164 / 205
2018年春「新生活」
新しい生活、終末期まで
しおりを挟む
先月2月7日の退院からほぼ一か月・・・
あの日、私は車椅子のまま、お迎えいただいた車で、娘と甥に付き添われ、新しく始まる生活の場に着いた。
熟慮して決めた私の選択は、家族との同居ではなく、24時間の介護体制のある施設入居でした。
一人住まいすることも考え、ヘルパーさん、訪問看護師さん、在宅医先生、引き続きお願いしようと思っていたのですが、主治医先生の猛反対もあって、施設入居を決心しました。
ALS患者を受け入れてくれる施設はなかなか無いのが現状。
それでも、ケアマネさんの尽力と施設側の厚意で、終末期まで診て下さることになり、今は感謝しかありません。
自由はないけれど、その代わり至れり尽くせりで有難いと思います。
施設見学無しで全てお任せしたのですが、この病気を理解し受け入れて下さったことに、ただただ感謝しかないです。
意思表示がはっきりできるうちに、介護士さん、看護師さん、施設の主治医、お世話になる皆さんと信頼関係を作っておきたい・・・
その為に私を受け入れて下さる施設を、ケアマネさんに胃ろう造設した頃からお願いしていました。
同居し、介護も覚悟していた娘たちに対しては、まさに「子不孝」とも言うべき母です。
娘たちも、私が寝たきりになって、どうしても介護が大変になったらその時に考えようと言ってくれたのだけど、私の意志は変わらず・・・
私の母の口癖が「下の世話を娘にしてもらうくらいなら死んだ方がマシ」とつねづね言っていたのですが、私も母に似てるようです。
この病の介護の現状は、3人の介護人が必要と言われるほど、介護者にとっては過酷…介護される側も本当に辛いものだと思います。
命尽きるまで、前向きに生きるために選んだ道。
置かれた場所で楽しみを見つけようと思います。
「お母さんはそれで幸せなの?」と娘に聞かれた・・・
幸せの意味合いからしたら、家族と一緒がこの上なく幸せに決まっている・・・でも、私が選んだのは安心の道。
やっと今の生活に慣れ、施設内でお友達もできました。
偶然にも、亡き二人の姉と同じ生まれ年のお姉様、いつも一緒のテーブルで3人姉妹のよう(笑)
これからの記事は、ここでの生活のことが多くなると思うけど、心穏やかに生きていきたい・・・
娘たち・・・ごめんね(涙)
ときどき逢えるだけで母は幸せです。
あの日、私は車椅子のまま、お迎えいただいた車で、娘と甥に付き添われ、新しく始まる生活の場に着いた。
熟慮して決めた私の選択は、家族との同居ではなく、24時間の介護体制のある施設入居でした。
一人住まいすることも考え、ヘルパーさん、訪問看護師さん、在宅医先生、引き続きお願いしようと思っていたのですが、主治医先生の猛反対もあって、施設入居を決心しました。
ALS患者を受け入れてくれる施設はなかなか無いのが現状。
それでも、ケアマネさんの尽力と施設側の厚意で、終末期まで診て下さることになり、今は感謝しかありません。
自由はないけれど、その代わり至れり尽くせりで有難いと思います。
施設見学無しで全てお任せしたのですが、この病気を理解し受け入れて下さったことに、ただただ感謝しかないです。
意思表示がはっきりできるうちに、介護士さん、看護師さん、施設の主治医、お世話になる皆さんと信頼関係を作っておきたい・・・
その為に私を受け入れて下さる施設を、ケアマネさんに胃ろう造設した頃からお願いしていました。
同居し、介護も覚悟していた娘たちに対しては、まさに「子不孝」とも言うべき母です。
娘たちも、私が寝たきりになって、どうしても介護が大変になったらその時に考えようと言ってくれたのだけど、私の意志は変わらず・・・
私の母の口癖が「下の世話を娘にしてもらうくらいなら死んだ方がマシ」とつねづね言っていたのですが、私も母に似てるようです。
この病の介護の現状は、3人の介護人が必要と言われるほど、介護者にとっては過酷…介護される側も本当に辛いものだと思います。
命尽きるまで、前向きに生きるために選んだ道。
置かれた場所で楽しみを見つけようと思います。
「お母さんはそれで幸せなの?」と娘に聞かれた・・・
幸せの意味合いからしたら、家族と一緒がこの上なく幸せに決まっている・・・でも、私が選んだのは安心の道。
やっと今の生活に慣れ、施設内でお友達もできました。
偶然にも、亡き二人の姉と同じ生まれ年のお姉様、いつも一緒のテーブルで3人姉妹のよう(笑)
これからの記事は、ここでの生活のことが多くなると思うけど、心穏やかに生きていきたい・・・
娘たち・・・ごめんね(涙)
ときどき逢えるだけで母は幸せです。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
母の遺言と祖母の手帳 〜ALSお母さんの闘病と終活・後日談〜
しんの(C.Clarté)
エッセイ・ノンフィクション
母の遺品整理をしていたら祖母の手帳を発見。母から「棺に入れて燃やして」と頼まれていたが火葬まで数日猶予があるため、私は謎めいた祖母の手記を読み始める——
ノンフィクションエッセイ「嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活」の後日談です。前作は画像が200枚に達したため、こちらで改めて。
▼前作「嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/394554938/525255259
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる