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第3話
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◇――第1月曜日 AM10時30分――◇
あの後――竜輝に裏切られ、服を脱がされた後。未来は裸を写真で撮られたり汚いモップで体をいじられたりと散々な目にあった。
そんな出来事にあった後だからか、彼女は学校へ行く気にはなれなかった。不幸にも自分をいじめるグループは自分と同じクラス。
学校へ行けば鉢会うことは間違いない。今はとにかく彼女たちと顔を合わせるどころか、視界に入れることさえ嫌だ。
怒り。それだけではない。屈辱と、悔しさ。そしてなによりも大きいのが悲しさと不安、恐怖。弱みを握られた恐ろしさ。
あの顔を見た途端。今日一日はずっとその感情を味わわねばならない。もちろん会わなくても味わうのだが、それでも会ってしまうよりかは何倍も苦味が少なかった。
未来は町を歩く。この町は自分が住んでいる県では3番目に大きい程度だが、それでも様々な店が並んでいる。未来の目的はそれらの店ではなく、ある1つの探偵事務所だった。
しばらく歩いてたどり着く。季節の変わり目で不安定な天候の時期。そんな曇天の中で確かに存在感を放つ、窓に書かれたその大文字。
赤坂探偵事務所――。一階のソラマメハウスという店の上に構えられた地味な探偵事務所。未来にとってその事務所が大きな存在感を放つのには理由があった。
仕返し屋。未来の学校で噂されていた復讐代行業者だ。赤坂探偵事務所という名前を聞きそれと仕返し屋を合わせて検索すると、この住所が出てきたというわけだ。
未来の心臓は鳴っていた。復讐代行。どう考えても「そっち」の仕事だ。アウトなことは簡単に見て取れる。ネット検索では「復讐を依頼したら詐欺だった」という話まである。どうやら「復讐を依頼すること自体が犯罪なのでお前は文句言えねーよなぁ?」という脅し文句を使い泣き寝入りさせているのだという。
赤坂探偵事務所。ここも「仕返し屋」だと言うのなら――。未来はその可能性が頭に浮かび上がるたび喉をゴクリと鳴らした。
ソラマメハウス脇にある階段を上り、二階へ。そして「赤坂探偵事務所」の扉の前に立ち、緊張の面持ちでゆっくりドアをノックする。
トントン、その音が未来の耳に入った途端。
「入ってきていいですよ」
少し気の抜けた声が聞こえてきた。未来はあまりの早さに戸惑うが、それでも意を決して事務所の中へ入る。
中に入って、彼女の目に飛び込んできたのはあまりに汚い部屋だった。
しっかりしているのは家具の置き場所だけ。来客用のソファーの上には何やら本が無造作に積み上げられて、棚などには何か適当な物が適当に乱雑に置かれていた。唯一綺麗と言えば床だけで、そこだけには清潔にしようという努力の跡がよく見られていた。
未来は少し引いてしまっていた。いかにもオーナーという男は本を顔にかぶせて椅子の背もたれに完全にもたれかかってだらしない雰囲気を全力で出していたからだ。
「予定の時間は午後って言ってたのにもう来てしまったのですか。お客さんが来るかもしれないのに涼子(りょうこ)さんは本当にせっかちですね」
声が少し笑っている。口では文句たらたらだが何やら嬉しそうだ。しかし未来はその嬉しさの理由も彼の態度もまったくわけがわからないと言った感じで、ただ固まったまま何も言わなかった。
しばらくして、男は何やら怪しむような様子を見せながら顔にかぶせた本を軽くあげる。
その瞬間男は突然居住まいを正して全力の営業スマイルで未来を見た。
「どうも、どんな依頼もすぐさま解決、謙虚堅実誠実がモットーのスーパー赤坂探偵事務所です。以後お見知りおきを」
「え? あ、はぁ」
男は全力の営業スマイルでまくしたてた。早口だ。音速の口を持つ男。
未来はやせ細って髪の毛がボサボサのその男を引きつった笑みで見つめながら、背負ったリュックの紐を右手でギュっと握りしめ、左手では履いている制服用スカートを握りしめた。
すごく不安だ。未来の心に闇が生まれた。
するとその痩せた長身の男はジロジロと未来を観察しだした。眼球がすごく動いている。そしてしばらく未来を舐めまわすように見た後――
「いじめの依頼ですか?」
男は何の脈拍もなく、未来が来た理由を言い当ててしまった。
「な、なんで……」
「制服を着ているということは君は学生です。そして今は10時30分を回ったぐらいの月曜日、つまり学生はもう既に学校でお勉強をしている時間帯です。つまり君は学校をサボってここへ来たということ。おそらく朝早く来るのは非常識だとこの時間まで暇を潰していたのでしょう。
そして中身が入っていそうなリュックを持っているということは、学校へ行く準備はしっかり整っている。ただサボるのならそんなものを用意しなくてもいい、つまり用意する必要のある理由があったということです。
そこまでの周到な用意をして、なぜあなたは学校へ行かず、“仕返し屋”の業務を受け持つ僕の探偵事務所へやってきたのか?
その理由は簡単です。周到な用意をしたのは、親を欺(あざむ)くため。仕返し屋に来たのは誰かに何かをやり返したいため。この2つを合わせると――“いじめ”が一番可能性が高いのですよ。何よりも、君の見た目は地味で根暗でいじめにあいやすそうですから」
痩せた男はすさまじい速さで次々と言葉を投げつけた。未来はその言葉1つ1つを全て聞き、ただ舌を巻いていた。
――全部、当たっている。制服を着たのも、学校へ行く準備をしたのも、地味で根暗でいじめにあいやすそうな見た目をしているのも……
「って、いじめにあいやすそうな見た目って何ですか!」
「あ、ごめんなさい。つい口走ってしまいました」
「それがもう余計なんですよ! 口走ったって完全に初見からそう思っていたってことじゃないですか!」
男は「ぐふっ」と言いながら笑顔を固める。
「ま、まあとにかく僕の前に座ってください」
「ソファーが汚いのですけど」
「むぐぐ……」
そう言って男は立ち上がり、窓から景色を見つめだした。
「とりあえず、事情を話してください。――それを聞かない限りは僕はあなたに依頼するかどうかは尋ねません」
男がくるりと振り返る。その眼差しは真剣だった。
未来の心臓がビクリと跳ねる。彼のその目、それは明らかに何かを判断しようと頭を働かせる目だったからだ。
緊張感が高まる。心臓の鼓動が速くなる。未来はそれを滲ませながら、ゆっくり口を開き、
声が、出なかった。
なんで、なんで、なんで? その理由は本人自身が一番わからなかった。ただ何か、漠然とした大きな不安が、恐怖が。最初の一歩を踏み出すことを止めていた。
しばらくの時が流れる。時計の針が鳴り出す。それを見つめていた男は、突然ため息を吐いて、
「嫌ならやめた方がいいですよ」
未来に優しく語り掛けた。
「仕返し屋、という仕事もしている僕が言うのも変ですが……そもそも復讐なんてのはしない方が健全なんですよ。だって復讐しなかったら、相手と自分、お互いが仲良くなってお互いハッピーエンド。そんなことだってあるのですからね」
その声は優しかった。優しかったけど、納得いかなかった。
未来の心に残った一言。「お互いハッピーエンド」。そんなのは、彼女の選択肢に無かった。
あいつらは、自分を窘(たしな)め笑っていた。自分を見下し笑っていた。終いにはあんなことをされ、そんなことがあってもなお「ハッピーエンドを迎える」。
あってはならないことだった。そんなことは、社会倫理上起こってはいけない。善が悪に尽くし、悪を笑わせる。善も笑えたとしても、結局悪のボロ儲け。奴らは対価を払わず利益を得る、逆に対価を払うのは善の人たち。
そんなことは、絶対に、あってはならなかった。
「――聞いてください。私の、話を」
未来は怒りにも似た声をあげ、男をジッと睨んだ。男はそれを見て、どこか不適な笑みを浮かべた。
「わかりました。事情を聞きましょう。
あ、僕の名前を言っておきます。僕は“赤坂啓吾(あかさかけいご)”、見ての通り探偵事務所のオーナーです」
痩せた男は細い目をさらに細め、未来をどこか優しく見ていた。
あの後――竜輝に裏切られ、服を脱がされた後。未来は裸を写真で撮られたり汚いモップで体をいじられたりと散々な目にあった。
そんな出来事にあった後だからか、彼女は学校へ行く気にはなれなかった。不幸にも自分をいじめるグループは自分と同じクラス。
学校へ行けば鉢会うことは間違いない。今はとにかく彼女たちと顔を合わせるどころか、視界に入れることさえ嫌だ。
怒り。それだけではない。屈辱と、悔しさ。そしてなによりも大きいのが悲しさと不安、恐怖。弱みを握られた恐ろしさ。
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未来は町を歩く。この町は自分が住んでいる県では3番目に大きい程度だが、それでも様々な店が並んでいる。未来の目的はそれらの店ではなく、ある1つの探偵事務所だった。
しばらく歩いてたどり着く。季節の変わり目で不安定な天候の時期。そんな曇天の中で確かに存在感を放つ、窓に書かれたその大文字。
赤坂探偵事務所――。一階のソラマメハウスという店の上に構えられた地味な探偵事務所。未来にとってその事務所が大きな存在感を放つのには理由があった。
仕返し屋。未来の学校で噂されていた復讐代行業者だ。赤坂探偵事務所という名前を聞きそれと仕返し屋を合わせて検索すると、この住所が出てきたというわけだ。
未来の心臓は鳴っていた。復讐代行。どう考えても「そっち」の仕事だ。アウトなことは簡単に見て取れる。ネット検索では「復讐を依頼したら詐欺だった」という話まである。どうやら「復讐を依頼すること自体が犯罪なのでお前は文句言えねーよなぁ?」という脅し文句を使い泣き寝入りさせているのだという。
赤坂探偵事務所。ここも「仕返し屋」だと言うのなら――。未来はその可能性が頭に浮かび上がるたび喉をゴクリと鳴らした。
ソラマメハウス脇にある階段を上り、二階へ。そして「赤坂探偵事務所」の扉の前に立ち、緊張の面持ちでゆっくりドアをノックする。
トントン、その音が未来の耳に入った途端。
「入ってきていいですよ」
少し気の抜けた声が聞こえてきた。未来はあまりの早さに戸惑うが、それでも意を決して事務所の中へ入る。
中に入って、彼女の目に飛び込んできたのはあまりに汚い部屋だった。
しっかりしているのは家具の置き場所だけ。来客用のソファーの上には何やら本が無造作に積み上げられて、棚などには何か適当な物が適当に乱雑に置かれていた。唯一綺麗と言えば床だけで、そこだけには清潔にしようという努力の跡がよく見られていた。
未来は少し引いてしまっていた。いかにもオーナーという男は本を顔にかぶせて椅子の背もたれに完全にもたれかかってだらしない雰囲気を全力で出していたからだ。
「予定の時間は午後って言ってたのにもう来てしまったのですか。お客さんが来るかもしれないのに涼子(りょうこ)さんは本当にせっかちですね」
声が少し笑っている。口では文句たらたらだが何やら嬉しそうだ。しかし未来はその嬉しさの理由も彼の態度もまったくわけがわからないと言った感じで、ただ固まったまま何も言わなかった。
しばらくして、男は何やら怪しむような様子を見せながら顔にかぶせた本を軽くあげる。
その瞬間男は突然居住まいを正して全力の営業スマイルで未来を見た。
「どうも、どんな依頼もすぐさま解決、謙虚堅実誠実がモットーのスーパー赤坂探偵事務所です。以後お見知りおきを」
「え? あ、はぁ」
男は全力の営業スマイルでまくしたてた。早口だ。音速の口を持つ男。
未来はやせ細って髪の毛がボサボサのその男を引きつった笑みで見つめながら、背負ったリュックの紐を右手でギュっと握りしめ、左手では履いている制服用スカートを握りしめた。
すごく不安だ。未来の心に闇が生まれた。
するとその痩せた長身の男はジロジロと未来を観察しだした。眼球がすごく動いている。そしてしばらく未来を舐めまわすように見た後――
「いじめの依頼ですか?」
男は何の脈拍もなく、未来が来た理由を言い当ててしまった。
「な、なんで……」
「制服を着ているということは君は学生です。そして今は10時30分を回ったぐらいの月曜日、つまり学生はもう既に学校でお勉強をしている時間帯です。つまり君は学校をサボってここへ来たということ。おそらく朝早く来るのは非常識だとこの時間まで暇を潰していたのでしょう。
そして中身が入っていそうなリュックを持っているということは、学校へ行く準備はしっかり整っている。ただサボるのならそんなものを用意しなくてもいい、つまり用意する必要のある理由があったということです。
そこまでの周到な用意をして、なぜあなたは学校へ行かず、“仕返し屋”の業務を受け持つ僕の探偵事務所へやってきたのか?
その理由は簡単です。周到な用意をしたのは、親を欺(あざむ)くため。仕返し屋に来たのは誰かに何かをやり返したいため。この2つを合わせると――“いじめ”が一番可能性が高いのですよ。何よりも、君の見た目は地味で根暗でいじめにあいやすそうですから」
痩せた男はすさまじい速さで次々と言葉を投げつけた。未来はその言葉1つ1つを全て聞き、ただ舌を巻いていた。
――全部、当たっている。制服を着たのも、学校へ行く準備をしたのも、地味で根暗でいじめにあいやすそうな見た目をしているのも……
「って、いじめにあいやすそうな見た目って何ですか!」
「あ、ごめんなさい。つい口走ってしまいました」
「それがもう余計なんですよ! 口走ったって完全に初見からそう思っていたってことじゃないですか!」
男は「ぐふっ」と言いながら笑顔を固める。
「ま、まあとにかく僕の前に座ってください」
「ソファーが汚いのですけど」
「むぐぐ……」
そう言って男は立ち上がり、窓から景色を見つめだした。
「とりあえず、事情を話してください。――それを聞かない限りは僕はあなたに依頼するかどうかは尋ねません」
男がくるりと振り返る。その眼差しは真剣だった。
未来の心臓がビクリと跳ねる。彼のその目、それは明らかに何かを判断しようと頭を働かせる目だったからだ。
緊張感が高まる。心臓の鼓動が速くなる。未来はそれを滲ませながら、ゆっくり口を開き、
声が、出なかった。
なんで、なんで、なんで? その理由は本人自身が一番わからなかった。ただ何か、漠然とした大きな不安が、恐怖が。最初の一歩を踏み出すことを止めていた。
しばらくの時が流れる。時計の針が鳴り出す。それを見つめていた男は、突然ため息を吐いて、
「嫌ならやめた方がいいですよ」
未来に優しく語り掛けた。
「仕返し屋、という仕事もしている僕が言うのも変ですが……そもそも復讐なんてのはしない方が健全なんですよ。だって復讐しなかったら、相手と自分、お互いが仲良くなってお互いハッピーエンド。そんなことだってあるのですからね」
その声は優しかった。優しかったけど、納得いかなかった。
未来の心に残った一言。「お互いハッピーエンド」。そんなのは、彼女の選択肢に無かった。
あいつらは、自分を窘(たしな)め笑っていた。自分を見下し笑っていた。終いにはあんなことをされ、そんなことがあってもなお「ハッピーエンドを迎える」。
あってはならないことだった。そんなことは、社会倫理上起こってはいけない。善が悪に尽くし、悪を笑わせる。善も笑えたとしても、結局悪のボロ儲け。奴らは対価を払わず利益を得る、逆に対価を払うのは善の人たち。
そんなことは、絶対に、あってはならなかった。
「――聞いてください。私の、話を」
未来は怒りにも似た声をあげ、男をジッと睨んだ。男はそれを見て、どこか不適な笑みを浮かべた。
「わかりました。事情を聞きましょう。
あ、僕の名前を言っておきます。僕は“赤坂啓吾(あかさかけいご)”、見ての通り探偵事務所のオーナーです」
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