上 下
6 / 6

最終話 これから始まる関係

しおりを挟む
「………君は何をしているんだ?」

「見ての通り畑を耕しているのですが…貴方はどうしてここにいるんですか?」

 畑仕事をしている私を見て、ケルネス様は驚いていた。
 というか、離縁した元夫がなぜここにいるのだろう?

 ここは我がルーフェン家の領地であり、今いる場所は我が家の裏庭に作った畑だ。
 私は義父に離婚承諾書を投げつけた後、屋敷に戻り、荷造りをして早々にルーフェンの家に帰ってきた。

 案の定、両親は卒倒した。

 パレルモア家には2か月ほどしかいなかったから、荷造りも簡単だったわ。
 屋敷の人たちには手短に挨拶をし、留守のケルネス様には一応手紙を残してきたのだが。

「ああ…立派な畑…いや、そうじゃなくて…っ! 屋敷に帰ると君はみんなに別れを告げて実家に帰ったと執事が言うし、君からの置手紙には父に離婚承諾書を渡した事や義姉上とお幸せにって書かれているわで…訳が分からなかったよ。母に事の顛末を聞いて、ここに来たんだ」

「え? 離婚承諾書に不備がありましたか?」

「だから! そうじゃなくて!! 僕は君と離婚するつもりなどさらさらないんだけど!」

「どうしてですか? だってお義姉様に結婚して欲しいって懇願されていたし、その日の夜は帰ってこなかったからそういう事なのだと…」

「義姉上との話を聞いていたのか? じゃああの時の状況も…」

「あっ」

 思わず手で口を押さえた。
 覗き見していた事がバレたわ。

「…いや…あれは…義姉上が父に僕と結婚しなければ、ユトレヒトを置いて出ていくようにと言われて軽いパニックになっていただけだ。あの後、冷静になり自分の言動を恥じていたよ。帰れなかったのはユトレヒトがなかなか寝ないから、寝るまで遊んでいたら僕まで一緒に寝てしまっただけだ。やましい事は何もないし、今までもなかった!」

「けど、私と別れてお義姉様と結婚された方が丸く収まりますよ? あなたも言ってたじゃないですか、忘れられない愛する人がいるって。あれは言うまでもなく、お義姉様の事ですよね? この先愛する事のない私より、本当に愛する方と一緒になられたほうがケルネス様の幸せですよ」

「それはっ」

 ケルネス様が何か言いたそうだったけど、私は構わず話を続けた。

「それに私、あのクソ…んん、お義父様とうまくやるつもりはありませんし、関わるつもりもありません。第一クソ…コホン、お義父様が私を許すはずがありませんしね」

「…父と母は離婚した」

「はい?」

 ケルネス様の思いもかけない言葉に驚いた。

 離婚? 義両親おふたりが?
 だってあの人婿養子でしょ?

「父は追い出され、子爵家へと強制送還されたよ。向こうにとっては大迷惑だろうけど。母はずっと父の横暴に耐えていたんだ。僕たちも子供の頃から父の粗暴さを見せられてきたから、父の言動をしっかりと諫める事ができなかった。情けないよね…」

「…そんな事ありません。子供の頃に植え付けられた恐怖心は、大人になろうと簡単に払拭できる事ではありませんわ」

 私の言葉に、ケルネス様は力なく微笑んだ。

「一番苦しんでいたのは母だと思う。母は伯爵家を守るために、父と結婚せざるを得なかった。祖父…母の父親の言う事を夫の言う事を聞かねばならない人生に、母は何も言わなかった…言えなかったんだ。けど、君が父に離婚承諾書を投げつけるわ、インクはかけるわ、捨て台詞は残すわ、扉は壊すわ…結構いろいろやったみたいだね」

 私の行動を想像してか、面白そうに話すケルネス様。

「はははっ」

 私は何となくバツが悪くなり、笑ってごまかした。
 あれは最後だと思って、思いの丈をぶちまけたというか…

「あの時君が言ったそうだね。“貴方なんかに関わる時間が勿体ないっ”…て。あの言葉に母は心を動かされたらしい。今後もこんな夫と過ごしていかなければならないのかと。時間は有限なのに、こんな夫に貴重な時間を無駄に費やしていいのかと…ね」

「お義母様…」

「それから、母の行動は早かったよ。弁護士を呼んで、離婚手続きを始めたんだ。あの父の事だ、離婚事由は山ほどあっただろうな。最初はまともに取り合っていなかった父だが、母が本気だと分かると土下座して謝っていたよ。後の祭りだけどね」

「あのお義父様が土下座…(見たかった)」

 おとなしそうなお義母様だった…いつもお義父様の後ろに控え、余計な事は言わず、ただ従順に過ごしていた方。 
 けど本当はずっと耐えていたのね。

「ユトレヒトが成人するまで僕が後見人としてサポートしていくけれど、パレルモア伯爵家の次期当主はユトレヒトだ。僕は予定どおり子爵家を継ぐつもりだけど…いいかな?」

「もともとその予定だったではありませんか。それよりいいんですか? せっかく初恋が実る機会だというのに」

「そんな事になる訳ないだろ。義姉上はずっと兄上だけを想っている。確かに僕は彼女が好きだった。二人が結婚しても、心の片隅で義姉上への恋情が残っていた事はいなめない。だから君と形式上の結婚を提案した時もあのような言い方をしたんだ。だけど、君の貴族令嬢らしからぬ言動は僕にとっては衝撃だったよ。いつだって心のままに行動する君は、僕がしたくてもできなかった姿だから…」

「ケルネス様」

「君の事が好きになった……」

「え?」

「訳ではないけれど…」

 ガクッ
 (脱力)

「でしょうね! そうでしょうとも! 私もそうです!」

 なら、妙なタメを入れるな!

「けど、この先そうなる可能性は高い……」

「え!?」

「……と思う…多分」

 ガクッ
 (二回目)

「多分って何!? 多分…って…」

 あら、ケルネス様…お顔真っっっ赤ですけど。

 ふふ。
 分かりやすいのに、妙なところが素直ではないのよね。

 …かく言う私もそうですが。

「コホン…ケルネス様は私より乗馬、あまりお上手ではありませんよね? 紳士たるもの馬ぐらい颯爽と乗りこなせなければ私は認められませんわね」

「は? そんなことはないっ 乗馬は得意な方だ!」

「木登りは私の方が得意ですし」

「やった事がないだけだっ やればすぐに上達する!」

「チェスはまだ私に勝った事はございませんが…」

「次は勝つ!」

「その言葉何回目でしょうか?」

「きょ、今日こそ雪辱を果たす!」

「あら、楽しみですわ。私に勝てば、私もあなたの事を好きになる可能性が高くなるかもしれません」

「え?」

 ケルネス様、また目と口をまん丸にさせている。

「あははっ」

 私はケルネス様の驚く顔を見ながら笑った。

「あ、そうだ。これ」

 そう言いながら、ケルネス様がポケットから取り出したのは義父…元義父に離婚承諾書と一緒に投げつけた結婚指輪だった。

「できればもう外さないで欲しい」

 そう言いながら、私の左手の薬指に嵌めて下さった。

「ケルネス様が外すような行動を起こさなければね」

「もう起きないよ」

 碧い瞳が優しく微笑んだ。

 今はまだ恋も始まっていないし、愛に変わるまで時間が必要だけど急ぐことはありませんよね。
 貴方との時間ならきっと無駄にはならないから…


 ――― そうして数年後、容姿は父親に性格は母親にそっくりな女の子が誕生するのはもう少し後のお話 ―――



 <完>
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(14件)

たまご
2024.06.05 たまご

ハッピーエンド……なんですよね?まさに作者(神)による強制力を感じました。
義姉を夫が近くで支えていれば、亡き兄上を思いつつ義姉にも夫への愛が芽生えるんじゃないんでしょうかね。そちらの方が自然かなと思いました。
義姉はまだ若いんだし、男に頼りたくなる時もあるんじゃないんでしょうか。夫の方も、初恋の人が弱々しく頼ってきたら……一人でも元気でやってけそうな主人公は即敗北ですよ。
そもそも義姉に失望したわけじゃないし、寧ろ夫にチャンスができたからこそ、主人公に対しての罪悪感がーみたいな感じで悩んで、未来で普通に過ち犯しそう。泣きながら謝る義姉と、言い訳せずに『すまない』と言葉少なめに謝る夫まで想像できました。

話数が短くテンポがかなり早いので、メイン二人の気持ちが愛まで行かずに好感で終わってしまったのは仕方がないんでしょうね。
その後は、ご想像にお任せ下さいって感じなので、個人的には上記でした。

Kouei
2024.06.06 Kouei

たまご 様
そうですね、ハッピーエンド…になるでしょうという余韻を残した最終話となりました。
割と早めに最終話は「これから始まる二人という感じで終わらせよう」と思っていました。
なので、ケルネスと義姉が結ばれるという選択はありませでした。
けれど、クラティスとケルネスの心の交流が希薄すぎて「ケルネスと義姉の方が自然」と考えるのも自然だと思います。これは私の力不足です💦
それにたまご様のご想像されたお話、とても興味を惹かれますし🥰
もっといろいろなパターンを想像し、どれがより自然なお話になるか考えるようにしていきたいです。
日々精進です。
読んで頂き、本当にありがとうございました。
とても参考になりました。

解除
むぎ
2024.06.05 むぎ

クラティスが夫を受け入れて、ちょっと驚きました。
義理姉と夫さん、グレーていうか、黒っぽかったですよね。
よく信じれるなあ。

心の広いクラティスに幸あれ!

Kouei
2024.06.05 Kouei

むぎ 様
感想を下さり、ありがとうございます。
確かに…黒に近いグレーに見えますよね。
けれどケルネスは白です。クラティスを裏切ってはおりません。
(多少〜〜〜は気持ち的に、初恋の名残りはあるかもしれませんが💦)
それでも普通は、なかなか受け入れ難い事です。
ケルネスはクラティスの心の広さに感謝するべきですね。
そして一生尻に敷かれる事でしょう。
読んで頂き、本当にありがとうございました。

解除
nico
2024.06.05 nico

完結お疲れ様でした💐💐💐

夫が主人公を選んで、ビックリΣ(゜゜)
いつ主人公に愛が芽生えていたのか…
兄の子の後見人に。
当然義姉も同じ邸に暮らすように…
義姉に迫られたら夫は拒めるのか。
義姉は絶対夫が義姉好きなこと気づいてたはず!
私の勝手ながら不安がいっぱいなハッピーエンド🤭
夫、大丈夫か!


Kouei
2024.06.05 Kouei

nico 様
感想を下さり、ありがとうございます。

やはり最終話でケルネスがクラティスを選んだのは唐突でしたよね😓
今回のお話は本文中で愛を育むというより、これから育んでいく…という終わり方を
目指していました。
それにしても、クラティスとケルネスの心の交流が足りなさ過ぎました。
反省すべき点です🐒💦

不安いっぱいなハッピーエンドになりましたが、そこはクラティスがしっかり手綱を掴んでいるので大丈夫でしょう!…きっと…多分…🤭

読んで頂き、本当にありがとうございました。

解除

あなたにおすすめの小説

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

幸せな結婚ではありませんでした

杉本凪咲
恋愛
愛する夫と、私を理解してくれる友人。 私の未来は幸せに満ち溢れていた。 しかしそれは突然に崩れ去る。

浮気中の婚約者が私には塩対応なので塩対応返しすることにした

今川幸乃
恋愛
スターリッジ王国の貴族学園に通うリアナにはクリフというスポーツ万能の婚約者がいた。 リアナはクリフのことが好きで彼のために料理を作ったり勉強を教えたりと様々な親切をするが、クリフは当然の顔をしているだけで、まともに感謝もしない。 しかも彼はエルマという他の女子と仲良くしている。 もやもやが募るもののリアナはその気持ちをどうしていいか分からなかった。 そんな時、クリフが放課後もエルマとこっそり二人で会っていたことが分かる。 それを知ったリアナはこれまでクリフが自分にしていたように塩対応しようと決意した。 少しの間クリフはリアナと楽しく過ごそうとするが、やがて試験や宿題など様々な問題が起こる。 そこでようやくクリフは自分がいかにリアナに助けられていたかを実感するが、その時にはすでに遅かった。 ※4/15日分の更新は抜けていた8話目「浮気」の更新にします。話の流れに差し障りが出てしまい申し訳ありません。

私が死んだあとの世界で

もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。 初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。 だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。

お妃候補に興味はないのですが…なぜか辞退する事が出来ません

Karamimi
恋愛
13歳の侯爵令嬢、ヴィクトリアは体が弱く、空気の綺麗な領地で静かに暮らしていた…というのは表向きの顔。実は彼女、領地の自由な生活がすっかり気に入り、両親を騙してずっと体の弱いふりをしていたのだ。 乗馬や剣の腕は一流、体も鍛えている為今では風邪一つひかない。その上非常に頭の回転が速くずる賢いヴィクトリア。 そんな彼女の元に、両親がお妃候補内定の話を持ってきたのだ。聞けば今年13歳になられたディーノ王太子殿下のお妃候補者として、ヴィクトリアが選ばれたとの事。どのお妃候補者が最も殿下の妃にふさわしいかを見極めるため、半年間王宮で生活をしなければいけないことが告げられた。 最初は抵抗していたヴィクトリアだったが、来年入学予定の面倒な貴族学院に通わなくてもいいという条件で、お妃候補者の話を受け入れたのだった。 “既にお妃には公爵令嬢のマーリン様が決まっているし、王宮では好き勝手しよう” そう決め、軽い気持ちで王宮へと向かったのだが、なぜかディーノ殿下に気に入られてしまい… 何でもありのご都合主義の、ラブコメディです。 よろしくお願いいたします。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

公爵夫人の幸せな契約破棄

藤也いらいち
恋愛
契約結婚の末の侯爵夫人であるレナはある日、夫である侯爵から契約の破棄を告げられる。 どうにも煮え切らない侯爵に、レナは思わず、もう出ていくからと言ってしまう。 口下手な侯爵とせっかちな夫人、どうにもかみ合わない二人の契約結婚の行く末は。 なろうにも掲載しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。