小さなベイビー、大きな野望

春子

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ギルド見学(2)

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馬車からわらわらと出てくる子供たち。
キョロキョロ見渡す。
想像より、しっかりとした建物で、風に靡く旗には、ギルドを示すマークがついてる。
深緑の生地に金色の糸で刺繍されており、植物と武器、それから、フェニックスの刺繍が施されてる。
「あの旗、カッコいいね!」
はしゃぐ子供たち。先生たちが、纏める。
「良く来たね!アンタたち!!」
そこに豪快な声が響く。
ロザリーだ。バーンと出てきたロザリーは、子供たちを見渡しながら、口を開く。
「歓迎するよ!未来の魔法使いさんに錬金術師さん。」
皆が、魔法使いや錬金術師と言う言葉に、晴れやかな笑みを浮かべる。
まだまだ、魔法使いや錬金術師とは言えない小さな子供たちにとって、その響きは、飛び上がるほど、嬉しい。
「あたしは、ロザリー・ミレアムよ。ギルドでは、解体部門で働いてるの。よろしくね。何人か、顔見知りもいるけど、よろしく頼むわ。」
「マリーウェザーのお姉さん?」
「そうよ。あたしの妹と仲良くしてやってね。」
「うん!」
いい子達ばかりじゃないかとロザリーも満足。
「挨拶がてらに、この旗の、意味を教えるわね。ギルドは他にもあるけれど、冒険者ギルドのギルドには、この旗が、統一されて、立てられてるわ。あの深緑の生地は、自然に感謝を示すためなの。人は、自然を無くしては、生きていけないからね。次に、あの植物は平和を象徴するユグドラシルと回復を意味するフェニックスの刺繍を施してるわ。金色の糸を使用してるのは、威厳をもたらせるためなの。」
へーとみんなは、旗を見上げながら、話を聞いてる。
「次は中を案内するからね。ついてきな。」
パチンッとウインクするロザリーについていく。
中はどんなふうになってるだろう??
ワクワク!!!
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