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19話【自信】

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「···せ  ·····ぱぃ···んっ 、、」

先輩の舌が俺の舌を絡ませて上顎を舌の先がなぞる。
絡ませていた時より、上顎を舐められる方が俺は気持ち良くて身体が反応した。

「怜は·····俺とのキス、好き?」と、熱を帯びた目をして先輩が尋ねてくる。
「すっ  好きです   大好き· · · ··で   、んッ ン"    」
「そっか、俺もっ···大好き」
乳首を弄っていた両手が俺の耳や頭を優しく撫でて·····そんな仕草でさえ身体は感じてしまう。



少しして、、、

「怜の勃ったな」と、唇が離れる時先輩は上機嫌に話す。
「  ぁ 、」
俺のそれは下着がベッタリと濡れ、小さいなりに仰け反って膨らんでいるのが分かった。
(は·····恥ずかしいッ)
「わざわざ·····い、言わないで···ください」
凄く恥ずかしくて俺は両手で顔を隠す。
多分、顔が熱いので真っ赤になっているだろう·····。

「こんなに可愛いのに·····あのβ共は見る目が無い」
頬から首輪·····鎖骨から胸、、お腹へと先輩は撫でる様に触ってきて、それがなんかくすぐったい、、、、
「く、くすぐったいです!それに···俺を可愛いと言うのは·····先輩だけです。俺は、友達の久坂や他のΩみたいに可愛い顔·····してないし、身体も················水泳してたので腹筋とか筋肉も付いてるし、」

「はははっ、またネガティブだな。じゃあ·····自信が付くように俺が怜の良い所を教えてやる」
「自信···ですか?」
「そう。怜には自信が必要だから。まず、顔は可愛いけど綺麗だ、これはこの前も言ったよな」と、先輩は頬や額·····鼻に沢山キスをしてくる。
「ん、 はぃっ」


(対応が·····甘いッッッ)


「身体は、ひょろひょろじゃないから俺は好き。お腹も綺麗に引き締まってるし反り腰な所が良い。あと足もスラッとしてて·····外見は全て俺好みだ」
お腹を撫でていた手が下着の上から俺のモノを撫でる様に触り始める。

「····· んっ、  ぁ?!  え  ぁ、···ッ  ァ”っ ♡ 」

新しい刺激にくすぐったい感情より、気持ち良い感覚の方が増して、嬌声が口から漏れるが、
「凄いな、怜。下着がこんなに濡れてる。気持ち良いんだな」と先輩は嬉しそうに話し、俺の愛液がベッタリと付いた手をわざわざ見せてきた。

「そ·····なの、、わ·····わざわざ見せ···ないでください。でも、、っ、き·····気持ち···い  ぃ    です 、 」
小刻みに震えながら俺は答える。
「ッ!  今日はやけに素直だな」
「い·····けま·· ·せ·····ん··っ····か?  、  ぇあっ?!」
「いや、ツンデレな所も素直な所も可愛いよ」
下着の上から触っていた手が中に入る。

(先輩の手が、)

「もっと、色んな怜を見せて」

先輩は再びキスをして、その状態のまま俺のモノに優しく触れる。
「ぁっ ♡  ん”··  · ·先輩の··っ····手、、つ 冷たい···です   っ  」
先輩のゴツゴツした手が俺のを握り、上下に動かす。
その度に俺のモノから愛液が溢れ出て·····そのせいなのか滑りが良くて全く痛くない。

(気持ち良くて···何か、、お腹なのか腰なのかゾクゾクする·····なに···これ  っ)

「大丈夫、直ぐ熱くなる。·····それより名前で呼んで」
先輩の甘さを含んだ声が俺にお願いしてくる。

「んん"   ·· ·はぁ·· ·····っ··  ·ぁ、けー···さんっ· ·ぁっ··♡けーさん  、  ふぁっ   ん、、·····けー··さん  んっ」
「 もっと沢山呼んで?怜にしか呼ばせてない俺の呼び名」
「あっ♡、けーさんっ、、ん"·····も、もぅ、イッちゃ·····いくぅ"、、  いっちゃ  ぁ"  」
何も考えられない位·····気持ち良くて、俺は達しそうになり、先輩の名前を何度も何度も呼んで先輩の服に必死にしがみつく。

「出していいぞ 」
「ん"~~~~~~~~ッ♡♡」
先輩の言葉の後、俺は大きく痙攣して手の中で果てた。




(い、息·····くる、しっ、  、、)


果てた後、必死に息を整えようとする。
「怜、このまま·····続きしても、良いか?」
「ぇ     ···ぁっ?!」
先輩のモノがズボンを履いていても分かるくらい大きくなっていて、腹部にそれを押し付けられる。
確かにこれで駄目だと言うのは酷い生殺しで、同じ立場ならかなり辛い、、、


「······························。」


今から行う行為は痛い記憶しか無い···。
でも、自分が痛くても先輩が少しでも俺で気持ち良くなってくれたら嬉しい。
仮の番として役に立ててるって事だから··········。

「 はい、続き·····してください」
先輩の首に両腕を回してお願いした。
「 ·····優しくする。痛かったら必ず言って」
そう言うと先輩は着ているYシャツのボタンを第三ボタンまで外し中のタンクトップごと脱ぎ捨てた。
上半身が裸になった先輩は、肌はキメ細かく無駄な肉は一片も無い引き締まった身体だ。
同じ男でもこんなに違うのか、と思う。


(そーいえば、先輩の上半身を初めてちゃんと見たかも)


黙って見惚れていると、
「·····そんなに見られると、流石に恥ずかしぃ··········」と、先輩の頬が少し赤く染まっていた。
「あっ、、すみません!先輩の裸初めて見るなぁーって、」
言われたこっちも何故か恥ずかしい気持ちになって目を逸らす。

(おかしいな、、、俺の方が下着だけなのに·····)

「初めてだったか?·····あー、言われれば確かにそうかも。どう?俺の身体に惚れた?」と、先輩は笑いながら言う。

(この人は·····こんな時でも揶揄おうとするッ)


全く、シチュエーションもあったもんじゃない!!

「そ~ですね~、凄く綺麗な身体で惚れました~」と、軽く流す様な適当な返事を返す。
そんな俺に対して先輩は「はははっ 、適当だな。怜、四つん這いになって」と、言うので言われた通りにした。



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