悪役令嬢の居場所。

葉叶

文字の大きさ
上 下
26 / 73
その頃国では…

チナside

しおりを挟む
「チナ様、チナ様に骸から手紙が…」

「あ、ありがとう!
んー、なんだろう」

骸から送ってくるなんて珍しい事もあるもんだなぁ。
そんな事を思いながら手紙を読むと

姫様の希望でチナの国へ行くことになった。
会いたいなら至急国へ戻れ

「!?うそっ!やった!」

姫様に会える!しかも一番最初に僕の所に来てくれるなんて…っ!!
嬉しくてピョンピョン飛び跳ねてしまう。

「ミヤネ!お別れちゃんと言った!?」

王妃の耳元でミヤネが何かを囁くとサァーっと血の気が引いた顔をして口をパクパクさせていた。
ミヤネは王様にも何か言うと王妃と同じ様なリアクションだった。
何を言ったんだろ?

「はい。」

「それじゃ、早く行こう!
早く行かなきゃ間に合わない!!」

姫様の為に色々準備しなきゃ!

「は、はいっ!」

「それじゃあ、最速で国へ帰るよ!
皆行くよ!」

仲間の中でも一際大きい狼の背にミヤネを乗せ僕も乗った。

「セッカ達!後は任せたよ!」

セッカ達の返事など聞かず僕は城から飛び出した。

「急にどうしたんですか?」

「ん?姫様が来るんだって!早く行かなきゃ会えないじゃん!何ヶ月ぶりかの姫様なんだよ!?
会えなかったら泣くよ!?」

「ティアラ嬢が…。
チナさん、私の事は…ティアラ嬢には言わないでくれませんか…?
まだ…彼女に会えません」

「ん、わかった。
ミヤネが会いたくなったら会えばいいよっ!」

ポンポン僕より大きいミヤネの頭を撫でる
ミヤネは僕より大きいくせに、捨てられた子犬みたい。

「…ありがとうございます」

「さっ!帰ったら忙しいよ!!」

姫様の好物も作らなきゃだし
姫様が泊まる部屋も飾らなきゃ!
それにミヤネの部屋も作らなきゃだし、ミヤネを街の人に紹介もしなきゃ

帰ったらやる事沢山だ!

しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢のトゥルーロマンスは断罪から☆

白雨 音
恋愛
『生まれ変る順番を待つか、断罪直前の悪役令嬢の人生を代わって生きるか』 女神に選択を迫られた時、迷わずに悪役令嬢の人生を選んだ。 それは、その世界が、前世のお気に入り乙女ゲームの世界観にあり、 愛すべき推し…ヒロインの義兄、イレールが居たからだ! 彼に会いたい一心で、途中転生させて貰った人生、あなたへの愛に生きます! 異世界に途中転生した悪役令嬢ヴィオレットがハッピーエンドを目指します☆  《完結しました》

【完結】婚約者はお譲りします!転生悪役令嬢は世界を救いたい!

白雨 音
恋愛
公爵令嬢アラベラは、階段から転落した際、前世を思い出し、 この世界が、前世で好きだった乙女ゲームの世界に似ている事に気付いた。 自分に与えられた役は《悪役令嬢》、このままでは破滅だが、避ける事は出来ない。 ゲームのヒロインは、聖女となり世界を救う《予言》をするのだが、 それは、白竜への生贄として《アラベラ》を捧げる事だった___ 「この世界を救う為、悪役令嬢に徹するわ!」と決めたアラベラは、 トゥルーエンドを目指し、ゲーム通りに進めようと、日々奮闘! そんな彼女を見つめるのは…? 異世界転生:恋愛 (※婚約者の王子とは結ばれません) 《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆

悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます

久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。 その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。 1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。 しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか? 自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと! 自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ? ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ! 他サイトにて別名義で掲載していた作品です。

(旧)悪役令嬢は、鳥籠の姫。

葉叶
恋愛
鳥籠の姫には決して手を出してはいけない。 それは、本人だけが知らない…暗黙のルール。 ※1週間後非公開予定

ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~

浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。 「これってゲームの強制力?!」 周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。 ※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。

悪役令嬢は婚約破棄したいのに王子から溺愛されています。

白雪みなと
恋愛
この世界は乙女ゲームであると気づいた悪役令嬢ポジションのクリスタル・フェアリィ。 筋書き通りにやらないとどうなるか分かったもんじゃない。それに、貴族社会で生きていける気もしない。 ということで、悪役令嬢として候補に嫌われ、国外追放されるよう頑張るのだったが……。 王子さま、なぜ私を溺愛してらっしゃるのですか?

光の王太子殿下は愛したい

葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。 わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。 だが、彼女はあるときを境に変わる。 アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。 どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。 目移りなどしないのに。 果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!? ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。 ☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。

悪役令嬢のビフォーアフター

すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。 腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ! とりあえずダイエットしなきゃ! そんな中、 あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・ そんな私に新たに出会いが!! 婚約者さん何気に嫉妬してない?

処理中です...