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頼りになる助っ人
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雑居ビルの屋上フロアに、C国系ストリート・ギャングのアジトがあり、そこのボスがいる。仲間も勿論。
ちなみに、ほぼ、外出中は変装をしている。サングラスは当たり前。フードで顔を隠している。
お国言葉が彼方此方で、並び、現れた女に、声を掛けてくる。
『マリカが来たとジェイに伝えて。』
下っ端らしい少年が、クイッと、首を振る。
奥にいるらしいジェイを待つ。
しばらくすると、来いと合図が来る。
「よー。マリカ。よく来たな。今、飲茶用意してるから。飲むか。」
気の良い兄ちゃんみたいな明るい声を出す。周りにいる連中の顔は険しいけども。
顔に性格はよく出ていると、体現してるような剽軽な顔をしてるが、仲間思いのいいヤツ。
例え、顔や耳に無数のピアスがついていてウルフヘッドでも。
「ありがとう。頂く。」
真向かいの椅子に座り、淹れたてのお茶を飲む。
ファッションなのか、いつも、いくつものシルバーリングを重ねている指が、部下に指示を出す。
「お前ら、ちょっと出てけ。」
従う彼らは従順。チラリと見ながらも、部屋から出ていく。
「一番初めの少年、新入り?」
三白眼で、意志の強さを感じる少年だった。
革ジャンを着ている様は、不良らしい。
「ハオの弟だよ。名前は、シャオ。あいつ、小さいけど、度胸あるし、頭の回転早い。あと、器用。」
「あんまり似てないね。」
ハオは、古参のメンバーで、どちからと言えば、ガタイがよく、興奮すると、お国言葉が出てくる。思い込みが激しくて、なおかつ、彼は、エディや私が気に入らない。
「父親違いの兄弟だよ。」
「なるほどね。」
「毒味するか?」
「はっ。する必要ないよ。あっても効かない。」
毒の免疫は大体ついてるし、彼がそんな真似は、しないことはわかっている。
「ジョーダンだ。どうした。なんか用あったんだろ?」
「いやね。本格的に、アイツらと戦うことにした。」
飲んでいたお茶を吹き出す。盛大に吹き出すので、汚っ!と思わず、叫んだ。
ゲホゲホ、咳き込む彼は、マジで?と目を見開いてる。
「いやさ、聞いてよ。あのクソ豚もそうなんだけどね?裏切り者のガーターを見つけて、落とし前をつける。あのクソ野郎。恩を仇で返しやがった。うちのかわいい子猫ちゃんを危険に晒しやがった。万死に値すると思うわ。」
「子猫ちゃんって誰だよ。あれか?エディ?」
「エディのかわいい子猫ちゃんだよ。ジェイ。あの子がいると、エディは変わるよ。いい意味でね。それに気概を感じる。銃を持ってるホーキンスに、啖呵を切ったの。ヤバくない?ノーベル平和賞あげたい。」
「何言ってんだか、わかんねーわ。」
「でね?あんまりもそのホーキンスがウザくて、しつこい豚野郎だったもんだから、焼豚に変えたけど、料理はやっぱ、才能ないわ。ウェルダンのつもりが、黒ずみだわ。」
「えー?ツッコミ必要?」
「したらね。豚が焼豚に変えたのを怒ってるらしくてね。接触してくるだろうなあと。あとあのガリガリハリネズミ野郎がそろそろ、動きそうだから。多分、一緒に来るかな。どうかな。」
「えーと、纏めると、協力してほしいと?」
「ガーターは罷りにもあのニコラス・リッチにそれなりに目をつけられてる。今、放置すると、ここも危ない。ヤツは、道理なんて、クソくらえだし、自分より上にいる奴が、心底嫌いなタイプだしね。頭の悪さがあっても卑怯さは、定評あるからね。」
仲間割れしてくれたらいいけど、アイツは、そんな真似をしないだろうし、流石にマフィアに対してやらんわな。
そこにアラームが鳴り響く。
「嘘だろ!拉致られた!」
「はあああ!?」
万一のためにつけさせた腕時計からアラームが鳴る。
ちなみに、ほぼ、外出中は変装をしている。サングラスは当たり前。フードで顔を隠している。
お国言葉が彼方此方で、並び、現れた女に、声を掛けてくる。
『マリカが来たとジェイに伝えて。』
下っ端らしい少年が、クイッと、首を振る。
奥にいるらしいジェイを待つ。
しばらくすると、来いと合図が来る。
「よー。マリカ。よく来たな。今、飲茶用意してるから。飲むか。」
気の良い兄ちゃんみたいな明るい声を出す。周りにいる連中の顔は険しいけども。
顔に性格はよく出ていると、体現してるような剽軽な顔をしてるが、仲間思いのいいヤツ。
例え、顔や耳に無数のピアスがついていてウルフヘッドでも。
「ありがとう。頂く。」
真向かいの椅子に座り、淹れたてのお茶を飲む。
ファッションなのか、いつも、いくつものシルバーリングを重ねている指が、部下に指示を出す。
「お前ら、ちょっと出てけ。」
従う彼らは従順。チラリと見ながらも、部屋から出ていく。
「一番初めの少年、新入り?」
三白眼で、意志の強さを感じる少年だった。
革ジャンを着ている様は、不良らしい。
「ハオの弟だよ。名前は、シャオ。あいつ、小さいけど、度胸あるし、頭の回転早い。あと、器用。」
「あんまり似てないね。」
ハオは、古参のメンバーで、どちからと言えば、ガタイがよく、興奮すると、お国言葉が出てくる。思い込みが激しくて、なおかつ、彼は、エディや私が気に入らない。
「父親違いの兄弟だよ。」
「なるほどね。」
「毒味するか?」
「はっ。する必要ないよ。あっても効かない。」
毒の免疫は大体ついてるし、彼がそんな真似は、しないことはわかっている。
「ジョーダンだ。どうした。なんか用あったんだろ?」
「いやね。本格的に、アイツらと戦うことにした。」
飲んでいたお茶を吹き出す。盛大に吹き出すので、汚っ!と思わず、叫んだ。
ゲホゲホ、咳き込む彼は、マジで?と目を見開いてる。
「いやさ、聞いてよ。あのクソ豚もそうなんだけどね?裏切り者のガーターを見つけて、落とし前をつける。あのクソ野郎。恩を仇で返しやがった。うちのかわいい子猫ちゃんを危険に晒しやがった。万死に値すると思うわ。」
「子猫ちゃんって誰だよ。あれか?エディ?」
「エディのかわいい子猫ちゃんだよ。ジェイ。あの子がいると、エディは変わるよ。いい意味でね。それに気概を感じる。銃を持ってるホーキンスに、啖呵を切ったの。ヤバくない?ノーベル平和賞あげたい。」
「何言ってんだか、わかんねーわ。」
「でね?あんまりもそのホーキンスがウザくて、しつこい豚野郎だったもんだから、焼豚に変えたけど、料理はやっぱ、才能ないわ。ウェルダンのつもりが、黒ずみだわ。」
「えー?ツッコミ必要?」
「したらね。豚が焼豚に変えたのを怒ってるらしくてね。接触してくるだろうなあと。あとあのガリガリハリネズミ野郎がそろそろ、動きそうだから。多分、一緒に来るかな。どうかな。」
「えーと、纏めると、協力してほしいと?」
「ガーターは罷りにもあのニコラス・リッチにそれなりに目をつけられてる。今、放置すると、ここも危ない。ヤツは、道理なんて、クソくらえだし、自分より上にいる奴が、心底嫌いなタイプだしね。頭の悪さがあっても卑怯さは、定評あるからね。」
仲間割れしてくれたらいいけど、アイツは、そんな真似をしないだろうし、流石にマフィアに対してやらんわな。
そこにアラームが鳴り響く。
「嘘だろ!拉致られた!」
「はあああ!?」
万一のためにつけさせた腕時計からアラームが鳴る。
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