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2017年「障害者として」
障害者が生きやすい社会は、みんなが生きやすい
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車椅子利用者にとって、あまりにもショックなニュースに愕然としました。
「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」
障害者にとって、バリアフリー化の設備の充実はもちろんですが、社会の人々それぞれの心のバリアを取り払って欲しい!
そう願っています。
昨年大阪でFREESTYLEⅡを観に、娘の付き添いで行ったときのことを、当時のブログに書きました。
杖をつき、娘の支えで道路の端を歩いていた時、背後で何やら声がする・・・
振り向くと、チッと舌打ちされ勢いよく追い越されました。
昼どきで人通りも多く、きっと急がれていたのでしょうが、若いお嬢さんの舌打ちとあの怖い顔は忘れられません。
***
「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」
昨日の朝日新聞、YAHOO!ニュース、どちらもこの見出しとタラップを這い上がるイメージ図を掲載。そして、テレビでも同様の報道でした。
見出しを見ると、バニラ・エア側が車椅子客を自力で上がらせたような印象で、これは酷い!人道的な欠片もない!
怒りすら感じたのですが、にわかには信じ難く・・・
今日は娘が来てくれたので、「今回の一件をどう思う?」と、訊いてみました。
娘はよく、「報道は一方だけでなく多方面で見て、どこに真実があるかを見極めなきゃね・・・」と言っているのです。
確かに一方的な報道を信じ、踊らされることは怖いことです。
それで、うやむやが嫌いな私は、何故こんなことになったのか経緯を知りたくなり、「なるほど!」と思う記事があったので関心のある方は読んで下さい。
①http://arcanaslayerland.com/2017/06/28/lcc-vanilla-air/
②http://sekainoowari-rehabilitation.com/vaniraair-4466
2016年4月に、遅ればせながら日本でも障害者差別解消法が施行されました。でも、まだ一般社会では認知度の低いのが現実です。
リンク①から一部抜粋します。
『空港職員の制止を振り切ってタラップを這い上がったのは、良くも悪くもパフォーマンスとして捉えられます。
バニラ・エアは謝罪したものの、対応改善の早さでそれほど評判を落とすことはないと思われますし、車いすの男性についても、航空会社によって異なるバリアフリーの問題提起ができたことを考えれば、結果的にWin-Winだったのかもしれません。
とはいえ、そのやり方では一部の人たちからの反発も避けられないので難しいところではあるのですが、私たちの無関心や無知が社会的弱者の権利を置き去りにしてしまっている現実をみれば、このような主張も必然なのかもしれませんね』
抜粋はここまで。
障害者の行き過ぎた権利、主張は決して褒められることではないし、私はむしろ恥ずべきことだと思います。
昨年、私は初めて車椅子利用で飛行機に乗りましたが、事前に連絡、届けを出しました。健常者も障害ある者も、それぞれ規則を守るのが当然です。
ただ、寄せられるコメントの中には感情論もあって、如何なものか・・・
健常者と障害者との差をつくづく感じました。
もうひとつ。リンク②の記事のラストに「まとめ」として書かれていたことに共感、ぜひ多くの方に読んで頂きたいので抜粋します。
『障害者差別解消法がポイント、アメリカでは合理的配慮の考えが浸透しています。合理的配慮について、例えば・・・
▼入学試験で文字が書けない人がいる。
→ワープロは使える。
→それならワープロを使用して試験を受けるように配慮する。
文字が書けないというだけで試験を受けさせないことは合理的配慮に欠けること。つまり法律に違反することになります。
日本ではまだまだですね。今回の出来事が障碍者差別解消法について知るきっかけになれば良いかなと思います。
いつ障害者になるかはわかりません。事故による障害もありますが、人間は必ず老いて体が不自由になります。不自由な体でも、なるべく楽しく豊かな生活ができる社会、世の中になることを願います。』
抜粋はここまで。
法が施行されても未だ意識の上で一般に理解度が低く、合理的に事が進められない国、それが日本です。
障害ある者が住みやすいことは、全ての人が住みやすいことに繋がる・・・
それを願って、この話をご紹介しました。
「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」
障害者にとって、バリアフリー化の設備の充実はもちろんですが、社会の人々それぞれの心のバリアを取り払って欲しい!
そう願っています。
昨年大阪でFREESTYLEⅡを観に、娘の付き添いで行ったときのことを、当時のブログに書きました。
杖をつき、娘の支えで道路の端を歩いていた時、背後で何やら声がする・・・
振り向くと、チッと舌打ちされ勢いよく追い越されました。
昼どきで人通りも多く、きっと急がれていたのでしょうが、若いお嬢さんの舌打ちとあの怖い顔は忘れられません。
***
「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」
昨日の朝日新聞、YAHOO!ニュース、どちらもこの見出しとタラップを這い上がるイメージ図を掲載。そして、テレビでも同様の報道でした。
見出しを見ると、バニラ・エア側が車椅子客を自力で上がらせたような印象で、これは酷い!人道的な欠片もない!
怒りすら感じたのですが、にわかには信じ難く・・・
今日は娘が来てくれたので、「今回の一件をどう思う?」と、訊いてみました。
娘はよく、「報道は一方だけでなく多方面で見て、どこに真実があるかを見極めなきゃね・・・」と言っているのです。
確かに一方的な報道を信じ、踊らされることは怖いことです。
それで、うやむやが嫌いな私は、何故こんなことになったのか経緯を知りたくなり、「なるほど!」と思う記事があったので関心のある方は読んで下さい。
①http://arcanaslayerland.com/2017/06/28/lcc-vanilla-air/
②http://sekainoowari-rehabilitation.com/vaniraair-4466
2016年4月に、遅ればせながら日本でも障害者差別解消法が施行されました。でも、まだ一般社会では認知度の低いのが現実です。
リンク①から一部抜粋します。
『空港職員の制止を振り切ってタラップを這い上がったのは、良くも悪くもパフォーマンスとして捉えられます。
バニラ・エアは謝罪したものの、対応改善の早さでそれほど評判を落とすことはないと思われますし、車いすの男性についても、航空会社によって異なるバリアフリーの問題提起ができたことを考えれば、結果的にWin-Winだったのかもしれません。
とはいえ、そのやり方では一部の人たちからの反発も避けられないので難しいところではあるのですが、私たちの無関心や無知が社会的弱者の権利を置き去りにしてしまっている現実をみれば、このような主張も必然なのかもしれませんね』
抜粋はここまで。
障害者の行き過ぎた権利、主張は決して褒められることではないし、私はむしろ恥ずべきことだと思います。
昨年、私は初めて車椅子利用で飛行機に乗りましたが、事前に連絡、届けを出しました。健常者も障害ある者も、それぞれ規則を守るのが当然です。
ただ、寄せられるコメントの中には感情論もあって、如何なものか・・・
健常者と障害者との差をつくづく感じました。
もうひとつ。リンク②の記事のラストに「まとめ」として書かれていたことに共感、ぜひ多くの方に読んで頂きたいので抜粋します。
『障害者差別解消法がポイント、アメリカでは合理的配慮の考えが浸透しています。合理的配慮について、例えば・・・
▼入学試験で文字が書けない人がいる。
→ワープロは使える。
→それならワープロを使用して試験を受けるように配慮する。
文字が書けないというだけで試験を受けさせないことは合理的配慮に欠けること。つまり法律に違反することになります。
日本ではまだまだですね。今回の出来事が障碍者差別解消法について知るきっかけになれば良いかなと思います。
いつ障害者になるかはわかりません。事故による障害もありますが、人間は必ず老いて体が不自由になります。不自由な体でも、なるべく楽しく豊かな生活ができる社会、世の中になることを願います。』
抜粋はここまで。
法が施行されても未だ意識の上で一般に理解度が低く、合理的に事が進められない国、それが日本です。
障害ある者が住みやすいことは、全ての人が住みやすいことに繋がる・・・
それを願って、この話をご紹介しました。
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