14 / 19
13 セシリア・ホーリーズ
しおりを挟む
「ーー遅えよ姉貴、って何だぁ⁉︎」
「ごめんごめん、ちょっと色々あって……」
王都の郊外のとある一角で、不機嫌そうな表情でそう切り出した双子の弟セシルだったが、私の後ろに広がる光景を見てどうやら腰を抜かしてしまったようだ。
「あらっ? そちらの方々は……?」
「これはこれはアグネス様、そしてホーリーズ家の皆さん。聖女セシリア様のお力、しかとこの目で拝見させて頂きました」
「はい? 娘、セシリアの力ですか?」
「そうです。突如、王都を襲った異常気象。セシリア様は我々の目の前でそれを見事に打ち払ったのです!」
「……本当なのか? セシリア」
いつになく真剣な表情の父さんが言う。
「ううん……私は何もしてない。私はただ、忘れ物を取りに戻っただけ。なのにみんなが……」
「王都の上空に突如現れた黒い雲。その雲はあまりに馬鹿げた異常気象を生み我々に牙を剥いたのです。その異常気象がどれほどの被害をもたらしたのかは実際、街を見て貰えば一目瞭然かと……」
「そうです。黒い雲が現れ異常気象に襲われたのは、タイミング的にホーリーズ家の皆さんが王都を後した直後の事。そしてセシリア様がお戻りになられた途端、異常気象は綺麗さっぱり消え去ったのです!」
「あの時……私達は逃げ場の無い街の中を必死に逃げ惑い、初めて自身の死を覚悟しました」
「歩みを止め絶望の底に沈む中、ふいに見上げた空に一縷の希望を見つけたのじゃ……」
「邪悪な黒い雲の切れ間から差し込む一筋の光」
「私達は考えるまでもなく無心で走った。そのーー光が差し示す場所へ」
「そこにセシリア様がいらっしゃった」
「これはここにいる王都に住む全ての民が体験した事なのです!」
「だからお願いです! ホーリーズ家の皆さん! 国を出るのはおやめください!」
「私達にはーーーーこの国にはやはりあなた方が必要なんです!」
「そもそも聖女様はいらないなんて街の人々は誰も思っていません! なのに急にあんな事になってしまって……我々も困惑していたのです!」
「いったい誰がそんな罰当たりな事を言い出したんじゃ? ワシの周りにはそんな人間はおらんぞい!」
「僕、セシリアお姉ちゃんと一緒に遊べなくなるなんて絶対にやだよ!」
「皆さん……」
「セシリア様!」
「セシリア様!」
「お戻り下さい、セシリア様!」
「セシリア様!」
「ごめんなさい……皆さん。私、本当に聖女なんかじゃないんです。そんな特別な力なんて無いんです。さっき殿下が言っていたように、全ては偶然でしかないんです。だから私達は国を出なければいけません。これはもう、決まった事なのです……」
「そっ、そんな……」
「セシリア様!」
「アグネス様!」
「行かないでください! これからも私達と共に……」
「ーーーー待ってくれ。ホーリーズ家の者達よ……」
多くの皆さんが声を上げる中、なんだか聞き覚えのある声が私の耳へと届いた。
「少し話がしたい。セシリア、君と」
多くの人々が集まりひとつの大きな群れが出来ていた。だが、その声が聞こえた瞬間、人々はざわめきだし大きな群れは中央からふたつに分かれてしまった。
突如現れた人ひとりが歩けるスペースをゆっくりとこちらに向かって歩いてくる人物。この国に住む人間ならば知らない者などいるはずがない。
「ーーーー陛下っ!」
「聖女たる君の力、確かに見せてもらった。民を救ってくれてありがとう、礼を言う」
「そんな、やめてください! 私は本当に何も……」
「ふむ。私は聖女がいらぬという民の声が高まっているとリチャードから聞いたのだが……どうやら違ったようだな。今後の事を考えあやつに色々と任せていたが、まだ早かったのかもしれん……私の軽率な判断で皆には迷惑を掛けてしまったな……申し訳ない」
「おやめ下さい、陛下!」
「なあ、セシリアよ……都合がいいと思うだろうが先の聖女はいらぬという声について、あれは無かった事にしてもらえぬか? 現にそのような声は上がっておらんようだし」
「しかし……」
「誰か……この中に聖女はいらぬという者はおるか? おるのなら正直に手を挙げて欲しい」
陛下はゆっくりと後ろを振り返りそう口にした。
視線の先には数え切れないほどの人がいるが、手を上げるものは誰一人としていなかった。
「ふむ……。やはり誰もおらんようだ。民は皆、聖女を必要としておるらしい」
「陛下……私は……私達、ホーリーズ家には本当に奇跡の聖女の力なんてものは無いんです。私は、普通の、ちっぽけな一人の人間なんです……だから……」
「はっはっはっ。それを言えば私だって、ただの一人の老人だよ。特別な力なんて持ち合わせてはいない」
「それはっ……」
「特別な力なんてなくとも、ただそばに居て欲しい人物というのは君にもいるのではないか?」
「…………」
「人とは必ずしも特別でなくてはならんか?」
「…………」
「人の価値とはそんなものか?」
「…………」
そんな陛下の含蓄ある御言葉にまるで返事が出来ないでいると、
「ーーーーおいっ! あれを見ろ!」
若い男性の声に皆の視線が一斉に王都の方を向く。
視線の先には邪悪なぶ厚い黒い雲が再び王都の上空にどっかりと垂れ込めており、遠く離れた郊外のこの位置からでもはっきりとその異常さが伺えた。
「あぁっ! 城が……城が崩壊していく……」
ぶ厚い黒い雲によってもたらされた滝のような雨、轟音と共に打ちつける雷、全てを焼き尽くす赤い炎、多くの瓦礫を空に舞い上げる突風、そしてーーーー空から降り注ぐ妖しい光の筋。
あまりに異常なそれらがまるでハイランド城を集中攻撃するように襲っている。
「城が……城には今、誰もいないか?」
「騎士団をはじめ城に出入りする者は全てここにいる筈だ。おい、確認作業を急いでくれっ!」
「はいっ!」
郊外に集った人々が自身の身近な人間がいるかどうか、不安な表情を浮かべ確認し合っては安堵の声を漏らしている。
「ーーーー団長っ! リチャード殿下の姿が見当たりません!」
「なにっ⁉︎」
「殿下は先ほど、ご自身で城に戻られるのを数人の団員が目撃しています!」
「では……殿下は城にっ⁉︎」
「おそらく……」
安堵の声が一気にどよめきへと変わっていく。
「皆、すまない。まだまだ未熟な息子を助けるのに協力してはくれぬか?」
そんな陛下の言葉が先か、王都で暮らす人々の言葉が先か、殿下を救えという声があちこちから上がり始めた。
私達は団結し、殿下を救うため城へと向かう。
「ごめんごめん、ちょっと色々あって……」
王都の郊外のとある一角で、不機嫌そうな表情でそう切り出した双子の弟セシルだったが、私の後ろに広がる光景を見てどうやら腰を抜かしてしまったようだ。
「あらっ? そちらの方々は……?」
「これはこれはアグネス様、そしてホーリーズ家の皆さん。聖女セシリア様のお力、しかとこの目で拝見させて頂きました」
「はい? 娘、セシリアの力ですか?」
「そうです。突如、王都を襲った異常気象。セシリア様は我々の目の前でそれを見事に打ち払ったのです!」
「……本当なのか? セシリア」
いつになく真剣な表情の父さんが言う。
「ううん……私は何もしてない。私はただ、忘れ物を取りに戻っただけ。なのにみんなが……」
「王都の上空に突如現れた黒い雲。その雲はあまりに馬鹿げた異常気象を生み我々に牙を剥いたのです。その異常気象がどれほどの被害をもたらしたのかは実際、街を見て貰えば一目瞭然かと……」
「そうです。黒い雲が現れ異常気象に襲われたのは、タイミング的にホーリーズ家の皆さんが王都を後した直後の事。そしてセシリア様がお戻りになられた途端、異常気象は綺麗さっぱり消え去ったのです!」
「あの時……私達は逃げ場の無い街の中を必死に逃げ惑い、初めて自身の死を覚悟しました」
「歩みを止め絶望の底に沈む中、ふいに見上げた空に一縷の希望を見つけたのじゃ……」
「邪悪な黒い雲の切れ間から差し込む一筋の光」
「私達は考えるまでもなく無心で走った。そのーー光が差し示す場所へ」
「そこにセシリア様がいらっしゃった」
「これはここにいる王都に住む全ての民が体験した事なのです!」
「だからお願いです! ホーリーズ家の皆さん! 国を出るのはおやめください!」
「私達にはーーーーこの国にはやはりあなた方が必要なんです!」
「そもそも聖女様はいらないなんて街の人々は誰も思っていません! なのに急にあんな事になってしまって……我々も困惑していたのです!」
「いったい誰がそんな罰当たりな事を言い出したんじゃ? ワシの周りにはそんな人間はおらんぞい!」
「僕、セシリアお姉ちゃんと一緒に遊べなくなるなんて絶対にやだよ!」
「皆さん……」
「セシリア様!」
「セシリア様!」
「お戻り下さい、セシリア様!」
「セシリア様!」
「ごめんなさい……皆さん。私、本当に聖女なんかじゃないんです。そんな特別な力なんて無いんです。さっき殿下が言っていたように、全ては偶然でしかないんです。だから私達は国を出なければいけません。これはもう、決まった事なのです……」
「そっ、そんな……」
「セシリア様!」
「アグネス様!」
「行かないでください! これからも私達と共に……」
「ーーーー待ってくれ。ホーリーズ家の者達よ……」
多くの皆さんが声を上げる中、なんだか聞き覚えのある声が私の耳へと届いた。
「少し話がしたい。セシリア、君と」
多くの人々が集まりひとつの大きな群れが出来ていた。だが、その声が聞こえた瞬間、人々はざわめきだし大きな群れは中央からふたつに分かれてしまった。
突如現れた人ひとりが歩けるスペースをゆっくりとこちらに向かって歩いてくる人物。この国に住む人間ならば知らない者などいるはずがない。
「ーーーー陛下っ!」
「聖女たる君の力、確かに見せてもらった。民を救ってくれてありがとう、礼を言う」
「そんな、やめてください! 私は本当に何も……」
「ふむ。私は聖女がいらぬという民の声が高まっているとリチャードから聞いたのだが……どうやら違ったようだな。今後の事を考えあやつに色々と任せていたが、まだ早かったのかもしれん……私の軽率な判断で皆には迷惑を掛けてしまったな……申し訳ない」
「おやめ下さい、陛下!」
「なあ、セシリアよ……都合がいいと思うだろうが先の聖女はいらぬという声について、あれは無かった事にしてもらえぬか? 現にそのような声は上がっておらんようだし」
「しかし……」
「誰か……この中に聖女はいらぬという者はおるか? おるのなら正直に手を挙げて欲しい」
陛下はゆっくりと後ろを振り返りそう口にした。
視線の先には数え切れないほどの人がいるが、手を上げるものは誰一人としていなかった。
「ふむ……。やはり誰もおらんようだ。民は皆、聖女を必要としておるらしい」
「陛下……私は……私達、ホーリーズ家には本当に奇跡の聖女の力なんてものは無いんです。私は、普通の、ちっぽけな一人の人間なんです……だから……」
「はっはっはっ。それを言えば私だって、ただの一人の老人だよ。特別な力なんて持ち合わせてはいない」
「それはっ……」
「特別な力なんてなくとも、ただそばに居て欲しい人物というのは君にもいるのではないか?」
「…………」
「人とは必ずしも特別でなくてはならんか?」
「…………」
「人の価値とはそんなものか?」
「…………」
そんな陛下の含蓄ある御言葉にまるで返事が出来ないでいると、
「ーーーーおいっ! あれを見ろ!」
若い男性の声に皆の視線が一斉に王都の方を向く。
視線の先には邪悪なぶ厚い黒い雲が再び王都の上空にどっかりと垂れ込めており、遠く離れた郊外のこの位置からでもはっきりとその異常さが伺えた。
「あぁっ! 城が……城が崩壊していく……」
ぶ厚い黒い雲によってもたらされた滝のような雨、轟音と共に打ちつける雷、全てを焼き尽くす赤い炎、多くの瓦礫を空に舞い上げる突風、そしてーーーー空から降り注ぐ妖しい光の筋。
あまりに異常なそれらがまるでハイランド城を集中攻撃するように襲っている。
「城が……城には今、誰もいないか?」
「騎士団をはじめ城に出入りする者は全てここにいる筈だ。おい、確認作業を急いでくれっ!」
「はいっ!」
郊外に集った人々が自身の身近な人間がいるかどうか、不安な表情を浮かべ確認し合っては安堵の声を漏らしている。
「ーーーー団長っ! リチャード殿下の姿が見当たりません!」
「なにっ⁉︎」
「殿下は先ほど、ご自身で城に戻られるのを数人の団員が目撃しています!」
「では……殿下は城にっ⁉︎」
「おそらく……」
安堵の声が一気にどよめきへと変わっていく。
「皆、すまない。まだまだ未熟な息子を助けるのに協力してはくれぬか?」
そんな陛下の言葉が先か、王都で暮らす人々の言葉が先か、殿下を救えという声があちこちから上がり始めた。
私達は団結し、殿下を救うため城へと向かう。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
婚約者の心の声が聞こえるようになったけど、私より妹の方がいいらしい
今川幸乃
恋愛
父の再婚で新しい母や妹が出来た公爵令嬢のエレナは継母オードリーや義妹マリーに苛められていた。
父もオードリーに情が移っており、家の中は敵ばかり。
そんなエレナが唯一気を許せるのは婚約相手のオリバーだけだった。
しかしある日、優しい婚約者だと思っていたオリバーの心の声が聞こえてしまう。
”またエレナと話すのか、面倒だな。早くマリーと会いたいけど隠すの面倒くさいな”
失意のうちに街を駆けまわったエレナは街で少し不思議な青年と出会い、親しくなる。
実は彼はお忍びで街をうろうろしていた王子ルインであった。
オリバーはマリーと結ばれるため、エレナに婚約破棄を宣言する。
その後ルインと正式に結ばれたエレナとは裏腹に、オリバーとマリーは浮気やエレナへのいじめが露見し、貴族社会で孤立していくのであった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
聖女ですが、大地の力を授かったので、先手を打って王族たちを国外追放したら、国がとってもスッキリしました。
冬吹せいら
恋愛
聖女のローナは、大地の怒りを鎮めるための祈りに、毎回大金がかかることについて、王族や兵士たちから、文句ばかり言われてきた。
ある日、いつものように祈りを捧げたところ、ローナの丁寧な祈りの成果により、大地の怒りが完全に静まった。そのお礼として、大地を司る者から、力を授かる。
その力を使って、ローナは、王族や兵士などのムカつく連中を国から追い出し……。スッキリ綺麗にすることを誓った。
【完結】婚約者に忘れられていた私
稲垣桜
恋愛
「やっぱり帰ってきてた」
「そのようだね。あれが問題の彼女?アシュリーの方が綺麗なのにな」
私は夜会の会場で、間違うことなく自身の婚約者が、栗毛の令嬢を愛しそうな瞳で見つめながら腰を抱き寄せて、それはそれは親しそうに見つめ合ってダンスをする姿を視線の先にとらえていた。
エスコートを申し出てくれた令息は私の横に立って、そんな冗談を口にしながら二人に視線を向けていた。
ここはベイモント侯爵家の夜会の会場。
私はとある方から国境の騎士団に所属している婚約者が『もう二か月前に帰ってきてる』という話を聞いて、ちょっとは驚いたけど「やっぱりか」と思った。
あれだけ出し続けた手紙の返事がないんだもん。そう思っても仕方ないよでしょ?
まあ、帰ってきているのはいいけど、女も一緒?
誰?
あれ?
せめて婚約者の私に『もうすぐ戻れる』とか、『もう帰ってきた』の一言ぐらいあってもいいんじゃない?
もうあなたなんてポイよポイッ。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義です。そんなものかと思ってください。
※視点が一話一話変わる場面もあります。
その婚約破棄喜んで
空月 若葉
恋愛
婚約者のエスコートなしに卒業パーティーにいる私は不思議がられていた。けれどなんとなく気がついている人もこの中に何人かは居るだろう。
そして、私も知っている。これから私がどうなるのか。私の婚約者がどこにいるのか。知っているのはそれだけじゃないわ。私、知っているの。この世界の秘密を、ね。
注意…主人公がちょっと怖いかも(笑)
4話で完結します。短いです。の割に詰め込んだので、かなりめちゃくちゃで読みにくいかもしれません。もし改善できるところを見つけてくださった方がいれば、教えていただけると嬉しいです。
完結後、番外編を付け足しました。
カクヨムにも掲載しています。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星河由乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
石塔に幽閉って、私、石の聖女ですけど
ハツカ
恋愛
私はある日、王子から役立たずだからと、石塔に閉じ込められた。
でも私は石の聖女。
石でできた塔に閉じ込められても何も困らない。
幼馴染の従者も一緒だし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる