられたことで、部活は辞めさせられずに済んだ。
その一方で吹奏楽部の方はというと、律動は類い稀なる才能を発揮し、1年生からコンクールの出場メンバーに選ばれ、3年生になる頃には部長を任される程になる。
中でも律動が夢中になったのは、ドラムセットだった。
複数の打楽器を叩くことで、大きな存在感を示せる事に魅力を感じた。
律動はお小遣いを貯めてドラムセットを購入し、両親に嘆願して家の練習室に置かせてもらい、来る日も来る日もドラムの練習に明け暮れた。
そして最後の年は全国大会まで進み、律動達は最優秀賞を受賞した。
だがその栄えある功績にも、律動の両親は一切興味を示さず、バイオリンとピアノの指導に鞭を振るうだけだった。
その後律動は、全国の名だたる吹奏楽部の名門高校からスカウトされ、学校の推薦を受けて一番の強豪校に進学した。
高校に入ってからも律動の活躍は留まらず、幼少期とは比べ物にならない程充実した生活を送っていた。そんな矢先ーー
「ーー律動! さっきの演奏は何だ!」
律動はとうとう大きなミスを犯してしまった。しかもピアノの発表会という、両親も見守る大事な場で。
譜面とは全く異なる音を弾いてしまったのだ。
というのも、吹奏楽部のコンクールが近付いており、前日は夜遅くまでドラムの練習を行っていた。
そのせいであまり寝ていなかった律動は、あろうことか演奏が飛んでしまったのだ。
そのようなミスは、流石の律動も今まで殆ど犯したことがなく、発表が終わると両親が鬼の形相で迫ってきた。
「やはりパーカッションなんかやらせるべきじゃなかったわ……! こんな恥をかかされるなんて!」
この両親はいつも自分のメンツしか考えていない。しかも実の息子を使ってまで。
だがこの時の律動は、余りの失態に反抗する気力すらなかった。
(何故こんなミスを犯してしまったんだろう。僕に失敗は許されなかったのに……。)
名門校の吹奏楽部で持て囃される毎日に、どこか慢心していたのか。
律動は自分が犯した過ちに、茫然自失となる。
「明日、学校に退部届けを出してくるんだ! 良いな!」
「家にあるドラムセットも捨てなさい!」
一瞬の気の緩みにより、部活だけでなく大好きなドラムすらも奪われる事となり、律動は絶望の中帰路に就いたーー
家に帰ると、律動はドラムセットの椅子に座り込んだ。
両親には自分で廃棄することを命じられ、これがドラムに触る最後の残された時間だった。
ーーこんな事ならば、昨日はもっと早く寝るべきだった。
ーーもっと発表会に集中すべきだった。
様々な後悔がよぎる中、律動の頭に浮かんだのは亡き祖父の顔だった。
大好きな祖父が居なくなり、今度は自分が唯一才能を発揮できる楽器も目の前から無くなる。
「あぁああっ!!」
そんな受け入れ難い現実に律動は絶叫し、ドラムスティックを振り上げた。
(ーーせめて、最後に一度だけっ!)
怒り、悲しみ、後悔、悲観、様々な感情を最後のひと振りに込めて、律動は腕を振り下ろす。
その刹那、律動の体は光に包まれ、異世界へと導かれたーー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる