36 / 115
五章:混沌からの産声
第36話 ウォンテッド
しおりを挟む
イゾウは静かに抜刀すると、鞘を投げ捨てる。そして手を使って掛かってくるように挑発をした。怪人が唸りながら全速力で突っ込んできた瞬間、下段構えから全力で振り上げると、脅威に勘付いた怪人は咄嗟に急ブレーキをかけて後ろへ撥ねて一歩分後退する。恐ろしい機動性と動体視力であった。怪人の顎に刃が掠ると、僅かばかりの血が薄汚い路上に垂れた。
これが逆鱗に触れたらしく、怪人はさらに速度を上げてイゾウに詰め寄り、爪や腕に仕込まれた刃状の突起物で攻め立てていく。一瞬でも隙を見せれば八つ裂きにされると分かったイゾウも、刀を使いこなしてそれを防ぎ続ける。怪人の素早さもさることながら、それに耐え続けるイゾウの膂力とタフさも並みではなかった。
「お、おい!押されているじゃないか!」
自分の立場を弁えてないのか、ケイネスが叫んでいたがクリスは無視を決め込む。そしてイゾウの戦い方に注視していた。一見不利な状況が続いているように見えるが、それがわざとである事をクリスは見抜いていた。攻撃を捌き、時には回避する彼の動きには、優勢で無いが故の焦燥感が無かったのである。
応酬が続いていた最中、僅かな疲弊によって攻撃のテンポが遅れた隙を見計らってイゾウが仕掛けた。刹那にがら空きになった胸に目掛けて水平に刀を入れ、横払いで一気に切り裂く。一筋の切れ込みから止めどなく血が溢れ出た事で怪人はさらに動揺し、彼から距離を置こうと後退しようとしたが、それを察知したイゾウが即座に刀を逆手持ちに変えて、脇腹へ突き刺す。すぐに引き抜いて続けざまに袈裟斬りにした。
「ギャアアアアア!」
よほど堪えたのか、怪人が情けなく叫ぶ。ヤケクソ気味に腕を振り回してくると、イゾウはそれを弾いて怪人の喉元に刺突を放った。刀が深々と貫通し、込み上げてくる血を口から溢れさせて怪人が悶える。手をダラリと下げた怪人から生気を感じなくなった瞬間に刀を抜き、トドメに首を刎ねた。
「楽勝だったな」
血を拭いて拾った鞘にしまうイゾウをクリスは褒めたが、イゾウはすかした表情で目の前を通り過ぎた。
「それより尋問は?」
「ああ…はは」
「…さっさとするぞ」
すっかり自分の仕事を忘れていたクリスが適当な愛想笑いで誤魔化し、反応を見たイゾウは溜息をついて言った。ケイネスの方へ向かったクリスが首根っこを掴んで、無理やり壊れている馬車に彼を叩きつける。
「何をするんだ…!私は怪我人だぞ!」
「身から出た錆だ。言え、攫った労働者達をどこに届けていた?」
被害者面をするケイネスにイゾウが尋ねると、彼は押し黙ったまま答えようとはしない。躊躇っているというよりも、何か違う事を恐れている様にも感じられる神妙な面持ちであった。
「脅されているのか?」
話が進まない事にじれったさを感じたのか、クリスはさらに聞いてみた。
「し、喋ったら殺されちまう」
「牢屋で良ければ守ってやる。さっさと言え。それとも化け物の仕業という事にして片っ端から骨をへし折ってやろうか?」
口封じが怖いのか頑なに情報を漏らさないケイネスに、イゾウは脅迫めいた催促をし始めた。大した演技だと感心していたクリスだったが、直後にケイネスの薬指を握っている光景を目撃してしまい、すぐに考えを改めた。
「分かった、言うよ!この街の外れにある倉庫の地下へ連れて行くように頼まれてた!私が知ってるのはそこまでだ!」
「誰の差し金で?」
「そ、それだけは言えない…」
やはり雇い主を恐れているのか、核心については言わなかったケイネスだったが、事件の解決は一歩前進した。
「また話を聞きに行く。俺達と雇い主…どちら側につくかせいぜい考えておけ」
イゾウはそう言っている時、兵士達がかなり遅れて現場に到着した。どうやら急に飛び出して行った事に呆れたシェリルが手配したらしい。現場にある怪人の死体と、ケイネスを連れて行くように言われた兵士達は二つ返事で承諾して準備に取り掛かり始めた。
「カチコミといくか?」
死体をどのように扱えば良いか戸惑ったり、駄々をこねるケイネスに手錠を掛けたりするなどして職務を全うしている兵士達を尻目に、クリスは煙草を吹かすイゾウに近づき、これ見よがしに煙たそうにしながら聞いた。
「たまには気が合うもんだな」
残り僅かな長さになった吸い殻を指で弾き捨てると、鼻を鳴らしてイゾウは言った。
――――自宅兼アジトにて、ギャッツは日課である肉体鍛錬に励んでいた。野牛の顔を持つ毛に覆われた巨体…ミノタウロスを鎖で縛り上げ、全力で殴り続けるのが彼の趣味であった。散歩がてらに森へ足を運び、群れを見つけては腕っぷしに物を言わせて気まぐれに滅ぼし、その中でも活きが良い個体を連れて帰ってこのようにいたぶるのである。
だが捕まえた頃に比べて痛みに慣れ、疲弊しきった事で悲鳴を上げなくなったミノタウロスに飽きたのか、最後のトドメに首を折ってミノタウロスを殺した。また新しいのを捕まえた方が良いかなどと考え、タオルで体を拭いているとアンディがノックと共に部屋に入って来た。
「ご到着した様です」
服を着替えながら報告を聞いたギャッツは、部屋を出る間際に掃除をしておけと命令してその場を後にする。ダイニングとして使っている広間のテーブルには、数名ほどの人物が席に着いている。
「よく来た…と言いたいところだが、昨日の夜には到着していたはずだっただろう?なぜ遅れた?」
椅子に座ってグラスを持ったギャッツだったが、まるで飴細工を扱うかのように握りつぶして破壊する。粉々になった破片をテーブルに落としながら全員に睨みを利かせた。
「忘れていた。すまない」
眼帯を身に付けている刈り上げた髪が特徴的な女性が言った。
「俺は金勘定と、あんたのシノギの足跡を消す事に夢中だったもんで。悪かったとは思ってる」
若い青年はコインを弾きながらギャッツを見て謝罪する。そういった二人とは裏腹に、何を言うわけでも無くそっぽを向いている白髪の男は、早く帰りたいのかテーブルを指で叩き続けていた。
「あんたも何か言っておきなよ」
「お前達とは利害の一致で動いてるに過ぎん。こちらの都合もお構いなしに呼び出されてるんだ…謝る道理も無い」
青年が言い訳でもしておくように唆すが、ひどく不機嫌らしい白髪の男はわざわざ周囲に聞こえるように言った。青年は気まずそうに周りの様子を窺い、お手上げとでも言うように黙ってしまう。
「仕事をしてくれればそれで良い…早速だが本題に移ろう。クロードに根回しをさせて、我々の息がかかった者達をこの地に呼び寄せ始めている事は知っているだろう。その目的を伝えておこうと思ってな」
思いの外、あっさりと許したギャッツはコインを弄っている青年に協力してもらい、配下にいる者達を集めているという近況を語り始めた。
「確かに苦労したよ。囚人の釈放やらどこにいるかも分からない奴らと連絡を取れなんて言うもんだから…それで、そんな事をさせた目的は?」
「後継者探し。クリス・ガーランドにブラザーフッドが掛けた懸賞金の話は知っているだろう。それとは別に俺からも報酬を用意する。奴を殺すか、生け捕りにして俺の所へ連れ来た者には、俺の持つシノギの半分をくれてやる」
クロードが無茶振りにくたびれたと愚痴を言ってから真意を問いただすと、ギャッツからは耳を疑うような発言が飛び出た。既に知っていたアンディを除く、その場にいた全員が思わず顔を彼へ向けた。
「そして万が一、俺が死んだ暁には…その残りの半分も引き渡そう。つまり、実質この国の裏側を支配できる権利を与えてやるというわけだ」
続けざまに放たれた一言によって、全員が動揺を見せずにはいられなかった。
「どういう風の吹き回しだ?」
白髪の男が訝しみながら言った。
「歳を取った…最近、使っている”肉のサンドバッグ”が壊れるまでの日数が伸びる一方でな。色んな所で衰えを感じている。だがこのまま俺に何かあれば、裏社会を統治する者がいなくなってしまう。掃き溜めのような場所であるが、そこではないと生きられない者達も少なくない。無法地帯となってしまえば確実に滅ぼされてしまう程にか弱い連中だ。或いは混乱に乗じて騎士団が乗り込んでくる。正義を盾にされ、この世界にいる全員が住む場所も食う物も失ってしまうだろう。それだけは避けたい。だからこそ、白黒つけておこうと思った。誰が俺の後継者に相応しいのか、な。お前達も、そしてブラザーフッドもまた候補に入っている…どんな手段を使ってでも構わん。奴を倒してみろ」
ギャッツが目的と背景を語り終え、立ち上がって部屋に戻ろうとする。その時、激しく扉を叩く音が聞こえた。入れと大声で命じると、息を切らした部下が扉を開けて現れる。
「何があった?」
「ミス・ベイカーが研究所として利用している施設に侵入者が…き、騎士団です」
怒られない事を祈っているのか、震えながら部下は話した。ギャッツの内側からは呆れや怒りが込み上がり、頭を少し掻いた後に苛立つように口封じを命じ、重い足取りで広間から出ていく。心臓に悪いと周囲が苦虫を噛みつぶすような態度を取る中、アンディだけはやれやれと笑みを崩さずに溜息をつき、彼の後を追っていった。
これが逆鱗に触れたらしく、怪人はさらに速度を上げてイゾウに詰め寄り、爪や腕に仕込まれた刃状の突起物で攻め立てていく。一瞬でも隙を見せれば八つ裂きにされると分かったイゾウも、刀を使いこなしてそれを防ぎ続ける。怪人の素早さもさることながら、それに耐え続けるイゾウの膂力とタフさも並みではなかった。
「お、おい!押されているじゃないか!」
自分の立場を弁えてないのか、ケイネスが叫んでいたがクリスは無視を決め込む。そしてイゾウの戦い方に注視していた。一見不利な状況が続いているように見えるが、それがわざとである事をクリスは見抜いていた。攻撃を捌き、時には回避する彼の動きには、優勢で無いが故の焦燥感が無かったのである。
応酬が続いていた最中、僅かな疲弊によって攻撃のテンポが遅れた隙を見計らってイゾウが仕掛けた。刹那にがら空きになった胸に目掛けて水平に刀を入れ、横払いで一気に切り裂く。一筋の切れ込みから止めどなく血が溢れ出た事で怪人はさらに動揺し、彼から距離を置こうと後退しようとしたが、それを察知したイゾウが即座に刀を逆手持ちに変えて、脇腹へ突き刺す。すぐに引き抜いて続けざまに袈裟斬りにした。
「ギャアアアアア!」
よほど堪えたのか、怪人が情けなく叫ぶ。ヤケクソ気味に腕を振り回してくると、イゾウはそれを弾いて怪人の喉元に刺突を放った。刀が深々と貫通し、込み上げてくる血を口から溢れさせて怪人が悶える。手をダラリと下げた怪人から生気を感じなくなった瞬間に刀を抜き、トドメに首を刎ねた。
「楽勝だったな」
血を拭いて拾った鞘にしまうイゾウをクリスは褒めたが、イゾウはすかした表情で目の前を通り過ぎた。
「それより尋問は?」
「ああ…はは」
「…さっさとするぞ」
すっかり自分の仕事を忘れていたクリスが適当な愛想笑いで誤魔化し、反応を見たイゾウは溜息をついて言った。ケイネスの方へ向かったクリスが首根っこを掴んで、無理やり壊れている馬車に彼を叩きつける。
「何をするんだ…!私は怪我人だぞ!」
「身から出た錆だ。言え、攫った労働者達をどこに届けていた?」
被害者面をするケイネスにイゾウが尋ねると、彼は押し黙ったまま答えようとはしない。躊躇っているというよりも、何か違う事を恐れている様にも感じられる神妙な面持ちであった。
「脅されているのか?」
話が進まない事にじれったさを感じたのか、クリスはさらに聞いてみた。
「し、喋ったら殺されちまう」
「牢屋で良ければ守ってやる。さっさと言え。それとも化け物の仕業という事にして片っ端から骨をへし折ってやろうか?」
口封じが怖いのか頑なに情報を漏らさないケイネスに、イゾウは脅迫めいた催促をし始めた。大した演技だと感心していたクリスだったが、直後にケイネスの薬指を握っている光景を目撃してしまい、すぐに考えを改めた。
「分かった、言うよ!この街の外れにある倉庫の地下へ連れて行くように頼まれてた!私が知ってるのはそこまでだ!」
「誰の差し金で?」
「そ、それだけは言えない…」
やはり雇い主を恐れているのか、核心については言わなかったケイネスだったが、事件の解決は一歩前進した。
「また話を聞きに行く。俺達と雇い主…どちら側につくかせいぜい考えておけ」
イゾウはそう言っている時、兵士達がかなり遅れて現場に到着した。どうやら急に飛び出して行った事に呆れたシェリルが手配したらしい。現場にある怪人の死体と、ケイネスを連れて行くように言われた兵士達は二つ返事で承諾して準備に取り掛かり始めた。
「カチコミといくか?」
死体をどのように扱えば良いか戸惑ったり、駄々をこねるケイネスに手錠を掛けたりするなどして職務を全うしている兵士達を尻目に、クリスは煙草を吹かすイゾウに近づき、これ見よがしに煙たそうにしながら聞いた。
「たまには気が合うもんだな」
残り僅かな長さになった吸い殻を指で弾き捨てると、鼻を鳴らしてイゾウは言った。
――――自宅兼アジトにて、ギャッツは日課である肉体鍛錬に励んでいた。野牛の顔を持つ毛に覆われた巨体…ミノタウロスを鎖で縛り上げ、全力で殴り続けるのが彼の趣味であった。散歩がてらに森へ足を運び、群れを見つけては腕っぷしに物を言わせて気まぐれに滅ぼし、その中でも活きが良い個体を連れて帰ってこのようにいたぶるのである。
だが捕まえた頃に比べて痛みに慣れ、疲弊しきった事で悲鳴を上げなくなったミノタウロスに飽きたのか、最後のトドメに首を折ってミノタウロスを殺した。また新しいのを捕まえた方が良いかなどと考え、タオルで体を拭いているとアンディがノックと共に部屋に入って来た。
「ご到着した様です」
服を着替えながら報告を聞いたギャッツは、部屋を出る間際に掃除をしておけと命令してその場を後にする。ダイニングとして使っている広間のテーブルには、数名ほどの人物が席に着いている。
「よく来た…と言いたいところだが、昨日の夜には到着していたはずだっただろう?なぜ遅れた?」
椅子に座ってグラスを持ったギャッツだったが、まるで飴細工を扱うかのように握りつぶして破壊する。粉々になった破片をテーブルに落としながら全員に睨みを利かせた。
「忘れていた。すまない」
眼帯を身に付けている刈り上げた髪が特徴的な女性が言った。
「俺は金勘定と、あんたのシノギの足跡を消す事に夢中だったもんで。悪かったとは思ってる」
若い青年はコインを弾きながらギャッツを見て謝罪する。そういった二人とは裏腹に、何を言うわけでも無くそっぽを向いている白髪の男は、早く帰りたいのかテーブルを指で叩き続けていた。
「あんたも何か言っておきなよ」
「お前達とは利害の一致で動いてるに過ぎん。こちらの都合もお構いなしに呼び出されてるんだ…謝る道理も無い」
青年が言い訳でもしておくように唆すが、ひどく不機嫌らしい白髪の男はわざわざ周囲に聞こえるように言った。青年は気まずそうに周りの様子を窺い、お手上げとでも言うように黙ってしまう。
「仕事をしてくれればそれで良い…早速だが本題に移ろう。クロードに根回しをさせて、我々の息がかかった者達をこの地に呼び寄せ始めている事は知っているだろう。その目的を伝えておこうと思ってな」
思いの外、あっさりと許したギャッツはコインを弄っている青年に協力してもらい、配下にいる者達を集めているという近況を語り始めた。
「確かに苦労したよ。囚人の釈放やらどこにいるかも分からない奴らと連絡を取れなんて言うもんだから…それで、そんな事をさせた目的は?」
「後継者探し。クリス・ガーランドにブラザーフッドが掛けた懸賞金の話は知っているだろう。それとは別に俺からも報酬を用意する。奴を殺すか、生け捕りにして俺の所へ連れ来た者には、俺の持つシノギの半分をくれてやる」
クロードが無茶振りにくたびれたと愚痴を言ってから真意を問いただすと、ギャッツからは耳を疑うような発言が飛び出た。既に知っていたアンディを除く、その場にいた全員が思わず顔を彼へ向けた。
「そして万が一、俺が死んだ暁には…その残りの半分も引き渡そう。つまり、実質この国の裏側を支配できる権利を与えてやるというわけだ」
続けざまに放たれた一言によって、全員が動揺を見せずにはいられなかった。
「どういう風の吹き回しだ?」
白髪の男が訝しみながら言った。
「歳を取った…最近、使っている”肉のサンドバッグ”が壊れるまでの日数が伸びる一方でな。色んな所で衰えを感じている。だがこのまま俺に何かあれば、裏社会を統治する者がいなくなってしまう。掃き溜めのような場所であるが、そこではないと生きられない者達も少なくない。無法地帯となってしまえば確実に滅ぼされてしまう程にか弱い連中だ。或いは混乱に乗じて騎士団が乗り込んでくる。正義を盾にされ、この世界にいる全員が住む場所も食う物も失ってしまうだろう。それだけは避けたい。だからこそ、白黒つけておこうと思った。誰が俺の後継者に相応しいのか、な。お前達も、そしてブラザーフッドもまた候補に入っている…どんな手段を使ってでも構わん。奴を倒してみろ」
ギャッツが目的と背景を語り終え、立ち上がって部屋に戻ろうとする。その時、激しく扉を叩く音が聞こえた。入れと大声で命じると、息を切らした部下が扉を開けて現れる。
「何があった?」
「ミス・ベイカーが研究所として利用している施設に侵入者が…き、騎士団です」
怒られない事を祈っているのか、震えながら部下は話した。ギャッツの内側からは呆れや怒りが込み上がり、頭を少し掻いた後に苛立つように口封じを命じ、重い足取りで広間から出ていく。心臓に悪いと周囲が苦虫を噛みつぶすような態度を取る中、アンディだけはやれやれと笑みを崩さずに溜息をつき、彼の後を追っていった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
【完結】あなたの思い違いではありませんの?
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?!
「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」
お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。
婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。
転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!
ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/19……完結
2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位
2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位
2024/08/12……連載開始
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
アンチ悪役令嬢の私がなぜか異世界転生して変人王子に溺愛される話
#zen
ファンタジー
〝カクも美しく〟という執筆サイトに小説を投稿している高平景《たかひらけい》はプロに憧れながらも、悪役令嬢や婚約破棄というジャンルが鳥肌が立つほど嫌いだった。
ある日、友人に〝カクも美しく〟に投稿することをすすめる景だったが、気づくと友人は悪役令嬢でヒットを飛ばしていた。
その悔しさから街をふらふらと歩いていたら車にはねられてしまった景。
目が覚めたら、大っ嫌いな悪役令嬢に転生していて——!?
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
公爵令息と悪女と呼ばれた婚約者との、秘密の1週間
みん
恋愛
「どうやら、俺の婚約者は“悪女”なんだそうだ」
その一言から始まった秘密の1週間。
「ネイサン、暫くの間、私の視界に入らないで」
「え?」
「ネイサン……お前はもっと、他人に関心を持つべきだ」
「え?えーっ!?」
幼馴染みでもある王太子妃には睨まれ、幼馴染みである王太子からは───。
ある公爵令息の、やり直し(?)物語。
❋独自設定あり
❋相変わらずの、ゆるふわ設定です
❋他視点の話もあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる