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第一噺『打ち出の小槌』
一【春日童子と焔夜叉(前)】
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「そろそろ節分の時期です」
前方で乾いた高い声が上がった。細く冷たく響き渡り、この暗い部屋をさらに暗い火で灯したように思えた。
屋外は地面に深々と積もりつつある真っ白な雪が、ふわりふわりと優しく舞い降りている。
あまりに寒く、思わず擦り合わせた手がかさかさと音を立てて空気を揺らした。
「節分における説明書を配りますので、一読しておいて下さい。私は急用が出来てしまったので、その間自習にします」
学舎内に静かな歓声が上がった。
「静かに読むこと。毎年の恒例行事ですから、基本的なことはわかると思いますが、基礎をしっかり学んでおかなければ、いざというときの対応に困りますからね」
慌ただしく教卓の書類を片付けながら一気に早口でそう言った先生は、大股で学舎を出て行った。
少し経つと、たちまち生徒達の話し声が沸き起こり、椅子から立って移動する者も現れた。
節分の書類を読む者はあまりいない。毎年やっていることなので、基礎はわかっているからだ。
しかし特にすることもない春日童子は、退屈しのぎに書類を一瞥した。
「日が落ちてから行動を開始すること」
「必死になり過ぎないこと」
「目立つのは論外です」
「清めの豆には穢れを払うまじないが施してあります。当たり過ぎに注意しましょう」
「人間が放っているのは邪気です。存分に吸い込んで一年の英気を養ってきましょう」
「福の神を見かけたら、崇りを恐れて触らずにやり過ごしましょう。退くことも勇気です」
毎年書かれてあることは同じだなとぼんやり眺め、目が痛くなったので窓の外を見る。
はらはらと雪が落ちゆく様は、まるで桜の花びらのようでもあり、春日童子は僅かに口元を綻ばせた。
同時に窓に映った自分のくすんだ髪の毛から伸びる二本の歪な角を見てため息をつく。
鬼として恐ろしくもないこの風貌は、節分祭のときも不利になる。人間が怖がってくれないためだ。
「春日童子、あなたのお姉さんじゃない?」
隣の席から声をかけられ廊下を見ると、姉の呉葉が相変わらず派手な色の着物を振り乱して一匹で闊歩しているところだった。
彼女も授業中のはずなのに、何をしているのだろうかと春日童子は顔を曇らせる。
「華やかね。昨日は橙色の蝶柄の着物を着ていたのを見たわ。今日は濃紅色の花柄ね」
「蝶や花が好きなんだ。変わった趣味しているだろ……あ」
隣席の伽羅と思わず同時に声をあげたのは、呉葉が教室の外からこちらを見て笑い、手を振ったからだ。
軽く会釈をすると、伽羅は目を見開いて驚きの声をあげた。
「淡白ね。もう少し大げさに驚いてあげなさいよ」
「学校で身内と話すのは好きではないんだ」
呉葉はその外見から、非常に目立つ存在であった。
彼女は普段から原色を好み、派手な色の着物を纏った。
そして、残念なことに髪の色は人間と酷似した黒髪だった。
烏の塗れ羽色をしたその髪と、頭上に高く結った二つの団子頭は、わざと鬼の誇るべき象徴である角を隠しているのではないかとの憶測も飛び交い、鬼たちの侮蔑とからかいの対象となっていた。
「それにしてもお姉さんのあの紅は誰が調合しているのかしら。良くあんな鮮血の赤を出せる調合師がいるものね。とても素敵」
ほう、とため息をついて伽羅は呉葉の口元を見つめた。
女性の鬼は身なりを気にする。化粧師は繁盛しているようだったし、髪結師にも引っ切りなしに女性が集まっている。
最近は、化粧道具専門店なるものも出来、白粉や紅など一式が全て揃うと評判になっていた。
「あれは自分で調合しているんだよ。姉はそういうのが好きなんだ。伽羅はそんなことに興味を持つより、人間に怖がられる方に興味を持った方がいいぞ」
「どういう意味よ。女は、身だしなみも肝心なの。春日童子にはわからないでしょうけど」
抗議するように詰め寄った伽羅に対し、春日童子は残念そうに首を横に振った。何を言っても無駄らしい。
「伽羅は姉のことが気持ち悪くないのか?」
ふと気になって、羨望とも言える目線で呉葉を追っていた伽羅に質問をしてみた。
「確かに、あなたのお姉さんを悪く言う鬼もいるわね。人間みたいな黒髪だし、角を隠しているし。折角鬼に生まれたのだから、鬼の誇りである角くらいは見せてもいいと思うけれど、でもその風評を気にすることないあの颯爽とした態度が素敵だと思うわ」
「鬼が全員、伽羅みたいな考えだと姉も生きやすい世の中だったろうにな」
話が途切れ、しばらくお互いの席で思い思いのことをして過ごしていた。外は相変わらず雪が降り続いており、下の校舎を覗くと、漆黒の羽が視線に入った。
赤い烏帽子をかぶっており、長い下駄を履いている。
背中には紅葉を象った大きな葉羽扇を背負っていて、大事の際には武器となる。真っ白な校庭が下駄の足跡で穢れていった。
「烏天狗先生だ。授業を放棄してどこに行くんだろう」
呟くと、伽羅が身を乗り出して窓側へと張り付いた。
鼻の長い不気味なお面を被り、烏天狗先生は身を隠すようにして静かに森の中へと進んでいた。
「天狗だから、偵察にでも行くのかしら」
天狗族の仕事は、主に偵察と管理だ。鬼が人間に必要以上に悪さをしないよう、見張っていると聞いたことがある。
「立派な黒い翼はお飾りか。飛べば良いのに」
空を飛ばずに、雪に埋もれながら歩く烏天狗先生に思わず突っ込みを入れると、伽羅は釣られて苦笑していた。
「本当ね。飛べば良いのに」
一面の真っ白な雪が烏天狗先生の足跡を付けてしまっていた。
「折角の銀世界が烏天狗先生の足跡で汚れてしまったな」
その時、伽羅が強い力で春日童子の袖を引いた。
「大変、あなたのお姉さんも出てきた。さっきここを通ったのは、烏天狗先生の後を追っていたからだわ」
慌てて校舎方面を見ると、烏天狗先生に気付かれないように、呉葉が一定の距離を保ちながら森の方向へと歩いている光景が見えた。
「何をしているんだ」
呆れ気味に小声で呟いた春日童子は、思わず席を立って窓に張り付いた。
姉の姿を確認後、すぐに身体を翻し、襖の方へと向かう。
姉を連れ戻しに行かなければならない。鉄砲玉のような姉を持つと弟は苦労する。
「追うの? 怒られちゃうよ」
「構わないよ、慣れている」
教室を出ようとした瞬間、何かに躓いて顔面から地面に叩きつけられた。
地響きがしたような気がして、春日童子は自分で驚いてしまった。
「どこへ行く、春日童子」
わざと抑揚を付けた声が聞こえた。
額をぶつけてしまい軽い眩暈を覚えたが、地面に倒れている状態がみっともないため、ゆっくりと起き上がり地面に胡坐をかいて座った。
頭上を見ると、大きな身体を持て余すかのように腕を組み、炎のように燃える赤髪を靡かせた立派な鬼が、こちらをまるで汚らわしい何かを見るような目で、仁王立ちをしながら見下ろしていた。
彼に足を引っ掛けられて横転したのだと、この時点でやっと気付いた。
「足、長いね」
「ふざけるな。薄志弱行のくせに抜け出すとは、身の程知らずだと知るがいい」
天井に伸びた二本の太く長い角を持った彼を、春日童子はいつも羨ましく思っている。
鬼として最高の容姿を兼ね備えており、春日童子の情けない容姿とは正反対だからだ。
「姉の不始末はボクがつけないとね。行かせてくれないか?」
「その生意気な目をやめろ!」
そのとき、ぐいと着物の胸ぐらを捕まれ、軽々と空中に持ち上げられる。
春日童子とて決して小柄な方ではないのだが、体重が軽いので情けない姿となってぶら下がってしまった。
教室内が一瞬にして凍りつき、二匹の様子を伺う。
「……苦しいので離してもらえませんかね、焔夜叉さん」
息が苦しくなり、焔夜叉の手を跳ね除け、よろめきながら何とか体勢を立て直す。
咳をしながら息を整えていると、伽羅が駆け寄ってきてくれた。
「焔夜叉、やめなさいよ」
「……女に守られるとは情けない」
焔夜叉は鼻で笑うと、拳を作って春日童子の頬を突然殴った。
鈍い音がしたと思ったら、床へ倒れこむ重々しい音が教室内に響いた。
「いってえ」
目から火が出たような感覚が起こり、頬がじんじんと痛み出した。
心なしか頬骨の辺りも痛い。
何故焔夜叉はいつも自分を目の敵にするのだろうかと頭の片隅で考えていたが、それを口に出す余裕はなかった。
*続く*
前方で乾いた高い声が上がった。細く冷たく響き渡り、この暗い部屋をさらに暗い火で灯したように思えた。
屋外は地面に深々と積もりつつある真っ白な雪が、ふわりふわりと優しく舞い降りている。
あまりに寒く、思わず擦り合わせた手がかさかさと音を立てて空気を揺らした。
「節分における説明書を配りますので、一読しておいて下さい。私は急用が出来てしまったので、その間自習にします」
学舎内に静かな歓声が上がった。
「静かに読むこと。毎年の恒例行事ですから、基本的なことはわかると思いますが、基礎をしっかり学んでおかなければ、いざというときの対応に困りますからね」
慌ただしく教卓の書類を片付けながら一気に早口でそう言った先生は、大股で学舎を出て行った。
少し経つと、たちまち生徒達の話し声が沸き起こり、椅子から立って移動する者も現れた。
節分の書類を読む者はあまりいない。毎年やっていることなので、基礎はわかっているからだ。
しかし特にすることもない春日童子は、退屈しのぎに書類を一瞥した。
「日が落ちてから行動を開始すること」
「必死になり過ぎないこと」
「目立つのは論外です」
「清めの豆には穢れを払うまじないが施してあります。当たり過ぎに注意しましょう」
「人間が放っているのは邪気です。存分に吸い込んで一年の英気を養ってきましょう」
「福の神を見かけたら、崇りを恐れて触らずにやり過ごしましょう。退くことも勇気です」
毎年書かれてあることは同じだなとぼんやり眺め、目が痛くなったので窓の外を見る。
はらはらと雪が落ちゆく様は、まるで桜の花びらのようでもあり、春日童子は僅かに口元を綻ばせた。
同時に窓に映った自分のくすんだ髪の毛から伸びる二本の歪な角を見てため息をつく。
鬼として恐ろしくもないこの風貌は、節分祭のときも不利になる。人間が怖がってくれないためだ。
「春日童子、あなたのお姉さんじゃない?」
隣の席から声をかけられ廊下を見ると、姉の呉葉が相変わらず派手な色の着物を振り乱して一匹で闊歩しているところだった。
彼女も授業中のはずなのに、何をしているのだろうかと春日童子は顔を曇らせる。
「華やかね。昨日は橙色の蝶柄の着物を着ていたのを見たわ。今日は濃紅色の花柄ね」
「蝶や花が好きなんだ。変わった趣味しているだろ……あ」
隣席の伽羅と思わず同時に声をあげたのは、呉葉が教室の外からこちらを見て笑い、手を振ったからだ。
軽く会釈をすると、伽羅は目を見開いて驚きの声をあげた。
「淡白ね。もう少し大げさに驚いてあげなさいよ」
「学校で身内と話すのは好きではないんだ」
呉葉はその外見から、非常に目立つ存在であった。
彼女は普段から原色を好み、派手な色の着物を纏った。
そして、残念なことに髪の色は人間と酷似した黒髪だった。
烏の塗れ羽色をしたその髪と、頭上に高く結った二つの団子頭は、わざと鬼の誇るべき象徴である角を隠しているのではないかとの憶測も飛び交い、鬼たちの侮蔑とからかいの対象となっていた。
「それにしてもお姉さんのあの紅は誰が調合しているのかしら。良くあんな鮮血の赤を出せる調合師がいるものね。とても素敵」
ほう、とため息をついて伽羅は呉葉の口元を見つめた。
女性の鬼は身なりを気にする。化粧師は繁盛しているようだったし、髪結師にも引っ切りなしに女性が集まっている。
最近は、化粧道具専門店なるものも出来、白粉や紅など一式が全て揃うと評判になっていた。
「あれは自分で調合しているんだよ。姉はそういうのが好きなんだ。伽羅はそんなことに興味を持つより、人間に怖がられる方に興味を持った方がいいぞ」
「どういう意味よ。女は、身だしなみも肝心なの。春日童子にはわからないでしょうけど」
抗議するように詰め寄った伽羅に対し、春日童子は残念そうに首を横に振った。何を言っても無駄らしい。
「伽羅は姉のことが気持ち悪くないのか?」
ふと気になって、羨望とも言える目線で呉葉を追っていた伽羅に質問をしてみた。
「確かに、あなたのお姉さんを悪く言う鬼もいるわね。人間みたいな黒髪だし、角を隠しているし。折角鬼に生まれたのだから、鬼の誇りである角くらいは見せてもいいと思うけれど、でもその風評を気にすることないあの颯爽とした態度が素敵だと思うわ」
「鬼が全員、伽羅みたいな考えだと姉も生きやすい世の中だったろうにな」
話が途切れ、しばらくお互いの席で思い思いのことをして過ごしていた。外は相変わらず雪が降り続いており、下の校舎を覗くと、漆黒の羽が視線に入った。
赤い烏帽子をかぶっており、長い下駄を履いている。
背中には紅葉を象った大きな葉羽扇を背負っていて、大事の際には武器となる。真っ白な校庭が下駄の足跡で穢れていった。
「烏天狗先生だ。授業を放棄してどこに行くんだろう」
呟くと、伽羅が身を乗り出して窓側へと張り付いた。
鼻の長い不気味なお面を被り、烏天狗先生は身を隠すようにして静かに森の中へと進んでいた。
「天狗だから、偵察にでも行くのかしら」
天狗族の仕事は、主に偵察と管理だ。鬼が人間に必要以上に悪さをしないよう、見張っていると聞いたことがある。
「立派な黒い翼はお飾りか。飛べば良いのに」
空を飛ばずに、雪に埋もれながら歩く烏天狗先生に思わず突っ込みを入れると、伽羅は釣られて苦笑していた。
「本当ね。飛べば良いのに」
一面の真っ白な雪が烏天狗先生の足跡を付けてしまっていた。
「折角の銀世界が烏天狗先生の足跡で汚れてしまったな」
その時、伽羅が強い力で春日童子の袖を引いた。
「大変、あなたのお姉さんも出てきた。さっきここを通ったのは、烏天狗先生の後を追っていたからだわ」
慌てて校舎方面を見ると、烏天狗先生に気付かれないように、呉葉が一定の距離を保ちながら森の方向へと歩いている光景が見えた。
「何をしているんだ」
呆れ気味に小声で呟いた春日童子は、思わず席を立って窓に張り付いた。
姉の姿を確認後、すぐに身体を翻し、襖の方へと向かう。
姉を連れ戻しに行かなければならない。鉄砲玉のような姉を持つと弟は苦労する。
「追うの? 怒られちゃうよ」
「構わないよ、慣れている」
教室を出ようとした瞬間、何かに躓いて顔面から地面に叩きつけられた。
地響きがしたような気がして、春日童子は自分で驚いてしまった。
「どこへ行く、春日童子」
わざと抑揚を付けた声が聞こえた。
額をぶつけてしまい軽い眩暈を覚えたが、地面に倒れている状態がみっともないため、ゆっくりと起き上がり地面に胡坐をかいて座った。
頭上を見ると、大きな身体を持て余すかのように腕を組み、炎のように燃える赤髪を靡かせた立派な鬼が、こちらをまるで汚らわしい何かを見るような目で、仁王立ちをしながら見下ろしていた。
彼に足を引っ掛けられて横転したのだと、この時点でやっと気付いた。
「足、長いね」
「ふざけるな。薄志弱行のくせに抜け出すとは、身の程知らずだと知るがいい」
天井に伸びた二本の太く長い角を持った彼を、春日童子はいつも羨ましく思っている。
鬼として最高の容姿を兼ね備えており、春日童子の情けない容姿とは正反対だからだ。
「姉の不始末はボクがつけないとね。行かせてくれないか?」
「その生意気な目をやめろ!」
そのとき、ぐいと着物の胸ぐらを捕まれ、軽々と空中に持ち上げられる。
春日童子とて決して小柄な方ではないのだが、体重が軽いので情けない姿となってぶら下がってしまった。
教室内が一瞬にして凍りつき、二匹の様子を伺う。
「……苦しいので離してもらえませんかね、焔夜叉さん」
息が苦しくなり、焔夜叉の手を跳ね除け、よろめきながら何とか体勢を立て直す。
咳をしながら息を整えていると、伽羅が駆け寄ってきてくれた。
「焔夜叉、やめなさいよ」
「……女に守られるとは情けない」
焔夜叉は鼻で笑うと、拳を作って春日童子の頬を突然殴った。
鈍い音がしたと思ったら、床へ倒れこむ重々しい音が教室内に響いた。
「いってえ」
目から火が出たような感覚が起こり、頬がじんじんと痛み出した。
心なしか頬骨の辺りも痛い。
何故焔夜叉はいつも自分を目の敵にするのだろうかと頭の片隅で考えていたが、それを口に出す余裕はなかった。
*続く*
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