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十章:不尽
第77話 ジャイアントキリング
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幾度となく血が飛び散り、殴っては殴り返し、古城の内部は戦いに巻き込まれて次々と破壊された。既にかなりの体力を消耗していた殴り合いはすっかり泥沼と化しており、その死闘の中でクリスとギャッツは互いの恐ろしさを次第に理解していった。
自身の体を壊されながらも再生能力を使って応戦し続けるクリスは、どのような経験を積めばこのような怪物が生まれるのだろうかと疑問を抱いた。血が滲むような鍛錬や薬物の投与による肉体改造だけではない。ある種の神がかった執念と支配欲、闘争という行為へのハングリーさが原動力となっている事は分かったが、それがこの様な怪物を生み出したという事実を前にして恐怖心を抱きつつあった。
「うぉおおおおおお!!」
互いの怒号が響き渡りながら拳や蹴りが炸裂し、鈍い音と共に両者を痛めつける。隙を見たクリスが掴みかかり、そのままギャッツを壁へ押し付けてから頭部目掛けて追い討ちをかける。放たれた拳が側頭を捉え、壁さえも貫通する勢いで振り抜かれるとギャッツの頭も壁に激突してから部屋の壁を破壊した。壁に埋まった彼の頭部を無理やり引っ張り戻してから、クリスはさらに彼の顔を殴り続ける。
しかしすぐに腕を抑えられてしまい、ギャッツによってへし折られた。壁際へ押し付けられて顔を殴り返された挙句、彼の指が自分の目にゆっくりと押し込まれ、目が潰されてしまう。クリスは強烈な鋭い圧迫感と激痛、眼球が破壊された事で溢れ、頬を伝う血液と房水《ぼうすい》によってそれを分からせられる。経験が無いわけではなかったが、この気色の悪い痛みだけはどうしても慣れなかった。
そのまま頭突きをギャッツはかまして、壁を破壊する勢いでクリスを蹴飛ばした。先程までいた部屋の壁を破壊し、巨大な階段が待ち構えている正面玄関にクリスの体は投げ出される。追い討ちをかけようと接近するギャッツだったが、何と彼は既に立ち上がって迎撃の準備を始めていた。
破壊された眼球を引きちぎってから投げ捨て、新しく再生された目がこちらを見据えてからクリスは歩き出す。それを見たギャッツは、これまで戦ってきたどの相手とも違う異質さを改めて感じていた。
――――スラム街のゴミ捨て場の一画にて、粗末な毛布でくるまれた状態で捨てられていた赤子、それがギャッツである。拾われた先では奴隷のようにこき使われ、特異な出自が原因で虐げられ続けていた。そんな境遇の中で彼は本性をひた隠して生き延び続けて来たのである。
物心ついた頃、寝込みを襲って養父を撲殺した事がきっかけで日陰の道を歩む決意をしたギャッツはゴミを漁り、時には近所で飼われている犬の餌さえも盗むような生活を続ける。食料や寝床のために邪魔をした者を殺す事さえあった。
そうしたがめつさや図太さがあってか、次第に体格はかなりのものとなっていった。それを機に裏社会における賭け試合の選手、ギャングの用心棒として生計を立て始めた彼だったが、あくまで求めたのは素手による闘争の追求であった。養父を殺害した時に感じた快感だけではない。「武装した相手にさえ勝ってしまう男」という闘技場での褒め言葉が、より彼の格闘に対するプライドを増長させた。
とうとう試合形式の戦いでは飽き足らず、傭兵として丸腰の状態で戦場や凶悪な魔物が蔓延る危険地帯に身を置くようになり、暇さえあれば多くの道場や達人たちに挑戦状を叩きつけては全員を返り討ちにする毎日が続いた。その修行と言えるのかいささか疑問な経験を経て、彼の肉体や戦いにおける考え方が確立されていったのである。やがて裏社会で活動を始め、シャドウ・スローンの前身とも言える組織を率いるようになった。
――――突然変異と思える程の並外れた怪力とタフネス、極限状態の中を生き抜いてきた事による勘、欲するもの全てを支配したいという野望。その全てが噛み合った結果、ここまで上り詰める事が出来たのである。どんな相手であろうと打倒し、屈服させ、欲しいがままにして来たギャッツだったが、そんな彼にとってクリスは今や獲物であると同時に、未知の領域から訪れた天敵であった。
自分とも張り合ってくる腕っぷしや格闘センス、おとぎ話でしか聞いたことの無い不死身という特徴はさることながら、彼の強さの本質はその精神性にあるとギャッツは睨んだ。彼はいくら傷つけられようとも、殺されようとも立ち上がっては徹底的に戦い続ける。
「まだ動けるか…」
「そっちこそ」
双方が互いの頑強さに関心を示していたが、その内情には大きく差があった。肉体の再生能力のおかげで疲労以外の全ての負傷がリセットされてしまうクリスに対し、ギャッツは度重なるクリスの攻撃によって着実にダメージが蓄積されている。
この戦いの持つ不毛さもギャッツの精神的な苦痛に繋がっていた。降参もせず、黙って殺される事もなく、敵意を剥き出しに殺しに来る男を迎え撃ち続けないといけない。終わりの無い我慢比べをさせられているかの様な気分であった。何度でも倒してやるという当初の熱意も、次第にどうすればこの男が諦めてくれるのかにすり替わっていた。
「何がそこまで、お前を突き動かすんだ…ガーランド」
ギャッツはしんどいという自分の内心を曝け出すように、クリスへ向かって呟いた。
「やられっぱなしは嫌だ。それだけだ。命がある限り、何度でも食らいついて…ぶっ倒してやる」
クリスはそう返しながら懲りずに構える。こちらが負けと思わない限り負けではなく、相手が死にさえすれば自分の勝ち。そんなワガママにも程がある勝負観を抱えているクリスだったが、体の特性によってそれが許されてしまうのであった。
「来いよ、力の差とやらを見せてくれるんじゃなかったのか ?」
「…良いだろう。これで終わらせてやる」
話をしながら距離を詰めた二人は、やがてどちらが先手を取れてもおかしくない距離にまで歩き寄っていた。互いの呼吸が整ったタイミングで同時にパンチが放たれ、互いがよろけて跪く。
「うあああああああ!!」
「はあああああああ!!」
互いに雄たけびを上げながら体に鞭を打って駆け出し、全てを出し切る勢いで壮絶な応酬を繰り広げ始める。技術もへったくれも無く、力と根性に物を言わせた泥臭さであった。
「くたばれぇッ!」
始めの目的であったクリスを自分の物にしたいという欲求は失われ、とにかくこの男に倒したいという意思が優先されたのか、ギャッツはそう叫びながら顔面に全力でパンチを見舞った。しかし度重なる肉体へのダメージによって威力が大幅に落ちており、辛うじてクリスは踏みとどまりながらこれを耐える。
「お返しだあッ !」
腕を叩き落としてから、クリスは全力の大振りで彼を殴り返した。最早、躱す事も防ぐことも出来ずにギャッツは馬鹿正直にそれを食らう。
「へへ…」
血に濡れた顔で少しだけ笑って見せたギャッツだったが、次の瞬間には前のめりになって床へと倒れ込んだ。その様子に心を緩めたのか、クリスも力が抜けた様にして床に座り込む。
「…俺の負けだ。つくづく惜しい…お前程の男なら間違いなく頂点を取る事が出来たというのに…」
少しした後に掠れ声でギャッツはそう言うと、重たくなった体を引き摺る様にして仰向けになった。
「こっちのセリフだ…こんな体じゃなきゃ…それか俺以外の誰かだったらとっくに殺されていた」
クリスはそれに対して称賛の意を込めながら返した。皮肉などではない。自分なりの敬意を表した結果の言葉である。ギャッツはそれを無言で聞き、何を言うわけでも無く天井を仰ぎ続ける。
「俺はこの後どうなる… ?」
不意にギャッツは尋ねて来た。
「逮捕だろう。死刑か良くて終身刑、賄賂でも送りたいか ?」
立ち上がりながらクリスは答えたが、一度だけ目をつぶってからギャッツは再び話を切り出し始める。
「頼みがある…聞いてはくれないか」
「何だ」
「俺はどうなろうと構わん…アンディ…やつだけは見逃してやって欲しい…」
覚悟を決めたようにギャッツはクリスを見てから、無茶としか思えない要望を提示してきた。
「たった一人しかいない俺の愛した相手だ…頼む…」
「裁くのは司法だ…俺なんかを当てにしない方が良い。少なくとも、お前の仲間だという時点で望みは捨てるべきだがな」
必死に懇願するギャッツに対して、クリスは冷たくあしらった。それよりこの男をどうやって連行するかや、騎士団の他の者達が到着するまでの時間やらに考えを馳せていると背後の階段から音が聞こえる。
「ギャッツ… 」
クリスが振り返ると。少し驚きを隠せない様子ではあったが、相も変わらず飄々とした態度のアンディが階段を降りて来る。しかしその姿にはどこか切なさがあった。
自身の体を壊されながらも再生能力を使って応戦し続けるクリスは、どのような経験を積めばこのような怪物が生まれるのだろうかと疑問を抱いた。血が滲むような鍛錬や薬物の投与による肉体改造だけではない。ある種の神がかった執念と支配欲、闘争という行為へのハングリーさが原動力となっている事は分かったが、それがこの様な怪物を生み出したという事実を前にして恐怖心を抱きつつあった。
「うぉおおおおおお!!」
互いの怒号が響き渡りながら拳や蹴りが炸裂し、鈍い音と共に両者を痛めつける。隙を見たクリスが掴みかかり、そのままギャッツを壁へ押し付けてから頭部目掛けて追い討ちをかける。放たれた拳が側頭を捉え、壁さえも貫通する勢いで振り抜かれるとギャッツの頭も壁に激突してから部屋の壁を破壊した。壁に埋まった彼の頭部を無理やり引っ張り戻してから、クリスはさらに彼の顔を殴り続ける。
しかしすぐに腕を抑えられてしまい、ギャッツによってへし折られた。壁際へ押し付けられて顔を殴り返された挙句、彼の指が自分の目にゆっくりと押し込まれ、目が潰されてしまう。クリスは強烈な鋭い圧迫感と激痛、眼球が破壊された事で溢れ、頬を伝う血液と房水《ぼうすい》によってそれを分からせられる。経験が無いわけではなかったが、この気色の悪い痛みだけはどうしても慣れなかった。
そのまま頭突きをギャッツはかまして、壁を破壊する勢いでクリスを蹴飛ばした。先程までいた部屋の壁を破壊し、巨大な階段が待ち構えている正面玄関にクリスの体は投げ出される。追い討ちをかけようと接近するギャッツだったが、何と彼は既に立ち上がって迎撃の準備を始めていた。
破壊された眼球を引きちぎってから投げ捨て、新しく再生された目がこちらを見据えてからクリスは歩き出す。それを見たギャッツは、これまで戦ってきたどの相手とも違う異質さを改めて感じていた。
――――スラム街のゴミ捨て場の一画にて、粗末な毛布でくるまれた状態で捨てられていた赤子、それがギャッツである。拾われた先では奴隷のようにこき使われ、特異な出自が原因で虐げられ続けていた。そんな境遇の中で彼は本性をひた隠して生き延び続けて来たのである。
物心ついた頃、寝込みを襲って養父を撲殺した事がきっかけで日陰の道を歩む決意をしたギャッツはゴミを漁り、時には近所で飼われている犬の餌さえも盗むような生活を続ける。食料や寝床のために邪魔をした者を殺す事さえあった。
そうしたがめつさや図太さがあってか、次第に体格はかなりのものとなっていった。それを機に裏社会における賭け試合の選手、ギャングの用心棒として生計を立て始めた彼だったが、あくまで求めたのは素手による闘争の追求であった。養父を殺害した時に感じた快感だけではない。「武装した相手にさえ勝ってしまう男」という闘技場での褒め言葉が、より彼の格闘に対するプライドを増長させた。
とうとう試合形式の戦いでは飽き足らず、傭兵として丸腰の状態で戦場や凶悪な魔物が蔓延る危険地帯に身を置くようになり、暇さえあれば多くの道場や達人たちに挑戦状を叩きつけては全員を返り討ちにする毎日が続いた。その修行と言えるのかいささか疑問な経験を経て、彼の肉体や戦いにおける考え方が確立されていったのである。やがて裏社会で活動を始め、シャドウ・スローンの前身とも言える組織を率いるようになった。
――――突然変異と思える程の並外れた怪力とタフネス、極限状態の中を生き抜いてきた事による勘、欲するもの全てを支配したいという野望。その全てが噛み合った結果、ここまで上り詰める事が出来たのである。どんな相手であろうと打倒し、屈服させ、欲しいがままにして来たギャッツだったが、そんな彼にとってクリスは今や獲物であると同時に、未知の領域から訪れた天敵であった。
自分とも張り合ってくる腕っぷしや格闘センス、おとぎ話でしか聞いたことの無い不死身という特徴はさることながら、彼の強さの本質はその精神性にあるとギャッツは睨んだ。彼はいくら傷つけられようとも、殺されようとも立ち上がっては徹底的に戦い続ける。
「まだ動けるか…」
「そっちこそ」
双方が互いの頑強さに関心を示していたが、その内情には大きく差があった。肉体の再生能力のおかげで疲労以外の全ての負傷がリセットされてしまうクリスに対し、ギャッツは度重なるクリスの攻撃によって着実にダメージが蓄積されている。
この戦いの持つ不毛さもギャッツの精神的な苦痛に繋がっていた。降参もせず、黙って殺される事もなく、敵意を剥き出しに殺しに来る男を迎え撃ち続けないといけない。終わりの無い我慢比べをさせられているかの様な気分であった。何度でも倒してやるという当初の熱意も、次第にどうすればこの男が諦めてくれるのかにすり替わっていた。
「何がそこまで、お前を突き動かすんだ…ガーランド」
ギャッツはしんどいという自分の内心を曝け出すように、クリスへ向かって呟いた。
「やられっぱなしは嫌だ。それだけだ。命がある限り、何度でも食らいついて…ぶっ倒してやる」
クリスはそう返しながら懲りずに構える。こちらが負けと思わない限り負けではなく、相手が死にさえすれば自分の勝ち。そんなワガママにも程がある勝負観を抱えているクリスだったが、体の特性によってそれが許されてしまうのであった。
「来いよ、力の差とやらを見せてくれるんじゃなかったのか ?」
「…良いだろう。これで終わらせてやる」
話をしながら距離を詰めた二人は、やがてどちらが先手を取れてもおかしくない距離にまで歩き寄っていた。互いの呼吸が整ったタイミングで同時にパンチが放たれ、互いがよろけて跪く。
「うあああああああ!!」
「はあああああああ!!」
互いに雄たけびを上げながら体に鞭を打って駆け出し、全てを出し切る勢いで壮絶な応酬を繰り広げ始める。技術もへったくれも無く、力と根性に物を言わせた泥臭さであった。
「くたばれぇッ!」
始めの目的であったクリスを自分の物にしたいという欲求は失われ、とにかくこの男に倒したいという意思が優先されたのか、ギャッツはそう叫びながら顔面に全力でパンチを見舞った。しかし度重なる肉体へのダメージによって威力が大幅に落ちており、辛うじてクリスは踏みとどまりながらこれを耐える。
「お返しだあッ !」
腕を叩き落としてから、クリスは全力の大振りで彼を殴り返した。最早、躱す事も防ぐことも出来ずにギャッツは馬鹿正直にそれを食らう。
「へへ…」
血に濡れた顔で少しだけ笑って見せたギャッツだったが、次の瞬間には前のめりになって床へと倒れ込んだ。その様子に心を緩めたのか、クリスも力が抜けた様にして床に座り込む。
「…俺の負けだ。つくづく惜しい…お前程の男なら間違いなく頂点を取る事が出来たというのに…」
少しした後に掠れ声でギャッツはそう言うと、重たくなった体を引き摺る様にして仰向けになった。
「こっちのセリフだ…こんな体じゃなきゃ…それか俺以外の誰かだったらとっくに殺されていた」
クリスはそれに対して称賛の意を込めながら返した。皮肉などではない。自分なりの敬意を表した結果の言葉である。ギャッツはそれを無言で聞き、何を言うわけでも無く天井を仰ぎ続ける。
「俺はこの後どうなる… ?」
不意にギャッツは尋ねて来た。
「逮捕だろう。死刑か良くて終身刑、賄賂でも送りたいか ?」
立ち上がりながらクリスは答えたが、一度だけ目をつぶってからギャッツは再び話を切り出し始める。
「頼みがある…聞いてはくれないか」
「何だ」
「俺はどうなろうと構わん…アンディ…やつだけは見逃してやって欲しい…」
覚悟を決めたようにギャッツはクリスを見てから、無茶としか思えない要望を提示してきた。
「たった一人しかいない俺の愛した相手だ…頼む…」
「裁くのは司法だ…俺なんかを当てにしない方が良い。少なくとも、お前の仲間だという時点で望みは捨てるべきだがな」
必死に懇願するギャッツに対して、クリスは冷たくあしらった。それよりこの男をどうやって連行するかや、騎士団の他の者達が到着するまでの時間やらに考えを馳せていると背後の階段から音が聞こえる。
「ギャッツ… 」
クリスが振り返ると。少し驚きを隠せない様子ではあったが、相も変わらず飄々とした態度のアンディが階段を降りて来る。しかしその姿にはどこか切なさがあった。
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