カレーライスの女

 毎日欠かさず夕食にカレーライスを食べる女がいた。

 その週の金曜日。

 女はいつものように店に入りカレーライスを食べた。

 だが、その日のカレーライスは塩加減を間違えたのかひどくしょっぱい味付けであった。

 しとしと雨が降る夜、その日のカレーライスは女の記憶から一生消えない特別なモノとなった。

24h.ポイント 0pt
0
小説 190,797 位 / 190,797件 恋愛 57,565 位 / 57,565件