君と地獄におちたい

埴輪

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そして、

2.エアハルト

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 額に冷たい何かが触れる。
 かさかさとした固い感触には覚えがあった。

「ロゼ…… 目が覚めたのか」
「……旦那、さま?」

 ロゼはうっすらと目を開けて、自分を覗き込むエアハルトの姿を確認した。
 髪が濡れている、とロゼは寝ぼけた頭でまず思った。
 確か、つい先ほどまでエアハルトの髪を拭いた記憶があるのに。
 まだ、夢を見ているのか。

 ぼうっと寝ぼけているロゼの姿にエアハルトは優しく微笑みかける。
 廊下に倒れているロゼの姿を見たときは心臓が凍り付くようだった。
 その姿を見て、エアハルトがどれだけ後悔し、どれだけ恐怖したか。

「どこも、悪くないか?」
「……少しだけ、頭が重いです」

 見慣れた夫婦の寝室に自分が寝かせられていることにロゼは気づいた。
 いつの間にか寝間着に着替えさせられ、後ろにまとめていた髪もほどかれている。
 ロゼはまだ少し寝ぼけていたせいか、不思議なぐらい心が落ち着いていた。
 額に続いて頬を撫でようとするエアハルトを見つめる。
 灯りの少ない寝室で、互いの吐息を感じるぐらい距離は近かった。
 外の嵐はもう、やんだのだろうか。

「ずっと、側にいてくれてたのですか……?」
「いや…… 先ほど医者を呼んでな。寝ているお前を診察してもらった後からは付き添っていたが、その前は少しトラブルがあって、それの対処をしていた。ずっとではない」

 そこは素直に側にいたと言えばいいのに、不器用な人だ。
 でも、そんなところにもロゼは惚れたのかもしれない。 

「医者の診断では、過労と少しの精神的なショックが原因だそうだ…… 特に問題はなく、安静にするようにと言っていた」

 エアハルトはどこか切なさそうに、悔やむように言った。

「……よく、寝ていた。さっきまで嬉しそうに微笑んでいたぞ。何か、いい夢でも見ていたのか?」
「ええ…… どんな夢だったのか…… もう忘れてしまいましたが」

 初めて、エアハルトに嘘をついた。
 夢の内容はまだ覚えている。
 あまりにも幸せな夢で、忘れたくなかった。

「夢など、そんなものだ」

 ロゼを覗き込むエアハルトの瞳はいつものように青く、冷たく感じる。
 表情があまり変わらず、常に眉間に皺を寄せているエアハルトの感情を読むのは難しい。
 エアハルト自体も感情が薄いところがある。
 そんなエアハルトの感情を読み取るのが、ロゼの特技の一つだった。
 凍った湖の下に、エアハルトは感情を隠している。
 しかし、今はどれだけその湖の底を覗き込もうとしても感情が見えなかった。
 エアハルトが今何を考えているのか分からない。
 何を感じて、どのように思考しているのかまったく分からないのだ。

 それはロゼにとって恐怖だった。
 目の前の逞しい男が何に怒り、何で喜ぶのか分からない。
 何も、ロゼに言わないことが恐ろしかった。

「……ロゼ、俺はお前に伝えなければならないことがある。聞いてくれるか?」

 風邪をひいた子供を慰めるように、髪を撫でられる。
 今だすっきりしない頭のままだったが、ロゼに断わる理由がない。
 行儀は悪いが、まだ少し気だるかったため、そのまま寝そべったまま無言で頷いた。

「まずは…… ルナのことだ」
「……彼女の話は、全て真実ですか?」

 エアハルトの口からルナの名が出ると胸が痛んだ。
 それが嫉妬だと分かる分、更に別の種類の痛みがロゼを襲う。
 二重の苦だと、ロゼはエアハルトから顔を背けた。

 ロゼがこうもあからさまにエアハルトを避けるのは初めてである。
 思えばロゼはいつも自分の話を笑って聞き、明るく穏やかに答えてくれた。
 女を喜ばせる術を知らず、自分本位に欲望のままロゼを傷つける自分を、いつも受け入れてくれた。
 甘えさせるどころか、年上の夫である自分がずっと甘えていたのだ。
 情けない。
 こんな自分がルナの話をして、その後も彼女に受け入れてもらえるのだろうか。

 エアハルトは信じられないほど自分が今緊張していることに気づいた。
 こんな、妻の態度一つで動揺してしまうなんて。

「……あいつとは一年の契約をした。それに嘘はない。お前があいつから何を聞かされたのかは知っている」
「……私は、その契約がどういった考えがあって旦那様が交わしたのかは存じませんし、どういう中身なのかも同じく存じません。……旦那様がお答えになりたくなければ、それで構わないです」
「ッ……」

 顔を合わせようとしないロゼの声は平坦で、感情を伺わせないものだ。
 エアハルトはもう下手な隠し事をするつもりはなかった。
 このままでは自分はロゼに対して酷い方法で彼女の視線を奪おうとするかもしれない。
 ロゼが自分を見てくれない、自分に冷たくする。
 それだけでこんなにも余裕がない。

「……お前に言ったら笑われてしまうかもしれない。俺を、馬鹿だと軽蔑するかもしれない…… 俺は、それが怖かった」
「……私が、旦那様を軽蔑する…………?」

 そんなこと、ありえないのに。
 むしろロゼの方がずっと怖いと思っている。

「ルナは、俺が娼館で買った娼婦だ。あいつとは約一年という期限、俗にいう情婦のような契約を交わした。……それを、お前に言い出せなかった」
「……そうですか」

 やはり、そうだろうなとは思っていた。
 女の勘だろうか。
 そういった痴情の縺れに関して今まで接したことがないロゼでもルナのエアハルトに対する態度やエアハルトの焦りを怪しいと思っていた。
 エアハルトに抱かれ、女にされたからこそ気づいたともいえる。

「……俺は、不安だった。お前を抱くのが」
「不安……? 旦那様が、ですか?」

 それは、エアハルトからは遠い言葉のように思える。
 ロゼを抱くことのどこが不安なのか。
 ロゼに、性的魅力を感じれるか、不安だったのだろうか。
 いや、初夜のときのエアハルトはこちらが拒むほど興奮していたという記憶がある。
 ほとんど気絶したロゼは全体を覚えていないが、エアハルトが向ける燃えてしまいそうな情熱は身体が覚えていた。

「俺は…… 今まで、性欲の発散のためだけに女を抱いて来た。相手は全て娼婦だ。今まで恋人などいなかった。好いた女もいなかったからだ」

 どくんっとロゼの胸が甘い疼きを感じる。
 エアハルトは真剣な目で真っ直ぐロゼを見つめているのが分かった。
 それでも視線を合わせるわけにはいかない。
 目が合ってしまえば、きっともっと苦しい。

「……情けない話だ。俺は初夜でお前を抱くことに不安を感じていた。処女であり、まだ幼いお前を抱くことがだ。初めてお前と婚約した年などは、むしろ早くお前を抱きたいと思っていたのに…… お前に会う内に、お前を知る内に、嫌われたくないと、俺の情けないところを見てほしくないと思うようになり、逆にお前を抱くのが、どんどん怖くなった」

 それなのに、身体は正直であり、日々美しく成長するロゼに欲情していたのだから笑える話だ。
 自嘲するエアハルトに、ロゼは息を殺して話を聞く。
 強張り、震えそうになる手がシーツを掴み、なんとかロゼは衝動を耐えた。
 エアハルトの口を塞ぎたくなる衝動を。
 賢いロゼは、エアハルトがとうとう自覚したことに気づいてしまった。

 エアハルトがロゼに向ける視線にどんどん熱が籠る。
 ロゼの思いとは裏腹に彼は今すぐにでも爆発しそうな自分の想いを伝えたかった。
 その前には、この苦々しい告白を先に終わらせなければならない。

「ルナは、お前と同じ黒髪黒目で、歳も近かった。あいつは処女で、俺の…… そうだな、俺の不手際のせいで店でも肩身の狭い思いをするようになった。それの罪滅ぼしも、もしかしたらあったのかもしれない。 ……いや、言い訳はよそう。俺はルナが処女であることが都合よかった。お前と同じ色を持つあいつをお前の代わりとして抱いて、練習に使っていた」
「……」
「……この時点でお前に軽蔑されても仕方がないだろう。だが、これだけは信じてくれ! 俺は、お前と結婚してからは一度もルナを、お前以外の女を抱いていない。触れてもいない。ずっと、お前しか抱いていない!」
「ええ…… 旦那様は、誠実な方ですもの」

 ロゼは本気でエアハルトのことを誠実だと思っていた。
 彼はロゼの、公爵家の一方的な約束に縛られて女遊び一つすら許可をもらわなければならなかった身だ。
 本妻であるロゼのみを愛することを誓わせられた夫を、ロゼは哀れにすら思っている。
 しかしエアハルトは律儀な男だ。
 もしも彼が本気でロゼ以外に愛する者が出来た場合は必ずロゼに正々堂々と告げるだろう。
 そして約束を破ることを謝罪し、正面からロゼに愛人や側室の打診をする。
 そういう男だ。
 だから、ロゼはエアハルトがロゼ以外の者を抱くことを拒絶しない。
 ロゼ自身もエアハルトとルナの関係を浮気とは思っていないのもある。
 要するに、ただの代役であり、商売女の一種だ。
 エアハルトは公爵家と交わした約束を破ってはいないため、浮気ではない。

 問題は、そう考える思考と裏腹にロゼが結局ルナに嫉妬し、エアハルトがルナを抱いたという事実に傷ついてしまう心だ。
 理性とは裏腹の感情が訴える。
 痛い、苦しい、辛いと。
 そんな自分にますます絶望するのだ。

「ルナが、俺の子を孕んだとお前に言ったそうだが、あれは嘘だ」

 ぴくっとロゼの身体が震える。
 ロゼにとって、エアハルトの子を妊娠したという狂言はあまりにも生々しく、心の傷を抉るものだ。
 ロゼが気づきたくなかった、暴かれたくなかった心の一番奥の殻を最終的に破ったのはこのときのルナに対する強烈な嫉妬だった。
 自分がルナに嫉妬する。
 この事実がロゼを苦しめるのだ。

「ルナ本人がいくらそれを主張しても、俺は毎回避妊具をつけていた。絶頂すること自体稀で、あいつにも毎回避妊薬を呑ませていた。色々企む輩もいたが、さすがに俺との情交に何か仕掛ける真似はしていない」

 エアハルトはロゼの手をとり、自身の冷たい頬にあてた。
 ひんやりするエアハルトの体温に、ロゼは震えた。

「……お前を不愉快に、不安にさせてしまったが、もう大丈夫だ」

 エアハルトは両手でロゼの手を握りしめる。
 少しでも自分の熱が伝わるように。

「……お前が、俺のせいで、俺の身勝手な甘さのせいで傷つき、倒れたとき、どれだけ後悔したことか。……だが、愚かな俺はそのときになって漸く気づいた」

 冷たかったエアハルトの手が今はとても熱い。
 ロゼを燃やそうとする。

「ロゼ…… お前を傷つけてしまってすまなかった。お前が俺を嫌うなら、俺はその全てを受け止める。お前が許すまで、俺はお前に償うつもりだ」
「そんな…… 旦那様がそこまでする必要はありません!」

 エアハルトの謝罪に、ロゼは耐えられず寝台から身を起こした。
 真っ直ぐ、ロゼを見つめるその目に、身体が震える。
 怯えるロゼの手をエアハルトは懇願するように口づけた。
 身体が、まるでエアハルトの熱が移ったように熱い。
 なのに、心は恐怖のあまり震えるほど冷えている。

 やめてほしかった。
 もう、これ以上何も言ってほしくなかった。
 そんなロゼの願いなど知らず、エアハルトは床に跪き、ロゼの手を恭しく口元に持っていく。
 主に忠誠を誓う、古い騎士の礼はエアハルトによく似合っていた。

「ロゼ」
「いやっ 駄目です、旦那様! 私などに、そのような……」

 エアハルトを起こそうと身を乗り出すロゼだったが、エアハルトの力は巨大で、片手を掴まれたまま動くことすらできない。

「お願いですっ どうか、お立ちにっ……」

 手を放そうともがくと、狂暴な視線に睨まれる。
 ロゼがエアハルトを立ち上がらせようとするのを拒むように、その眼差しは鋭く強い。
 あまりにも強い意志が込められた視線に、ロゼはその場に縫い止められたように動けなかった。
 殺されそうなほどの、熱情がロゼを貫く。
 顔を青褪め、エアハルトから今度は目を逸らすことができない。
 ロゼに跪き、更に頭を垂れるエアハルト。
 だが、その強い視線が消えた今も、ロゼは視線を逸らすことができないでいた。
 下げられたエアハルトの濡れた髪を見つめることしかできない。

 僅かに頬を染めたエアハルトはロゼの手を取ったまま、片手を心臓に添える。
 心臓を、捧げるために。

 嵐がまだやまない中、二人きりの寝室で告白はなされた。

「お前を、愛している」

 エアハルトは溢れる感情、欲情、愛情全てを込めて、告白した。
 恋を、愛を自覚したエアハルトは自分の全てをロゼに捧げていいと思った。
 いや、捧げたかった。
 愛しいロゼ、自分の妻に。

「……今更すぎる言葉だろうな。もっと、早く、お前に告げればよかった」

 ただ愛を告白するだけで、こんなにも鼓動が速まる。
 身体中が燃えるようだ。
 捧げた心臓は狂喜するように踊り、エアハルトはらしくもなく自分の顔が赤くなっているのに気づいた。
 ロゼはどう思っているのだろうか。
 まだ、その顔を見ていない。
 握ったロゼの手の震えはやみ、ただただ冷たかった。
 ロゼが、エアハルトの告白をどう思ったのか。
 少しの不安と、多大な期待を込めて。

 エアハルトはロゼの表情を確認した。

「……どう、して」

 ロゼの赤い唇から、喘ぐような声が漏れる。
 溺れる人のように、ロゼは息をすることすら忘れた。
 荒れ狂う、感情と思考の波にロゼは溺れる。

 目を見開き、顔を青褪めるロゼの姿に喜びはなかった。
 恐怖と拒絶、そして絶望。
 エアハルトにも、それは伝わった。

「ロゼ……?」

 何故、そんなに怯える。
 どうして自分から逃げようとする。

 エアハルトは、涙を静かに流して、自分から逃れようと身を捩るロゼを、唖然と見つめた。
 何故、どうして俺から逃げようとする。
 愛していると、お前に全てを捧げると誓った俺を。
 何故、拒絶する。

 エアハルトが愕然とした表情を浮かべて自分を見つめていることに、ロゼは気づいていた。
 だが、それでも今は、この場にいてはいけないと思った。
 まだ、自分の心が整理できない今は。
 もしも今、エアハルトに詰められれば、ロゼは全てを吐き出してしまうかもしれない。
 自分の抱えている、恐ろしい願望や、呆れるほど幼稚な自分の考えを。

 必死に首を振り、エアハルトの手から逃げようとするロゼの姿に、エアハルトは落胆と失望、そして絶望を感じた。
 告白した自分から逃げようとする妻。
 明確な拒絶だ。
 エアハルトは、ロゼに好かれていると思っていた。
 まだ幼い彼女の口から好きとも愛しているとも伝えられたことはない。
 もしも彼女が一言でもエアハルトに明確な好意、恋情を示せばエアハルトはすぐに自分の思いに気づいただろう。
 だが、それも仕方がない。
 ロゼはまだ幼く、愛というものもまだ知らないだろうから。
 これから、エアハルトがそれを教えていけばいい。
 今日、彼女を傷つけてしまった罪も全て浄化するほど、深く辛抱強くエアハルトはロゼを愛するのだ。
 この先ずっと。

 そう、思っていたのだ。

 ロゼは憎からずエアハルトに好意を持っていると、思っていた。
 彼女はずっと、三年前からエアハルトに好意を示してきたからだ。
 エアハルトに憧れている。
 エアハルトとの会話が楽しい。
 エアハルトと結婚できるのが嬉しい。
 何度も何度もエアハルトに好意を伝えて来たのだ。
 なのに、何故今になって逃げるのか。
 全て嘘だったのか。
 ロゼは、エアハルトの告白に怯えるほど、本当は嫌っていたのか。

「お願いです…… 放してください、エアハルト様っ!」

 耐えられないとばかりに絶叫するロゼの姿にエアハルトは絶望した。

 深い絶望の後に芽生えたのは、恐ろしいほどの怒りだった。

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