40 / 84
第3章★心を操る秘薬開発★
第10話☆聖女の末裔☆
しおりを挟む
ヒサメは艶のある黒髪を長く後ろに1つに結わいていた。どこぞの聖騎士のような、ハッとする佇まいの女性だった。
「コウキは? 無事なの?」
歌うような美しく高い声だ。菫が落ち着いたアルト調の声なので、対照的だった。
「ヒサメ、待ってた」
さも当然のようにコウキが出迎える。
ヒサメはコウキの右腕と右足の溶けない氷を触り、祈りを捧げるかのように両手を交差させた。
「待ってヒサメ。その溶けない氷の成分は、この容器に入れてほしいんだけどなぁ」
祈りを遮るようにカルラが言う。
「邪魔しないで、カルラ。コウキが大変なときなのよ」
「でも、秘薬がぁ……」
「コウキの手足が駄目になったらどうするの? あなた責任取れる? 優先順位を考えて」
静かに言うと、カルラの声を無視して再び祈りのポーズを取った。
キラキラとした聖なる光が彼女の周りを包み込み、その後コウキの手足を包み込んだ。
「あああ……溶けない氷があ……」
「カルラ、こうなったものは仕方がない。喚くな」
「でも、せっかくリョウマたちが苦労して魔物を倒してきてくれたのに……」
情けない声を出すカルラをヒサメが睨みつけた。
「あなた相変わらずね。人命と実験とどちらが大事なのよ」
「ヒサメ~……」
「カルラ。うるさい」
菫が4人のやり取りを黙って見ている。
やがて祈り終わったヒサメは、聖なる光を体に閉じ込めた。
コウキの右手足の分厚い氷はきれいになくなっていた。
「コウキ! 良かった……」
ヒサメが目に涙を溜めながらコウキに抱きついた。
「ヒサメ、心配かけたな」
コウキはヒサメの肩を掴んで剥がし、ヒサメと目を合わせて柔らかく微笑んだ。
それを見てヒュウっと口笛を吹いたカルラを、ヒサメが睨みつけていた。
すごい、あの力。
強力な魔法も無効化できるんだ。
菫はヒサメをジッと見ながら手を顎に充てて考えていた。
「何かまだ寒いんだけど……」
コウキが震えながらヒサメに聞くと、手足を少し診てから答えた。
「凍傷しかけているわ。まだ当分動けないわね。私が治せるのは魔法の力で傷を負ったもののみ。普通の傷は治せないわよ。だから、悪いわね、リョウマ」
リョウマを睨みつけながら言うヒサメに、リョウマは気まずそうに首を振る。
「いや……俺はいい。放っておけば治る」
と呟いた。
貧民街出と言っていたので、リョウマは恐らくヒサメにキツくあたっていたかもしれないな、と菫は感じた。
そしてリョウマにも切り傷が付いているのに菫は気付いた。
「菫、紹介しようか。こっちにおいで」
コウキが自分の元に菫を手招きする。
「彼女は女中の菫。俺の愛人候補、の申請を天満納言様に出している最中」
ニコニコと紹介するコウキの後ろで、リョウマ、カルラ、菫の3人が背筋を凍らせた。
「へえ……あなたがコウキの愛人さん? コウキの凱旋パーティーで見た綺麗なお嬢さんじゃない」
氷のような視線を向けられ、コウキ以外の3人はその場から硬直したようにしばらく体を動かせなかった。
ベッドではコウキが相変わらずニコニコしていた。
「菫、こっちは青騎士団長のヒサメ。俺の幼なじみなんだ」
「よろしくお願いします」
菫が深くお辞儀をすると、ヒサメは菫を見て目を細める。
「近くで見ると陶器のような肌をしているのね。あなたはコウキの愛人になるのは嫌じゃないの?」
菫が口を開こうとすると、カルラがヒヒッと大きな声で笑った。
「このお嬢さんはコウキの愛人も良いけど、俺の研究助手にしたいんだよなぁ」
カルラはニヤニヤ笑いながら菫の全身を見た。
「俺の夜伽の相手に考えてやってもいい。コウキだけが狙っているわけではなさそうだな」
「ヒヒッ。モテるね、お嬢さん」
二人のフォローで何とかなった菫は、心の中でリョウマとカルラにお礼を言った。
ヒサメはコウキを見た。
「コウキ。あなた本当に彼女でいいの? 悪い虫がいっぱい付いてきそうよ」
「え? そうだな……というか今は何も考えられない。ちょっと眠い……」
重傷なので体力が低下しているのだろう。そういうとコウキはパタリと意識を失うように滾々と眠りについた。
ヒサメはコウキの怪我が治るまで死の監獄でコウキの治療を続けるらしい。
氷の魔物の成分がなくなったため、心を操る薬の開発は頓挫することとなり、研究室に閉じ込めていたローゼンバッハ博士が再び逃げ出したと連絡が入った。
これはもちろん、カルラと菫がそっと逃し、隠れ里に行かせたためである。
今は隠れ里で娘セリカの奪還を待っているだろう。
「では菫様、俺たち二人で邪神国に行きましょうか」
リョウマが死の監獄の出口で菫に跪いて言った。
「ふふ、その前に」
菫はリョウマの側にしゃがむと、頬に出来ていた切り傷に薬を塗った。
「菫様?」
「ヒサメ様の代わりで申し訳ないですが、わたしが治療しますね」
リョウマは目を見開くと困ったように、いつもの悪戯っぽい顔で笑った。
「あなたの手を煩わせるなんて、俺もまだまだ未熟だな。ありがとう」
一通り治療を終えると、ふたりは立ち上がる。
「コウキ様は死の監獄で治療を受けるのですか?」
「はい。ヒサメが外出を許可しません。あいつはコウキにベッタリですから」
菫はそれを聞いてクスッと笑った。
「菫様?」
「可愛らしい人ですね。ヒサメ様」
「そう……でしょうか」
「あの力も凄いですね。まるで聖女様のよう」
「ああ、あれは聖女の末裔です。昔から祈祷し、悪の魔法を浄化してきた聖女の力が、ヒサメに流れているんです。その力を悪用しようとした奴らに、ヒサメの父親は騙されて没落しました」
「まあ……そうでしたか」
リョウマと菫が歩き出すと、後方から情けない声が聞こえてきた。
「リョウマ~。俺も連れて行ってくれ」
「カルラ……?」
リョウマは後ろを振り返る。
「ぜーはー……速い、んだもん、ふたりとも」
「お前研究はどうした」
「そんなの頓挫だよ。ローゼンバッハが逃げ出したんだから。だから、コウキの代わりに連れていって~」
リョウマは眉を潜めてカルラを見る。
「は? お前もコウキと同類なのか? まさかこの女を愛人にしたいのか?」
リョウマの言葉をカルラはニヤニヤしながら聞いていた。
「違うよ、ヒサメが俺のことを邪険にするんだ。俺がいたらコウキとラブラブできないだろ」
「ふん、あの女も大概だな。色恋に現を抜かして」
「リョウマだってお嬢さんにメロメロじゃないか。アコヤ様に言っちゃうぞ」
「ふ、俺は別にこの女とは……」
リョウマの声をカルラが遮る。静かで抑揚のない声だった。
「そんな演技はいい、リョウマ。変な演技はお互い止めよう。俺は菫様をずっと前から知っている。倭国人なんだ、俺」
「…………は? 誰、お前?」
リョウマは目を丸くして、眼鏡を取り髪をかきあげたカルラを初めて見たかのように眺めた。
☆終わり☆
「コウキは? 無事なの?」
歌うような美しく高い声だ。菫が落ち着いたアルト調の声なので、対照的だった。
「ヒサメ、待ってた」
さも当然のようにコウキが出迎える。
ヒサメはコウキの右腕と右足の溶けない氷を触り、祈りを捧げるかのように両手を交差させた。
「待ってヒサメ。その溶けない氷の成分は、この容器に入れてほしいんだけどなぁ」
祈りを遮るようにカルラが言う。
「邪魔しないで、カルラ。コウキが大変なときなのよ」
「でも、秘薬がぁ……」
「コウキの手足が駄目になったらどうするの? あなた責任取れる? 優先順位を考えて」
静かに言うと、カルラの声を無視して再び祈りのポーズを取った。
キラキラとした聖なる光が彼女の周りを包み込み、その後コウキの手足を包み込んだ。
「あああ……溶けない氷があ……」
「カルラ、こうなったものは仕方がない。喚くな」
「でも、せっかくリョウマたちが苦労して魔物を倒してきてくれたのに……」
情けない声を出すカルラをヒサメが睨みつけた。
「あなた相変わらずね。人命と実験とどちらが大事なのよ」
「ヒサメ~……」
「カルラ。うるさい」
菫が4人のやり取りを黙って見ている。
やがて祈り終わったヒサメは、聖なる光を体に閉じ込めた。
コウキの右手足の分厚い氷はきれいになくなっていた。
「コウキ! 良かった……」
ヒサメが目に涙を溜めながらコウキに抱きついた。
「ヒサメ、心配かけたな」
コウキはヒサメの肩を掴んで剥がし、ヒサメと目を合わせて柔らかく微笑んだ。
それを見てヒュウっと口笛を吹いたカルラを、ヒサメが睨みつけていた。
すごい、あの力。
強力な魔法も無効化できるんだ。
菫はヒサメをジッと見ながら手を顎に充てて考えていた。
「何かまだ寒いんだけど……」
コウキが震えながらヒサメに聞くと、手足を少し診てから答えた。
「凍傷しかけているわ。まだ当分動けないわね。私が治せるのは魔法の力で傷を負ったもののみ。普通の傷は治せないわよ。だから、悪いわね、リョウマ」
リョウマを睨みつけながら言うヒサメに、リョウマは気まずそうに首を振る。
「いや……俺はいい。放っておけば治る」
と呟いた。
貧民街出と言っていたので、リョウマは恐らくヒサメにキツくあたっていたかもしれないな、と菫は感じた。
そしてリョウマにも切り傷が付いているのに菫は気付いた。
「菫、紹介しようか。こっちにおいで」
コウキが自分の元に菫を手招きする。
「彼女は女中の菫。俺の愛人候補、の申請を天満納言様に出している最中」
ニコニコと紹介するコウキの後ろで、リョウマ、カルラ、菫の3人が背筋を凍らせた。
「へえ……あなたがコウキの愛人さん? コウキの凱旋パーティーで見た綺麗なお嬢さんじゃない」
氷のような視線を向けられ、コウキ以外の3人はその場から硬直したようにしばらく体を動かせなかった。
ベッドではコウキが相変わらずニコニコしていた。
「菫、こっちは青騎士団長のヒサメ。俺の幼なじみなんだ」
「よろしくお願いします」
菫が深くお辞儀をすると、ヒサメは菫を見て目を細める。
「近くで見ると陶器のような肌をしているのね。あなたはコウキの愛人になるのは嫌じゃないの?」
菫が口を開こうとすると、カルラがヒヒッと大きな声で笑った。
「このお嬢さんはコウキの愛人も良いけど、俺の研究助手にしたいんだよなぁ」
カルラはニヤニヤ笑いながら菫の全身を見た。
「俺の夜伽の相手に考えてやってもいい。コウキだけが狙っているわけではなさそうだな」
「ヒヒッ。モテるね、お嬢さん」
二人のフォローで何とかなった菫は、心の中でリョウマとカルラにお礼を言った。
ヒサメはコウキを見た。
「コウキ。あなた本当に彼女でいいの? 悪い虫がいっぱい付いてきそうよ」
「え? そうだな……というか今は何も考えられない。ちょっと眠い……」
重傷なので体力が低下しているのだろう。そういうとコウキはパタリと意識を失うように滾々と眠りについた。
ヒサメはコウキの怪我が治るまで死の監獄でコウキの治療を続けるらしい。
氷の魔物の成分がなくなったため、心を操る薬の開発は頓挫することとなり、研究室に閉じ込めていたローゼンバッハ博士が再び逃げ出したと連絡が入った。
これはもちろん、カルラと菫がそっと逃し、隠れ里に行かせたためである。
今は隠れ里で娘セリカの奪還を待っているだろう。
「では菫様、俺たち二人で邪神国に行きましょうか」
リョウマが死の監獄の出口で菫に跪いて言った。
「ふふ、その前に」
菫はリョウマの側にしゃがむと、頬に出来ていた切り傷に薬を塗った。
「菫様?」
「ヒサメ様の代わりで申し訳ないですが、わたしが治療しますね」
リョウマは目を見開くと困ったように、いつもの悪戯っぽい顔で笑った。
「あなたの手を煩わせるなんて、俺もまだまだ未熟だな。ありがとう」
一通り治療を終えると、ふたりは立ち上がる。
「コウキ様は死の監獄で治療を受けるのですか?」
「はい。ヒサメが外出を許可しません。あいつはコウキにベッタリですから」
菫はそれを聞いてクスッと笑った。
「菫様?」
「可愛らしい人ですね。ヒサメ様」
「そう……でしょうか」
「あの力も凄いですね。まるで聖女様のよう」
「ああ、あれは聖女の末裔です。昔から祈祷し、悪の魔法を浄化してきた聖女の力が、ヒサメに流れているんです。その力を悪用しようとした奴らに、ヒサメの父親は騙されて没落しました」
「まあ……そうでしたか」
リョウマと菫が歩き出すと、後方から情けない声が聞こえてきた。
「リョウマ~。俺も連れて行ってくれ」
「カルラ……?」
リョウマは後ろを振り返る。
「ぜーはー……速い、んだもん、ふたりとも」
「お前研究はどうした」
「そんなの頓挫だよ。ローゼンバッハが逃げ出したんだから。だから、コウキの代わりに連れていって~」
リョウマは眉を潜めてカルラを見る。
「は? お前もコウキと同類なのか? まさかこの女を愛人にしたいのか?」
リョウマの言葉をカルラはニヤニヤしながら聞いていた。
「違うよ、ヒサメが俺のことを邪険にするんだ。俺がいたらコウキとラブラブできないだろ」
「ふん、あの女も大概だな。色恋に現を抜かして」
「リョウマだってお嬢さんにメロメロじゃないか。アコヤ様に言っちゃうぞ」
「ふ、俺は別にこの女とは……」
リョウマの声をカルラが遮る。静かで抑揚のない声だった。
「そんな演技はいい、リョウマ。変な演技はお互い止めよう。俺は菫様をずっと前から知っている。倭国人なんだ、俺」
「…………は? 誰、お前?」
リョウマは目を丸くして、眼鏡を取り髪をかきあげたカルラを初めて見たかのように眺めた。
☆終わり☆
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
3.戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の愛人候補になる3★空中楼閣籠城編★
喧騒の花婿
恋愛
2.戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の愛人候補になる2 ★陰陽師当主編★
の続きの物語です。
天界国青騎士団長ヒサメと、
異世界から神隠しに遭ったニンゲンが
かどわかされ
倭国の人質となってしまった。
倭国側の要望は、天界国に幽閉されている
竜神女王とヒサメの人質交換と、和平交渉。
天界国はヒサメを無事取り戻し、
倭国との和平交渉を有利に進めることが
できるだろうか。
★R15です。苦手な方は気をつけて下さい。
該当の話にはタイトルに※が付いています。
★設定上、魔界は14歳が成人であり、アルコールを飲める年齢になります。
★閑話は、時系列順不同です。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる