小さなベイビー、大きな野望

春子

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小さな違和感

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学校にいる時、ほぼ、誰かと一緒にいるし、他のクラスの子達とも仲良しで、リーサの学年は、問題が起きないほど、仲が良かった。
珍しく、魔法科と錬金術科、両方、気があい、仲が良いのだ。これには、学校側も安堵し、こうなってくれればと、示唆している。
リーサがジオルクと中庭で遊んでると、何かが、頭に当たった。
「いた。」
「リーサちゃん。」
当たったのは、小石程度の加工された硬い物。
リーサは飛んできた方を見上げた。頭上に誰がいるが、反射で顔がわからない。誰かが、リーサ目当てに、これを上から投げ落としたのだ。
「あっちいこ。」
ジオルクはリーサを庇うように歩き、ジオルクはリーサの死角から、狙った何かを睨んだ。

ある日、双子がとてもキレて帰ってきた。何事かとフィルは聞いた。
学年一、問題児である児童が、やらかした悪戯で、授業を妨げられたそうだ。もちろん、先生は見抜いており、その児童を叱ったそうだだが、腸が煮えてるようで、あいつら、ムカつくと宣う。
「そいつの親が有名人らしくて。鼻にかけてんの。しかもそいつ、傲慢でプライドが糞高いから!勉強や魔法の技術に関しては、確かにあるけど、何かと突っかかってくるし!うぜえ。」
双子のクラスとは違う。だからまだいいと二人はぶつくさ。
双子も成績は良く、明るくて、面倒見が良い。双子のクラスはずば抜けて、仲良しであり、いじめもなく、穏やかなクラス。
「合同授業なんて、いつもいつも、あいつ、仲間引きずれて、俺らの邪魔ばかり。イライラする!」
「一人じゃあ、なんも出来ねーメガネザル!!!」
悪態をつく二人。
「マッキーたちはいじめられてるの?」
「あいつにいじめらるわけねーよ。でも気に入らねーの。あいつ、人を見てたんだよ。厳しい先生の前じゃ、しおらしいんだから。きたねーヤツ。根性が悪い!」
「どす黒だよ。」
俺らだから対抗出来るけど、おとなしくて、対抗出来ない子だったら、苛められていたろう。
ターゲットがずっと双子に当てられてるが、いつ、切り替わるかなんて、わかりはしない。あいつを懲らしめたいと常々、考えている。
「わざと、火をこっちにつけやがったり。虫を放ったり。」
幾度、先生の指導が入るが効いてない。
「名前、何て言うの?」
「ジェームズ・エドウィン。」
忌々しそうに呟いた。


双子がこの時、早めに、やり返せば良かったと悔やみに悔やみきれなかった事態が起きることになる。
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