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5.帰還

3.

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「あっ!はっ…でんかぁっ…あぅ…」
正装のまま殿下の部屋の扉の前で深い口づけをしている。廊下に声が聞こえるんじゃないかとドキドキする。
俺達は帰って来たばかりで疲れてるだろうからと陛下に許しを得て先に部屋に戻って来た。
部屋に戻り鍵を閉めた途端どちらからともなく殿下と口づけをしていた。口内を蹂躙する舌が気持ち良くて後を追いかけてしまう。

「はぁ…みつば…愛してる」
殿下に与えられる言葉に胸が熱くなる。
「いあっ!?」
服の上から乳首を摘まれた。すっかり殿下に仕込まれた乳首は硬くそりたっており服の上からでもすぐ見つかってしまう。

「あぁ…うぁ…ひっかいちゃ…だめぇ…」
くにくにされた後にかりっとされると腰がビクッとしてしまう。
「どうして?気持ちいいでしょ?」
耳にちゅと口付けながら吐息混じりにそんな事を言われてしまえばもう抗えない。

「んぁぁ…きもちいい…です…あっ」
殿下に首を噛まれる。それも気持ち良くて「あっ」と大きい声を出してしまった。
「くすくす。そんな可愛い声出して…聞こえちゃうよ?」
そうだ!今扉の前にいるのだ。皆んな広間の方にいるとはいえ誰が通るか分からない所でこんな声聞こえたら恥ずかしい。
俺は両手で口を押さえる。
それを見た殿下がくすりと笑うと聖女の服を捲し上げる。ワンピース状になっている服をゆっくりとあげられる為足元からゆっくりと空気が当たる。興奮して震える足が殿下には丸見えだろう。震える内腿を綺麗な手でゆっくりと触られる。

「ほら、自分で持って?」
声を出さない様に必死なのに無常にも服を持つ様に言われてしまう。ぼおっとした頭ではそんな冷静な判断もできず言われた通り服の裾を持つ。

「いい子だね」
ちゅと頭にキスを落とされ数回頭を撫でられた。それが嬉しくてほにゃと緩みのない笑みを作ってしまう。
体を扉に預けられ殿下は俺の足元にしゃがむと俺の足に手を這わせる。その優しい手つきに体がさらに震える。手だけではなく口でも足に触れられる。ちゅちゅと口付けられる度体がびくびくとなる。

「三葉はどこも敏感だね?」
「あっ…くすぐったい…」
殿下の吐息が肌に触れくすぐったい。
「白くて滑らかで美味しそう…」
「あうっ!」
俺の太ももを殿下が齧った。
「ふふ、ごめんね?痛かったかな?」
「あ…大丈夫です…」
正直痛かった。きっと歯形もついてるだろう。でも一瞬の痛みだったので今は大丈夫だ。
ご褒美とばかりに殿下が噛んだ所をペロペロと舐める。片足を殿下の肩に乗せられ腿の裏まで舐められた。

「あぁ!でん…かっ!」
「んー?」
くちゅくちゅと舐めながら返事をされる。
「立ってら…れなっ…」
片膝ががくがくと揺れ体を支えきれずに扉に伝りながら体が沈んでいく。
それに気づいた殿下が肩に乗せていた足を下ろすと後ろを向く様にと体を反転させる。片手で服の裾は持ったまま片手を扉に突き腰は殿下に突き出すように指示される。履いていたパンツを殿下に下ろされ俺の下半身が丸出しになった。殿下はまだしゃがんだままで、俺のお尻を見ているのが何となく分かる。

「殿下…?」
「ん?ごめんね?余りにも綺麗だったから見惚れていたよ」
いつまでも動かない殿下に心配になって声をかけるとお詫びとばかりにお尻にキスを落とされた。そしてお尻をやわやわと揉み込まれる。お尻の振動に合わせてすっかり立ち上がった前の屹立が蜜を垂らしながら揺れる。それを見た殿下がくすくす笑っているのが分かる。お尻の前で笑われるから空気が蕾にあたってキュとなってしまう。

「美味しそう」
「あっ!!」
べろと蕾を舐められた。前も舐められた事があるが、恥ずかし過ぎる!!
「でん…かあっ…」
「んー?」
皺一つ一つを丁寧にほぐす様に舐められ腰が仰反る。仰け反った腰を摩られながら舐め続けられる。
ゾワゾワする~っ。俺は羞恥心と背徳感に耐えながら漏れ出る声を必死に殺す。少しづつ解れて来た蕾に熱い舌がチロチロと中を犯す。でも舌では欲しい所には届かなくてもどかしい。

「殿下っ…もっと…奥…」
「ふふ。そんなに煽ったら辛いのは三葉だよ?」
「でも早く殿下が欲しいんです…」
殿下がくっついたりキスしたりするから広間にいる時から早く殿下と繋がりたかった。やっと望んでいた所をいじられているのに奥に届かなくて腰を動かしてしまう。

「悪い子だね」
「ああっ!」
ガブとお尻を齧られると同時に指を2本奥まで入れられた。
「私も早く三葉と繋がりたい」
指を入れながら状態を起こした殿下に後ろから囁かれる。
腰に当たった殿下の熱が恋しくて肩で体を支えて片手を殿下の熱に這わせる。
「っ…三葉顔向けて」
殿下の言う通り顔を後ろに向けると深く口を合わせられた。苦しい体勢なのに気持ちがいい。そのまま胸も摘まれてしまえばあっという間に理性は飛んだ。欲望のままに殿下を求める。

「三葉入れるよ?」
キスに夢中になってる間に後ろが解れたらしく殿下の屹立が当てられる。
「あっはやく…」
つぶやいた瞬間ぐちゅん!!と奥まで入れられた。
頭に星が飛ぶ。殿下の熱が一気に入ってきた様だ。太い杭で腹まで満たされて開いた口が閉まらない。

「ふふ。飛んじゃった?でも三葉が煽るから悪いんだよ?」
ちゅと耳に口付けながら殿下が腰をゆっくりと動かし始める。
俺の口からはうわ言の様に「あ、あ」と言う声しか出ない。
ゆっくりストロークされ奥までコンと当てられる。

「三葉の中は熱くて気持ちいいね…もっと欲しくなる」
「あぅ…でん「アヒン」あ!あひん…でんかっ」
入れた後は必ずアヒンと呼ぶ様に言われる。一度でも間違えると甘いお仕置きを与えられる為、嫌でも覚えた。
今もきゅと胸を強く摘まれお尻を絞めてしまった。

「三葉、もっと私の名前を呼んで?」
耳元で甘く囁かれれば従うほかない。
こくりこくりと頷き、アヒン殿下の名前を呼ぶ。

「ふふ、可愛い。おいで」
「あぁぁぁあ!?」
両足を抱えられたかと思うと一気に奥まで入れられた。そのままズドンズドンと奥を揺すられる。

「ひゃぁっ!このたいせ…あっぁっ!」
いつもよりも奥まで入って気持ちが良すぎて怖い。
「あーあ、三葉の汁がいっぱい垂れてるね」
後ろから覗き見た殿下がダラダラと涎を垂らす俺の息子を見てくすくすと笑っている。いつの間にかイッていたらしく白い液が高級な絨毯にシミを作っている。

「ごめなさ…」
俺の体はもう言う事が効かない為謝る事しか出来ない。
「大丈夫。もっと汚して?」
そう言うと更に奥まで入れられた。
「ぁぁぁあん」
いつもよりも奥まで入ったみたいで初めての衝撃にぶしゃと液体が俺のちんこから出た。

「おしっこ…でちゃ…ごめ…なさ…あひん…でん…」
「大丈夫。おしっこじゃないよ?潮だから安心して?」
「しお…?」
潮って女性だけが出るんじゃないの?
「そう。気持ち良くて出ちゃったみたいだね?可愛い」
ご褒美とばかりにちゅと頭に口づけされる。

「もっといっぱい出して、もっと私を求めて」
その後もいっぱい奥をつかれて潮を出させられ、ベッドに移って何度も繋がった。
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