嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活

しんの(C.Clarté)

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2016年春「治験に参加したい!」

プラネタリウムの夢

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 先週の金曜日の朝に夢を見た。

 一度目覚めたけど、ちょっと早くて。
 もうちょっと寝よ・・・ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ・・・

 掛け布団を被って寝ている私の周り・・・
 何故か人の気配がして・・・
 それも一人じゃない。

「誰? 誰?」

 温かいぬくもりに包まれていくような感覚に思わず呼んだ。

「お母さん? ○っ○ちゃん?(姉の名前)」

 その瞬間、掛布団がまくり上げられ・・・
 白い手に掴まれると、勢いよく引っ張られ・・・

 キラキラキラキラキラキラ輝く星空へ。

 まるでプラネタリウムような中を、右へ左へと振り回される。
 そして静寂・・・

「もう大丈夫!!」

 そんな声が聞こえて・・・
 私はその声の主が去っていくのが悲しくて泣きだした。

 そして、本当に泣いて目が覚めた・・・

 でも、悲しくてじゃない。何だかとっても嬉しい涙で。
 私の目に入ってきたのは、部屋中に降り注ぐキラキラする光。

 カーテンの隙間から朝日が差し込んでいたせいもあるけど。

 あら 不思議・・・私の身体全体が軽い。
 そして、左脚の感覚が戻ったかのようで、寝たまま思わず足首を前後左右に動かした。

 右足と一緒に同じように軽やかに動く!

 次は両足の膝を立ててその体勢をキープ。
 左脚は意識して踏ん張らないとできなかったのに、それもバッチリで。

 奇跡? 私、治ったの?

 そんな錯覚に陥るほど、私の左脚が嘘のように力に溢れた数分間。



 現実はね、症状の出ている左脚が進行しているのを感じていて。
 ときどき物を飲み込みにくくなったり、ろれつが回らなかったりすると、

「いよいよ喉の方にきちゃったかΣ(゚Д゚|||)」

 そんな風に悪い方向へ考えてしまい、主治医からすべては緊張感からくる症状と聞き、病は気からを痛感(汗)

 だから、そんな気弱になっている私に喝を入れに来たのかな。

 そう、この間の日曜日のテレビ。
 どなたか見られた方もいると思うけど、番組名は衝撃映像のあの人云々だったかな・・・
 アナウンサーの桝さんの会いたかった人で、10代で脳腫瘍の手術で車椅子になり、治る見込み0%。
 若くして車椅子でもできるネット世界で起業され、その後を追ったのを見たけれど、会社を大きくしたことよりも治る見込み0%の人が、何と歩けるようになっていて、そっちにビックリ!!

 で、もっと取り上げて欲しかったな。

 人間の使われていない能力は、使っている能力よりはるかに多いと言う。
 治る見込みがたとえ0%でも、先は本当に分からないって思う。



 鮮明によーく覚えているあの朝の夢・・・
 私の脚の筋肉に伝える運動ニューロン、まだまだたくさん残っているよって、消極的になっている私に気付かせてくれたのかな。
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