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1話 突然の出会い4
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その瞬間、キャベッジの剣の切先が虹色の光で覆われ、
ビュゥゥンン
と風を切るような音と共にそれらはリーリアへと発射された。リーリアは全ての光を体で受けてしまった。
見る見るうちにベタベタでスライム状のものが彼女にまとわりついていく。
必死に剥がそうとするが超強力ボンドなんか比にならないくらいの粘着力でとれそうにない。遂にリーリアは身動きを取れなくなってしまった。
「あなた、、もしかして、、、」
リーリアの声は怒りと恐怖で震えていた。
「ハッハッハァ!実に無様な騎士団長だぁ!」
そして、キャベッジは四角い黒いものに火をつけた。この世界の爆弾だ。小範囲だが凄まじい威力を放つ恐ろしいものである。これでリーリアの体をバラバラにぶっ飛ばそうとしているのだ。
「いい人生だったなぁ!この俺に殺してもらえるんだからよおぉ」
丁度、グラードの部下たちを倒し終えた副騎士団長フォセカや騎士達はリーダーの危険を察知し、全速力でリーリアを助けようと突っ走るがもう間に合わない。
キャベッジは自分に危害が及ばない程度に距離を取り、立ったまま動けないでいるリーリアに向けて今にも爆発しそうな直方体を投げた。
リーリアさまぁ!!
騎士達が叫ぶ。副騎士団長のフォセカはこの野郎と発狂していた。
正体不明のベタベタに体の自由を奪われた騎士団長リーリアは覚悟したように目を閉じていた。
悪魔の物体は距離を一瞬にして距離を縮めていく。
その距離、一メートルの時だった。
リーリアの元に凄まじい速さで突っ込む少年が一人。
「間に合えぇぇぇぇぇ!!!」
そして、爆弾に向けて体を逸らし右手を大きく振り切った。少年の凄まじく早い剣筋は見事黒い物体を捉えた。
間も無く爆破。あたりに容赦ない爆発音と煙が広がる。
爆破によってバラバラになった内臓が吹っ飛ぶ。
騎士団たちは膝から脱力し崩れ落ちて、目の前で起きたことを受け止められず発狂するように泣き出した。
しかし、泣くのはまだ早かったようだ。副騎士団長フォセカが何かを確認して仲間を全力で呼ぶ。
「みんなっ!!」
煙が徐々に薄れていった時、一人の少女と少女をかばうように覆いかぶさった少年が倒れていたのだった。
二人とも気絶しているようだ。一人は騎士団長リーリア。もう一人の少年は、突如フルールの味方として加勢した凄腕の剣士だった。
ビュゥゥンン
と風を切るような音と共にそれらはリーリアへと発射された。リーリアは全ての光を体で受けてしまった。
見る見るうちにベタベタでスライム状のものが彼女にまとわりついていく。
必死に剥がそうとするが超強力ボンドなんか比にならないくらいの粘着力でとれそうにない。遂にリーリアは身動きを取れなくなってしまった。
「あなた、、もしかして、、、」
リーリアの声は怒りと恐怖で震えていた。
「ハッハッハァ!実に無様な騎士団長だぁ!」
そして、キャベッジは四角い黒いものに火をつけた。この世界の爆弾だ。小範囲だが凄まじい威力を放つ恐ろしいものである。これでリーリアの体をバラバラにぶっ飛ばそうとしているのだ。
「いい人生だったなぁ!この俺に殺してもらえるんだからよおぉ」
丁度、グラードの部下たちを倒し終えた副騎士団長フォセカや騎士達はリーダーの危険を察知し、全速力でリーリアを助けようと突っ走るがもう間に合わない。
キャベッジは自分に危害が及ばない程度に距離を取り、立ったまま動けないでいるリーリアに向けて今にも爆発しそうな直方体を投げた。
リーリアさまぁ!!
騎士達が叫ぶ。副騎士団長のフォセカはこの野郎と発狂していた。
正体不明のベタベタに体の自由を奪われた騎士団長リーリアは覚悟したように目を閉じていた。
悪魔の物体は距離を一瞬にして距離を縮めていく。
その距離、一メートルの時だった。
リーリアの元に凄まじい速さで突っ込む少年が一人。
「間に合えぇぇぇぇぇ!!!」
そして、爆弾に向けて体を逸らし右手を大きく振り切った。少年の凄まじく早い剣筋は見事黒い物体を捉えた。
間も無く爆破。あたりに容赦ない爆発音と煙が広がる。
爆破によってバラバラになった内臓が吹っ飛ぶ。
騎士団たちは膝から脱力し崩れ落ちて、目の前で起きたことを受け止められず発狂するように泣き出した。
しかし、泣くのはまだ早かったようだ。副騎士団長フォセカが何かを確認して仲間を全力で呼ぶ。
「みんなっ!!」
煙が徐々に薄れていった時、一人の少女と少女をかばうように覆いかぶさった少年が倒れていたのだった。
二人とも気絶しているようだ。一人は騎士団長リーリア。もう一人の少年は、突如フルールの味方として加勢した凄腕の剣士だった。
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